狐 2020-03-20 12:00:10 |
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強がりなのだな、お主は。( ふふん )それは……否定できぬな。久方振りの目覚めなのだ、せっかくなのに一人でいるのは意味がないではないか。( 腕組み )でもまあ……纏がいなくなったら、寂しいかもしれぬ。( ぽつり )
纏というのか、そのまま呼ばせて貰おう。せっかくの良い名を変えて呼ぶのは勿体無いからのう。
( 告げられた名を繰り返し、静かに噛み締める。自分が名と同じ花を思わせるのであれば、彼女の名は雪を"纏う"姿を思わせるようだ。金色が肌に負けず劣らず美しく輝いているのもまた良い。綺麗だとの称賛、それが上手く口に出せぬ代わりに自分の狐耳がぴこんと動く。無意識のうちの動きではあるが、些細な変化ゆえに特に気付かれはしないだろう。激しさを極めていた雨はほんの少しだけだが弱まってきた気がする。二匹の狐の縁を繋いでくれた雨。心の中でひっそりと感謝を告げて )
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