【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】

【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】

執事長  2020-02-25 19:00:33 
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 それは空から降ってきたのか、あるいは地から湧き出たのか。

 あなたの手には、身に覚えのない一通の招待状が握られていた。

 艶めく黒薔薇の封蝋が、" 早く読んで "とあなたを誘う。

>―― 嗚呼、なんて美味しそうな貴方。今夜、お迎えにあがります ――

 それは、狂った喜劇を好む神様の、歪んだ悪戯だったのだろうか。

 斯くしてあなたは異界へ攫われ、人を喰らう怪物たちと一つ屋根の下で暮らす事となった。

 この世に一つだけのグランギニョル、その幕が今ここに上がる。



  ▼ 規則や世界観 ▼
【 https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world 】

  ▼ 提供一覧 ▼
【 https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters 】

  ▼ 参加方法 ▼
【 https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome 】



  ▼ 概要 ▼

/ 再建トピ / 指名制 / 人外×人間 / メリバ要素、流血表現を含有 / シリアスでダークな雰囲気も、仄々切ない純愛も /
/ あなたの指名や行動でエンドが分岐、1度エンディングを迎えてもご所望の限り物語が続くマルチエンド式 /
/ 基本は登録制、ご希望の方は無登録でも勿論可 /
/ 今回より完也を推奨、当方はご挨拶の後から伽羅口調にてお返事させて頂きます /
/ お互いが楽しめてこそ、真のハッピーなりきりライフ!という信条の下、相性重視 /
/ セイチャット様および他トピ様にご迷惑をお掛けしない様、当トピの名前を他所で出す行為・当トピ内で他所様のトピを仄めかす行為・演者様(参加希望者様)以外の書込みはご遠慮ください /


  ▼ 先代トピからの変更点 ▼

①黒薔薇屋敷の秘密について、より詳細な設定が公開されました
②提供が新たに3名追加され、既存メンバーも1名変更しました
③新たに" 秘密の共犯者ルート "を追加しました




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  • No.581 by マリーシュカ/ギンハ  2021-05-02 14:31:41 



>プリケル(>578


あら、まあ――本当にとても良い子ね。ギンハが執心してしまうのも納得だわ。
懸念点、ご丁寧に伝えてくれてありがとう。そうね、今のところ問題は無いと思うけれど、もしも何か気付いたらお声掛けさせて頂くわ。私達にも気懸りな点があれば、遠慮なく言って頂戴ね。
それじゃあギンハと交代ね、今夜も素敵な時間を過ごしましょう。


***


(拒まれる可能性も十二分にあると覚悟していたのだが、扉を開くことを厭うような反応が返ってこなかったことに心の奥で安堵しつつ、嬉しそうに耳がピコピコと動く。自分より幾分か下にある顔を捉えるために顎を引いて見下ろし、そこで目にしてしまった貴女の表情に初めてきちんと笑みの形を見たものだからすっかり機嫌は好転し、自分の意識とは無関係に喜びの舞を踊る尾は知らんぷりで「 "久しぶり"とは大袈裟であろう。たったの3日ではないか 」とこれまでの自分の3日間は棚に上げて仏頂面を何とか保ったままにフンと鼻を鳴らし。開いた扉の隙間から貴女の部屋をちろりと一度だけ見回し、他の怪物の痕跡やにおいが全くない事に胸を撫で下ろすように深く吐息して「 ……ふむ、確かにそのようだ。偉いぞプリケル 」最初に出会った夜もそうしたように、貴女を褒めたい気持ちとただその暖かい人肌に触れたい下心の半々で手を伸ばして和国の理想美たる濡れ羽をくしゃりと一撫でして「 夜は眠れておるのか? 」手のひらから伝わる繊細で艶やかな髪の感触と、頭皮を通して伝わる自分には無い体温に意識はせずとも眉間のしわは和らぎ。冒頭に前置きをした通り今夜の九尾の目的は貴女が困っていないか・弱っていないかを確認する事であり、初夜のように部屋への侵入をこちらから要求することはなく、一抹の心配を湛えた深い黄色の双眸で体調を窺うように見つめて)



  • No.582 by リーパー  2021-05-02 14:36:24 





>マリーシュカ( >579


お出迎えドーモ、マリーシュカ。
その辺りは安心しといてもらっていいぜ。そっちのとこでは一言、この屋敷でいう「 テストロル 」ってもんを出しただけなのと世界観的にも平凡な世界観だったってくらいの記憶しかねぇもんでな。人目に付いた付いてないの差異はあるが「 生まれたけど動かせなかった 」にグレーゾーンで分類されるんじゃねぇかって俺は考えてる。さっき言ったのはなんて言うか、だいぶ前のとこだから無いとは思うが後で俺のPFを断片的にでも見た事ある、みたいな人が出て来て問題にならねぇようにってモンだと思っておいてくれ。言葉足らずで悪いな。嗚呼、世界観に関してはこの屋敷のに惚れ込んでんだから昔のとこの持ち込みをするつもりはねぇよってのも伝えとくな。
そうだな、敵対的な態度…になるかは分からねぇが屋敷の環境に慣れるまでの間は警戒心は出るかも知れねぇ、とだけ。勿論ずっとそんな状態なんてのはねぇから、暫くの間だけ多めに見てやってくれ。後、テストロルの方で「 ナイフ 」ってワードも出してるが、屋敷まで持って来れてなくても其方の方で預かってる、でも構わねぇ。なにせ力がある方じゃねぇの自分でも分かってるから相棒がなきゃ抵抗する気にもなんねぇし、その辺りも上手く活用して貰って構わねぇよ。他の相性云々とか萎えそうな事とかも都度話せたらとは思ってるし、問題があれば言ってくれ。出来る限りお互いに不満がねぇように楽しませてもらうつもりだからさ。
俺じゃ決めかねてたし、どちらでも問題はねぇよ。ただ機会があったらレンブラントとも話しさせてくれっと嬉しいわ。なんだかんだ長くなって悪りぃな、そんな感じでよろしく頼む。



  • No.583 by プリケル  2021-05-02 15:06:59 




>マリーシュカ / ギンハ(>581


でも、それだけ長く感じたから。
(彼の姿がよりはっきりこの目に映るように扉を大きく開くと九つもある毛並み豊かな尻尾が心なしか弾んでいるように思えて、しかしそのかんばせを見上げても浮かんでいる表情に喜色は窺えず、どことなく機嫌が良さそうに感じたのは気のせいだったのだろうかと思案しつつ短く相槌を打ち。と、不意に自身へ伸びてきた大きな掌に何事かと双眸を瞬かせた刹那、頭上に乗せられた感触に瞠目して。「……え、っと……」唇から零れ落ちるのはあからさまな動揺。これまでの人生に於いて、父はおろか母にすらこのように頭を撫でられた記憶は無く、ならば他人など言わずもがな。故にどのような反応をするのが正しいのかまるで考えが及ばぬまま、しかし拒絶することもなくただ静かに受け入れていく。「うん、なんとか。このお屋敷の枕、私が家で使ってたものよりも頭に合ってるみたい」戸惑いの渦中にある己に投げ掛けられた気遣いに目を泳がせてしまいながら、一先ず彼を安心させようと頷いてみせて。ふう、と深呼吸をして乱れた心を落ち着かせては意識して表情を整えた後、素直な欲求を告げる。「ねえ、ギンハ様。私、このお屋敷の中を見て回りたいの。ずっと部屋の中に居るのも悪くないんだけど、ちょっと飽きてきちゃって」無論、先日受けた忠告は承知の上だ。だが、記憶が確かならあの時は" 独りで部屋を出ないように "と言われた筈。ならば独りじゃなければ許されるのではないかと淡い期待を胸に秘め、ちらりと彼の容貌を窺い。)



  • No.584 by ガートルード  2021-05-02 18:49:03 



>580】マリーシュカ

ふふ、ありがとう…じゃあ後程、落ち着いた頃に加筆したものを出させてもらうわね。不束者だけどどうかよろしく。…そうそう、実は私も少し現場から離れていたから今回はリハビリも兼ねての参加なんだけど…どうかお手柔らかに、ね? …じゃ、袖幕の会話はこの辺で。また何かあったら遠慮なく声掛けてやってね。


*****

( 扉越しの問いに返ってきたのは全く聞き慣れない女性の声で、貴女の名乗る『マリーシュカ』という名前にも全く心当たりはなく。しかし職業柄、声から知れる人柄というものを意識することがあるせいか、そののんびりとしていながら甘く妖艶な響きから相手は天性のファム・ファタールの素質を備えている、という妙な確信と共に何故か急に背筋がぞくりとし。──いや、相手は女性だ。それに今、この妙な状況の種明かしをするとも言った。誰が頼んだのかは知らないがきっとただの悪戯に巻き込まれた仕掛人だ、何も、何も恐がることはない、と再度ドアノブに手を掛けようとした所で貴女の口から飛び出した単語のひとつが引っかかる。魔界、とは? 何かの比喩だろうか? それとも単に『少し不思議な人』なのだろうか?…等と少々混乱しつつ、それでも『危害は加えない』という言葉を信じて恐る恐るドアを開ける。香水とは違う薔薇の生花の芳しい香りを身に纏い、それこそ『妖艶』という言葉を人の形にしたような美女が、そこにいた。その妖しく輝くアメジストの瞳に、一度も日の光に晒されたことのなさそうな艶肌に、月の輝きを撚ったような絹髪に、恐らく並大抵の男性であればコロリと落ちてしまいそうなその柔らかな微笑みに視線を奪われ、思わず数秒の間ドアノブに手を掛けたまま放心した後はっと我に返ると若干恥ずかしそうに、「ええと…初めまして? ミス・マリーシュカ。私はガート…違った、ジェネヴィーヴ。ええ、ご存知なくても大丈夫、ただの冴えない悪役女優よ。よろしくね」未だ戸惑いや緊張こそあるが先程までの警戒は幾分緩んだ様子で自己紹介すると「どうぞ」と貴女を部屋の中へと促し、自らはベッドの縁に腰掛けながらなんの気なしにこの度の件について尋ねる。)

…ところで私、よくわからないままこのお部屋にお邪魔してたみたいだけど、ここは何処? 早速だけどこの悪戯企画の種明かしとやらをお願いできるかしら?

  • No.585 by マリーシュカ/レナード  2021-05-02 20:25:09 



>リーパー(>582


お返事と補足をありがとう、リーパー。そういう事なら安心ね、予防線を張ってくれてありがとう。
ええそうね、お屋敷に来たばかりの頃はやむを得ないと思うわ。ナイフについてのお考えもしっかりと伝わったわ、初回交流の中で少しだけ利用させて頂くわね。
ひとつ此方からも気懸りなことがあるのだけれど、レナードやレンブラントは性格上ある程度の確定描写をしてしまう時があると思うの。ご承知おき頂いたうえで、気になった時は教えて頂戴ね…私達も貴方とのご縁を大切に育んでいきたいと思っているから。
では、レナードを呼んでくるわね。あまり愛想の良い子ではないから、絡みにくければいつでもお声掛けしてね。それでは、良い夜を。


***


(コツリコツリと上等な革靴の跫音が、月明りと蝋燭のみで照らされた仄暗い廊下に反響する。まさに今しがた〝 ディナー 〟を終えたばかりで、食事中に口角や喉元を濡らした獲物の血液は綺麗に拭き取ってはいるものの、大量の血液を摂取した身体からはほんの僅かに赤い鉄が香り立ち、鼻のよい相手には勘付かれてしまうだろうか。ふとキィキィ鳴きながらコウモリの姿をした使い魔が耳元に寄ったかと思えば、何と先ほど来たばかりの新入りがいると言う。ともあれ今は満腹、次の食事については当面の間考える必要はないため「 今は興味ない。 」と使い魔の報告を一蹴し。しかし一際大きな鳴き声が響いた後、一定のリズムで響いていた跫音はピタリと止む――何故ならば、今まさにすぐ隣にある扉が件の新入りの部屋であると使い魔に耳打ちされた為で。興味がないと言い放ったものの扉一枚隔てた向こうにまだ見ぬ獲物があると思えば、運命的な手軽さに気持ちは傾き「 …〝さっき〟の部屋を片付けて来い 」と使い魔に対して人払いを済ませた後、神経質なノックを3度。返ってきた人の声に意識はあるのだと確信したが、さらに数秒待っても開かれる気配のない扉を睨みつけ小さく溜息を吐き、白すぎる片手を開いて扉へかざせば独りでに扉は開いてゆき「 獲物の捕獲は使い魔の仕事だけど? 」と問い掛けに対する返答を不機嫌そうな調子で返し。待たされたことが御不満の様子で、招かれる前に不躾にも一歩二歩と部屋へ立ち入り「 ――他の奴の気配がない。正真正銘の新入りってわけだ 」血の匂いを仄かにまといながら部屋をぐるりと見回して最後にベッドの上の貴方へと視線を注ぎ、そこでポケットの向こうから僅かに香る鉄の匂いに刃物の存在を感知すれば露骨に呆れたように先ほどより大きく嘆息して「 お前を拉致した使い魔は寝惚けてたみたいだね。本来それは屋敷に持ち込めない筈の物だ 」怪物の身で人間界の刃物を怖がる道理はなく禁止されている玩具程度の認識で、手のひらを上にして貴方へと手を伸ばし「 抜きなよ 」挑発紛いに指先をクイと曲げて)


  • No.586 by ギンハ  2021-05-02 20:45:51 



>プリケル(>583


――?どうした、ヒトにとって不自然な動作ではないであろう?
(今まで幾人もの幼い獲物と関わっていくうえで知ったことだが、人間界の親は子を褒める時にこうして頭を撫でる慣習があるらしい。それに則り拉致されてきた獲物にも同様に振る舞えば、そのほとんどは喜んでいた筈。経験則と違う貴女の反応に怪訝そうな目を向けながら手を引っ込め、体調を気遣う言葉に貴女が頷くのを見れば「 そうか。息災で何よりだ 」と、今夜貴女に会いに来た目的を果たせた事にこちらも浅く頷いて。そうして、よもや貴女からお願いをされるとは予測していなかったがゆえに屋敷散策の打診に対して一度だけ瞬きを返し、舞っていた尻尾の動きも止まり。数秒黙しながら脳内を巡るのは、貴女が忠告を厳守していること・この部屋に他の怪物の気配がないということは、現時点での貴女にとって頼れる存在は自分だけということを意味するのだという捕食者には不似合いの解釈で。しかしこそばゆいような感覚に内心では少しの高揚を覚え、ご多分に漏れず表情には出さないまま尻尾の小躍りで上機嫌を演出しつつ咳払いをして「 ……飽いてしまったのであれば仕方あるまい。良かろう、但しふたつ条件がある。其の一、部屋に戻ってくるまでは何があろうと吾の手を離さぬこと。 」眉間のしわこそ掻き消えたものの、柔和とは程遠いキリリとした表情のまま「 其の二。後日、そちのにおいを満足のいくまで嗅がせること。 」高潔と誇りを絵に描いたような凛とした佇まいにはあまりにアンバランスでマニアックな二つ目の条件を臆面もなく告げた後「 約束を守れるのならば、吾が手を取るがよい 」白く筋張った手をエスコートの為に貴女へと伸ばして。)


  • No.587 by マリーシュカ  2021-05-02 21:22:45 



>ガートルード(>584


あら、まあ――――使い魔(あのこ)の言っていた通り、とっても綺麗な子。
(開かれた扉の向こうに、芯のある透き通るような声から容易に想像できる容姿端麗な獲物の姿を認めれば一層微笑みを深め、お上品にはしゃぐように白く華奢な手を口の前でそうっと張り合わせて。傍から見れば同年代たる貴女のことを〝 子 〟と呼ぶのは、人間の世界でカメラが発明されるずっとずっと前から生き続けているヴァンパイアの癖で。少しの間だけ惚けていたような貴女の様子に愛おしげに〝 ふふ、 〟と吐息だけの笑いを零した後「 黒薔薇のお屋敷へようこそ、……ジェネヴィーヴ?お名前がふたつあるのかしら 」両手を最初の位置へ戻しながら、紡がれかけたもうひとつの名前を気にするように微笑んだまま僅かに首を傾げると、廊下から差し込む月光に反射する金髪が一房ハラリと流れ「 ミスもミセスも必要ないわ。此方こそ、どうぞよろしくね 」挨拶を済ませた後、貴女が部屋に招き入れてくれたことに嬉しそうに目を細めて歩を進め、ベッドの対面に位置する一人掛けのソファに腰を下ろし。貴女のお仕事が女優だと知った今、幾度か繰り返された〝企画〟の言葉に内心で納得しながら膝の上で軽く両手を重ね合わせ「 種明かしの手始めなのだけれど、貴女が今ここにいるのは企画でもお芝居でもないの。私達は貴女からお仕事を取り上げてしまったわ――本当にごめんなさい 」これまでに関わりを持った獲物から窺い知る限り、人間界での女優というのは限られたものしか成りえぬ輝かしく華やかな職業らしい。きっと貴女もそのお仕事に誇りを持っているのだろうと推測したらしく、心苦しそうに眉を寄せ顎を引くように薄く俯いて「 黒薔薇のお屋敷はね、貴女が居た世界とは何もかもが違う場所なの。永遠に夜は明けず、決して出る事は出来ないわ。――貴女は帰れないの。 」柔らかな指先に少しだけ力がこもり、黒いドレスにわずかなしわを刻む。何度伝えても慣れる事のない感覚に辛そうな表情を少し深めてから顔を上げ「 私の事を信じられなくてもいいの。ただ、絶対に独りでこの部屋を出ないで頂戴 」人当たりの良い柔らかな表情は真剣そのものに染め上げられ、半ば請うような調子で忠告を告げて)


  • No.588 by プリケル  2021-05-03 06:42:06 




>ギンハ(>586


て、手を繋ぐの?
(一度は鎮まったかと思えた尻尾は数瞬の後に再び踊り出し、その間に果たして如何なる心境の変化があったのかは知る由もないが、目の前の神獣は顔よりもその尾などに感情が表れているのかもしれないなどと推察を図っていれば沈黙を打ち破った彼の承諾を示す言葉にほっと胸を撫で下ろしたのも束の間。提示された条件、その一つ目の内容に思わず繕いきれない驚愕の言葉が口を衝いて、視線は無意識に彼の白い手指に向き。つい先程自身の頭を撫でた掌と自らのそれが重なるという事実に否応なく湧き上がってくるのは紛うことなき羞恥心であり、けれどその事実を受け止めきれぬ間に追い討ちをかけるようにして告げられた二つ目の条件、凛々しい佇まいとは似ても似つかぬ響きに数度瞬いて。「……匂い?私の?」発言の意図が全く汲み取れず、これまで特に意識していなかったがそんなに気になるのだろうかと顔を傾けて己の肩口を嗅ぐけれども鼻腔を擽るのは昨夜使ったシャンプーの香りで。「どうして嗅ぎたいの?」正直なところ、絵のモデルとして以外で他者からこれほどまでに関心を持たれた覚えはなく、故に戸惑いも大きいのだがこの屋敷に居る筈の他の怪物を知らない今の自分にとっては彼の言葉こそ全てであり、疑問は尽きないものの羞恥心と無聊を天秤に掛けて出た答えは一つ、差し伸べられた手におずおずと五つの指先を乗せることで自らの意思を示し。)



  • No.589 by リーパー  2021-05-03 11:09:54 





>マリーシュカ / レナード( >585


いや、俺の方こそ初めに随分と言葉足らずになってて悪かったな。
自分で言うのもなんだが、かなり絆されやすい方ではある。心開くまでの時間に多少なりとも差があるかも知れねぇが直ぐに慣れるだろうよ。
ああ、把握した。まあ、俺自身こんな性格だ。確定描写に関してもガチガチに動きが固定されなきゃさして気にしねぇ。俺も描写の末は兎も角、描写中には確定表現入れるかも知れねぇし、気になった時は言うかお互い様って事にしとこうぜ。
愛想に関しちゃ人の事言えた義理じゃねぇぶん言葉足らずの事があるかも知れねぇが折角の逢瀬、楽しませてもらうぜ。嗚呼、こっちに関しては何も無ければ返信不要だ。これから宜しく頼む。


○●○●○●


( 室内へとノック音が響いて暫く。時間的には数秒ほどであろうが、緊張故だろう体感的にはもっと長く感じてしまう。開かれた扉の前に立っていた主から馴染みのある香り──鉄錆に似た何処か鼻につく匂いを感じとればあからさまに眉根を顰め。彼が何故不機嫌そうな様相なのか、そんな事分かる筈もなく、微かに残る血生臭さを纏う彼の動向を見逃さないように瞬きは最低限にじっと見詰め。獲物、捕獲、使い魔──目が覚めていきなり見知らぬ天井を見ていた事でさえ理解が出来ていないのに、余計に事態が分からなくなるワードばかりが聞こえてくる。あの時部屋に居たのは俺だけの筈で……いや、待て使い魔?──なんて何度も同じ所を巡る思考で頭はパンク寸前で。「 バレてんのにハイそうですかー、ッて取り出す程バカじゃねぇんだよ 」此処が見知った自宅であればナイフを一本くらい奪われたところで予備の場所まで全て把握しているが、今現在自分がいる場所が何処なのかも分からなければ、自分の手に届く範囲内に刃物を入手できる場所があるかどうかも分からない。ならば下手に動いて盗られるような事をしない方がいいのではないか──だってこれは仕事道具で相棒で、時間を潰す為の遊び道具にもなってくれる物なのだから。挑発するような動作をする彼に顔を顰め、今にも飛び掛かりたい気持ちをぐっと抑えつつ、降参だとでも言うように軽く両手を上げ。「 ──んで、色々聞きたいコトはあんだけど、取り敢えず此処は何処でアンタは誰?……ッと、嗚呼俺から名乗るべき? 」ベッドの上へと胡座をかいた状態で座り直すのは、現状抵抗する意思がない事の現れで。手は左右の指を組み合わせた状態で前に投げて )



  • No.590 by ギンハ  2021-05-03 14:56:57 



>プリケル(>588


左様。この屋敷には吾と異なり意思疎通すらできぬバケモノも存在しておる。吾が傍に居れば守ってやれるが、万が一手が届かねば間に合わぬかもしれぬだろう?
(手を繋ぐ、ただそれだけの行為に戸惑うということは、あまり他者とのスキンシップに慣れていないという事か――そんな憶測がもし正しければ彼女は自分がより嗜好する無垢な獲物に近いことを指し、ならば尚の事つまらない理由で貴女を失う訳にはいかない。部屋の外で九尾の手を離せばどんなリスクがあるのかを事前に説明したうえで「 気分の高揚に任せて走って行かれては危険だからのう 」と、うっかり貴女を子ども扱いするような主旨の言葉を吐きつつじっと貴女を見下ろして。二つめの条件に関する質問には怪訝そうに顔を斜めに僅かに傾け「 異なことを。嗅ぎたいからに決まっておろう 」決して取り繕う事のない堂々とした調子で臆面もなく言い切って。無論怪物には人知を超えた力があるのだから、匂いなど無理やりに抑え込んでいくらでも堪能できようというもの。しかしそれをしないのは、捕食者とて獲物の尊厳を出来るだけ尊重すべきという高潔な矜持と、合意を得ぬまま事に及んで貴女に嫌われたくないがためで。自分よりも小さな手が重なれば、その体温と大人になりきらぬ少女の肌の柔らかさを味わうようにきゅっと握り締めて「 今宵の契約は成立のようだ 」と後日に待ち受けるご褒美に心躍らせながら今度こそ痩せた頬にわずかな笑気が浮かび。そっと手を引くようにして廊下に出れば、独りでに閉まってゆく扉を背後にゆっくりと歩を進め「 花と水、どちらを見たい? 」今夜の目的地を決めるため、歩きながらも隣の貴女を見下ろしつつ問い掛けて)


  • No.591 by レナード  2021-05-03 15:15:55 



>リーパー(>589


(差し出していた手にナイフが渡る気配は終ぞ感じられず、自分の想い通りに事が運ばなければ気分を害する気性の怪物はより睨むような目つきを鋭くして「 その耳は飾りなの?抜け、って言ったんだけど 」刺々しい物言いの中に確かな苛立ちを隠さず、自身の纏う空気が比喩ではなく張り詰めていくのは不可視の魔力による凶暴な力が今にも貴方に襲い掛からんと周囲を渦巻いているからで「 俺に無理やり奪われたらお前のプライドが傷付くだろ? 」フン、と鼻で笑うようなニュアンスを付け足しながらも紅い双眸は一切笑っておらず、脅し紛いの発言が冗談でも何でもないことを表現しており。続いた問い掛けにはまず溜息を落として「 当然でしょ。俺とお前では立場が違うんだから 」と威丈高な態度は一貫したままベッドの斜め前に位置する壁に寄りかかって腕を組み、礼を尽くされて当然とばかりに貴方が名乗るまでは自分の名も明かさぬつもりで。指先で上腕あたりをトン、トンと弾きながら「 面倒な説明は嫌いなんだ。詳しい事は他の奴から聞いてよ 」と案内役には完全に不向きな前置きの後「 此処は黒薔薇の屋敷で、人間の世界じゃない。お前は元居た場所に絶対に帰れないし、いつか屋敷の住人に喰われるために選ばれて来た。 」伝え方を選ばずシンプルに淡々と、この屋敷での生活における重要な要点を並べる。それが貴方にとってどんなに荒唐無稽で受け入れがたい事実であっても、それを慮ることに労を尽くさない怪物は退屈そうに眉を寄せながら目を閉じて「 命が惜しいなら独りで部屋を出ない事。……分かった? 」後日、他の怪物から――特に幼馴染である女のヴァンパイアから小言を言われるのは面白くない。ゆえに一方的に伝えて終わりではなく、理解度の確認と質問の有無を問うつもりで語尾を上げながら瞼を上げ、相変わらずの不愛想な目つきで貴方を見つめて)


  • No.592 by 執事長  2021-05-03 15:18:02 





>のんびりペースで募集中[ 常連様・ご新規様・ご相談のみ等々、大歓迎でございます! ]

 ※半年ほどなりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なおトピック冒頭に記載がある通り、以降は伽羅口調でお返事をさせていただきますので、ご承知おきの程 宜しくお願い致します。

 ※無登録でのお試し、PF提出も常時受付中です!


