匿名 2020-03-04 15:32:18 |
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そうだぞー、今日からここがジャックたちの家だ。
(帰る家、帰りを待ってくれる人がいるのは暖かい。と、そのぬくもりをかみしめる様に体でもその喜びを表す相手は殺人鬼の影など微塵も感じられず、ただただそのぬくもりと家族を大事にする心優しい少女にしか見えなくて。こちらの首に抱き着いてくれば「よしよし、いい子だ」と、もう一人の英霊と頑張ると張り切る相手をねぎらうよう、その髪を梳くように撫で、指を滑らせて。)
ん、そうか…。特別な名前…。特別、か…。
(どうやらさんづけで呼ぶのは間違っていたようだ。そんな他人行儀な呼び方は苦手だと言われ、それに加えて特別な名前で呼んでいいと言われるとこの際、英霊との交流を図るために特別な名前で呼ぼうとして。しばらく悩んでいると、先ほどジャックが「鬼のお姉ちゃん」と呼んでいたことを思い出し。なんだったらジャックも呼びやすいような名前のほうがいいかもしれない。それなら、と「じゃあこれから「酒呑ちゃん」だ。」と、まるでうら若い少年少女が呼ぶような名前を付けて。「酒呑童子ちゃん」ではなにかと長い気がするため、ほどほどに略した名前で「ちゃん」づけをし。しかし、まさか大江山の首魁をちゃんづけで呼ぶなどと、胆力が据わっているのか、単に図太いだけなのか、それともただの天然なのか。どちらにしろ相手の受け取りようによってはその細腕からは考えられない筋力Aで頭を潰されているかもしれないというのに「ジャックー、これからこのお姉さんは酒呑ちゃんだぞー。」とのんきに腕の中の相手に呼び掛けて。鎖につながれた従順な飼い犬。飼いならしてくれるのが楽しみ。と、穏やかでない台詞を並べる相手に、強化や宝具発動のために使うべき令呪をそれ以外に使ってしまう時が本当に来るかもしれない。そう考えると令呪が刻まれた右手の甲を左手で握りしめてしまう。それは使い方を誤るなよという自分への戒めで、しっかりと二人の手綱を握るためにも交流を深める必要がありそうだ、と密かに思いながらこの家と自分の家族を紹介して。)
(/少し付け加えました。)
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