狐 2020-03-20 12:00:10 |
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お主の反応が面白いのが悪いのじゃ。( くく )寂しさを埋めることは出来るのではないかえ?ほら、そなたは居場所が得られたであろ?( ふむ )……っ、あんまりからかうでない。我は別に何もないと言ったではないか。( むす )
嗚呼、それはそれは優しい主であった。
( 彼女の相槌に腕を組みながらうんうんと深く頷く。主のいた活気のある神社は思い出すだけで幸せな気持ちになれる。もう戻らないという事実がより懐かしく穏やかな心地を引き起こさせるのだろう。昔は楽しかった。無論、今も充分ではあるが。身の上話、恐らく口にしたことのないであろうものを聞いて、自然と尻尾も垂れる。先程まで振っていた尻尾が垂れたのは同情か、あるいは共感か。静かな声色で問い掛けを重ねよう。もし肯定されたのなら、自分が寄り添うとの気持ちを込めて )
……寂しくは、なかったのか?
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