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▼ 世界観・ルール ▼

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▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼

◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
◆シャラメ(>>395
◇ミネルヴァ(>>489
◆プリケル(>>559


▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼




  • No.593 by 執事長  2021-05-03 16:05:46 



※一部修正があったため下げにて再掲


>のんびりペースで募集中[ 常連様・ご新規様・ご相談のみ等々、大歓迎でございます! ]


 ※半年ほどなりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なおトピック冒頭に記載がある通り、以降は伽羅口調でお返事をさせていただきますので、ご承知おきの程 宜しくお願い致します。

 ※無登録でのお試し、PF提出も常時受付中です!


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◆レオ(>>147
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◇ミネルヴァ(>>489
◇プリケル(>>559


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  • No.594 by プリケル  2021-05-03 18:16:14 





>ギンハ(>590


……守ってくれるんだ、私のこと。
(彼からしてみれば何気なく口にした言葉かもしれないが己にはそれが深く胸に染み渡っていき、其処にどのような意図が隠されていようと未知の体験ばかりを齎してくれる神獣に感謝の念を抱きつつ、一方で心の隅には実の父に言われてみたかったという願望も密かに潜み。しかし相次いで耳朶に触れた声には露骨に眉間に皺を寄せてしまい、「そんなことするわけないでしょ、ちっちゃい子どもじゃないんだから」異形である彼が一体幾つ年を重ねているのかは知る由もないが、それにしても幼児扱いされるのは思春期真っ盛りの少女には不服でしかなく。ともあれ説明自体には納得出来たので握り締められる手のひんやりした感触に少々狼狽えながらも恐る恐る握り返してはみたものの、匂いについてだけはどうにも得心が行かず緩く首を傾げるけれどそのかんばせに浮かんだ微笑の前ではそんなことは瑣末な疑問だとそれ以上追及することはなく。そして、引かれるがまま彼の隣に並んで廊下へと歩を進めながら「うーん、そうだなあ……強いて言うなら水、かな」実のところ見て回れるのであればどちらでも良かったのだが、そのような答えでは彼を困らせてしまうやもと懸念してはより関心の強い方を逡巡混じりに告げて。)



  • No.595 by 匿名さん  2021-05-03 22:01:14 




指名:クォーヴ様、ラザロ様、キルステン様の中からどなたかを
希望ルート:全ルート可能
名前:アヴァロン
性別:男
年齢:30歳
職業:王国騎士団長
性格:誇り高く勇敢で情熱的な男。エネルギッシュで、立ち振る舞いも堂々としている。少しばかり頑固者。正直者であり、嘘を吐くのが絶望的に下手。心身共に強く逞しく、正しく"漢"そのものと言った印象だが意外にも子供や動植物を愛し、人並み外れて涙もろい。恋愛においては正々堂々真っ向勝負の姿勢、駆け引きは出来ないのでしない。
容姿:身長187cmと長身且つ、騎士らしく鍛え上げられた体つき。アッシュブロンドの髪を後ろに撫でつけたオールバックヘア。精悍な顔立ちに太く凛々しい吊り眉が特徴的で、力強くも温かい光を湛えた垂れ目。瞳の色は澄んだエメラルドグリーン。何事もすぐ顔に出る。普段は騎士の甲冑に身を包んでいるが、部屋着は白いブラウスに黒いスラックスと、焦げ茶色のブーツ。
備考:生まれて間も無く両親と死別し、城下町の教会に併設されていた孤児院で育った過去をもつ。物心ついた時から騎士に憧れを抱き、直向きな努力の末にその夢を叶える。騎士団長となるまでの経緯を知らない人間からはエリートであると思われがちだが実際に歩んだ道のりは泥臭く、生まれ持っての才能と言う点では背丈を除いて全く以って平凡であった為、努力に次ぐ努力によって上り詰めた。その為後輩育成にはどうしても熱が入ってしまうらしい。ちなみに孤児院では家事全般が当番制だったこともあり、一般に家事とされるものについてはそつなくこなす。騎士団内では“男も惚れる”と密かに囁かれる低音域の声をもつ。日記をつけるのが日課。じゃがいもが大好物。
ロルテスト:(遠征先の宿舎に一通の手紙が届いた。手渡しに来た部下の話によれば、差出人の署名は見当たらず、何でも風変わりな黒薔薇の封蝋で閉じられているのだと言う。はて、一体何処から届いたのか。月明かりの差し込む窓辺に立ち、漸くその手紙を開封したのは既に夜も更ける頃。そっと封を解く瞬間、何故だか胸騒ぎがして俄かに体が熱くなるのを感じた。そして、如何やら招待状と思しきその文面を目にした時、無意識の内にきゅっと真横に結ばれていた唇が解ける。「…悪戯か?」と、そんな言葉を漏らさずにはいられなかった。差出人は勿論、内容にも一切の心当たりが無い。如何したものかと顔を顰めながら一先ず律儀に招待状を封筒の中へ戻そうとしたその刹那、視界が暗転しぐらりと体が揺れて―――それから、どのくらいの時間が経ったのか。水の底からゆっくりと浮き上がるような覚醒を齎したのは、部屋の扉をノックする乾いた音。反射的にベッドの上に横たわっていた体を起こしたが、全身に纏わりつく気怠さに堪らず深く眉間に皺を寄せる。よもや貧血でも起こして気を失ったのではあるまいな、と未だ靄が掛かったように不安定な意識の中で思案しつつ、てっきり何かが倒れる大きな音を心配して部下が様子を見に来たものと判断したのか「ああ、すまない、何とも無い――」と、短い返事を寄越して)


夜分遅くに失礼する!日中に改めるべきかと悩んだが、思い立てばすぐに行動へ移さなければ気が済まない性質でな。諸々の返信を書き置くことが許可されているようなので、こうして訪ねた次第だ。口調はこれで構わなかっただろうか、僅かでも雰囲気が伝われば良いのだが。…む、いかん!話し過ぎる前に本題に入らなければ。単刀直入に、この物語への参加を希望したい!無論相性をはじめ諸々の都合がある事は承知している。所定の様式に私に関する事項を認めて持参した、手の空いた時に目を通して頂ければ幸いだ。残念ながら相性の面に不一致があれば、潔く去ると約束しよう!また、指名に関してだが、食の嗜好を踏まえて選んだ。とは言え、皆魅力的で絞り難いと言うのが本音だ。もし、貴殿が私に会わせたいと言う者が居れば是非お目に掛かりたい。

結局話し過ぎてしまったな、すまない。まずは参加の可否について、貴殿の返答を待たせて頂こう。では!


  • No.596 by ギンハ  2021-05-04 01:56:07 



>プリケル(>594


――水か!そうかそうか。
(突如として発した音は大声とまではいかないものの、間違いなく貴女と出会ってから一番のボリュームで。花ではなく水を選んでくれた事に声で喜色を示すほど思い入れがあるらしく、背後では複数の尾がゆらゆらとご機嫌に揺れ「 よい選択だのう、プリケル。今宵この屋敷で最も幸運な人間はそちであろうな 」まるで何かを待ち望んでいた時が来たかのように、目を閉じ頷きながらひとしきり満足げに頷いた後に瞼を上げた双眸は、年甲斐もなく高揚感にわずかな煌めきを宿していて「 実はこの頃、吾の庭園の手入れが完了したところでな。これまでにない大掛かりな風流を新たに取り入れたのだが、情緒の分からぬ死神や獅子頭は吾の招待に応えなんだ。 」袂から取り出した扇子をいつもより少し荒々しくバサリと開き、しかめっ面を半分隠すように口許へ添えて。比較的交友関係の広いわけではない九尾の数少ない友人を話に挙げながら、不満たっぷりにかぶりを振り。気分を落ち着かせるためか一度深く吐息して、前方を向いたまま横目でちろりと貴女を見遣り「 ……嬉しいのだ。ようやく誰かに吾の傑作を披露できると思うとな 」これまでにないほど穏やかな声色で噛み締めるように告げた後「 時に、そちは水を恐れたことはあるか? 」扇子で緩やかに喉元を扇ぎながらひとつ問い掛けて)


  • No.597 by マリーシュカ  2021-05-04 02:20:45 



>アヴァロン(>595


こんばんわ。――うふふ、貴方がとってもエネルギッシュな男性(ひと)だということは十二分に伝わったわ。黒薔薇の屋敷へようこそ、アヴァロン。歓迎するわ。今夜は私が案内役なの、どうぞよろしくね。
そう、貴方は名のある騎士様なのね。懸命な努力に裏打ちされた生き様と、まっすぐで情熱的な人柄がとても素敵…貴方のような方に愛されたい人はきっとたくさん居るのでしょうね。私も機会があれば貴方とお話してみたいわ。
念のため、ふたつほど確認していいかしら。まず希望ルートについてだけれど、全てのルートに同列でご興味があると理解して差し支えないかしら?もし、わずかでも優先順位や興味の強弱があるのならご参考までに教えて頂けたたら嬉しいわ。続いて、ロルテストにおける貴方の服装について文中で明確な記載が無かったのだけれど、回想は宿舎での一幕=貴方は部屋着で攫われてきた、という認識で相違ないかしら。
そうそう、ご丁寧に怪物たちの食嗜好に関する設定を記載してくれてありがとう。相性に関しては現時点で不安はないけれど、交流を深めるうえで何かあればお互いに伝えることにしましょう。

さて、それじゃあ初回のご指名を決めましょうか。まずは3名の候補を挙げていただいてありがとう、とても嬉しいわ。こちらから提示する案としては以下の2通りなのだけれど、お好きなものを選んで頂けるかしら?

>Ⅰ.初回指名クォーヴ、ルートは未確定で物語のプロローグを紡ぐ。初回では捕食されず物語が続く。
>Ⅱ.初回指名ラザロ or キルステン、ルートは捕食、エンド達成を目途に腹ペコの怪物と邂逅する。

この世界はマルチエンド式だから、捕食エンドを達成しても貴方が望む限り記憶と時間を戻せるの。その点は安心して頂戴。勿論、この2案以外にも初回のご希望があれば是非聞かせて頂戴ね。それじゃあ、お返事お待ちしているわ。


  • No.598 by アヴァロン  2021-05-04 09:32:21 




>マリーシュカ (>597)


そうか、貴殿がこの屋敷の案内役か。まずは歓迎の挨拶に加え、諸々の丁寧なご対応に感謝する!私はもう若くないが、未知なる黒薔薇の屋敷を前にして湧き立つような気持ちに満ち満ちている。少年時代を思い出すな!貴殿ともいずれまた会い見えることになるだろう、その時が楽しみだ。

さて、情報の不足している点については以下補足とさせてもらいたい。手間を取らせてすまなかった。
まず一点目、希望ルートに関してたが貴殿の言う通り全ルートにほぼ同列の興味がある。しかしながら、貴殿ら怪物がそうであるように、私と言う人間の信条や行動指針を踏まえ達成難易度と言う点では順位がつく。物語の運びにより全てのルートに可能性があるが、選ばれ易さとしてやはり捕食ルートが最上位になるのではないだろうか。よって、まずは捕食エンドを初期目標にしようと思う!そうした上で物語の進行中に別エンドの可能性が濃くなる局面があればそちらへ進む事も可、とこういった具合だ。
二点目、こちらも貴殿の認識に間違いは無い。数日間に及ぶ遠征先への移動を終え、ようやっと宿舎でまともに体を休めることが叶った夜だと記憶している。服装としては部屋着、加えてあの後は日記をつけてもう休む予定だったのでな。平素は邪魔にならぬよう後ろに撫で付けている髪も下ろしていた。蛇足やも知れないが!ともあれ、疲れた体と寛いだ格好と言った風に認識してくれ。

これで返答になっているだろうか。もしまだ聞き足りないことがあれば遠慮無く聞いて欲しい!

最後に、提示して頂いた案に関してだが、
>Ⅰ.初回指名クォーヴ、ルートは未確定で物語のプロローグを紡ぐ。初回では捕食されず物語が続く。
今回はこちらを選択させて頂こう。いくら怪物が相手であるとは言え、そう簡単に捕食されてしまっては騎士の名折れだからな。まずは黒薔薇の屋敷がどう言った場所であるか、そこに住まう者達がどのように暮らしているか、知識を得て受け止めてゆく暇を頂ければ幸いだ。


長くなってしまったな!最後まで読んでくれたこと、改めて感謝しよう!急ぎはしない。物語の幕が上がるその時を、ここで楽しみに待っているぞ。


  • No.599 by マリーシュカ/クォーヴ  2021-05-04 17:57:40 



>アヴァロン(>598


こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとう。確認点についても、概ね私達の想定と相違ないようで安心したわ。貴方は少なくとも指名候補に挙げていただいていた怪物たちの好物に当てはまっているし、彼らの捕食エンド達成難易度も決して高くはないから、貴方が拒まなければ基本的に捕食ルートに舵が向く可能性が高いと思うの。捕食される運命を受け入れない場合、それをどのように回避するかで他のルートへ分岐していくんじゃないかしら。――要するに、ルートを決めるのは私達ではなく貴方という事ね。これは覚えておいていただけたらとっても嬉しいわ。
さて、初回のご指名を決めて頂いてありがとう。貴方のお考え、よく分かったわ。それでは早速クォーヴにお迎えへ上がらせるわね。案内役は一度下がらせて頂くけれど、分からないことやご相談があれば都度いつでも声を掛けて頂戴。
それではアヴァロン、お屋敷での初夜を一緒に楽しみましょうね。


***


(月光に透けるビニールに似たバリアに包まれた温室の一角で、甲斐甲斐しく草花の世話をしている最中。死を司る怪物が生を育むなど他者から見れば皮肉そのものかもしれないが、瑞々しく青い葉を茂らせる植物に囲まれても不思議と釣り合いの取れる穏やかな怪物のもとへ、カラスの姿をした使い魔が羽ばたいてゆく。煙のようなコートに隠された細い肩を宿り木に、主人の耳元でカァと一声鳴けば死神の表情は愉悦に綻び「 ――そう、新入りが。 」白く長い指先で労うように使い魔の喉を撫ぜた後「 なら、歓迎の印にプレゼントを贈ろうか 」全てを察した使い魔はもう一度だけ鳴いて自らの仕事に戻るべく飛び去って行き。死神は丁度すぐ傍にあったテーブルヤシの綺麗な鉢植えを抱えると、次の瞬間には月光に溶かされるようにして消え失せ――次に現れたのは貴方の部屋の前。片手に鉢を、空いている方でノックをすれば、貴方の反応から警戒心や敵意を向けられていない事に物珍しさを感じながら未だ事態が理解できていないようだと当たりを付け「 ごめんね、起こしてしまったかな。どうぞそのまま寝ていて、長旅で疲れているでしょう? 」人当たりの良い落ち着いた喋り口調は生来のもので、拒まれるサインがないのを良いことにこちらからカチャリとゆっくり扉を開け「 失礼――ご機嫌はいかがかな。僕はクォーヴ、このお屋敷の住人だよ。どうぞ、以後お見知りおきを。 」一歩、部屋へ立ち入れば柔和な微笑みと共に空いた手を胸へと添えて軽く一礼を。人間界では自然に存在する事のないちぐはぐの双眸や素材不明の黒煙のようなコートには敢えて言及することなく、あくまで害意は見せずに紳士的な態度を保ったままベッドの対面に位置する一人掛けのソファへと腰を下ろして。鉢は脇に抱えたまま、何かの思惑を有する双眸でじぃっと貴方を見つめるも口許は柔らかい弧を描いたままで「 君はとても凛々しいね…きっとすぐに人気者になっちゃうだろうなあ 」貴方にとっては要領を得ないであろう言葉、しかし屋敷に住まう怪物達は満場一致で頷く言葉だろう。選ばれた獲物の中でもより上質と見受けられる貴方に誰よりも早く会えたという幸運に心を弾ませるように微笑みを深めて)


  • No.600 by 執事長  2021-05-04 18:02:48 



>常連様・ご新規様問わず、のんびりペースで募集中[ 今夜の案内役:ユギン ]


 ※半年ほどなりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なおトピック冒頭に記載がある通り、以降は伽羅口調でお返事をさせていただきますので、ご承知おきの程 宜しくお願い致します。

 ※無登録でのお試し、PF提出も常時受付中です!


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▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼

◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
◆シャラメ(>>395
◇ミネルヴァ(>>489
◇プリケル(>>559


▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼



  • No.601 by レオ  2021-05-04 18:43:26 



久し振りだな、執事長。屋敷の扉が再び開いた事には気付いていたが、中々時間が取れなくてな。挨拶が遅れてしまった。だが、また此処に来られる事を心から嬉しく思う。
さて、これからしたい話も、会ってみたい怪物達も指では数え切れない程なのだが…先ずは、イベント(>553>554)の続きを願いたい。……大事な思い出を、きちんと最後まで果たしたいのだ。では、また宜しく頼む。


  • No.602 by リーパー  2021-05-04 20:27:00 





>レナード( >591


( ピリ、と空気感が張り詰める感覚を皮膚と日頃培われた直感で逆らわない方が身のためだと感じ取れば、小さく溜息を吐いてから片手をポケットに突っ込み小型のフォールディングナイフを取り出して。「 ほらよ、俺の仕事の相棒なんだ。あんま粗末に扱ってくれるなよ 」ベッドの上から立ち上がるつもりは更々無く、かと言って彼が取りに来てもくれないだろう。傍にあるサイドチェストに置いてからチラと横目で佇む彼の様子を伺い。「 ……俺はリーパー、ファミリーネームなんて野暮なモンは不要だろ 」生家が没落してから名乗る事の無くなった家名は苦い思い出。故にこれ以上は聞いてくれるなという意味を含め、じっと斜め前の位置に佇む彼へと視線を向けて。説明を聞いた後、暫く今しがた得た情報を噛み砕く時間を要し。眉根を顰め、彼の存在を視界には捉えつつ床と壁の境目辺りへと目線を落とし、ぐるぐると思考を巡らせる事時間にして数秒「 ぁー…、分かったような分かってねぇような 」片手で後頭部をガリガリと掻きながら半ば思考を放棄するように。特段元いた世界に未練があるわけでも無ければ命に執着があるわけでもない──自分だって人の命を奪っていたのだから。元いた世界であれば誰にも知られずに息を引き取っていくのであれば、この場所の方がいいのではないか。そう思ってしまうのは普段は奥底に眠っている人に必要とされたい心の現れか。「 要するに、帰れねぇってのとサッサと死にたくなきゃ此処でジッとしてろ、ってコトでオーケー? 」一先ず覚えておかなければならないのはこの二点であろうか。他の事は追々理解していけばいいであろう、なんて考えで既に帰る心算が無いことに気付けば自嘲気味な笑い声を漏らして )



  • No.603 by ユギン/ラザロ  2021-05-04 21:12:50 



>レオ(>601


――レオ!やあやあようこそ、本当にとっても久し振りだね。長らくお屋敷を空けていたけれどまたこうして君に会えてとっても嬉しいよ。君との縁がまだ繋がる事に心から感謝しなきゃだね。…そうそう、今夜の案内役は僕なんだ。本編ではまだ君と出会えていないけれど、機会があればお話出来たら嬉しいな…ふふ。
そうそう、宝箱の方にもメッセージをくれてありがとうね。執事長からの返事は同じく宝箱に入れておいたから、気が向いたら見てみてね。勿論、あちらへのお返事は不要だよ。
さて、お祭の続きからだったね…アンカーの提示ありがとう。レオとラザロの夏祭りを見返していたら、とっても懐かしくて暖かい気持ちになったよ。僕からすれば少し妬けたけどね、良いなあラザロは。嗚呼、念のためのおさらいだけれど、祭におけるレオの服装は>511、ラザロは>512に記載のある通りだよ。
前置きが長くなっちゃったね。ふたりの夏祭り、どうか心行くまで楽しめますように。


