匿名さん 2020-03-06 11:07:53 |
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( 雑多な繁華街の一角に立つこのバーは国の世相を反映しているかのように猥雑で、けれどその中でもきちんと秩序が保たれているのだから面白い。薄暗いオレンジ色の照明の中で自分の''相棒''である男がグラス片手に此方へ向かって来るのが見えたのなら、偶々近くのテーブルに座っていた女性、ブルネットの巻き毛にキュートな笑顔が印象的な彼女との楽しいお喋りを名残惜しそうに切り上げる。それから彼女の笑顔と入れ違いに目の前に現れたのは、愛想の欠片も能面の様な顔。…嗚呼、全く。何が悲しくてメキシコくんだりまで野郎とバカンスに来てるんだか。口元に苦笑を浮かべると、ひっそりと溜め息をひとつ。──「是非とも貴方の力を借りたい」何て、あの天下のFBIがコンタクトを図って来た時には驚いた。メキシコの巨大麻薬カルテルを潰す大仕事の見返りとして提示されたのは目も眩むような大金に、必要とあれば今後自分の任務を秘密裏に援助すると言う誓約。加えて長官様直々のご指名とまで来れば、受けないのは『伝説』の名折れと言うもの。そうしてはいはい、と二つ返事で引き受けた訳だがこれが大きな間違いだった。その理由がこの青年。職業柄様々な人間の顔を見ている所為か、一目見て相手の凡その性格は見当が付いた。先日バディとして紹介された青年の第一印象は『プライドの高い跳ねっ返りの青二才』。そして悲しい事にこれは当たっていた。相手のつっけんどんな態度にも無愛想な口振りにも、最早慣れた物だと大袈裟に肩を竦めて見せれば、「情報収集、ねぇ」と勿体ぶった口振りで手元にあるマティーニの澄んだ水面に視線を落とし。)
…そうだな、さっき話してたチャーミングな彼女の名前はベアトリス。偶然街で出会ったオランダ人のバックパッカーに感銘を受けて、「自分ももっと広い世界を見てみたい」とか何とかで世界一周旅行の途中らしい。それで?そっちは何か収穫はあったのかい、ルーキー君?
(/ひぇっ…お褒めの言葉の数々、恐縮です…!詰め込みすぎて心配だったのですが、そう言っていただけて安心致しました!素敵な主様のCに対して此方も軽率ですが推せます…!!それとロルの方此方からも投下させていただきましたが、相性等はどうでしょうか…?主様の文章に釣り合っているか不安ですが、気になる点や合わないと感じましたら此方もご遠慮なく仰ってください!
おお!どのシーンも映画好きとしては、此方の技量が追い付くならば是非やってみたいところです…!派手に応戦している最中に、互いにこうなったのはそっちのせいだろ!みたいな言い合いをして、最終的には息ぴったりで窮地を脱するまでがバディ物のお約束ですね笑)
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