狐 2020-03-20 12:00:10 |
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む、同義ではない!…妾の性格なんてどうでもよいじゃろう。( 頬ぷく )得られるもの…主といて何が得られるんじゃろうな?なにか与えてくれるのかえ?( 冗談ぽくにひ )ほう?そうかえそうかえ、妾は桔梗が居らぬと寂しくて寂しくて、死んでしまうかもしれないぞ。( およよ / 悪ノリ )
……主人が居ったのか。
( 主が居たという事実に少なからず驚愕を覚えたのか、双眸をぱちくりと瞬かせる。己の記憶の限りでは、人間に仕える狐は知り得ない。瞼の裏で面影を見ているのか、その表情はひどく穏やかで懐古しているものであり、此方も自然と微笑が零れてしまう。当然身の上話なぞも打ち明けた事はないにしろ、言わない理由もなく、滔滔と流れ出る素直な感情と共に淡々と告げて。何処となく面差しが翳っている所から言葉通りの羨望が微かに見受けられるだろう。 )
…そうじゃのう。物心ついた時には一人であったゆえ、ふらふらしておったわ。まあ自由気ままに生きられるから苦労はない。…が、やはり主人のいる狐や群れをなして生きる狐を見ると、多少羨ましくもあったかもしれぬ。
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