***


どうした、どっか痛ェのか?やっぱギレルモの野郎に何かされてたんじゃねえだろな?!
(ラムネは人間界の飲料ゆえに、怪物たる自分では味も感じられなければ炭酸による刺激など皆無に等しいもので。それこそ少しベタつく水を喉へ流し込んだ気でいたがゆえに、何かしらの違和感を感じたような貴方のリアクションに目敏く反応して。武骨な両手で貴方の頬を挟み込み、半強制的に顔の角度を変えさせながらズイと顔を寄せて異常が無いかを探る。先ほどあんなハプニングがあったからこそ珍しく過保護な様子で「 口ン中とか切ってなけりゃいいんだけどよ… 」ぶつぶつ独り言を呟きながら、ともすれば空っぽになった貴方の口腔内を奥まで視診するつもりのようで。そこで貴方が指差した方に気を取られて「 あ? 」と返事代わりの声を短く落としぐるりと身を反転させてそちらへ目線を向ければ、カラフルな水風船が浮かぶビニールプールの屋台とそれを守る見知った怪物の姿を見届け「 ああ、ありゃ"水風船すくい"っつう遊びなんだと。水に濡れたら千切れちまう釣り針であの丸いやつを掬い上げて、たくさん掬えりゃ景品が貰えるって寸法だ。ったく人間っつうのはよくもあんなチマチマした遊び思い付くよなァ 」事前に頭に入れておいた祭道楽の知識から質問に対する回答を告げた後、豪快でとても手先が器用とは言えない自分には到底縁遠いレクリエーションに対してハンと鼻を鳴らし「 興味があるなら行くか? 」あくまで自分は貴方が楽しむのを見ているだけのつもりで気軽に意思確認をしながら貴方へと向き直れば、先ほどの貴方の反応を思い出して「 ゆっくり飲めよ。飲みきれなけりゃ俺が片付けてやるからよ 」炭酸で胃や喉に負担がかからないかと心配しつつ、任せとけと言わんばかりに親指で自分を指し片方の口角を吊り上げて)


  • No.604 by レナード  2021-05-04 21:43:02 



>リーパー(>602


……なんだ、馬鹿じゃあないみたいだね。次は最初から素直になりなよ。
(中には獲物として拉致されてもなお、命知らずにも怪物に牙を剥く活きが良過ぎる者も存在する。傲岸不遜なヴァンパイアに言わせてみればその輩は身の程を知らないただの愚か者で、だからこそ貴方もその類だと考えていた当てが外れてはフッと張り詰めていた空気を和らげて。どうやら素直な獲物を好むらしい怪物はクイと指を曲げる事で魔力により置かれたナイフを空中にて手繰り寄せ「 仕事、ねえ。お前がシリアルキラーだって言うなら、その血生臭い名前にも納得だけど。 」先に名乗らせておきながら気紛れに自分の名前も明かさぬまま、冷たい刃物を角度を変えて眺めながら口角にわずかな弧を描き「 この屋敷の死神たちとも仲良くなれるんじゃない? 」冗句と本気の判別がつかない調子で他の怪物の存在を示唆しながら、今のところ貴方の相棒を返却するつもりはない様子で。さてどう処分したものかと手持ち無沙汰に刃物を観察していれば、予想外にもすんなりと無茶苦茶な理不尽を受け入れるような貴方の言葉に思わずわずかに目を瞠り、刃から声の主へと視線を移して「 ――その通り。この状況で笑っていられるなんて、随分変わった獲物だね。 」不機嫌な炎を燻ぶらせていた双眸は一抹の興味の色を呈して。屋敷へ攫われてきた人々は普遍的な価値観ではひどく気の毒だが、ヒトを家畜と割り切る自身は貴方を可哀想だなんて微塵も思わず、だからこそ他の獲物のように理不尽な現実にギャアギャアと泣き喚いたりしない事に感心したのだろうか。本当に体重があるのか不審になるほど足音の一つもなく、貴方の座すベッドの前に一瞬で移動すれば手にした刃を暖かく脈打つ首筋に戯れに添え、自身の唇は形の良い耳元に寄せて「 今夜俺に喰われるかもしれないって、本当に理解出来てる? 」まるで興を引かれた獲物に少しちょっかいをかけて甚振るような、捕食者の愉悦をわずかに囁くような声に乗せて)


  • No.605 by アヴァロン  2021-05-04 21:49:03 




>クォーヴ (>599)


うむ、承知した!如何なる時も己の道は己で選択しなければならない、改めて肝に銘じておこう。
迎えの手配に感謝する。黒薔薇の屋敷で迎える最初の夜だ、私も存分に楽しませてもらう。では、宜しく頼むぞ!



(起き抜けと呼ぶにはあまりに体が重く、普段ならば直ぐにはっきりと明瞭さを取り戻すはずの意識が依然ぼんやりとしていた。まさか夕食に何か盛られでもしたかときな臭い予感の傍らで、扉の向こう側から聞こえる声に聞き覚えが無いことを認識するや否や全身がぴりりと警戒態勢に入る。それは恐らく騎士としての本能であり、扉を開くその音と呼び掛ける声の主へ向かって鋭い眼差しを向けた――が、予想とは大きく異なる邂逅に堪らず警戒心は驚きへと打って変わることとなる。優しく穏やかな振る舞いも去ることながら、何より驚いたのは彼の姿であった。漂うと言うよりは纏わりつくようにして彼の身を包む黒煙は空気中へ溶け込むことはなく、ただその場で揺らめいている。如何やら衣服の類として役目を担っているようだが、無論目にしたことは無い。更には彼の目、"人間"のそれとは明らかに構造が異なっている。動揺はらしくもないが、今回ばかりは流石に理解が遅れを取って絶句した。とは言え、一方が名乗ればもう一方も名乗らなければ無粋と言うもの。「あ、ああ…」とやや歯切れの悪い一声の後、直ぐにでも動き出せるようにと寝台の外へ両脚を下ろし立ち上がると「私はアヴァロンだ。――すまない、少々理解が追い付いていないものでな。貴殿に敵意が無いことを祈るが…失礼、屋敷と言ったか?」と、怪訝そうな顔をして問い返す。この状況も、掛けられる言葉も、彼と言う存在そのものも、何一つ納得出来ないまま注意深く彼の動向を窺い、やがて再び口を開くと「…此処は何処だ?」と静かに尋ねて)


  • No.606 by クォーヴ  2021-05-04 23:07:11 



>アヴァロン(>605)


おや、名前まで勇ましいね。君はまさに騎士道の権化ということかな?
(無論、人間界にいた頃の貴方の職業は未だ知る由もない。しかし屋敷の中でも博識を謳う長寿の怪物は、貴方の名前から以前書庫で目にしたことのある物語を想起しピンと食指を立ててわずかに首を傾げ。立ち上がった貴方の予想以上の上背を座した姿勢のまま見上げれば、立てた指を自身の顎と頬の中間あたりに柔く押し当て微笑んで「 大丈夫、知りたいことは全て教えてあげるから。さあ座って、お目覚めにハーブティーはいかがかな? 」あくまでものんびりとしたペースは崩さずに、自分から見て東に位置する一人掛けのソファを手で示して。そのまま流れるように手を振れば、さながら指揮者に従うオーケストラのように使い魔のカラスがパタパタと現れ、魔法でふよふよ浮かぶティーセットの用意をし始めて。何の説明もないまま現実離れした芸当を見せられた貴方を慮ってか「 ああ、彼らのことは気にしないで。とっても有能でお利口な、僕の召使みたいなものさ 」呼応するように得意げにカァと鳴いた使い魔に微笑を向けた後、抱えていた鉢植えをそっと床に置いてから貴方へ向き直り「 此処はね、黒薔薇のお屋敷だよ。君が元居た世界とは全く位相の違う場所で、僕みたいな怪物が住んでいるんだ 」静かに組んだ両足、その膝の上で両手を組み合わせながら至極落ち着いた口調で――終始緊張感の欠ける微笑を浮かべたまま縷々と説明を紡ぎ。合間に自分もヒトではないと暗に告げながら「 君も今夜からここに住む事になる。囚われる、と表現する方法もあるけれど、衣食住の世話は彼らが完璧にこなしてくれるし、怪物が一緒なら屋敷を散歩する事だって出来るよ 」この屋敷に軟禁される事実を少しでも快方に向かわせるような言葉選びをしながら、組んでいた両手を解いて浅く肘を曲げつつ両翼を広げるように開いてみせて。そして一つ前の姿勢にゆっくりと戻りながら「 ここからは忠告だけれど、 」と前置いて「 ひとりで部屋を出る事はオススメできない。どうか気を悪くしないで欲しいのだけど、君がいくら名うての豪傑でもバケモノに敵う道理がないからね。 ――一方的に説明しちゃった、ごめんね。君からも何かあれば遠慮なくどうぞ 」既に手遅れやもしれないが、貴方の消化不良を少しでも解消せんと人当たりの良い柔和な様相を呈して)


  • No.607 by レオ  2021-05-05 00:32:03 



そうだな、とても喜ばしい。いつか君と話せる夜も、楽しみにしているぞ。…うむ、執事長からの返事も、勿論確かめたとも。宝箱にきちんと、大事にしまっている。
ああ、服装の記載までありがとう。……私もラザロとのやり取りを振り返って、胸が何やら暖かくなった。いつかは君とも、こういった感情を味わえるのだろうな。
では、ラザロとの祭りの一時、目一杯楽しませてもらおう!


***

>ラザロ(>603

いや、だいじょ……っぶ!?
(ぴりぴりと細かな刺激が走る甘いものを飲み下した直後、上がった彼の声に否定を返そうとして、しかしそれは顔を覆いかねない程に大きい両手によって半端に阻まれる。それから其処に籠められた力に抗う術は無く、半ば強引に彼と向き合い、此方を──正確には此方の口腔を注視せんとする様を驚きに丸めた目へ映す。だがそれも一瞬の事、紡ぎかけで言葉を止めた為に薄く開いたままの唇を、極力大きな“あ”の形に変え、その柔い内側には一つの傷も無いと彼自身に確かめてもらう事を、崩れてしまった無事の声の代わりにさせる。次いで、指差した先の屋台の情報を彼から貰い、けれどもその要領を得られず僅かに首を傾ぐ。「……水風船、を掬う?ふむ…成る程、釣りの真似のようなものか。」己の口で彼の言葉を繰り返して漸く、その遊びの概要を掴み、また遠目に水に浮かぶ風船達を視界に捉える。「…行ってみるか。」再度彼と合わせた瞳には好奇が彩りを添え、是を返す声音も同じ色を咲かせる。「ああ。頼りにしているぞ、ラザロ。」その最後、先の炭酸への反応の為に贈られた言の葉へ頬を弛め、目を細めて朗らかに頷いた後、己の興味を引くその屋台を目指して足を踏み出した。)


  • No.608 by アヴァロン  2021-05-05 08:34:46 




>クォーヴ(>606)

いや、真の騎士道を体現するには甚だ未熟な身だ。しかし、志す者であると言うことに相違は無い。(得体の知れないこの状況下では警戒を解くことも未だ叶わず、それでも育ての親である神父から貰った大切な名を褒められることに悪い気はしなかった。胸に拳を押し当て、真っ直ぐに彼の眼差しを見返しながら答える姿は俄かに堂々たる騎士の威厳を取り戻し始めて。一貫して穏やかな振る舞いを続ける彼の前に、少なくとも今の彼を頭ごなしに敵と見做すべきではないと判断するだけの冷静さは一先ず取り戻したのか、指し示されたソファへ静かに腰を落ち着けて「お気遣いに感謝する。頂こう。」と頷いた。それにしても、先程から立て続けにこれまでの自身の常識を簡単に覆す事象が起こるものだからそのひとつひとつに驚きを禁じ得ない。腕の良い手品師なのか、或いは魔術の類か。そんな混乱を見透かしたかのような言葉が掛けられると、優雅に羽ばたくカラス達へ釘付けになっていた視線をはっとした様子で彼へと戻し「それは結構なことだな…これ程繊細な動きを仕込む術があるとすれば、我が王も嘸かし驚かれ、お喜びになるだろう。」と、動揺と言う隙を見せぬよう微笑んでみせる。ゆっくりと対話する環境が整ったところで彼が触れた本題、その内容には驚きも戸惑いも通り越して最早唖然とする他無かったが、まずは口を挟む事なくただ難しい顔をしたまま黙って耳を傾けた。他者との対話はターン制、律儀に彼の持ち時間の終わりを待ち、漸くこちらにその順番が回ってきたことを彼の問い掛けから察すると、深く深く息を吐く。そして、何を思ったか右手で自身の頬を力強く叩いたかと思うと、じんじんと確かな痛みを伴って熱を持ち始める頬に今度こそ諦めと決意の入り混じった複雑な表情を浮かべ「……… なるほど。何か悪い夢でも見ているのではないかと、僅かでも期待した己を恥じねばならんな。逃避は騎士にあるまじき行為だ。クォーヴ殿と言ったか、丁寧な説明にまずは感謝しよう。」と、努めて冷静さを保ったままの低い声で告げた。逃避は最早無意味。直面する他無くなった唐突且つ理不尽な状況にどう対処していくべきかと思案しつつ腕を組むと「取り急ぎ貴殿に聞きたい事は2つだ。ひとつ、何故私は此処へ連れられ、囚われたのか。ふたつ、私はどうすれば此処から元居た世界へ帰ることが出来るのか。」と、単刀直入に尋ねて)


  • No.609 by ラザロ/ミリアム  2021-05-05 15:05:13 



>レオ(>607


ミリアム:
――――お?マジ待ちくたびれたしーやっとお客さん来たっつーの。はーい寄ってらっしゃい見てらっしゃい、豪華景品揃ってるよーん!
(面倒臭がりなドリアードから店番を替わったはいいものの、来る気配のない客を待ち続ける退屈と自分も黒薔薇の気紛れを堪能するため祭を見てみたいという欲求のダブルパンチに、椅子の背凭れにぐでぇと体重を預けたまま待ち惚けていれば、一人と一体の足音が近付いてくるのを耳聡く感じ取ってガバッと上体を起こしてその勢いのまま弾かれるように立ち上がり。不可思議な模様がデカデカと鎮座する布で目元を隠している様は一見して不気味と表現できるが、来客に心から嬉しそうにパチパチと手を叩きながら燥ぐ姿はともすれば貴方よりも幼いように捉えられても仕方がないほど無邪気で。盲目の分、他の五感が優れているのかスンスンと鼻を動かせば来客の片方が見知った怪物であると判別できたらしく「 ラザロの兄貴じゃーん。浴衣着てお祭ーってガラじゃないのにどーいう風の吹き回しー? 」間延びするような、とも少し違う独特の軽快な語り口調にラザロは鬱陶しそうに肩を竦める事で応えて。屋台一つを隔てて、先ほどよりも大袈裟に鼻をひくつかせてずいっと貴方へ顔を寄せ。そしてすぐにニンマリと笑って「 ははーん、あんたが噂のラザロのお気に入りっつーわけね。健康でいーにおいじゃん、さては好き嫌いとかしない派っしょ!いや~感心感心っ 」フレンドリーと言うべきか馴れ馴れしいと言うべきか、初対面の貴方の肩をバンバンと叩きながらひとしきり満足した後、屋台の下に屈みこんで何かを手に取り、50cm四方の小さな黒板を取り出し貴方へ見せるように胸の前で掲示して)じゃじゃーんっ!これがあーしの屋台であーしが考えたスペシャルスイートな景品だよんっ


黒板:
●水風船10個以上…いつでも使える!赤裸々本音チケット!
         ⇒1回限りで絶対に相手の本音を白状させるおまじないを刻んだチケットだよ!
○水風船7~9個 …万能!人間界のブツお取り寄せチケット!
         ⇒時空を超えて人間界の物質をひとつだけ召喚できるよ!おっきすぎるもの重すぎるもの危ないものはNG!
○水風船4~6個 …メチャアゲ!ミリアムとガールズトークチケット!
         ⇒スーパーカリスマギャルことミリアムをいつでも呼び出してお喋りできるチケットだよ!
○水風船1~3個 …密室デート?!お屋敷の映写室を一晩貸し切りチケット!
         ⇒広ーい映写室でお好きな映画を一晩見放題!もちろんお供は必須だよ!
○参加賞    …皆にプレゼント!ミリアムチョイスの甘辛お茶請けアソート!
         ⇒もちろん人間用・怪物用の2種類取り揃え!後日お部屋にお届けするよ!


ラザロ:
なんっじゃこりゃ…。
(カラフルな星やらハートやらに所狭しと彩られた黒板の内容に目を通すと思わず愕然として。特に豪華な上位の景品には思わず黒板を指差して「 お前コレ、わざわざ自分の魔力消費して準備したんだろ?飯食わねぇガリガリフラフラの奴が何無茶してんだよ! 」喧々とガラ悪く吠えたてるが内容はといえば仮にも同胞たるサイクロプスを心配しての事。言われた本人はといえば、折角のお祭りだし奮発しなきゃ損じゃんと言わんばかりに下手糞な口笛で誤魔化して。ドラゴンは頭痛のするような面持ちで深く溜息を吐いて貴方を見つめ「 なぁ、これはテメェにとって魅力的な景品か?だとしたらどれ狙いだよ? 」と辟易した様子で問い掛けて)


  • No.610 by クォーヴ  2021-05-05 15:42:40 



>アヴァロン(>608)


いやはや、素晴らしいね。強靭な肉体と誇り高い魂……一目見ただけで君がその双方を手に入れた武人だと判るよ。さぞかし君は騎士団の要だったのだろうね。
(使い魔が用意してくれたティーカップへ手を伸ばしながら、心からの感想を贈ろう。魂を刈り取り喰らう死神にとってどれほど貴方の魂が魅力的か、垂涎する想いは全く表には出さずあくまで紳士然とした振舞いでカップに口を付け。やはり人間界の飲料では味を感じられないなと脳の片隅で再認識しつつ、過去形にて言葉を結ぶことで貴方は凱旋門を二度とくぐることが出来ないと示唆しながらカップを置き。手のひらを上に向けてそっと差し出せば、察したかのように使い魔がそこへ停まり「 崇高な騎士様からお褒めの言葉を頂いたよ。君も彼の王へ仕えたい? 」カラスを見つめてゆったりと提案をした後、血相を変えてギャァギャァと拒否を示す使い魔に思わずふっと息を吐き出すように笑いかけて「 ふふふ、冗談だよ。下がっていいよ、ありがとう 」主人からの魔力の供給が絶たれれば消滅する運命にある使い魔にとって、主人と離れることは絶対的な死を意味する。つまり何食わぬ顔で放たれた死神の冗談は使い魔にとって文字通り寿命の縮まる心地がしたことだろう。無論そんな事情を未だ知る由もない貴方にとって一連のシーンは茶番に映るか、それとも穏やかな死神の狂気の片鱗を目敏く感じ取るだろうか。直後、渇いた音が部屋に満ちればキョトンと目を瞠って赤くなった頬を見つめ「 ――吃驚した。そうだよね、夢だと願うのも無理はないよ 」驚きの表情はすぐに平素の微笑へと溶け去り、再度ティーカップを手にして「 流石だね、もう僕の話を理解するなんて 」投げかけられた問いにまずは感想を。置かれている状況を理解する能力と、現状を打開するための情報を的確に得ようとする優秀な思考回路に貴方の魂への期待は高まるばかりで微笑みを深め「 君は元の世界へは帰れない。いつしかこのお屋敷で怪物の為の尊い糧となった後も、ヴァルハラの扉は開かれないんだよ 」決定的且つ簡潔にひとつめの解を渡した後、婉曲な言い回しで貴方の運命を叙情詩のように綴り上げ、ハーブティーを一口嚥下してそっとソーサーへ戻し。カチャリと白磁同士の触れ合う音が部屋の静寂へやけに響いて、「 そうだ。 」と何かを思い出したかのような言葉を契機に自分の脇へ置いていたテーブルヤシの鉢植えを貴方へ差し出して「 観葉植物はお好みかな?その青い子が枯れないうちは、きっと誰も君を食べられないよ。だから大事にしてくれたら嬉しいな 」瑞々しい植物の花言葉になぞらえた歓迎の証は、さながら貴方にとっての一時的な警報装置の役割を果たすだろう。貴方を自分のための獲物として出来得る限りキープしておきたい下心を、貴方を他の怪物から庇護する親切心とすり替えながら受け取ってくれるのを待って)


  • No.611 by 執事長  2021-05-05 19:42:24 



>置きレス交流の導入に伴い、現在交流中の皆様宛てに最終レス№の一覧を以下に記載いたします。仮登録・本登録問わずブックマークしてありますので、宜しければご活用ください。


>常連様・ご新規様問わず、のんびりペースで募集中[ 今夜の案内役:レオニダス ]


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  • No.612 by リーパー  2021-05-06 10:57:09 






>レナード( >604


………気が向けば、な。
( 素直に首を縦に振る事をしないのは小さな反抗心ではあるが、此処で変に守るべきルールを作り後で破った場合を考えての事でもあり。あまり無闇矢鱈に約束事をしない方が身の為だ、とは元の生活で培った教訓。守れもしない約束をするから家まで巻き込んで身を滅ぼすんだ──過去の思い出したくも無い記憶が頭を持ち上げ掛けた事に一瞬苦虫を噛み潰したような表情を浮かべるも、視線の隅に宙を漂うようにして移動していくナイフに気が付けばその動向を視線で追いかけ。「 シリアルキラーの定義が何人殺ッたかによるが、まぁ似たようなモンだな。…ンで、アンタは? 」此方が名乗ったとて名前を告げる様子のない彼に軽く眉根を寄せ。しかし次いで聞こえてきた他の住人を示唆する発言に片眉を持ち上げて「 ……へぇ、アンタ以外にも人いるんだ 」架空話でしか聞いた事のない名称、それだけであれば単に聞き間違いで済ませていたであろうが、つい先程宙を移動した自分の持ち物も見ている。恐らくきっとこの部屋に居る彼を含め、所謂人間と称される生物ではないのだろう、なんてぼんやりとした思考で。多少のことであれど興味を持たれたのだろうか、まるで滑るように──そう表現するのが的確な程軽やかに足音無く移動をしてくる彼のことを体制の差故に段々と見上げるようになりながら「 まともな死に方なんざ願えるような身じゃねぇからな。人としてじゃなくても誰かに認識されながら**るなら万々歳、ッてな 」こまめに手入れをしていた片身のような刃物。もし肌へと触れた状態で軽くでも引こうものなら、皮膚が裂け血が滲むであろうその切れ味は自覚済み。だが、それを理解していて尚身体を強張らせる事もせず、寧ろ自分の方から刃へと肌を寄せ瞼を閉じ、挙句クツクツと喉奥を振るわせるような笑い声を漏らす様は見方によっては生への執着心の薄さと見てとる事も出来るだろうか。耳元で聞こえる声に多少の擽ったさと先程までよりも強く鼻先を掠める嗅ぎ慣れた匂いを感じ取れば薄らと瞼を持ち上げて「 ──嗚呼、矢ッ張りだ。アンタ血の匂いがする 」強く、といっても余程嗅覚が優れているかその匂いと馴染みのある人でなければ気が付かない程度のもの。無論、自身は後者の方であり何処が一番強く匂うのかの判断は見当がつくはずもなく。近い距離で視線を合わせた後、それが何処から香ってくるのか探り当てるために顔を寄せ、すん、と鼻を動かし )




  • No.613 by レナード  2021-05-06 19:06:51 



>リーパー(>612)


