異世界カルテット

＞＞アインズ

ゼロ「…………あぁ、問題ない。それよりも今、現在進行形で俺が置かれているこの状況に説明を求めたいところだが…──其方は…レプリロイド、というわけではなさそうだな…」

(すぐさま周りの状況を察知して起き上がると、目に飛び込んできたのは中々に物騒な見た目の相手、しかし…その容姿とは裏腹に物腰は非常に丁寧であり、そこに妙なちぐはぐさを感じるも、相手の心配の声にまず問題ないと返し、それよりもさっきまで宇宙空間でバイルと死闘を繰り広げ、ラグナロクの破片と共に大気圏に突入した筈の己が、何故明らかに学校の教室らしき場所にいるのか、物理的にも意味の分からない状況に説明を求めたいところだとした上で、先程までから気になっていた相手の人間らしからぬ容姿に、レプリロイドとは考えにくいが…と少しだけ言葉を濁した感じで尋ね)

＞＞エデルガルド

ゼロ「その耳にその恰好…成程な、大方その口ぶりから推測するに、俺のことを人間だと考えているのだろうが…俺はレプリロイド、人間と同じく感情を持たされて作られた、"機械"だ。──そういうお前も、俺と同じく人ではない…そうだろう？」

（先程から物珍しそうな好奇心に似た視線を感じ、其方を確認すると褐色に尖った耳という明らかに人間とは異なる容姿の少女が、変わった鎧を着ている…と此方を見て呟いていたのを発見する。その口ぶりと明らかに人外の類であろう相手の様子から推察し、恐らくは科学文化のない場所の出身で此方の事を人間だと思い込んでいるのだろうと判断、己が人間ではないと否定しつつ、自分は人間を模して造られた機械であることを明かし、そういう其方も人間ではないのだろう？とほぼ確信めいた形で質問を返し）


＞＞グレン

ゼロ「…いきなりよく分からない空間に飛ばされた次は、学生の真似事をしろと来たか…元々平穏とは程遠い戦闘型レプリロイドの俺が、人間の学生の追体験とは…中々に皮肉が効いている。まるで人間の見る夢だ…──俺もあんたも、中々に面倒なことに巻き込まれているらしい」

(教室全体に声をかける、恐らく教師らしい人間の男が入ってくる。その声色は如何にもやる気がありませんアピールをしているようにしか受け取れないが、魔術を使えると自己紹介しつつ、雷撃を発生させた辺り、やはり普通の人間ではないのだろう。その生徒というのは（一切同意した覚えはないが）己も勝手に含まれているらしい。尤も平穏とは程遠い筈の自分が人間の学生の追体験とは皮肉が効いているな、と小声の自虐とも取れる独白が出るが、恐らくこの教師も、自分が望んでこの状況に甘んじているわけではないのだろうとその様子から察して、互いに面倒な事に巻き込まれているらしいと、同情とも、仲間意識とも取れるようで、そうでもないような口ぶりで皮肉を返し)