楼主 2020-03-15 16:18:04 |
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>夕霧
だろう、なんでも南蛮からの渡りものだそうだよ。舶来品は華やかで良いねえ。…まあ、夕霧には外での乱痴気騒ぎの方が面白いかもしれないけどね。
( 客人からの贈り物は、どうやら退屈気味の花魁さんのお気に召したらしい。無邪気な娘子のように歓声を上げる様子を見て双眸を細める。輝いた瞳に夜桜の咲いた外で佇む想像をしたなら、余計とも言える一言がするりと零れ )
>紫
うんうん、着物ね。分かったよ。…しかし紫が選んだ方が良いんじゃないかい、倉庫に一緒に行かないか?物色しようじゃないか。
( 忌憚無くのおねだりに、にこりと笑って倉庫を指す。素直で良い子な紫はこうした面も相俟っているのか否か、お客人間でも人気の様子。それはそれとしての悪戯好きに頭を悩ませることも多いが、最早玄人の域のそれを少し楽しみにしているのも事実で )
>空音ちゃん
ははは、空音ちゃんはやっぱり賢いなあ。それなりの態度ねえ…、その場は口八丁で丸め込んで、其奴の醜聞でも流すかね。ありがとうね、どれ鼈甲飴をあげよう
( 袂を探れば出てきたのは甘い飴。真剣に考えてくれて、賢すぎる意見を頂戴した御礼にと桜の装飾の紙袋に入れられた砂糖菓子を取り出して )
>要さん
俺は色男か、嬉しいね。まあ要さんの方は嬉しかなくても、要さんが佳人なのは事実なものだから。呆れてる姿も麗しいよ、傾城と言っても良いよ…ところで要さん、本日のお客人はどのくらいかな?
( 婉曲的な称賛は遠慮会釈もなく受け止めて。誉め言葉と言うよりは心情の垂れ流しに近い言葉を本気の口調で並べ。ふと気になった問いは客人関連のもの、一手に任せてしまっている廓事情を気まぐれに聞き )
>大治郎
はは、違いない!先に悪戯の訓練をした方がいいかもね、でなきゃ帯から突然蛙が飛び出してくるかもしれないよ。…ああ、そろそろ中に入るかな。
( 心配事はかなり的を射ていると言えるだろう。何せ悪戯好きは天才的な女郎のことだ、格好の獲物とばかり食いついてくる筈。夜の地面を跳ねた蛙を横目に、灯りの点いた廓内を指差して )
>樹
ははは、樹はいつも可愛い反応をしてくれるね。…むぅ、長年の相方には寿命が来てしまったのかもしれないな。今日は流石に三味線は用意できないから、琴や他の楽器で応対してくれるかな。
( 今日が終わったら一緒に買い付けに行こうか、と柔く微笑む。樹の抱えている三味線を"長年ありがとうね" と軽く撫で。樹の方へ向き直れば、彼女にもまた"大切に使ってくれてありがとう"と目尻を緩ませ )
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