(興味を持たない獲物に対してならば、相手の表情の機微など気に掛ける価値も無く意識すら向けないだろう。しかしヒトでありながら死神を冠し、お誂え向きにマーダーである事を否定しない貴方の表情を歪めたものとは何なのだろうか――考えたとて益体もない思考には「 レナード。 」と短く名乗る事で歯止めをかけ「 当然でしょ。ヴァンパイアなんだから 」どうやら鼻の利く獲物らしいと片手間な感想を抱きながら、視線を受け止めるように二つの琥珀を見つめたまま首筋の刃を左頬へと滑らせて。さすが相棒と呼ぶだけあって、命を奪う力のある銀光を急所へ添えられても狼狽する気配一つ見せない態度に無表情のまま薄く刃を引き。よく手入れされていて切れ味も申し分ないこの刃であれば、切られた痛みも然程感じず傷もすぐに治るだろう。トロリと蜜のように流れ出た血液を指先で掬い取り、白い顎を反らせて口腔へ垂らすようにそれを舌の上へ。美食家たちがワインを嗜むように舌で転がし、何か物を言うでもなく頬という目立つ場所に傷を付けた事に対して「 それ、他の怪物と話す時のネタになるね 」とサイコパスじみた、温い言い方をすれば呑気な言葉を謝罪代わりに吐いた後、パチンと指を鳴らしてコウモリの使い魔を呼び「 塞げ。 」顎先でクイと貴方の頬の傷を示しながら命を下し、消毒液やらガーゼやらを魔法で浮かせながら器用に傷の手当てをする使い魔を尻目に自身はくるりと踵を返して背を向け、数歩扉へ向かって歩を進めた後に立ち止まり「 ――お前はもっと美味くなれる筈だ。熟すまで生きていられたら、この俺がお前の名前を呼びながら殺してあげてもいいよ。 」わずかな衣擦れの音と共に振り向けば、そこには先ほどまでの仏頂面ではない微かな笑みが薄く敷かれていて「 嬉しいでしょ?寂しがり屋のリーパーくん 」返す気配の見られないナイフを指先でくるくると回しながら揶揄するような口調で名を呼んで)


  • No.614 by プリケル  2021-05-06 21:58:09 




>ギンハ(>596


そっか、ギンハ様には友達が居るんだね。羨ましいな。
(自身が答えた途端機嫌の良い声を上げる彼に目を瞬かせ、ちらりと後ろに目をやるとその九つの尻尾は弾むように揺らめいており、やはり先程の推察は間違っていないようだと確信を抱きつつ視線を彼の横顔に向け直すと話題に挙がった耳慣れぬ二種類の三人称に思いを馳せ、この屋敷に住んでいるのだろう未だ見ぬ存在を想像してみて。「水を?……ううん、怖くないよ。私泳げるし」ふと、鼓膜を揺るがした問いに緩く首を傾げるも、水を不得手とする人種も確かに数多く存在しているからそれを慮ってくれているのやもしれぬと思い至ればゆっくりと首を左右に振り、少なくとも自分にはそのような恐怖症は無いと強がりではなく言い切ってみせ。そのような言葉を交わしながらも屋敷の中の様子がどうにも気になってしまい、彼の同意を得なくては部屋の外に出ることもままならないとなると今のうちに少しでもこの場所について知っておこうと、廊下の壁や床、空間へと忙しなく視線を配っていて。)



  • No.615 by ギンハ  2021-05-06 22:52:53 



>プリケル(>614


――――。
(この屋敷に幾千年も囚われ続けている自身ならばともかく、ここへ攫われてくるまではある程度自由の利く人間界で暮らしていた貴女ならば友人のひとりやふたり居て当然、その考え方が自分の先入観なのだと今身を以って実感し。そちには友が居らぬのか、等と反射的に思い浮かんだ不躾な言葉は吐息に乗せる事無く、代わりにバサリと一際大きく扇子を振る事で注意を引いたつもりで「 吾の知己に会うてみたいだなどと欲張りを言うでないぞ。そちには吾が居るのだからな 」ふんす、と息を吐くと同時にそうだそうだと囃し立てるようにいくつかの尻尾が柔く地面を打って。こうして自身と共に過ごしている間だけは孤独ではないのだと、果たして遠回しな励ましは伝わっただろうか。「 ふむ、尚良い。水を恐れる者には少し刺激が強いやもしれぬからな、これで愁眉も開けたわ 」水に恐怖心が無いことの裏が取れた直後、傍を飛んでいたコウモリの使い魔に魔物の言葉で小さく囁くように『大掛かりな風流』の準備をしておくよう命を下し、飛び去ってゆく使い魔を追った視線の先に辺りを見回す貴女が映り。その真意がどうであれ、幼い者を好んで関わってきた自分のフィルターには好奇心旺盛な年相応の少女のように映り、内心で微笑ましく思いつつも表情筋は緩めずに「 道を覚えるのは徒労であるぞ。扉は無限に増殖し、廊下は気紛れに湾曲し、昨晩まで階下へ降れたはずの階段が上へ伸びておる。狂った屋敷であろう 」心地よいのは永久に続く廊下に敷き詰められた質の良い絨毯の感触だけで、窓から差し込む月光とぽつりぽつりと浮かぶ燭台の僅かな灯りしか光源のない内装は、本能的に太陽を求める人間からすればそれだけで長くいれば気が触れるほどの不気味さで。歩みを続ける九尾と少女を天蓋から見守る月を窓越しに見遣りながら「 そちが昼より夜を好む性分であればよいのだがな 」と半ば独り言のように呟いて)


  • No.616 by プリケル  2021-05-07 01:02:24 




>ギンハ(>615


じゃあ、その人達がギンハ様にとってどんな友達なのかを知りたいな。それくらいはいいでしょ?
(まるで自身の思考を読んだかのような彼の言葉を耳にしてもなお好奇心が擦り減ることはなく、直接会うことが叶わないとしてもどのような関係性を築き上げているのかを知ることでこの欲求を満たせないものかと問い掛けてみる。そして、自らの移ろう視線の先を察したのだろう神獣が告げた事実に目を見開き、「えっ、そうなの?毎日景色が変わるんじゃ、道に迷っちゃいそう……」ならば今し方視界の端に映った階段も明日には立ち消えているのかもしれないのか──と、俄かには信じられない心地のままその傍らを通り過ぎるけれども今更彼の説明を不思議には思えど疑うつもりはなく、そのように日々移ろい行く奇怪な屋敷に己も身を置いているのだという現実にどこか浮足立つ心を自覚して。「夜は……嫌い、だった。でも今はそんなことないよ。あの息苦しい家に帰らなくていいんだから」絨毯の上を歩き進めながら彼につられて硝子越しに夜空に浮かぶ月を見上げ、双眸を細めて同じく呟くのは偽らざる本音であり。昼間過ごす学校も決して居心地の良いものとは言えなかったが、それでも自宅に比べればまだ幾らかマシであった。特に夜は父に絵のモデルになることを強いられていたこともあり、今こうしてあの目に晒されずに自由に呼吸が出来ている幸運を喜ぶべきだろう、と声には自然と喜色が滲み。)



  • No.617 by リーパー  2021-05-07 10:05:41 






>レナード( >613


……へぇ、血が食事ッてワケか。
( 誰に言うでもないポツリと溢した独り言のような声。この距離感にいる彼の耳には届いている事だろうが、若しそれに返答があったとしてもチラ、と視線を向けるだけに留まる筈。急所へと当てられていた刃が頬へと移動すれば残念だ、とでも言わんばかりの息を細く吐き出し。どうせ死ぬなら相棒で、そう思い始めたのは何時頃の事であったかは定かでは無いが、恐らく初めかその次の殺しを行った際だったか。そんな事を考えていれば不意に、紙で指先を切ったような感覚を覚え。彼の持つ刃物に薄く赤色が付着している事、頬に触れた指先に赤い液体が乗っている事で合点がいき。目立つ場所に傷跡を付けられた事に関しては然程気にも留めておらず「 ──レナードに味見された、ッて? 」などと口の片端を持ち上げにぃ、と笑うのは少なからずサイコパスじみた思考を持っているからだろう。この程度の傷口放っておいても直に塞がる、そう考えていたものの現れた蝙蝠が手当を始めれば、何年も人から手当をされるだなんて事と無縁の生活を送ってきていた為にソワソワとしながらそれを受け入れて。そのまま立ち去っていくのであろうかと思えた彼の背を見ていれば耳に届くのは揶揄うようなそんな軽妙な物言い。普段であれば苛立ちを隠すことなく声を荒げていただろうが、振り返った際に見えた先までとは違い、薄らとではあるが確かに彼の顔に浮かべられた笑みに瞠目し「 ──ンなら、死なねぇようにしとかねぇとな 」それが例え命を落とす瞬間であっても自分にとっては " 誰か " が何も通さずに " 自分 " という存在を見てくれる事は嬉しい、というものに分類されるという事なのだろうか。無意識のうちに顔に浮かんでくるのは緩く柔らかいもので、彼がそれに気付かなくとも声色にまでそれは滲んでしまっているはず。「 ソレ、ホントなら返せッて言うとこだが、レナードが持っとけよ 」未だ彼の手中にあるナイフを捉え。仕事道具、相棒、自身の片身、そう称する事の多いそれを手放すのは少なからず抵抗の意思が無い事を示し、平素であれば誰かに預けるだなんて以ての外。手元にないのであれば捨ててしまえ、との考えのそれを人の手に渡すのは矢張り先程の言葉が大きいのだろうか。背よりも後ろについた手で身体を支えるような、幾らかリラックスしたような体勢で )




  • No.618 by ギンハ  2021-05-07 21:44:31 



>プリケル(>616


――死神の名はクォーヴ。春風の如く柔らかく心地よい言葉を吐くが、そうして育んだ記憶を喰らうのを悦びとする。獅子頭……、レオニダスはかつて人に崇められた旧い神であったが、今はこの屋敷で何かに苦しむように殻を閉じておる。何、どちらも穏やかで品のある怪物なのだ。でなければこの吾の友には相応しくなかろうて
(怪物の友のことを知りたいとは酔狂だなと感想を呑み込むのに一呼吸置いて、先ほど話題に挙げた2体の怪物についてあくまで九尾自身が抱く印象や感想を伝えて。後者のことを語る際には、怒りや不機嫌とは違う愁いを帯びた感情にわずかに眉をしかめ「 とはいえ、奴らがそちに会うのを禁ずる権利は吾にあらず。そちはこのギンハが特別目にかける獲物なのだ、奴らの耳に伝わり興を引くのは時間の問題であろうな 」言い終えた直後、パチリと扇子を閉じて。獲物に対する独占欲を完全に満たす方法はどれも血生臭く、現時点でそれを強行する気は無くもしかしたら後日2体が貴女を訪れるやもと案に示唆して。「 だからひとりで出歩いてはならんのだ。この屋敷を迷わず闊歩出来るのは我ら怪物と使い魔だけなのだからな 」ペシ、と扇子の先で貴女のつむじ辺りを軽く叩きながら今宵何度目かの曲がり角を超えて。その先には何の変哲もなく広がる廊下と、十数メートル先に洋風な造りにはあまりに奇妙な大きな障子が閉じた状態で鎮座しており。障子には二羽の鶴が向かい合い仲睦まじく首を絡める寸前のような絵が描かれていて、向こう側から何かで照らされているかのように光り輝いている。あと数歩進めば障子に手が届く程度の距離で一度立ち止まり、扇子を袂へ戻してから膝を曲げることで隣り合う貴女と目線を合わせ「 そちを縛るものが恨めしい。今宵は吾と吾の庭園だけを心にせよ 」永遠に家に帰らずに済むのが嬉しいだなんて正常な少年少女の思考でないことだけは怪物にもはっきりと理解でき、未だ窺い知らぬ貴女の闇を溶かし慰めてやれたらどんなに良いかと歯噛みするような表情でそっと華奢な肩に触れ。せめて今夜だけは忌まわしい記憶を一時でも忘れさせてやりたいと、怪物には不似合いなエゴと決意と共に曲げていた膝を伸ばしてシャンと障子に向き直り「 あれは東洋の扉だ。――そちが開けてみるか? 」どこか試すことを楽しむような目つきで、唇の端に微かな弧を描きながら問い掛けて)


  • No.619 by レナード/レオニダス  2021-05-07 22:04:15 



>リーパー(>617)


この俺が期待してあげてるんだから、簡単に他の奴に喰われて失望させないでよね。
(喰う喰わないの剣呑な会話の間に両者の微笑が交わる、異様な光景とどこか生臭い湿り気を帯びた空気。不思議とそれを不快に思わず久し振りに愉しいと思い始めているのだと言い終えてから気付き、後ろへ捻っていた首を前方の扉へと戻して「 嫌だね。預かったら返さないといけなくて面倒じゃないか 」勝手気侭な野放図は手中のナイフの刃を弾き、コイントスの要領で手中から虚空へと手放せば一瞬だけ明滅した黒い光に吸い込まれるようにナイフは綺麗さっぱり姿を消していて「 誰の部屋に飛ばされたのかはお楽しみ。安心しなよ、お前の相棒は近いうちにどっかの怪物が返しに来てくれるだろうから 」ひらひらと手を振りながら無茶苦茶な置き土産を言い残し、ランダムに選ばれる怪物には自分も含まれているとは言葉にしないまま扉を開いて。もし背後から声が上がったとして、それが不平不満の類なら気紛れな怪物は振り返ることなく廊下の奥へと消えるだろう)


***


――交流中に済まないね。私はレオニダス、今宵の案内役だ。
君の方から追加で発言・描写しておきたいことが特になければ、初回交流はこれにて〆となる。何か伝え残しがあれば遠慮は無用なのだよ。
初回の〆も秒読みということで君に相談なのだが、もし屋敷での暮らしを続けたいと君が望んでくれるのであれば、次回指名の希望を伺いたい。その時点で君の本登録は成立し、特殊キャラの3名についても自由に指名が可能となる。PFについても、>576から変更や追記があれば修正版を頂戴できるだろうか。
レナード……、彼の笑った顔など同居人である私すら久しく見ていなかった。有意義な交流が出来たのも全て君のお陰だ、とても楽しかったよ。ありがとう。


  • No.620 by 執事長  2021-05-07 23:13:38 



>常連様・ご新規様問わず、のんびりペースで募集中[ 今夜の案内役:レオニダス ]


 ※半年ほどなりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なおトピック冒頭に記載がある通り、以降は伽羅口調でお返事をさせていただきますので、ご承知おきの程 宜しくお願い致します。

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  • No.621 by リーパー  2021-05-08 09:39:51 






>レナード/レオニダス( >619


無抵抗のまま喰われるようなヤワな野郎じゃねぇし、アンタにだってタダで喰われてやるつもりはねぇよ。
( 側から見れば、否常識的に考えれば笑みを交えながらする会話では無いが、怪物である彼と半ば人の道を踏み外している自分となのだからそれでいい。再び扉の方へと向き直った彼の手から放り上げられた刃物はその中に戻ってくる事は無く、まるでそんな物初めから無かったかのように宙に吸い込まれて無くなり。おい、そんな風に声を掛けて文句の一つでも投げてやろうかと思ったが、それよりも早く出て行く姿に軽い舌打ちを「 ッたく、返さなくていいつってんのに 」背中を見送った後、扉が閉まればそのままベッドへと倒れ込み。相棒も居らず部屋からも一人で出るなと言われてしまえば時間はどう潰そうか。一先ずは未だに隅の方に顔を覗かせる嫌な記憶を奥底へと仕舞い込むべく一眠り、そう考えれば無い頭を働かせた事で若干の疲労も感じていたのだろう。次第に意識は夢の中へと落ちていくはずで )


****


ドーモ、案内ありがとさん。どうせだったらッてコトで返したが、コレで〆で構わねぇからな。
俺がいて問題がねぇようだったら今後もこの屋敷の世話になりてぇと思ってるし、これからもヨロシク頼むわ。PFは今のトコ加筆修正はねぇんだが、今後加筆するなんてコトも可能か、ッてだけ。指名に関しては次もレナード、とも考えたんだが話題になりそうな傷があるコトだし、別の──そうだな、レンブラントかジョネルのどっちかに相手してもらいたい。嗚呼それと、アンタ含め特殊キャラの人らもまだ名前挙げれてねぇ人らもなんだが、何時かは話してみてぇッて思ってはいるが俺の人間性がアレなモンでな。合わねぇだろうなッてヤツがいりゃ先に教えといてくれると助かる。
ンじゃあ、俺は相当レアなモン見れたってワケだ。……まぁなんだ、アイツに直接は小っ恥ずかしくて言えたモンじゃねぇがレナードと話してる間ただのガキみてぇになっちまうくらい愉しかったし、アイツは何気ないかも知れねぇが名前を呼んでッてアレ、嬉しかった。ありがとうな。……なんて、ガラでもねぇコト言うモンじゃねぇな。わりぃ、人と話す機会が早々ねぇから話し始めるとつい長くなっちまう。特に何も問題無くて端折れるトコがあんなら端折ってやってくれ。




  • No.622 by レンブラント/レオニダス  2021-05-08 13:13:38 



>リーパー(>621)


〆、拝見させてもらったよ。ご丁寧にありがとう。
君がこの屋敷に残ってくれると聞いて胸の痞えが下りたよ。此方こそ、これからも宜しく頼む。PFの加筆は勿論自由に行ってくれて問題ない。君のアイデンティティが覆されるような変更の場合は要相談、とだけ覚えておいてくれれば良い。ふむ、その2名であればどちらでも直ぐに向かわせられるが、今回は初期から名前を挙げてくれていたレンブラントでお迎えに上がろうと思う。時間軸としてはレナードが訪れた夜から2日後としてあるが、怪物不在の2日間は決まった時間にコウモリの姿をした使い魔が来て食事や衣類の世話をしてくれたと理解しておくれ。それが人間における屋敷での生活のデフォルトとなっている。
――私のようなしがない獣にも興味を抱いてくれているのか。…それは嬉しい。相性云々については君がこの屋敷でどんな変化を遂げていくのかに従って変遷するものだ、もし今後の指名に対して不安があればその都度一緒に考えさせてもらうという形でも構わないだろうか。
……ふふふ。君の本音が聞けるのならば案内係も役得だな。君がこの屋敷で少しでも良い時間を過ごせたのならば、私達にとってそれほど嬉しい事はない。これからもありのままの君で、怪物達との物語を紡いでくれたまえ。(*蹴り可)


***


レンブラント:
(レナードが貴方の部屋を訪れてから丸二日ほど経過した頃だろうか。尤もこの世界では永遠に太陽は昇らぬゆえずっと月が顔を出したままであり、見飽きた扉を開ける事で悪魔は二晩振りに自分の部屋へと帰還して。一息付きながらスーツのジャケットを脱いで椅子の背凭れへ無造作にかけた所で、いつの間にかデスクに置かれているナイフの存在に気が付いて。それが獲物のものであることは刃に染みついた人間の匂いにより火を見るよりも明らかで、何の気なしに手に取った其れからよく知ったヴァンパイアの魔力を感知すれば、悪魔は蛇のような瞳を細めてニィと愉悦の笑みを浮かべ「 相っ変わらず気紛れやねぇ君は。俺に招待状(ナイフ)が届いた事、後悔せんかったらええけど 」誰に向けるでもない独り言。新入りというだけでも興を引くのに、加えてプライドの高い同胞が目を付けた獲物となると少し粉を掛けたくなるのは悪魔の性。今しがた脱いだばかりのジャケットを勢いよく羽織れば自らを黒い霧に変え一瞬にして姿を消し、向かったのは貴方の部屋の扉の前――ではなく鍵穴からザザザと侵入し既に部屋の中へ。扉の内側にて悪魔としての姿を現し「 ばぁ。――んふふ、吃驚したやろ? 」白い片手をかっ開いてお道化たように目を瞠り。すぐにその手を顎に添えて肩を揺らして含み笑い「 ふぅん……君みたいな可愛い子ぉがこないな物騒なモン持ち込んだんか。人は見かけに寄らんなぁ 」指と指の間に刃を挟むようにして提示したのは貴方のナイフ。〝 あ、そや 〟と我に返ったかのように呟いた後「 俺はレンブラント、レナードと同じようにこン屋敷に住んどるモンや。よろしゅうに 」独特の訛りと共に空いた手を胸に当てて軽く一礼を。頭を上げれば肉食獣が獲物への距離をじわじわと詰めるように、直線ではなく部屋の壁に沿うようにゆっくりと歩みを始め「 嫌ァ俺も吃驚したんよ。部屋帰ってきたら急に身に覚えん無い刃物が置いてあるんやもん。……コレ、君の大事なモンなん? 」世間話のように深刻さとは程遠いトーンで会話を展開しながら、自分と同じ色の虹彩を流すような目で見つめて)


  • No.623 by 執事長  2021-05-08 19:39:17 


>常連様・ご新規様問わず、のんびりペースで募集中[ 今夜の案内役:ハイネ ]


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  • No.624 by リーパー  2021-05-08 20:41:11 






>レンブラント/レオニダス( >622


諸々に関して把握、ッてだけ伝えさせてな。
嗚呼、あとコレは何時の話になンのか、ッて状態だが俺が「 本質を見て欲しい 」ッてタイプなら「 偽りでもいいから愛して欲しい 」ッてタイプのヤツでの参加もちょっと考えてる。ソイツもソイツでかなり難ありのヤツなんだが、縁が繋げそうだったらその時はソイツのコトもよろしく頼みたい。
一方的に伝えたいコトだけしか言ってねぇし、コレには返信不要だ。それじゃ、改めてヨロシクな。


****


( この屋敷へと来て数日、正確な時間は陽が昇らない事もあって分からないが、定刻にやってきては身の回りの世話を焼く蝙蝠たちの存在で大方の時間が把握出来ている事が幸いか。時間の潰し方も少ない部屋の中、慣れない環境に加えて世話を焼かれる、という何年ぶりかも分からない事に無意識下で気を張っており、然程身体を動かさずとも睡眠を取れている事が事実で。頬への傷の手当をしていた蝙蝠を見送った後、夜の闇に染まる外が見える窓へと視線をやれば反射で自分自身と目が合い。そこに映るのは先日よりも幾らか傷口を覆うガーゼの面積が小さくなった姿。頬にかかる髪を耳に掛けたところで聞こえてきた人の声にまるで猫のように身体を跳ねさせ、瞠目しつつ振り向いて。人の気配を感じ取るまで足音などもしなかった筈。人が来るワケも無い、そう決めつけて警戒心を解いていた、と言われてしまえばそれまでだがそういう問題では済ます事が出来ない事は先日で理解している。数回瞬きを繰り返し、彼の手にある物を認識すれば合点がいったようで「 嗚呼、アンタのトコに行ってたんだな 」提示されたナイフは見覚えしか無いもの。刃の放つ銀光は数日経っても陰っていないところを見るにあの一件以来使用されていないのだろう。「 俺はリーパー。まあ、その……ヨロシク 」先日のヴァンパイアの彼とは喰う喰われるだなんて話をしていたのに、こんなにも違うものなのかと困惑の色を奥の方に携えた瞳をゆらりと揺らし。物腰柔らかそうに感じるが、壁伝いに距離を縮めるのは捕食者としてのそれに似た感覚を覚え。他の人間であれば距離を保とうと後退るやも知れないが、そのままの位置でじっと視線で追いかけるだけに止めて「 ホンットに事情知らねぇ人のトコに飛ばしてたんだな。──ンで、そうだ、つッたら素直に返してくれンの? 」世間話のようなトーンで続けられる言葉に動きを止めるも、くは、と笑い声を漏らしたのはその際に掛けられた言葉が脳裏を過ったからで。暫しの間肩を小さく震わせながら片手で口元を隠しているも、大きく息を吐き出せば軽く腕を組んだ状態で首を傾け )




