狐 2020-03-20 12:00:10 |
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子供扱いはするな!…恋しかったのは、認める。( 上目てちらり )妾のことばかり気にかけているが、主も無理は禁物じゃ。( うむ )
( 雨の滴る夜桜なるものは、如何してこう風情があるのか。暫く忘れていた、趣深いものを愉しむという行為を久々に思い起こしふと眦を緩め。雨音に混じって聞こえた意外な問いに琥珀玉をぱちりと瞬かせ、一瞬素っ頓狂な面持ちをしたものの、直ぐにやんわりと相好を崩すと長らく口にしていない酒を脳に想起させ。最後に味わったのは恐らく幾星霜も前、もう味すらも思い出せない程度ではあるが好んでいた記憶は確りとある故、幼子のような花笑みを浮かべ。 )
久しく飲んでおらぬが……、嫌いじゃないのう。
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