通りすがりの 2020-03-05 13:41:29 |
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(/すみませんこちらのワガママで…ご配慮いただきありがとうございます。その代わり、ではないですがどちらかが記憶を奪われてもう一方のことを忘れてしまったり、士がなんらかの理由で変身できなくなったり、みたいなのができれば…と思っております!)
さぁな、いつかアイツらに聞いてみるか
(炒飯を頼んだあと一足先に食卓の椅子へと腰掛け、その場所から源氏が料理をする様を眺めていた。今日出会ったばかりで、この世界の怪人から命を狙われる身で、自分を家に泊める上、今いそいそと料理を作る男。ついでに出会って初日にすることはないであろう深いキスまでした。その男の印象といえば、真っ直ぐでお人好しで自分よりも他人を守ろうとする、そんな感じだ。最初に出逢った時自分よりも他人に逃げろと叫ぶ声と大学の地下室に転がっていた鉄パイプとがフラッシュバックする。利害関係の一致で今この場所にいて源氏を護衛しているものの、このごく短い時間で源氏がこの世界から失われるのは避けたい事態だと思うようになっていた。妙に情がわいてしまったものだと軽く首を振ってその考えを霧散させる。こちらは様々な世界を渡り歩く身、いつかこの男と別れる時も来るだろう、変に親しくなるわけにはいかない。そんなことをぼんやりと考えている間に炒飯は出来上がったようで、目の前に配膳されたそれを値踏みするよう見たあと、スプーンを手に取り口へと運ぶ。スタンダードな味ながらもきちんと手をかけられ作られたそれはなかなか美味しいもので、だがそれを素直に口にするわけでもなく)
一般人が作ったにしては美味いな。合格だ
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