  • No.625 by レンブラント/レオニダス  2021-05-08 21:34:11 



>リーパー(>624)


返信不要とあったが、忘れぬうちに伝えておこう。君とは違った魅力の演者を送り込む事を検討してくれているのだね、とても嬉しく思う。その時が来たら是非PFを見せてくれ。楽しみにしている。
――では、今夜も君に良い夜が訪れん事を。


***

剣呑な名前やなぁ。こンお屋敷にピッタリやんか
(きっとレナードも同じ感想を抱いた事だろう、普段全くソリの合わない偏屈な吸血鬼と初めて意見が合ったのではないか。益体もない心証は上機嫌に鏃のついた尻尾をゆるやかに一閃することでかき消し、終始変わらず翩々たる調子で続け「 人っちゅぅか悪魔やけどなぁ 」と貴方の笑いにつられるようにニィと口角を吊り上げ、ベッド傍の窓の前で足を止めて「 返して欲しいんやったら勿論。本来獲物がこういうモン持つんはご法度やけど、元は使い魔の過失やし。 」手に持ったままのナイフを物珍しそうに月光にかざし「 道具が無いと人も殺せんの、ほんま不便やねぇ 」特にレナードから貴方が殺人鬼と訊いていたわけではなく、貴方の正体に気が付いているかどうかも不明。ブラフかもしれないし単なる感想やもしれない言葉をのんびりと独り零した後。ゆっくりとナイフからガーゼへと視線を移し「 それ、どないしたん? 」心配そうに眉をハの字に曲げて問いを投げよう)


  • No.626 by リーパー  2021-05-08 22:29:40 






>レンブラント/レオニダス( >625


どっちかッつーと獲物側には似合わねぇけどな
( 死神、そんな意味を持つ名はこの屋敷での自身の立ち位置からしてみれば相応しくない事は承知の事で自嘲気味な笑みを交えながら。近くにある椅子へと足を向け、そこまで辿り着けば片膝を抱え込むような体勢で座り。" 嗚呼、そうか " なんて溢すのは人型である彼らが怪物である、という思考に慣れないため。此処では捕食者と被捕食者の関係性、慣れなくとも " 人 " というワードをなるべく使用しないように変えていく方がいいのだろう。環境に慣れる事に加え気を付ける事まで増えた事に、ふうと息を吐き出しながら背凭れへと背を預け「 だろうな、ッて思ってたからどっちでも。まあ、ソイツがあったら俺の暇潰し道具になるッてくらいだな 」続く言葉には片眉を軽く持ち上げる反応は示すものの、特段力がある訳でもない自身にとっては何も間違っている事では無い「 慣れりゃ一番楽な方法だからな 」殺人鬼だという事を隠す気も無ければ、問われればイエスと答える所存の事柄。返答を望んでいたのかは定かでは無いが月光に翳された相棒に目を細め。彼の移動した視線の先を辿るようにして頬へ指先を当て「 嗚呼、コレ?レナードが味見した痕。つッてももう殆どなんともねぇんだけど 」ガーゼの下は血も滲んでおらず、皮膚が裂けた痕が残っている程度。見てくれに頓着しない自身に代わり蝙蝠はなかなかに心配性なよう。口元に緩い弧を描き耳に掛けていた髪を下ろして )




  • No.627 by レンブラント  2021-05-09 00:11:49 



>リーパー(>626)


(躊躇いなく自分の身柄を〝獲物〟と称した貴方に対して、蛇の目を細めて何かを企むように口角を吊り上げ「 獲物っちゅう運命をちゃんと受け入れとるんやね。その聞き分けの良さはアイツにとって魅力的やろなぁ 」怪物たちの中でも有数の美食家として知られる吸血鬼の眼鏡に適った理由の片鱗を理解し、ならば彼以外が貴方を食べてしまえばどんな顔をするのだろうと性悪な好奇心が内心でちろりと赤い舌を出し。「 こんなモンひとつで出来る暇潰しなんてたかが知れとるんちゃう?君が望むんやったら、もっと楽しいやり方がぎょうさんあるで 」ブン、と何もない所から急に突風が発生するかのような音と共に悪魔の姿が消えたかと思えば、テーブルを挟んで対面に一人掛けのソファが置かれた扉側の席に座した状態で再度姿を現して。貴方に見せつけるように手の甲を向け、指先を曲げたピースサインの間には赤と黒のサイコロが挟まれており「 例えばダイスはどないやろか。 」紳士然とした柔らかい微笑みの裏に巧妙に隠れるのは、味にうるさいレナードが味見に踏み切ったという貴方への――更に言えば貴方の身体への興味。空いた手に中身の見えない黒塗りのカップを出現させて「 簡単やけどおもろいで。互いに出目を予想して当てれた方の勝ち。君が勝ったらアレは返すし、俺が勝ったら君を味見する。 」カップにダイスを投げ入れ、カラコロと躍らせてテーブルに伏せる。そしてカップを上げて見せれば何の変哲もない4の出目が転がっており「 大丈夫やて、そのまま全部食べたりせぇへんから。怖いんやったら無理強いはせんけど? 」余裕たっぷりの笑みのまま挑発するように片眉だけを弓なりに上げ、僅かに顔を傾けて)


  • No.628 by リーパー  2021-05-09 12:23:44 






>レンブラント( >627


悲観してても仕方ねぇだろ。それに誰にも看取られずに逝くよりか何十倍もマシだしな。
( 好き勝手して生きてきた分生への執着は恐らく他者と較べても極端に薄く、代わりに本来の自分を見て欲しいといった欲は命を投げ出すことが出来てしまう程に強い。自身が他の人間よりも異常な思考を持っている事など自覚済みのために然程気にも留めない口調ではあるが、その瞳の奥に一瞬だけ寂しさの色が意図せず滲んでしまった事に彼は気付いただろうか。「 楽しいやり方…? 」所謂娯楽の類とはほぼ無縁の生活を送ってきていた為に思い当たる節などあるはずも無く、無いに等しいその類のものに触れた記憶を探す事も早々に諦めて。突然近くで強風が吹いたかのような音に反射で目を閉じ顔を背け。恐る恐る瞼を持ち上げれば視界に入ってきたのは先程まで居た位置とは違い、見覚えの無いソファに座する彼の姿。此方へと見せる手指の間には賽子、続く言葉とダイスカップに納得したようで「 要するに賭け事ッてワケか 」提示された条件はそのまま信じるのであれば自分にとって不都合がある訳では無い。味見と称される事だって既に一度されているのだから抵抗も無い──無論彼の言葉を信じるなら、という前提が付くのだが。死んだら死んだ時、いつもであればそう割り切っていたのだろうがふと先日の吸血鬼の彼の言葉が頭を過れば言葉を発そうとした口を噤み。そんな事を知ってか知らずか挑発するかのような彼の様相にぴくりと反応を示せば「 ……ハッ、誰が何時怖いつッたよ。その勝負乗った 」どうやらこんな状況下であっても自身の負けず嫌いは健在らしい。テーブルを挟んで向かい合うように座り直せば、左腕で頬杖をつくようにテーブルに肘を乗せて )




  • No.629 by レンブラント  2021-05-10 17:19:04 



>リーパー(>628)


(目の前の若い獲物が年齢の割に達観している事は明らかで、事実理不尽な現状を受け入れる判断力もある。レナードが魅力に感じたのはそういった聞き分けの良いお利口な一面なのだろうと考察するのに1秒。ならば自分が貴方に魅かれるのは、隠しきれない愛情への飢えを抱えている点だろう。同じ琥珀色の瞳でも、片や孤独、片や愉悦と奥に秘める感情は全く異なるもので「 独りで逝くンが怖いんやったら、レナードやなくて俺にしとき? 」ヴァンパイアの気紛れを態と想起させるために、袖口へ隠していた〝相棒〟をキラリと月光に反射させるように見せつけて「 悪魔は約束は破らへんよ。 」細めがちな蛇の双眸をきっちりと開いて真正面から貴方を見据え。面白いように勝負を承諾してくれた事に喉の奥で音を転がすように小さく笑ってから「 ああ、君のそういうところ好きやわ 」と屈託なく破顔して。笑顔の余韻はいつも通りの人当たりよい微笑みに解け、流れるような慣れた手つきでデモンストレーションと同じようにダイスの入ったカップをテーブルへと伏せ。シンと一瞬の静寂の後「 6。 」自分の予想を堂々と宣言してから僅かに顎をしゃくり「 君の予想は? 」と問い掛けて。)


  • No.630 by 執事長  2021-05-10 21:05:31 





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  • No.631 by リーパー  2021-05-10 22:52:07 






>レンブラント( >629


( 死も独りな事も恐怖心を感じる訳ではなく、寧ろその両方とも身近すぎると言ってもいい程のもの。どうにもこの屋敷へと来てから記憶の蓋がきちんと閉まっていないらしく、幾ら仕舞い込んでも不意に苦い物と一緒に寂しさが溢れ出てきてしまう。落ちていきかけていた思考を引っ張り上げたのは視界の隅にちらついた銀色の光。「 ッハ、すーげぇ口説き文句 」脳の処理が追いつかず瞬きを数回、漸く噛み砕くことが出来れば微かに表情を和らげて。ふう、と小さく息を吐き出してから首を傾げるようにして「 ──アンタは、 " 俺 " のコト見てくれんの? 」紡ぎ出す言葉に混じった小さな震えは気付かないフリを。真っ直ぐに此方を捉える同じ色を持つ瞳を見据え返す事はせず、ほんの少し左下へと逸らして。人当たりのいい、何処か飄々としているような印象を感じていた笑みが崩れれば口端を持ち上げて「 勝負乗って好きだとか言われンの、初めてだわ 」どちらかと言えば相手にしたくないだとか言われる事の多い一面「 趣味悪いんじゃねぇの 」なんて軽口を叩きながら先と同じ手順を踏む動作を目で追いかけ。中身の見える事の無いカップをじっと見つめるも勿論の事ながら出目が分かるわけでもない。頭を働かせたとてこの手の娯楽に慣れ親しんでいた事もないため、経験則もアテにならない。当たるも外れるも運次第、そんな考えに至れば「 2 」と短く、自信も不安も感じさせない声色で告げるとともにピースの要領で指を2本立てて )




  • No.632 by レオ  2021-05-12 01:48:02 



>ラザロ/ミリアム(>609

(屋台の前まで進んだ所で出迎えに立ち上がったのは、己よりも随分と華奢な女性。その鮮やか過ぎる程の髪の色と、目の部分を覆い隠す布の柄に目を奪われたのも一瞬。彼女が歓迎に鳴らす軽やかな音と何処か幼い仕草に、祭で浮かれる自身の心が重なって、思わず笑みの吐息が零れる。しかし、不意に彼とやり取りしていた彼女の顔と声が此方に近付き向いて、それに何か返す前に無遠慮に肩が叩かれる。「あ、ああ……?」その距離の近さに疑問とも返事ともつかない音を、驚きに目を瞬かせながら発した後、彼女が取り出した黒板へ視線を移す。色彩豊かで賑やかな其処に綴られる文字をじっと見詰め、自らの乏しい語彙と照らし合わせて内容を概ね掴んだ辺りで響いたのは祭の供たる彼の不機嫌そうにも思える声。単純な文句等ではなく、心遣いの見えるそれに一度彼女の様子を窺い、次いで彼の方へと面を向ければ丁度目線がぶつかる。それから何とも複雑に顔を顰めた彼に問われて、また小さな黒板と見つめ合う。「ふむ……私としては水風船を取る事そのものが目的だったからな…」人差し指を上げて黒板を差し、景品を記す文字を宙を隔てて上から緩やかになぞった数秒の間の後、「どれか、というのならお茶請けが良い。」選んだのは、参加賞。「これは君の分もあるのだろう?なら次に話をする時、君と食べられる。」祭の“次”、細やかだが重ねられる彼との経験の共有。それらを楽しみに綻んだ頬のまま、疑いも無く求めた故の選択を彼に告げた。)


  • No.633 by レンブラント  2021-05-15 11:14:19 




>リーパー(>631)

(自分とて怪物、その気になれば誰の了承も合意もなく一方的に獲物の命を貪ることなど文字通り朝飯前。それをわざわざ被食者側に選択肢を持たせる怪物は珍しい、その動機はそれぞれとして。一貫して生意気な態度に時折弱さが震えとして表れるのが堪らなく愛おしく、テーブル越しに貴方の顎へ手を伸ばし、ついと此方を向かせ「 愚問やね。俺が君に夢中やってまだ気付かんの? 」冷たい指先すら熱を以って感じさせる甘い響きは夢か現か。命を量り売りする常軌を逸した賭けの予想を表す2本指へちらりと視線を滑らせ、それから顎に添えていた手で緩慢な仕草にカップを持ち上げ。そこに現れた数字は6、悪魔は蛇や蜥蜴が笑うように口角を柔く吊り上げ「 ――俺の勝ち 」告げるが早いか、顎へ添えるだけだった手にグイと力を込めて半ば強引にこちら側へ引き寄せ、同時に空いた手をテーブルについて重心しながら台へ乗り上げるような激しい所作で貴方の唇を奪い。啄むような可愛らしいそれではなく、噛みつくように舌をねじ込み口腔を蹂躙するそれは紛れもない捕食行為の片鱗で、瞳は閉じず流し目のように少し開けたまま観察するようにゼロ距離で貴方の瞳を見つめ続け。このまま貴方が酸欠になり音を上げるまでは離してやらないつもりで)


  • No.634 by ラザロ/ミリアム  2021-05-15 11:50:16 



>レオ(>632)


つくづくテメェは謙虚っつーか無欲っつーか、……人間ってのはもっと俗なモンだと思ってたぜ。
(やれやれといった風情の困ったような形にも見える微笑の奥で、ミリアムは『 えー!つまんなーい! 』と姦しい声を上げ。遠慮しなくてもいいのにとブツブツぼやく同胞へ、ドラゴンは揶揄うように悪戯な笑みを敷き「 ミリアム、コイツはテメェとガールズトークなんざしたくねぇってよ。 」と当事者双方からクレームの来そうなわざと角の立つ意地悪を撒いて。片や自分は祭の後にも貴方と過ごせる事を望まれたも同然で、その優越感から顎を反らせ余裕をひけらかすようにフンと鼻息を吐き「 オラオラさっさと準備しろよ 」と店番を急かし。『 マジクソ蜥蜴後で覚えとけし 』と非常にガラ悪く独りごちながら着々と用意を進め。2m四方程度のビニールプールには血と見紛いそうなほどの透き通った赤い水が満ち、その上に蛍のようにゆっくりと点滅を繰り返すカラフルな水風船がふよふよと無数に浮かび。魔力を動力源としているのか、プールには水流があり水風船たちは1秒として同じ場所に留まらず水面を浮遊していて狙いを定めるのが少し難しそうだ。『あいよ!』と貴方へ差し出したのは、縒られた糸の先に鉤形の釣り針がついたものと、吊り上げた水風船をストックしておくための黒い洗面器のような一式。ラザロは一足先にプールの前へヤンキー座りの体勢を取り、珍しく下から貴方を見上げる形で「 よっしゃレオ、ここにあるモン全部テメェが獲っちまえ。狩人の血を思い出せ! 」グッと拳を作りながらギザギザの歯を見せるように勝気に微笑み無茶振りを。)


***


ようレオ。水風船だが、何個取ったかは次レスで自由に決めてもらって構わないぜ。こっちは只のアナウンスだから返事は要らねえ、心行くまで祭の雰囲気に浸ってくれな!


  • No.635 by リーパー  2021-05-15 17:37:53 






>レンブラント( >633


──ッ
( 思わぬ返しに息が詰まる。言葉を鵜呑みにして期待したい反面、裏切られるのが怖い。体温の無いひんやりとした指が触れた部位から感じる筈の無い心地良い温かさを感じ、縋りたくなるのは気の迷いの類のものだと、一寸ばかりの期待を持ち始めた自分に言い聞かせ、やっとのことで渇いた笑い声と共に細く息を吐き出し「 …はは、俺、上っ面だけじゃ満足しねぇよ 」表情筋は揺れる内面を隠し通せる程器用に出来ていないらしく、弱い声で言葉を吐くと共に浮かべた笑みは歪な出来となっている事だろう。微速な手つきで持ち上げられたカップの下へと視線を送れば隠れていた賽子の目は6。元より負けたとて抵抗する気は無かったが、小さな溜息が突いて出たのは自分の運の無さに呆れての事。意図せず引かれる身体に、上げようとした抗議の声が鼓膜を震わせる事は叶わず、重ねられた唇に吐息ごと飲み込まれた事に瞠目して。恐らく捕食の一環なのだろう、そう思うものの至近距離で此方を捉える双眸に気恥ずかしさを感じ、斜め下方向に視線を外し。一方的なそれの途中に息継ぎをする暇などあるはずも無く、程なくして酸素が行き渡らずクラクラとしだすも離れる様子の無い彼の身体へと腕を伸ばし押し返すようにして。彼が離れてくれたのなら、足りない酸素を補うように肩で呼吸を繰り返し「 ──…味見ッつー割には長かったじゃねぇか 」くてりと背凭れに背を預け、見上げるようにするものの僅かに残る気恥ずかしさから目線を交える事はせずに )




  • No.636 by レンブラント  2021-05-17 19:11:16 



>リーパー(>635)


(激しいベーゼが嫌でも情熱的な水音を響かせるのとは裏腹に、狡猾な悪魔の心胆は至って冷静に彼の味を吟味して。鮮度の高い獲物にありつきながら高揚せず平静を保てるのはきっと自分がそこまで空腹ではないからで、もし腹ペコだったのであればここで自分を御する事は不可能だった可能性が高い。離れろと言わんばかりに身体を押す力すら自身にとっては弱々しく感じ、それ以上に愛おしく感じて仕方がない。押し返されてから数秒間は貴方の腰を掴んで引き寄せ続けることで解放を拒否し、その後ようやくするりと腕を解いて「 まさかこれで終わりやと思うとる? 」唇を濡らす食事の名残を赤とも青とも紫ともつかない不気味な舌で舐め取り、またしても既視感のある動きで一瞬姿を消してから、ソファに座す貴方に馬乗りになるような体勢で再度現れ「 あんまり甘い事言うとったらアカンで? 」細められた双眸はまさに獲物を絡め捕った蛇の如く。骨張った青白い手で貴方の細い首筋を鷲掴みにし、徐々に握力を強めて的確に気道を塞ぎながら「 悪魔にとって一番のご馳走は涙なんよ。それ舐めんと君のコト味見したとか言うたら半可通もええとこやし、君にとっても失礼やろ? 」無茶苦茶な道理が人間相手に理解されないと分かっていて縷々と紡ぐ表情は、愉悦を嗜む甘く暗い笑みに満ちて。狙いは窒息による生理的な涙で、わざと苦しみを与えるように僅かな隙間だけ気道確保しながら「 俺なあ、君の事がもっと知りたいんよ 」首を絞めたまま耳元へ口を寄せ)



  • No.637 by 執事長  2021-05-17 19:13:37 




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  • No.638 by リーパー  2021-05-17 20:23:40 






>レンブラント( >636


( 瞬きをした後、再び見えた彼の姿は自身に馬乗りになっている状態「 は、 」なんて疑問の声を上げ。前方は彼に、背後は背凭れに逃げ場を封じられている為身動きを取る事も出来ず。自然界で捕食者に睨まれた獲物とはこんな気持ちなのだろうか。背筋にぞくりとしたものが走り、逃げようにも逃げる事が出来ない。首元へと伸びる手を認識はしているもののそれを払う事もできず、掛けられた手に酸素の通り道を断たれれば苦悶の表情を浮かべて。完璧に気道を塞がれた訳では無いが、先の口吸いで既に酸欠の身体には満足に酸素を取り込む事が出来ないのは生き殺し状態。耳に届く言葉は今現在こんな状態に無く、満足に声を出せたならば理不尽だと声を上げていた事だろう。ただそれが叶わない為、代わりに眉根を顰め半ば睨むような目付きで愉悦の色を浮かべる彼の顔を見上げ。多少なりとも呼吸が出来る状態とはいえども、酸素の足りない頭はうまく働かず目尻には少量ながら生理的な涙が滲み。上手く声帯を振るわせる事が出来ないため、首に掛けられた彼の手首を込められるだけの力を込めて片手で掴んで )




  • No.639 by レンブラント  2021-05-17 22:27:15 



>リーパー(>638)


(精神に異常をきたした殺人鬼の一部はヒトの生殺与奪を握る特別感に快楽や愉悦を感じるというが、捕食者たる自身は目の前の命を摘むことに何の感傷もない。人が家畜を追い詰めて屠殺するように、怪物も食うために人を手に掛ける――それが当然の理。しかし今回は違う、それは味見と称してレナードが見初めた獲物に自分という存在を鮮烈に刻みたいという残虐なエゴに他ならず。怒りを覚えているのか、視線だけでも抵抗しようとしているのか、穏やかとはいえない貴方の瞳が自身へ向けられている事が愉しくて愉しくて堪らなく。もうひとつの目的である涙の味見は、眦に浮かんだ一滴にも満たないそれに冷たい唇を寄せてそっと舐め取ることで果たし「 ――成程。 」美味いとも不味いとも敢えて告げずにふっと首の握力を解き「 苦しかったやろ、御免なぁ? 」言葉の割に悪びれる風もなく、振り払われる覚悟で絞めていた首筋を冷えた指先でそっとなぞり「 こン程度で音ぇ上げるんやから、レナードの味見はよっぽど可愛いモンやったんやろねぇ 」多くの場合、捕食は苦痛を伴う。レナードが貴方をつまみ食いした際の仔細など悪魔には知る由もなく、彼と貴方の双方を小突くような笑いを織り交ぜ、ゆったりと貴方の膝の上から降りて立ち上がり「 君が俺等に食べられるっちゅう事の意味、やっと分かったんちゃう? 」一糸乱れぬスーツの襟を態と正すようにして余裕をひけらかすような愉悦の微笑のまま見下ろして)


  • No.640 by リーパー  2021-05-17 23:24:46 






>レンブラント( >639


( 解放された気道に思わぬ量の空気が流れ込んでくればそれに噎せ。悪びれる風の無い様子に口の片端を持ち上げ、ハッと鼻にかけたような笑い声だけを落とし。首へと触れるひやりとした感触には軽く身体を強張らせるものの、振り払う気力も無ければされるがままにして。先日の味見は血を舐められる程度、それも深くは無く浅い傷のみ。それが今回はあの様なのだから随分と差があるが特段伝える事で得るメリットも特段思い当たらず、ふいと顔を背け。愉悦を浮かべる彼が見下ろす姿に片眉を持ち上げ、静かに紡ぎ出した言葉の端々には怒気が見え隠れするはず「 …そんくらい元から理解してッけど 」未だ酸素が十分に回りきっていないのか動かすのに時間のかかる身体に鞭を打ち、立ち上がって数歩近付いてネクタイへと手を伸ばし、掴む事が出来たのならば軽く此方へと引いて「 喰うワケじゃねぇが、欲で人殺してたんだ。…そこらのヤツと一緒にすんな 」後半部はやや声色が弱くなってしまったか。言いたい事だけ言えば、ぱっと手を離し引き止められる事が無ければ喉元に残る張り付いたような感覚を拭う為に水でも飲もうかとチェイサーのある方へと足を運ぶつもりで )




