匿名 2020-03-04 15:32:18 |
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(世界とは何たるものか人間とはなんとも欲深い生き物なのか。鈍く光る呪文の扉、闇と混沌が齎した2人の姿はたった今意志を持ち与えられた受肉にて言葉を放つのだ。目の前に映る青年の瞳が不安げに揺れている、だが類稀なる魔力とその手の甲に刻まれた赤い刻印だけがマスターであるという揺るぐことの無い証でありそれが守り人への首輪となる。ゆらりと蠢く影がこの空間を支配し充満した負の魔力が相手の身を呑み込んでいく。
「──────アサシン…ジャック・ザ・リッパー。よろしく、おかあさん。」
幼い少女は告げる。エメラルドのように煌めく瞳を向け己が主人へと微笑みかけ、奇人的な風貌から似ても似つかぬ人懐っこい態度にて彼へと抱き着いた。感じる体温と微弱ながらに香る魔力に頬を染めぐりぐりと押し付けた頭部から上目を向け「えへへ、わたしたちの事はジャックって呼んでね!」一人称が複数形なのは言わずもがな小さな殺人鬼は目を細めた。
「──────ふふ、同じくアサシン…酒呑童子。そこな幼いお嬢ちゃんと同時に召喚されたってわけやね。」
もう一方の鬼は艶めかしく口角を引き上げる。抱きつく幼子と主人である彼を交互に見つめてはこれ又楽しそうに声を漏らす。何百何千年と生きる異形の種にて目の前の相手は幼子と同様にまだ青くそして純粋に見えた、それなのに限界したサーヴァントは何方もアサシンであり悪属性。愉快な組み合わせに心を躍らせて鬼は一歩ゆっくりと歩み寄り、
「あんたはんがうちのマスターなんやろ?…ええねぇ、まだ若くて瑞々しい。そんでもって欲深かそうなお方やね。」
少なからず漂う酒の甘い香りに色欲を刺激する声色に首輪で繋がれた猟犬は牙を尖らせるのだ。力を貸してほしい、そう懇願する彼に鬼は差し伸ばされた手を取りその手を己の胸に当て付ける。)
(/初回ロル感謝致します。プロフも拝見させて頂きましたがなんとも素敵な御主人様、妹を思うあまりに歪んだ思考共々少し不安定な精神も全て余すことなく背後のドストライクでした。今回の返信は二人分ともありごちゃごちゃしつつ長々とした文とはなりましたがもし、絡みにくい、意味が不明瞭などと有りましたらどうぞご遠慮無く。)
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