狐 2020-03-20 12:00:10 |
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…意地っ張りなどではない。せめて頑固と言え。( うぐ / 変わらない )まあのう。誰かと共に居る方が、時間が過ぎるのも早いしな。一人より二人…否、一匹より二匹の方が良いな。( 目細め )ん?今なんと言ったか?ほれ、もう一度言ってみろ!( 顔ずいと近づけにたあ )
…そうかえ。宜しく頼む、桔梗。
( 無論彼の瑣末な変化になど気付く筈もなく、名乗ってから己の名について追憶する。誰に名付けられたかも、どういった経緯かも、どういった由来なのかも、一切分からない。否、思い出せない。特段頓着している訳でもないが褒められると悪い気はせず、少しだけ自身の何に愛着が湧いたのは秘密にしておこう。雨足は弱まったが依然として止む気配はなく、天は先程より暗い。暮六つと言った所だろうか。不思議な縁もあるものだと、独白にも近い言葉をぽつり。 )
同族と会うのは久方振りじゃ。三百余年ほど一人だった。
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