  • No.641 by レンブラント/ハイネ  2021-05-18 21:28:50 



>リーパー(>640)


アハ、怒らんといてぇな。
(困っているような、はたまた悦楽に興じるようなそのどちらとも取れる乾いた笑いを一声。そんな心算は更々無くとも神経を逆撫でしかねない軽薄な声色で子供や恋人を詰るように「 怪物(おれら)が獲物(きみ)の味気にするンは当然の事なんやから 」言い終えた直後首元へ伸びた手に害意は感じず甘受して、水を求めて動く後ろ姿を眺めながらいつの間にか手にしていたナイフを鋭い爪で弾いて高らかな金属音を奏でて注意を引いたつもりで「 これはレナードに渡しとくわな。要らん言われたらその辺の奴に預けるわ 」美食家の吸血鬼がマークする獲物を観察し、剰え手酷くつまみ食いすら済ませた今、今宵この部屋に居座る理由を失った悪魔は袖の中にナイフを仕舞って恭しく一礼を。窓も開いていないのに一陣の風が吹き抜け、次の瞬間には忽然と姿を消した)


***


――失礼致します。俺はハイネ、今宵の案内役です。以後お見知りおきを。
さあ、これにて侫悪な悪魔との一幕はクローズとさせて頂きますが、彼の去り際にでも伝えておきたい事があれば遠慮なく捨て台詞でも吐いておやりなさい。あの悪魔、少しは痛い目を見れば良いのですよ。
ここからは次回のご相談ですが、ご指名は如何なさいますか?指名のみならずご希望のシチュエーションがあれば、どうぞ何なりとお申し付けください。我ら一同、喜び勇んで検討いたしますよ――フフ。


  • No.642 by リーパー  2021-05-18 23:10:02 






>レンブラント/ハイネ( >641


怒るなッつー方が無理な話だろ
( 何を言ったとて響いていないかのような軽い口調に、呆れ半分といった様相で。伸ばした手を抗われなければ、引き寄せべっと舌を出す歳に見合わぬ行動を。満足すれば乾いた喉を潤す為に歩を進め、丁度ピッチャーからグラスに注ぐ際に高い金属音が鼓膜を擽ればちらと視線を向け「 返しに来んの面倒とか言ってたから、要らねぇッて言いそう 」一口水を流し込んでから、笑い声を漏らし。一礼する姿を視界の隅へと捉えつつもそちらへと向く事はせず、遇らうようにひらと片手を振り。室内を吹き抜ける風に眼を細め、気配が無くなれば溜息を漏らし次に蝙蝠が訪れる時間まで独りの時間を楽しむはず )


****


ドーモ、エルフのオニーサン。お言葉に甘えてちらっと文句言わせてもらったけど中身ねぇし、読み飛ばしてくれていいからな。
シチュエーションに関してはずっと部屋ン中が続くのもマンネリ化してきそーだし、屋敷の散策してぇなッて。ンで、指名は迷ってんだけど案内してもらうンだったら、1回会ったコトある2人のどっちかッつーのが無難だろーなッてトコ。アンタの方で俺に会わせたいッてヤツがいんならお任せでもヘーキ。
あーッと、レナードとはまた違った交流出来て楽しかったし、最後の方尖った感じになっちまって悪かった……とかちょっとは思ってる、ッて一応伝えとくな。




  • No.643 by   トーチ    2021-05-19 00:35:29 




指名:キルステン様かアッシュ様
希望ルート:捕食ルート、恋愛ルート

名前:トーチ
性別:女
年齢:25
職業:修道女

性格:極端に表すとするならば愛し愛されたがり。敬語は仕事では使うものの、他では女性的な口調を好む。仕事上愛を与える立場な為、常に愛に飢え愛を与えたい想いを内に秘める。共食いやどちらかが生き残るには片方を食べなければいけない等、そう言ったことに関して美しいと感じてしまうという歪な美徳を持ち得ており、館の住人を怖く感じることはなく寧ろ美しいと思ってしまうほど歪みに歪んだ性格。だが常に食べられたいと思っているわけではなく、食べたくないと言われれば言われるほど、食べられたいと言う気持ちは失せていく。それは愛が冷めていくのではなく、相手の愛の形は違うのだと気付いた証拠である。基本的には順応性が高く、相手の気持ちを踏みにじってまで食べて貰いたいと言うわけではない。

容姿:身長は164cm。艶やかな鳥の濡れ羽色をした髪を腰まで伸ばしており、真っ直ぐなストレート。瞳は黒みが掛かった赤色で、おっとりとした目付きに二重。肌色は日に曝されることはないものの、健康的な白色。肉付きは良く、出るとこは出ており引っ込むとこは引っ込んでいる健康的な体型。唇は桃色、咬み合いたいと欲求が溢れた際には自然と唇を舐めてしまう癖があり、荒れ防止とリップクリームをつける。常に首まで隠れる長袖、くるぶしまでの修道服を着用しており、そのお陰で首や腕等にうっすらと残る咬み痕は隠し通せている。頭にはコイフと呼ばれる白いベールが着いた帽子を被り、首にはロザリオを。下はストッキングを着用し黒い低めのローファー。

備考:一人称は私、二人称は貴方や名前。己のカニバリズムになるまでの経緯は齡16の頃から。子供に愛を与えることに夢を見ていた事もあり齡23で修道女になり子供に愛を与える立場になるも半年後己も愛に飢えるようになる。それから悉く愛に飢え、立場上恋愛もできない為我慢しながらの生活も限界を超えある日蟷螂が共食いをする姿を見て美しいと感じると共に糸がプツリと切れるかのようにカニバリズムに手を出し始める。命を奪ってしまう、とまでは行かないものの掟を破り似たような歪な愛情を内に秘めた院内の青年とは噛み合う等合意を得た上での行為を頻繁にしていた。己からしてみれば食い合いも愛情行為に等しい為、命尽きるときは食して貰いたいと言う願望を持つ。最早神へ誓った当初の愛はないに等しい。修道女故、子供を寝かし付ける際に子守唄を歌ったりする為、子守唄や声には極々少々(雀の涙程)自信がある。

ロルテスト:

 ( 夜間、皆が寝静まったのを良いことに己の自室にて開かれた密会。己と同じ歪な美徳を秘める子羊を誘い咬み合いの行為をし、互いの欲を満たし終え部屋への帰路へつかせ自室へ戻ったその間際。月光に照らされた小さな机の上に置かれた黒い封筒に直ぐ目が行き、思い付くのは先程の彼が置いていった物かもしれないとの考えで。歩み寄り、月光に照らされたその封筒を拾い裏面を見て宛先を確認するもバレたら大変だ、と言う考えの上書かないのも当然で。すっかりとあの彼からの置き手紙だと信じきった己は、笑みを浮かべた様子でペーパーナイフを手に取り黒薔薇の封蝋が綺麗だと言う想いで触れることはなく、刃先を上部の隙間に忍ばせしゅるりとその封を切って。「 ───あら、綺麗な文字ね。 」綺麗に折り畳まれた手紙を開き文に目を通し始めた直後にぽつりと感想を紡ぎ、最後まで目を通したその瞬間───ぐわり。催眠術にでも掛かったような、貧血で倒れるかのような得たいの知れない目眩に襲われ目を閉じ壁に手を付けた、とそう思いきや手のひらに伝わる凸凹した感覚にそっと目を開け。視界に広がるのは自室ではない、別の何処かの部屋のようで。手を付けた場所を見れば整理整頓されたアンティーク調の本棚で、思わずじっと眺めるも嗚呼、そうだそれよりもと我に返り。此処は何処なのだろう、明らかに自分が知る自室でも修道院の中でもない。考えても答えが出てこないまま辺りを見渡していれば響き渡る小さな小さなノック音に肩を揺らし、「 えぇ、はい。今、開けるわ 」と応答を残して恐る恐る扉に手を掛けゆっくりと開き。 )


 ────

 初回からの伽羅口調、ごめんなさい。閉館前からずーっと気になっていて、つい最近開館したとの事で来てしまったわ。
 参加募集していて、思わず希望を出させていただいたのだけれど……。結構歪みに歪んだ性格や性癖をしているものだから望みは薄いけれど、もし良ければ相手をしてやってくれないかしら。
 冷遇には書いていなかったから、色々と盛ってしまったけれど、嫌な場合はちゃんと拒否してちょうだいね。
 あっ。ついでに夜間遅くにごめんなさいね。 ( 手合わせ、 )



  • No.644 by グレン  2021-05-19 08:55:09 






指名:
希望ルート:

名前:グレン
性別:男
年齢:18歳
職業:舞台俳優

性格:人当たりが良く物腰柔らかな王子様然とした男。そう称される事が多いのは周囲に求められる姿を演じている為。人の顔色を伺うのが得意で、求められている自分を察知する能力が育まれたのは幼少期を取り巻く環境故のもので物心がついた時より多少なりとも望まれる姿を演じてきていた。自分という存在そのものがコンプレックスで、演じているのは自身が傷付かない為の防具であり逃げ。話口調も何処か台詞じみた物言いが多い傾向にあるが、打ち解けた相手に対しては多少崩れたものに変わっていく。要するに求められるがままに演じ、自分自身を見せる事に対して恐怖心を抱いたまま成長した子供である。本質としては甘えたがりの愛されたがり、おまけに演じ隠してはいるが依存心は存外強め。「 自分自身=弱み 」の等式が本人の中で出来上がっているようで、人前で泣言を口にする事も皆無に等しく、鍍金が剥がれ落ちる極限まで溜め込む事が多い。

容姿:柔らかい金糸の髪は前髪が重ためのナチュラルショート。父親譲りの甘いマスクを持ち、中でも形のいい瞳に光るアイオライトのような青紫色は特徴的。血色のいい薄い唇の端は僅かに持ち上がっているのがデフォルトで、喉仏は然程出ておらず、紡ぎ出す声質もやや低めのテノール止まり。身長は181cm、与えられた役柄によって多少の変動はあるが基本的にやや筋肉質に寄った標準体型をキープしている。服装は襟付きのシャツにジーンズ、濃紺のフード付きロングカーディガンのようなシンプルなものにハイカットのスニーカー。いつ誰に見掛けられてもいいように小綺麗な格好で纏めてはいるが、然程着る物に頓着がある訳でも無くある程度似合って動けさえすればいいとの思考。

備考:著名な俳優とその愛人である娼婦の母の間に生まれた一人息子。幼少の頃は母の働く娼館にて所謂そういう趣味の上流階級の人に対して色を売っており、勉学といえばその合間に教わる事のみ。よって、頭は回り富裕層の前に出しても恥ずかしく無いマナーはあるが、お世辞にも学があるとは言えないもの。スキャンダルの火種になる存在を当然の如く父は認知せず、まるで俳優の生写しのような存在を母は空気のように扱い、幼少の頃に受けた愛情といえば色を売っていた際の歪で汚れたものだけ。それすらも背が伸び変声期を迎える頃には自身へと向く事はなくなり、たまたま街で出会った事務所の社長に目を付けられて入所。以降、テレビ関係のものには一切出演しない舞台専門の役者として活動中。メディア露出の機会が少ないのは父親の圧力などではなく、似たような職に就くなら、との棲み分けであり本人が決めた事。年々父親である俳優の若い頃にそっくりだと言われる頻度も増え、その度に笑みを携えて「 僕がイケメンって事か、嬉しいな 」とはぐらかしている模様。無論本人としては父と比べられる事は家での扱いを思い出す為成るべく避けたい話題の部類の一つ。口調はさして変化する事は無いが、自分を演じている時は「 僕 」本心の時は「 俺 」と一人称が変わる為、存外分かりやすい人物だと言えるだろう。

ロルテスト:
( 壁と一体になった化粧台に真ん中に置かれた長机、衣装が掛けられていたラックは片付けられ、化粧道具が並べられていた場には水のペットボトルや片手間に食べられるお菓子の類。比較的質素な室内だが1人の、それもまだ新人と割り振られる役者に与えられるには些か広過ぎるものの筈だが、その新人役者といえば半月程ほぼ日で公演を行っていた舞台の主役。それもその主役が唯一仕事場で気を抜ける場所で。一角にあるシャワー室で汗を流すと共に化粧を落とし、私服に身を包み濡れた頭をタオルでガシガシと水気を拭き取りながら控室へと向かえば、あと数歩というところで辺りを見回すスタッフの姿を視界に捉え「 お疲れ様です、どうかしました? 」などと問えば丁度ファンレターの入ったボックスを運び込んだところのよう。マネージャーを探していた、という言葉に柔らかな笑みを見せ「 エドは多分煙草を吸いに行ってるところだと思うから、戻ってきたら僕から伝えておくよ 」と言い残し室内へと。後ろ手にドアを閉めると共に態と大きな音を立てて鍵を閉めるのは、誰も寄ってくれるなとの意思表示。反省タイム、そう称する時間がある事を知っているマネージャーは独りになれる時間を作ってくれているのだ。壁伝いにズルズルとしゃがみ込み、目線を落として大きな溜息を一つ。しっかりと笑えていただろうか、望む役を演じれていただろうか、本来の自分が顔を出す事は無かっただろうか。ぐるぐると回る思考は終わりを知らず、それどころが悪い方へ悪い方へと傾いていってしまう。グレンという役者の仮面を外せばどうしてもこうなってしまう事に自嘲的な笑い声を漏らし、視線を持ち上げれば鏡に映った自分と目が合い「 はは、酷い顔してるな、 」軽く頭を左右に振って負の思考を追いやり、立ち上がって歩み寄るのは部屋の中心部にある長机。その上に置いてあるボックスを覗き込めば前回よりも増えている色とりどりの封筒が。その中で一等目を引くのは赤でも青でも黄色などでも無く、黒。他の色に埋れるようにして入っていたそれが気になって仕方が無い。まるで吸い込まれるように手を伸ばし目の高さまで持ち上げ「 黒い薔薇の封蝋…?差出人が書いて無いのも珍しいな 」役者毎に分けられているボックス、その為宛先の記入がない事は往々にしてあるのだが差出人不明は過去に一度や二度ほどあったかどうか。ペーパーナイフなんていう洒落た物を持ち運んでいる、という事は無い為隙間に指を差し込み、パキンと小気味好い音を立てて剥がれ落ちる封蝋は気にも留めず、中身と取り出し。中に入っていたこれは招待状だろうか、半ば脅しの様なそれに背筋が粟立つ感覚がした。きっと何かの悪い冗談だ、そうに違いない。だって僕が美味しそうだなんてまるで…。呼吸の仕方を忘れた身体で無理矢理浅い呼吸を繰り返し、手に持った封筒を鞄の中へと突っ込み控室を出る。数人のスタッフと擦れ違ったような気がしたが、挨拶ができていたか上手く笑えていたか、なんて気にしている暇も無い。早く家に帰りたい──と此処で記憶が途切れてしまっている。どうやら知らぬ間に帰宅して泥のように眠っていたらしい、そう認識したのは次に気が付いたのがシーツの海の中だったため。それ程までに疲れていた事に気付かなかったのか。いやそれよりも次の舞台の台本を覚えなければ。嗚呼それよりも今は何時だ、ベッドサイドに置いてあるはずの卓上時計を取るべく手を伸ばすが、指先が掠める事もなく。いつの間にか落としてしまったのだろうかと思ったところで耳に届いたノック音。この部屋を尋ねる人物なんて限られている上にその中の1人は心当たりがあり過ぎる。きっとそうだろうと決め付け「 はいはい、起きてるよ。何か仕事の相談?それとも俺が昨日勝手に帰った事へのお小言かい? 」ぐっと伸びをしてから立ち上がり。半分も覚醒し切っていない頭はこの場所を自分の部屋だと決め付けて疑う事をせずに扉を開け )


****


どうも、今晩は。普段はリーパーって奴がお世話になっている、って言ったら伝わるかな?明るい時間帯だし、彼奴の本編を返す訳じゃ無いから下げ更新で失礼させてもらうよ。思いの外早く俺の詳細が出来上がったからお披露目を…ってウズウズしちゃってさ。詰め込み過ぎな気がしなくも無いけど、これ以上温めると段々と俺の構成要素が増えていきそうで怖くてね。

色々伝えたい事はあるんだけど、一先ず指名と希望ルートが空欄な事に関してだね。指名は可能なら、って前提の上なんだけど君の方で俺と相性良さそうな人を選んで欲しいなって。俺の方で選んだら彼奴と似通った指名順路を辿ってしまいそうだし、全員魅力的で迷ってしまうしね。ルートに関しては正直誰とどんな関係を築くか次第だと思ってる所があって空けさせて貰ってる。彼奴と違って全ルート等しく希望だと考えて貰って差し支えないよ。彼奴の方で希望ルートを絞った理由とか挨拶も含めて、少し相談したい事があるからまた後日になりそうだけど宝箱の方に背後がお邪魔させてもらう予定だよ、とだけ。

次にこれは懸念点なんだけど、俺は君の冷遇に当て嵌まってたりはしないかい?ほら、俺ってコンプレックスの塊が服を着て歩いてるようなものだからさ。発言上ではネガティブなものは無くても、描写内には多少出てくるだろうと思ってる。それが大半を占めるとか、全面的にそれを押し出す…なんて事は無いってきっぱりと言っておくけど、屋敷での時間を楽しむ為にも相性は重要だと思うし、我慢はして欲しく無いからね。彼奴と較べたら取っ付きやすい自信はあるんだけど、俺も俺で中々に歪んでるから、今挙げたもの以外でも君が気になる所があったら遠慮せずに言って欲しい。

置きレス形式に甘えて俺まで出張って来たんだけれど、君の負担になりたくは無くてね。俺と彼奴とは場面に一区切りが付いたら交代、なんて形でもいいし、勿論同時進行で物語を紡ぐのでも構わない。その辺りは君が決めてくれたらって思ってる。

初っ端から長々と連ねてしまって申し訳無いね。時間のある時で構わないから検討してみてくれると嬉しいな。




  • No.645 by ハイネ  2021-05-19 20:28:43 




>トーチ(>643


黒薔薇のお屋敷へようこそお越し下さいました、レディ・トーチ。再び館の扉が開かれた事、そして貴女のような魔性を携えるヒトに御逢い出来た事を心から嬉しく思います。――無論、魔性というのは賛辞でございますよ。フフ。
俺は今宵の案内役、ダークエルフのハイネと申します。以後お見知りおきを。
さて、先ずは1つ先んじて確認させて頂きたい事がございます。備考欄やロルテスト冒頭で少し登場していた子羊についてですが、彼とはあくまで互いの欲を満たすだけの損得勘定のみで関係を持っており、心は全く彼には向いていないという認識で相違ございませんでしょうか?もしも貴女が本気で彼の事を想っているのなら『人間界への未練』として冷遇要素に抵触する可能性があり、PF内でもあまり深く触れられていなかったので念のためのご確認でございます。
上記とは別件ですが、次いで初回指名の事についてもお伝えしておきましょうか。
候補として2名の怪物を挙げていただき感謝申し上げます。どちらも現時点での相性懸念は特に見当たりませんが、レディは愛し愛される事をご所望の様ですので、此方からも愛や繋がりに飢えたゾンビをお迎えに上がらせようかと検討しております。無論、人魚の方が気になる場合は遠慮なくおっしゃってくださいね。
それでは、お返事をお待ちしております。


  • No.646 by ハイネ  2021-05-19 20:31:47 



>グレン(>644


これはこれは御機嫌よう――いえ、お初にお目にかかりますと申し上げた方が適切でしょうか。貴方の存在は噂に聞いていましたが、まさかこれ程の美男子とは。……フフ、久方振りに俺のコレクションに相応しいヒトに巡り会えたやもしれぬと思うと血肉の湧く心地が致します。
先ずは貴方の懸念についてお答え致しましょうか。無論貴方のおっしゃる通り、双方にとって相性は非常に大切です。以前別の案内役からも申し上げたと存じますが、貴方とのご縁を大切にしていきたいからこそ互いにとって楽しい時間を過ごす事に重きを置く必要があると考えております。此方の冷遇回避のためご配慮頂いているのはもう一人の演者様との仲合にて重々伝わっておりますし、我々は現時点では特に不安は無いと回答致しましょう。ただ勿論、お互いに気になる部分があればその都度お伝えし合えればというスタンスはそのままですので、どうぞ気兼ねなくお申し付けください。
また、我々の時間に対してもご配慮頂きありがとうございます。負担という表現は適切ではなく、可能ならあなた方どちらとも並行して物語を紡ぐ事が理想なのですが、如何せん時間がそれを許さない状況というのが悲しくも現状でございます。ですのでご提案に甘えて、どちらかの交流をキリの良いところでスイッチしながらお屋敷での時間を重ねて行ければ幸いでございます。
最後に指名とルートについて、でございますね。貴方のお考えはよく理解出来ました、是非様々な怪物と触れ合いながら臨機応変に貴方の運命の舵をお取り下さい。初回のお迎えですが、面食いのラクシュエリか、人懐こいカナニト、もしくは俺も候補に入れて頂きたく。俺は貴方のようなお顔の綺麗な獲物に目が無いのです……フフ。ただ俺の場合は貴方の過去のトラウマを掘り起こしかねない行動に出る可能性もありますので、それを踏まえた上でご選択頂ければと。また、ラクシュエリ指名に限り初回での捕食エンド達成に向けての交流が可能でございますので、もしご所望であればお申し付けを。無論、他に貴方が興味を抱く怪物が居るのならばご遠慮は無用でございますよ。
さて、そうなると次にお相手頂けるのは貴方か、はたまたヴァンパイアと悪魔に味見された彼、どちらになりますでしょうか?この場を借りてお伝えさせていただくと、後者の場合は、レナード or レンブラント or その他の怪物宛てに『屋敷の散策に連れていけ』という旨の手紙を書いて使い魔に託す場面の簡潔な文章を頂戴したく。指名が絞れない場合は、使い魔に対して「とにかく優しい怪物に届けてくれ」と一声添えて頂ければこちらで見繕った良心的な怪物をお迎えに向かわせます。その場合、クォーヴ・マリーシュカ・ジェイドのいずれかをご指名頂く事になりますので、指名も併せてお伝えください。
ああ、長くなってしまいましたね。貴方のご負担にならないようお返事は簡潔なもので差し支えありません、我々ものんびりとお待ちしております。



  • No.647 by シャラメ  2021-05-19 20:35:24 



あんの。──こんお顔に見覚え有るますか?
一日が終わんのも一週間が終わんのもあっちゅう間で、気ぃつぅた時には時間がいっこもにこも沢山も過ぎてしまうてました。…御屋敷の扉が閉じちまった時に、ここでの事は僕の思い出のもんやって大事にして、誰にも内緒にしてやったんです。思い出に生きて、ずっと筆を執らん僕は思い出の僕よりあっぱらぱでしょけど…この素敵な御屋敷にまたお邪魔してもよいでしょか。もし、こん首輪がまだレンさんとシャラメを繋いでくれてるますなら、また、僕が死なない程度に水やりに来て欲しいって思うます。──けぇど、記憶は遠に過ぎすぎたっち、言うますなら、…んえ、シャラメはレンさんの庇護無きに生きられへんと思うますよ。だから乾涸びて枯れた薔薇にでもして欲しいです。不思議なお屋敷、不思議なお人たち、冷たくてぽかぽかしよるここで、シャラメは少し根ぇ子はやして待つますから。僕が生きるも死ぬも、いっこだけ御返事くらさい。

  • No.648 by ハイネ  2021-05-19 21:02:57 



>シャラメ(>647)


……これは、これは。勿論覚えていますとも、綺麗なお顔に悪魔の首輪のシャラメではありませんか。貴方こそ、俺と過ごした一夜を忘れては承知しませんよ。…フフ。
レンブラントも俺も長らく屋敷を空けていましたが、またこうしてお逢いできて嬉しい限りです。冗長な挨拶は美しくありませんから、貴方には屋敷の怪物一同から歓迎の言葉を贈りましょう。おかえりなさい、シャラメ。
遠い遠い昔、黒薔薇の悪戯で庭園に祭囃子が木霊していた頃に戻るも良し、はたまた装い新たに日常の続きを紡ぐも良しです。私事でお屋敷を留守にしてしまいましたからね、一度奪ってしまった選択肢は今、慎んで貴方にお返しいたしますよ。
改めまして、また貴方とお屋敷での生活を送れる僥倖に胸が暖まる想いです。再び屋敷の扉を開いて頂いた事、心から御礼申し上げます。


  • No.649 by シャラメ  2021-05-19 21:56:42 



>レンブラント(>No.501)

……血ぃてのは濃いでしょ、濃いんれす。(生きて帰りたい生への執着に直結されるシャラメの核に爪痕が刻まれ、はりぼて作りの脳味噌は余計な発言を口に発信。辛うじての後一歩、彼の弟が残した優しい忠告がピリつく電気として回路を流れ思い留まり。乾涸びた身体は彼の言葉を以て簡単に正気を取戻し「さすがレンさん、シャラメをよぉくわかってるっしゃる。今の僕なら死なねって言うならなんでも飲むますよぉ」あいつらと例えられるのは誰なのか、不安と恐怖の綱渡りで感情が揺れつつ彼の冗句をそう捕えない正直な答えを。何を話しているのか全く理解が出来なければ理解をしようともせずに匙を投げ、新たな存在を失礼にならないように目視。(別嬪しかそろっちょらん)この場のお飾りの如く静かな立ちぼうけ中に思うだけ。沈黙を続ければ直ぐに知る言葉を見付け、涼しく冷たいラムネを両手で受け取り瓶を覗き。静かに揺れるラムネに本能的な唾が咥内に溜まり「あんの、有難う。ござます、…僕ぅ何も持ってないので、いま対価になるもの出せないくて、」ゴクリと飢えが大きな生唾を飲み込む音に変われば何よりも先ずはとこうべを垂れて深いお辞儀を初見の彼女へ。然し阿呆者のちっぽけな脳では既に目の前の水分に意識を奪われてしまい、今すぐに潤したくて仕方が無いと冷たい瓶を握る指先がカタカチと震え。正にどのように飲むのかを彼の動きを真似ようと思案した瞬間に蜘蛛の糸宛らの気遣いが降り、縋るべく「わかんねれす。こんな美味しそぉなもん初めて見てるから、どおすりゃよいでしょか。───レンさん、助けてほしです」困惑の浮かぶ声はガサガサと掠れ気味に、正直に助けを求めて)


>ハイネ

あっぱらぱれすけど、こんなに綺麗な姿を忘れちまうほど馬鹿じゃないす。素敵なもの貰って、ぽかんて忘れる薄情なことしよったら、…そんな恥知らずは自分で許せねです。
もっかい此処に来れたのが、来れる切欠を貰えたのが、嬉しいて思うます。お伝えの通りで、遠い昔よりも脳足りんな僕れすが、不思議なお祭りに今この瞬間に戻りてって、戻れたら嬉しなって。シャラメが選ぶのはしゅわしゅわ音鳴る飲みもんのあの時を選ばして貰おって思うます。

  • No.650 by   トーチ    2021-05-19 22:00:42 




        >ハイネ様( >645


 あら、ご案内どうもありがとう。とても助かるわ。───ふふ、魔性だなんて、貴方のような素敵な方に言われるととても照れるわね。

 ええ、ええ。損得勘定、その捉え方で合っています。PFが分かりにくかったようで御免なさいね、冷遇に入るかと思って深くは書かないでいたの。でも確認をどうもありがとう、ハイネ。

 初回指名に関しては、どちらも魅力的な男性なので迷ってしまうけれど……ゾンビさんの方で御願いしようかしら。ふふ。勿論人魚さんもとても魅力的なのだけれど、先ずは……ね?何せ初回なものだからあまり我儘は言わないでおくわね。

 嗚呼、あと最後にもう一つなのだけれど、最近此方のサイトに触れていないものだから、どうしても拙いロルになってしまうの。性癖や性格も癖があるものだから、もしちょっと……と思った時点で遠慮なく切り上げて頂戴ね、両者が楽しく物語を紡げるようにしたいと言う背後の考えなの。御免なさいね。

 では、宜しくお願い致します。


  • No.651 by グレン/リーパー  2021-05-19 22:10:07 






>ハイネ( >646


初めまして、だね。彼奴が軽く伝えてくれてたみたいで何よりだ。ハハ、綺麗な人にそう言われると顔には自信あるけどちょっと恥ずかしくなるね。
そっか、彼奴で信頼取れてるのは嬉しいな。俺の方としても楽しい時間が苦になるような真似事はしたくないから、何か気になる所があったらちょっとした事でも遠慮なく伝えて欲しい。特に殺人鬼の彼奴は根がアレだから、生意気だとか抵抗が過ぎるとかあったら交流の中ででもお灸をすえてやってよ。
スイッチ形式での交流も把握、とだけ。時間は有限だからね、俺たちとしても君の時間を奪いすぎるのは本意じゃ無いし、彼奴の事は置いておくとして僕は待つのも嫌いじゃ無いからね。
そうだな…初回の指名はハイネさんにさせてもらおうかな。悪魔の2人も魅力的だけど、ほら俺の事美男子だって言ってくれたでしょ?嗚呼、トラウマに関しては気にしないで。俺のトラウマに分類されるのは「 存在しないように扱われる 」事に関する記憶くらいだから、小さい頃の事とかは今の仕事の糧になってるって認識だし。それに、トラウマとかの部分を突いてもらう方が早いうちに鍍金が剥がれ落ちそうだしさ。
勿論このまま俺が、って言いたいところなんだけどリーパーが早く部屋の外に出たいって煩くてね。ここの文章は俺宛に貰ってたしトラウマに関しての話もしたかったから俺が出てきたけど、場面に関しては彼奴に交代するよ。なんだかんだ文句しか言ってなかったけど彼奴、味見した悪魔の事も気に入ってるみたいだよ。
お言葉に甘えてちょっと端折らせて貰ったけど、俺も話しすぎるきらいがあるから問題無さそうならこっちは返信不要だからね。


****


>レンブラント


( この屋敷へと訪れて早数日、生活に慣れたかと言えば定刻に訪れては甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる蝙蝠たちのおかげもあり、慣れてきたとは言えるだろうか。しかしながら慣れた、と言えるのはこの室内に限っての話。初日のヴァンパイアに言われた事を守っている為に、廊下の方へと足を踏み出した事は無く主な生活範囲がこの部屋の中に限られているからである。命を落とす事に恐怖心がある訳では無いが、わざわざ危険に身を挺す程でも無い。ただ部屋に缶詰状態なのもストレスが溜まる。彼は確か独りで部屋を出るなと、そう言っていたのでは無いか。その言葉を返せば " 誰か " が付いていれば部屋を出ても問題は無いのでは無いか。そう思い至れば蝙蝠に紙とペンを頼み、与えられたそれに『 ずっと部屋にいるの暇だから屋敷の中見て回りたい 』と一言、粗野な物言いからは思い当たらない程丁寧に粒の揃った文字列で。傍らで待機してくれている蝙蝠に2つ折りにしたそれを預け「 コレ、レンブラントのトコに届けて。……嗚呼、差出人分かんねぇみたいだったらリーパーからッてのも伝えといて 」名前を記載し忘れた事を思い出すも、再びペンを執るのも面倒くさい。自分の耳にはキィキィと鳴くようにしか聞こえない声もきっと彼らには理解出来る音声として流れているのだろうとあたりを付け、言伝も同時に頼めば待ち人が来るまでの時間は窓の外を眺め待つつもりで )




  • No.652 by レンブラント/ハイネ  2021-05-19 23:51:33 




>シャラメ(>649


ああ、それは何よりです。あの日の蜂蜜は悪魔の誰かにとってはご馳走ですから、ここぞという時にお使いなさい。勿論、貴方が味わっても良いのですよ。
では黒薔薇祭の続きから、物語を再開しましょう。貴方が行きたい場所が無くなれば自動的に最終ステージたる花火の東屋へ移動する事になりますので、その点はご承知おきを。また折角のお祭ですから、もしイベント時ならではのご要望があれば何なりとお申し付けを――レンブラントと検討させて頂きますから。
では、どうぞ浮世離れしたあの遠き日へ。いってらっしゃいませ、俺達のシャラメ。



***


血は水よりも濃い、ちゅうやつ?シャラメも案外学があるんやね。
(この浮雲のような少年は学問を学ぶ機会が無かっただけで、頭脳明晰の素質はあると踏んでいた悪魔は驚きの色は見せずとも言葉にのみ淡と乗せて「 水は血になれへんとも言うけどなあ 」どう足掻いても埋まらない、否きっと双方埋める気もない怪物と人間を二分する境界線を詳らかにするようにいつの間にか手にしていた銀の扇子を閉じたまま自身の顎に添え。一方、ラムネ屋台の店番たる吸血鬼は喉が渇いて仕方がないのに代金を気にする貴方の様子をいじらしいと評価したのか、甘さの窺える視線と声音で『 どういたしまして。いいのよ、今夜はお祭なんだもの。貴方が目一杯この時間を楽しんでくれる事が、私達にとって一番の対価になるわ。だから遠慮しないでね 』可愛らしい、触れてみたい、話してみたいと怪物としてか心ある生き物としてかも区別できない興味を宿した彼女の視線を遮るように、悪魔は貴方の前へと一歩踏み出し身を屈め「 貸してみ、 」扇子を唇で食むようにしてストックしながら、空いた両手を貴方の手に重ねるような恰好で、蓋に付属している玉押しのリングを外して飲み口に押し当て、その上からぐっと手を押し付けて圧を掛ければ小気味よい音と共に透き通ったビー玉が瓶の中へ落ち。そこで補助に回していた手に扇子を再度収めて背筋を伸ばし「 キラキラして綺麗やろ。喉にしゅわぁなるからゆっくり飲みや 」食事外の水分を取っていない喉は潤いに飢えても刺激には過敏になっているやもしれない。自分の分を開栓するのはまず貴方の様子を見てからと心に決めているらしく、思い遣りとも無機質な観察ともつかない爬虫類の眼をしたまま口角だけを持ち上げて)



  • No.653 by アッシュ/ハイネ  2021-05-20 00:14:03 




>トーチ(>650


レディ、ご回答をどうも。此方の現段階での懸念点は払拭されましたので、どうぞ気負わずゾンビのお相手をしてやって下さい。……或いは、寂しい寂しいと喚く彼に振り回されるか、はたまたレディの匂い立つ愛情で翻弄するか。どちらにせよ、素敵な夜になりそうですね。
我々も長らく屋敷を空けていましたから、正直まだまだリハビリ文章です。元より勉強中の身ですから、それはお互い様という事で筆の向くまま気の赴くままにお屋敷の世界観をご賞味くださいませ。相性の点も勿論承知しておりますゆえ、何かあれば互いに気兼ねなくお声掛けをするという事に致しましょう。
それではレディ、良い夜を。


***


(ゴキ、パキ、グシャリ。水分を多く含んだ物体を分解しながら咀嚼するような音が満ちるのは、貴女の自室と全く同じ間取りである名もなき獲物の一室で。両手や口の周りを夥しい量の血に汚しながら、ふと背後でキィキィ意図を以って鳴くコウモリの使い魔の声に我に返ったように〝食事〟の手を一旦止めて「 ――まァたやっちまった 」嘆くように膝を付いた体勢のまま血塗れの両手に視線を落とせば、蘇るのは数刻前の記憶。空腹で理性を失い、寂しさを埋めてくれるやもしれなかった獲物をまたしても肉塊に変えてしまったのだと悟れば「 アーア。お気に入りだったのによオ 」運命を、ともすれば本能を自責するように前髪をくしゃりと握り潰せば手のひらの血がマーブル模様の髪を汚して。励ましているのか報告の続きか、けたたましく鳴く使い魔の声を聴き終わるが早いか勢いよく立ち上がり「 新入りィ?マジかよラッキイ! 」先ほどまでの憂鬱はどこへやら、既に足元に広がる血溜まりの主への興味関心は消え失せ頭の中は新しく攫われてきた獲物の事で満ち満ちて、返り血を浴びた身体を洗い流すことも忘れて一目散に向かったのは貴女の部屋。粗野と表現して差し支えないノックは扉の向こうの獲物にはどう聞こえたのだろうか、蝶番がゆっくりと動く音にじれったいとばかりに少し開いたドアの隙間に血塗れの手を捻じ込んで力任せに扉を全開にして「 ィよぉう新入りィ!調子はどうだァ?! 」ボリューム調節機能を失ったラジオのように恥も外聞もない大声を張り上げながら両手を広げ、初対面の相手にはインパクトが強すぎるであろう生々しい鮮血にまみれた口元を鑑みるでもなくズイと貴女へ顔を寄せ「 オオオい何だよォ、ユーも血の香りがすンのなア!オレ達ナイスフレンドになれそうだぜイ! 」飢えの象徴たる怪物は貴女の行為の残り香を敏く感じ取り、ギラギラした目を嬉しそうに見開きながら血だらけの口をあんぐり開いて「 オレはアッシュ、ゾンビのアアアッシュ! 」ピアスと血液に彩られた色の悪い舌をベエエと出して見せて)


  • No.654 by レンブラント/ハイネ  2021-05-20 00:31:00 



>グレン/リーパー(>651


おや、本当に俺を選ぶとはお目が高い。ますます貴方には期待が高まりますね、グレン?
前座を徒に長引かせるのは無粋というもの。此方もお言葉に甘えて、早速リーパーとの物語の続きに参りましょうか。貴方と話せる日も勿論楽しみにしておりますよ。
それでは、何かあればお声掛けを――お屋敷の散策へ上手く漕ぎ着けられると良いですね。幸運を。


***


(怪物すらあまり寄り付かない庭園の端の一角。そこは悪魔同士で共有している有毒な魔界植物のガーデンで、無限大に用途の広がるそれらの世話をしていた時。自分の直属ではない、獲物を世話する役割の使い魔が何かを運んでくれば作業の手を止めそれを受け取り、恐らくは部屋に備え付けられているであろう無機質な紙に並んだ美しい文字に目を通して。誰も見ていないからか、手紙を持つ手の甲を額に当てがい天を仰いだその表情は、先に彼の元へ行ったヴァンパイアよりも悪魔たる自分に頼る選択をされた性悪な歓喜に歪んで。後でどうレナードを揶揄ってやろうかと奸計を練りながら、背中に生やした翼をぶわりと大きく広げて飛び立ち――「 呼んだ? 」貴方が眺める窓外の下から突如として飛び出るように現れ、以前と何も変わらない泰然自若とした微笑みのままに空中で優雅にホバリングして「 存外キレイな字ぃ書くんやねえ、君 」貴方が窓を開けてくれたのなら、もしくはすでに開いていたのなら口を開き「 まさか君にオネダリされるとは思っとらんかったわあ。流石にレナードに相手してもらえる自信は無かったっちゅぅコトかいな? 」感情豊かな獲物を挑発するのは楽しい。今宵も享楽に耽る気満々の様子で、微笑は維持しながら片方の眉を歪めて見せて)


  • No.655 by   トーチ    2021-05-20 01:42:58 




>アッシュ( >653


 払拭されたのならば良かったわ。もし、PFに加筆修正を加えてほしい場合は遠慮なく言って頂戴ね。その方が分かりやすければそうするわ。
 ふふ、確かに素敵な夜になる予感しかしないわね。クレイジーな寂しがりと聞いているし、今後紡がれる物語が楽しみで仕方ないわね。
 相性に関してはお互い様ね、それを聞いて安心したわ。私も勉強途中なものだし、楽しみながら学ばせて貰うわ。
 ええ、ありがとうハイネ。素敵な案内にとても満足したわ。……貴方も素敵な夜を、ハイネ。 ( 蹴推奨 ) 


──────


( きぃ、と蝶番独特の音を立て恐る恐ると扉を開け隙間が出来るほどまで開けたその瞬間、無理矢理ねじ込まれたのは赤色の絵の具のような液体にまみれた、大きな大きな手。よほどその液体が付いていたのか、扉を掴まれた時に反動でドアノブを掴んでいた己の手に飛び散りその感覚が自棄に生々しく、咄嗟にその手を離しそれと同時に全開にされた扉、そしてインパクトが有りすぎる貴方の姿に───ひゅ、と息を詰まらせて。「 は、え、うっ?! 」きィん、と耳鳴りがしそうな程大音量で響く貴方の声に目を丸くさせ、思わず応答するのを忘れ両手を己の口許に添え、一歩一歩下がればこれでもかと言うほどに驚いて。そんな最中お構いなしに寄せられたホラーチックな顔に、又もや息を詰まらせるも「 え、ええ…?血の、香り?ナイスフレンド…?貴方、何を言って 」と直ぐ様、頭の中の整理をすべく貴方から告げられた言葉を復唱しては───そこで気付く、己の手に付いた匂いの正体。何時も嗅いで嗅いで嗅ぎ慣れた、己の欲を満たしてくれる物の一部の、血の匂いだ。すん、とその匂いが鼻腔を擽り体内へ溶け込んでいく感じに、ぞくりと心地よい痺れが背筋を撫でる。もしかしたら、目の前の貴方も己と同じ食べる事が好きなのかもしれないと、淡い期待を抱いた己は陽気で大きな声の自己紹介に苦笑いすることなく、寧ろ手に付着した誰のものかも分からないその血液を己の唇の真ん中へとそっと付けて。それを唇に馴染ませるべく、少しばかり上唇と下唇を擦り合わせ口紅のように仕上げては緩やかに弧を描き、微笑みを浮かべ「 ふ、ふふ。あらあら元気な挨拶をどうもありがとう、ゾンビのアッシュ。私はトーチ、宜しく御願いするわね? ?」本来、見た目のインパクトとゾンビだと告げられ普通の人間ならば怯えて言葉すら出ないであろうこの状況、それでもなお平然と自己紹介を返せるのは己も似たような物だと感じてしまっているからか。けれども何の疑問を抱く事はなく寧ろ何処か嬉しく感じて堪らなく、貴方の挨拶を真似ようと最後にべ、と小さく舌を出してはフレンドリーに挨拶を返して。 )



  • No.656 by リーパー  2021-05-20 08:39:03 






>レンブラント( >654


( 窓の外、沈まぬ月を窓枠に手を付き眺めていれば不意に視界に入ってきた鮮やかな紫色。宙に滞空する待人にふっと口元を緩め「 普通に部屋入ってくるコト出来ねぇのかよ 」なんてポツリと溢してから窓を開いて。室温に慣れていた身体が外気に触れるには少し薄手の格好。一度小さく身震いをしてから眼を細め。目に見える様な挑発は乗るほどでも無いと判断すれば片側の口角をにぃと持ち上げて「 アイツ、面倒だとか言いそうだし。それに暇潰しの方法が一杯あるッつったの、レンブラントの方だろ 」今求めているのは淡々とした部屋紹介では無く、閉鎖空間で溜まったものを解消してくれる何か。であれば、吸血鬼の彼よりも対峙している悪魔の方が適しているだろう。そんな考えからの手紙は彼を呼び出すには十分であったらしい。細く息を吐き出し一度顔を伏せ身体の力を抜き。次に顔を上げれば、平素よりも柔んだ表情を湛えて「 ンで、エスコートしてくれるから来たんじゃねぇの? 」没落したとは言えども元は上流階層、貴族と称されるの家の出。スイッチさえ入れ替えてしまえば柔和な笑みを浮かべる事など雑作でも無く。彼の手へと手を伸ばし、嫌がられる事が無ければそのまま此方へと引き寄せ、流れるような動作で掌に唇を寄せる心算で )




  • No.657 by シャラメ  2021-05-20 11:30:28 


>ハイネ ( >No.652 )

素敵なお祭りでしょお、んだから、僕が会ったことのあるカナかハイネさん、ミリアムさんのやってるお店に行ってかき氷か金魚すくい、水風船のどれかに行くできたら嬉しいて思うます。素敵なお服着さして貰ってますです、お披露目できゃよいなて。
こん後の流れもあっぱらぱにわかるよに教えてくれるましてありがとござます。
………!いってに。行ってきます!


>レンブラント

シャラメは脳足りんなのでむつかし事はわからないれす。…けぇど、喉が乾いて仕方が無いときは血が水の代わりになるて言うのは有るんじゃねのかなって、思うますよぉ。(選ばれた学の単語は理解が極めて困難、だから発言可能なのは自論のみ。彼の言葉の裏を知らずにそう思ったからの理由で口を開く。確かに水は血になり得ないが、乾涸びた状態なら血は水になり得ると唱えた逆論は「──んねぇ、レンさん。…あんまりほっぽいたら喉カラカラのシャラメにレンさんの濃い血ぃ食われちまうますよ」血色無い体を血が流れているとはわからないが、先の言葉を借りるなら濃い血の結び付きは強いと脳に刻んで薄い笑みを浮かべて締め括り。初見の瓶を不思議浮かぶ眼で目視、魔法のようにキレイなビイダマが落ちて炭酸の弾ける音が渇きを煽る。両手で涼し気な瓶を握るまま口にはせず、開栓された瓶を彼へ差し出し「僕んやつ、開けるくれましたから。レンさんのやつはシャラメに開けさせてくれるますか。開けるまで僕んやつ預かってほしれす」生きる術に始まりこの場での全てが与えられてばかり。それでは飽きられて終わると渇き餓える体に鞭を打ち付け交渉を。)にこ開いたらガッチンコして一緒に飲もましょ。僕らけ飲むよりレンさんと一緒にのが良いなて。

  • No.658 by アッシュ  2021-05-21 17:03:59 



>トーチ(>655


(狼狽に困惑、戸惑いを極める貴女のリアクションをベェと出したままの舌を仕舞うことも忘れてマジマジと観察しながら、何も分からない新入りをさらに置いてけぼりにする気などなくとも眉尻をうにょーんと下げて「 おいおいオォォイ、ノリが悪いぜェ 」自分のマイペースさは棚に上げまるで詰るかのような調子で肩を竦めた後「 さては腹でも痛ェのかア? 」今度は不満げな目許を一転して心から心配そうな表情に変え、さながら匂いで何かを判別する犬猫のように貴女の首筋や耳元にスンスンと鼻を寄せ。特に血の香り以外に何も感じないなと怪訝そうに顔を引いた直後、今しがた貪ったばかりのどこの誰とも知れぬ者の血で脣を彩るなまめかしい様子を目撃すれば「 ギャハハハハァ! 」と壊れた玩具が爆ぜるかのように抱腹絶倒し「 こりゃイイぜ、こいつァ堪んねえッ! 」何がそこまでゾンビの琴線を揺さぶるのか、ヒィヒィいいながら笑う眦に涙すらじわりと浮かぶ始末。貴女を自分と同じイカれた輩の類と理解したからか心底からの喜色を隠そうともせず口角は上がったまま、ちろりと覗く貴女の舌を食い千切ってしまうギリギリのラインまで瞬時に顔を寄せ、腐乱死体の割には丈夫で整った歯列をガチン!と打ち鳴らし「 ンな血色良いベロ見せつけられたらさア、次はリアルに噛み切っちまうぜイ 」先ほど食事を終えたばかりだからこそ、今は獲物の肉を味見すらする気は無い様子。失ってしまったばかりのお気に入りを自ら屠殺してしまった寂しさを埋めるかのように、もしくはたまたま廊下を通りかかった他の怪物に新入りを目撃されるのを防ぐかのように、血塗れの手でガシッと貴女の華奢な手首を掴んで拒まれなければ貴女の部屋へと半ば連れ込むようにして扉を閉めるだろう)



  • No.659 by レンブラント  2021-05-21 17:43:04 



>リーパー(>656


庭で作業しとったところぉ呼び出されてしもたからなあ。中に回るよりこっちの方が近いんよ
(相も変らぬ間延びするような、それでいて喉に痞えるような甘さは無い声色でするすると紡ぎながら悪魔の庭への方角を顎で指し。貴方の言い分には珍しく口を挟む事無く最後まで静聴し、体温のない筋張った手の甲に触れる柔らかく暖かい感触にふと眦を細め「 半分正解やねぇ。君が魅力的な対価を示してくれるんやったら、今夜は俺の時間を君に捧げてもええ思とるよ 」緩やかに手を引きながら軽く曲げた指の第二関節を自身の顎に添え、吟味するような色を隠す事無く貴方を見つめ「 君がどんな味かはもう知っとるからなあ、おんなじモン捧げてもろてもおもんないし。――まさかタダ乗りしようとか図々しいコト考えとるわけないもんなあ? 」見る者によっては爽やかとも邪悪とも受け取れるようなスマイルを送りながら逃げ道を塞ぎ、ふわりとその場でわずかに上昇してその勢いのまま滑るように前へ移動し窓枠へ腰掛け「 さあ、悪魔の時間と君の何を交換しよか。 」言葉尻は下げており問い掛けの形を取ってはいないものの、こちらから代償を提示する気はさらさらなくあくまで貴方の思考回路に価値を見出すかのような期待を込めてちょこりと首を傾げて)


  • No.660 by レンブラント/マリーシュカ  2021-05-21 18:46:47 



>シャラメ(>657


ちょっとしたコトやから俺から伝えさしてもらうわなァ。俺等の我儘なんやけど、アンカーはこういう形(>652)でリンク先に飛べるような表記に統一してもらえたらめっちゃ助かるねん。次からで構へんから、協力してくれたら嬉しいわ。了承してくれるンやったらこっちには返事要らんからね。


***


ハハ。やめときぃ、死んでまうで?
(放置しない保証は与えないままにふと置くような乾いた笑いの後、冗句でも語るような軽々しい調子で物騒な忠告を贈り「 文字通り、俺等の血ぃは君らには濃すぎるんや 」と続けて。事の真偽は怪物にしか判別できないだろうが、こう話しておけば生に執着する貴方を揺さぶって少しでも可愛い反応が見られるのではないかと片手間な悪戯心が含まれている可能性は高く。数多幽閉される獲物の中でも悪魔は貴方に特別な興味関心を抱いている事は確かで、さぞ喉を鳴らして夢中に飲むのだろうなとある種研究者のような期待を向けていた所、予想に反して今しがた開けてやったばかりの瓶を差し出されては流し目がちな目をわずかに見開いてキラキラ淡く輝くそれを見つめ。「 ……いや、俺は―――― 」人間界の飲食物は、たったひとつの特別なものを覗いて怪物にとっては無味無臭で栄養にもならない全くの無価値なもの。それをわざわざ口に運んで胃に通すような徒労は好まず〝 要らん 〟と続けようとした刹那、一連のやり取りを見ていたヴァンパイアが察するように黙ってもう一つの瓶を屋台越しに貴方へと差し出し『 シャラメ――だったかしら。貴方は本当に可愛い子ね、だからもうひとつオマケ。 』ふんわりと枝垂れた花が開くような柔らかさを以って微笑み、やや屈めていた腰を伸ばせば微笑のままに悪魔へ目配せを。その一瞬で怪物同士の応酬があったか否かは定かではないが、悪魔は何かを受け入れるようにふと吐息して肩を竦め「 自分、ワガママ言うてる自覚あるんかいな 」と珍しく困ったように眉を下げて微笑んでから「 ほい、 」と開栓済みの瓶を預かって)


  • No.661 by リーパー  2021-05-21 20:00:47 






>レンブラント( >659


へぇ、庭なんてあンだ。
( 顎で示された方向へと視線を向け、ポツリと溢したのは先の事。値踏みされるかのような視線に柔い笑みは鳴りを潜め、普段通りのものへと戻り。口を開こうとした瞬間、先回りして逃げ道を塞ぐような言葉にあからさまに顔を顰め、後頭部を軽く掻くように「 対価、なぁ… 」元いた地であろうと、この屋敷であろうと身一つと言っても過言では無い。差し出せる物といえば自分自身や過去に培ったものくらい。その中でこの悪魔が気に入りそうな物といえば、とヒントを得ようとその表情を盗み見るも、何を期待しているのか読み取れない表情に軽く舌打ちをしてから大きな溜息を一つ。その場にしゃがみ込み、左手で首を抑えた状態で「 俺が今出せるモン少ねぇの分かった上で言ってんだろ 」目付きの悪い双眸で睨むようにじと、とした視線を向け。約束事を軽く口にしたくも無いが、態々苦い記憶を掘り起こす事もしたくはない。挙句この悪魔が愉しめるような事が思い浮かぶでも無い。身一つで何も出せる物がないのも困りものだ、と内心深い溜息を漏らし。暫しの間口を噤み思案した後に「 ……俺の過去、でどーよ 」自分の中の天秤にかけた時に僅かながらに軽かった方。提示できる物が少ない今、反応が鈍ければそれまで、と不安に揺れる眼で同じ色をした彼の双眸を捉えて )




  • No.662 by   トーチ    2021-05-22 00:21:43 



>アッシュ( >658


( 色鮮やかな血液に彩られた貴方の唇から次々と語られる、数々の言葉が鼓膜を揺さぶり更には困惑しきった脳内を荒らし回る最中、出せる言葉があまりなかったものの目まぐるしく変わる貴方の表情だけには、ぷふっと小さく吹き出しては「 そんな急にだと応答出来ないわ。それにお腹も痛くないから、嗚呼でも、心配してくれてどうもありがとう。 」と、ほんわかした気持ちを抱きつつ緩やかに上げた口角をそのままに、初対面ながらも心配してくれた貴方に御礼を一つ。すると己の首筋やら耳元に顔を寄せられふわりと香る血の匂いが鼻腔を擽る最中、もしかしたら何か匂うのかと少しの焦り。ホラーチックな顔がそっと離れた直後、直ぐ様己の肩や袖の匂いを嗅ぐも特にこれといった変な匂いはせず。ホッとひと安心し杞憂に終わりを迎え───たかと思えばどっと貴方の口から溢れ出す、音量調整が出来ていないスピーカーの様な大きな大きな笑い声。返した挨拶がそんなに面白かったのだろうか、べっと出した舌を仕舞うことを忘れたまま、ちょこんと小首を傾げて笑っている様子を見つめて。そんなに面白かったのかしら、そう少し恥ずかしさが出てきては仕舞おうとした直後、檻の中から噛み付こうとするライオンのごとく顔が近付き、目を見開く瞬間も与えられないまま事が過ぎて。「 ───、吃驚、するじゃないの 」離れていく顔に、漸くされたことを理解しては心臓がばくばくとなり始めて。あのままだと本当に噛みちぎられていたかも…、と小さな恐怖を久しぶりに抱けばそれもまた、己を高ぶらせるかのように恐怖が甘い痺れとなって背筋を撫で。舌を仕舞い、くっと口を閉じれば途端に掴まれる己の手首に驚き「 えっ、あっ、ちょっとアッシュ 」ひんやりと冷たい手に違和感を覚えながらも貴方の名前を呼び何をするのかと疑問を感じつつ、手を引かれるがまま連れ込まれては扉を閉められ貴方を見つめて。 )


  • No.663 by レンブラント  2021-05-22 00:59:31 



>リーパー(>661


庭もあれば森もあれば湖もあるで。建物ン中にも色々あるわ
(興味を引き出さんと次々に未知の材料を挙げるのは、悪魔の時間への代償という決して安くはない場代に貴方の無聊が萎えてしまわぬようにと根を回しての事。どうやら貴方は以前自身が味見して以来どの怪物とも邂逅していない様子で、であれば貴方の手札が充実していない事は想像に難くなく、一切ブレない怜悧な微笑みはそのままに「 誰も今あるモンで払えとか言うとらんけど? 」くつくつと喉奥を擽るような低い笑いと共に新たな手札の可能性を示唆しながらもそれ以上の助言は自嘲して貴方の悩む姿を愉悦と共に観察する事に徹し。やがて浮かび上がった対価の案に「 ……ふぅん? 」きちんと興味深そうなニュアンスを付け加えながら自身の顎に手を添え「 聴いてみな価値があるか分からん物をベットするなんて、君意外とズっこいなあ。――その過去は君にとって墓場まで持っていきたいくらい明かしたくないようなモンなん? 」是とも非とも未だ判断はせず、対価として受け入れるに足るかの神髄を見極めるために口許の笑みを霧散させる直前まで薄め、常日頃は悦楽に踊る瞳を真摯なそれへとすり替えて貴方の揺れる双眸を見つめ返して返答を待ち)


  • No.664 by ハイネ/アッシュ  2021-05-22 01:02:22 



>トーチ(>662

――失礼、レディ。一度は下がった案内人ですが、再度失礼致します。
身を切るような思いで申し上げるのですが、この度はトーチ様とのお相手をご辞退させて頂きたく思うのです。理由は、偏にロル相性の不和でございます。屋敷の面々が苦手とする鸚鵡返し描写に抵触する部分が散見された事に端を発するものですが、無論ロルには正解も不正解もありません。貴女様の文章は美しいですが、我々にとっては不得手であったというだけの事です。円満でお互いが楽しめるなりきりの基礎となるのがロル相性と存じますので、何卒ご理解賜われますと幸甚でございます。細やかではありますが、お相手を頂いたアッシュにて以下の通り物語の幕引きを綴らせて頂きました。無論、俺へも彼へもご返信は不要でございます。この度は短い間でしたがこうしてお時間を頂いた事、心から感謝申し上げます。どうか貴女様と背後様に幸多き良縁が降り注ぎますように。

***

――嫌、いや、イヤァ。
(背筋を冷たい茨が這い上がるような抗いようもない暴力的な感覚にぞくりと肩が震え、ピタリと足を止め。徐に繰り返すのは否定とも拒絶とも違う意味を成さない単語の羅列で、焦がれたはずの人肌にも関わらず細い手首を掴んでいた手をそっと解放し「 アア。悪ィ、ゴメンなトーチ。オレのフレンズ、……嗚呼、糞ォ…… 」力なく繰り返す声と表情に浮かぶのは悔しさと名残惜しさと心からの詫び。平身低頭しても到底足りそうのない感覚はまさに屋敷の支配者たる黒薔薇の魔力と呼ぶに相違なく、抵抗を許さず決して避けられない天災の類。もう此処にはいられない、そう悟ったゾンビは今にも泣き出しそうに表情をクシャクシャにして「 ゴメン。ユーに会えて嬉しかったンだけどよォ…… 」続きを紡ぐ事は黒薔薇が許さなかった。バツンとブレーカーが落ちるように世界は暗転し、茨同士が絡み合い擦れ合う耳を塞ぎたくなるような仄暗い音を幕引きに、ひとつのグランギニョルの幕が下りた)


  • No.665 by シャラメ  2021-05-22 01:52:39 


>レンブラント(>660

それは嫌だ。…ってぇ、思うます。 けんど、此処来てから僕には訳わがんねことばっが有るますから。
(他愛のない冗句の末に笑われればハキハキとした声で食い気味に発言、笑顔の裏に彼が何を思うなど知る由もなく垂れた眼を鏡代わりに麗しい顔を反射させ「…んだがら、何が言いてって言うますと。レンさんが僕を食うんじゃねぐて、シャラメがレンさんを食う日が無いって言いきれねってことが、面白い思うませんか。…僕ぅ、くだんね空想が得意なんす、考えるだけなら金が要らねぇでしょ」頭を傾げれば普段なら顔に掛かる髪がピンに抑えられ毛先が僅かに揺れるだけで。提案する乾杯を万が一に断られる可能性を想定していない辺り図太く驕傲か、場を読んだ美しい女性が綺麗な瓶をもう一本差し出してくれた理由に気付く事も無く、贈られる好意にむずりむずりと唇が動き「ありがと、ござます!。はい…シャラメはあっぱらぱれすけどして貰うた事は忘れねです。優しぐしてくれて有難うございます」ぽかぽかと暖まる微笑に抗えず心臓がトクトクと早まり、反射的に勢いのある動きで頭部を深々と下げて。再度頭を上げると彼が困っているのに気づくも発言の意図が分かるほど知能は足らず、結局都合の良い知らんぷりでだんまりを決め。手の内の硝子瓶を握り学んだ動きをリプレイ、─ポンッ!と軽い音を鳴らして硝子玉が落ち、少し遅れて炭酸の爆ぜる音が美味しそうにしゅわしゅわと沸き立つと「レンさん、レンさん、教え方がお上手でしだがら、あんぽんたんでも一回で出来ました」単純作業と言えばそれで終いレベルの成功を嬉しそうにぴよぴよと鳴いて、この切欠をくれた優しい彼女にもこっそり瓶を見せて)

  • No.666 by リーパー  2021-05-22 08:57:01 






>レンブラント( >663


( 充てがわれた室内だけで過ごしている身としては、存外多くの場所が存在している事に興味が増すばかり。屋敷で数日過ごしているにも関わらず、部屋から出ていない為に如何程の広さなのかも解っていない状態なのだ。彼の言葉に増やされたカードは今後あるかどうか分からない未来ばかり。果たせない可能性がある事柄は軽々しく口にしない主義。今現在、唯一しっかりと其処に在り、自分の意思と努力のみでどうにでもなりそうな事は " 自身の幕引きの権利 " くらいの物だが、それはこの館にいる限り獲物たる自分にとって提示出来る一番重たい物──尤も怪物によってその比重は変化してくるのだろうが。なんて考え至るのは容易な事。如何やら告げた対価は少なからず彼の興味を此方へと向けるには事足りたらしい。先までとは異なる真摯さが見て取れる眼にドクリと心臓が音を立てるのが分かる。対価に値するかの見極めの段階なのだろう、間違えれば命を落とす、そこまではいかないものの緊張感で肌がひりつく。渇く唇を舌で舐め濡らしてから言葉を選ぶように「 ……昔のコトは出来るなら思い出したくもねぇ 」だって、俺が否定されてる気になるから。そんな言葉は既のところで飲み込み、代わりに虚勢を張り普段通りに近い声色で「 アンタが嫌ッつーならレナードにでも頼んでみるわ 」曇った表情が覗く笑みで本音は覆い隠し、床に胡座をかいて座り込みゆるりと首を傾げて )




  • No.667 by レンブラント  2021-05-23 07:32:34 



>シャラメ(>665


こンお屋敷では、そりゃ危険思想っちゅうもんや
(或いは自身の弟であればそれも悪くないと無邪気に笑ったかもしれないが、立場逆転などこの屋敷に、引いては性悪の悪魔にとっては絶対にあってはならない事。貴方の言うそれは空想などと生ぬるい表現で片付けてよいものではないと判断した悪魔は、それでも泰然自若とした態度は崩す事無く笑いながら、捕食者と被食者の絶対的な不変の立場を示すように左右の手を使って食指を一本ずつ立てて見せ「 俺らが喰う、君らは喰われる。いくらシャラメがぽんつくでもそれは理解出来とるやろ?君は可愛い自分を守るためならごっつい聡なるからなあ 」一時的に預かったラムネ瓶を月夜に彩られた赤い提灯の光に透かして観察しながら、視線だけを流すように向けて「 俺はそういうシャラメが気に入っとるよ 」悪魔の自分勝手な語り草に、ヴァンパイアは咎めとも呆れともつかない表情で淡く嘆息を。しかし悪魔に続いて開栓された瓶を披露されては微笑ましく表情を緩めて『 お上手ね。 』と顎の下で指先だけを何度かくっつけるお上品な拍手を贈り「 ちょっと力が足りひんか思たけど、上出来やんか 」出立前に贈ったピンがズレてしまわないようさり気無く注意を払いながら労うようにぽんと一度だけ頭を撫で、どうせなら互いが互いへ開けてやったものをと無言ながらに瓶を差し出す事で交換を示唆し。貴方が意図を汲み取り交換が成立したら、もしくは悟れずとも一定時間が経過すれば交換は断念し「 俺の可愛い脳足りんに。 」飄々とした微笑を少しだけ深めて乾杯をしてからグイッと一気に中身を呷り、自分にとっては心地よく若しかすると少年にとっては強すぎるやもしれない刺激を楽しみながら観察するように見下ろそう)


  • No.668 by レンブラント  2021-05-23 07:34:32 



>リーパー(>666


(快楽主義たるこの悪魔が動く基準は楽しいと思えるかそうでないか。いずれは腹の中に収まる獲物の過去など益体もない事と言ってしまえばそれまでだが、思い出す事すら憚られるような忌まわしい事実を悪魔に握られているという事実は悪くない。強がりな貴方へそんな顔をさせる因縁にかぐわしい何かを嗅ぎ付け、色よい返事を落とそうとした刹那に向こうから切られたカードには思わず「 ……ク、ハハハ! 」と堪え切れなかった笑いが弾け「 リーパー、君ほんま可愛いなあ! 」目許を隠すように青白い手で顔を覆い、笑気をふんだんに交えながら告げ「 苦し紛れに駆け引きした心算やったん?アイツの名前出したら俺が焦って承諾するって? 」正直な所、どちらの怪物に頼んでも味見以外の対価を求められるところまでは同じ。次の一手として置かれた獲物の過去という牌にきっとヴァンパイアは興味を示さず一蹴しただろう、そこまで想像した悪魔にとっては貴方の言葉はまさに滑稽、既に散策の前座で愉しませてもらったとばかりに尾を引く笑いに区切りをつけ顔を隠していた手を退かし「 で?ドコ行きたいん、 」先ほど伏線としていくつか並べた屋敷内に存在するスポットか、もしくはそれ以外の何処かか。鏃のついた尻尾をプラプラと動かしながら、窓の向こうの月輪を背負い口角を上げ契約の成立を暗に示して)


  • No.669 by 執事長  2021-05-23 07:37:50 




>常連様・ご新規様問わず、のんびりペースで募集中[ 今夜の案内役:クォーヴ ]


 ※半年ほどなりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なお置きレス交流も可能になりましたので、即レスだと負担が大きいかも…という方もお気軽にご参加くださいませ!

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  • No.670 by リーパー  2021-05-23 09:29:42 






>レンブラント( >668


( 彼からの返答がくるまでの時間が異様に長く感じるのは勝手に感じている緊張のせいか。判断を下すまでの間をじっと待っていれば突然耳に届いたのは笑い声、思わずといった様相のそれに呆気に取られたようにお世辞にもいいとは言えない目付きの瞳を見開いて。何が彼にとってそれ程までに笑うような事になったのだろうか、平素のそれよりも笑気の入り交じる声色に瞬きを繰り返し。続いた言葉で合点がいったように、嗚呼、と漏れ出た声は無意識。駆け引きが出来るほど頭が回る訳でも狡賢い訳でも無い。如何やら意に解さぬ捉え方をしたらしい、という事を理解すれば思わず顔を顰め「 別に、そういうワケじゃねぇよ 」むくれたように、幼児がいじけた時のように、ついと視線を外し。あのヴァンパイア相手であれば何か別の物を提示した筈、尤も吸血鬼の興味を惹くものなど分かり得ない為に交渉が成立する保証も無いのだが。暫く続いた笑い声に拗ねた容貌は深まっていくものの、問い掛けにベットした物がどうやら呑まれたらしい事を理解すれば僅かばかりの安堵の息を漏らし「 何があるか分かんねぇし、取り敢えずお任せで。……あ、音楽室みてぇなトコあんならそこは行きたい、かも 」ぺたりと床に座り込んだまま、顔ごと持ち上げるようにして淡い月光を背負う姿を見て。窮屈な部屋の外に出られるのなら何処でも。強いて言うなればと出したのは、たられば話。それも尻窄みに弱まっていき )




  • No.671 by レオ  2021-05-23 13:17:02 


>ラザロ/ミリアム(>634

(大柄な彼が浮かべる微笑、華奢な彼女が上げる声。二人の反応への理解を置いてけぼりにされて、彼と彼女を見回し一度瞬く。何か妙だったかと問うその寸前、彼が発した言葉を聞いて疑問に合点がいく。「なっ、そういう意味では…っ!」思考が繋がると同時、口は否定に動いたが、進んでいく遊びの準備にそれは消え、道具を受け取る頃には閉口する。渡された針と容器を眼前に寄せて眺め、指先でよくよく触れてみたその後、下から響いた声に視線が誘われる。「……ああ!では、全力を尽くしてみようか!」笑んだ彼に釣られて口角を上げ、鏡の如く華やぐ表情にて応えれば、揺れる袖を捲りながらしゃがみ、プールの内へ目を向ける。桃に緑に白。水玉に縞や渦模様。不規則に水の中を泳ぐその取り取りの水風船達を、先ずは笑みを沈めて僅かに細めた目で見詰め、動きを観察する。呼吸さえ最低限に落として集中し、幾らかの沈黙が過ぎた次の瞬間、徐に構えた釣り針で、手前に流れてきた黄色のものをゆっくりと掬い上げる。何処か覚束無いもたついた手付きで捕らえたそれを器に収めて、だが一つ目の獲物に喜びを見せる前に釣り針と糸の状態を確かめ、「……ふむ。」一人納得したように小さな声を落とす。それからまた手を伸ばし、今度は最初よりも少しばかり素早く器へ。続けて三つ、四つと掬う内に手付きは確実に無駄を削いでいく。──が。「…………ん。」それも九つ目を狙った所で止まる。道具の異変に気付く微かな声が早いか、脆くなった縒り糸が切れるが早いか。ともあれ、取り損ねた獲物が飛沫を撒いて水中へ逃げた拍子に、それまでの集中も断たれる。「一、二…八つか。いや、もう少し獲れるかと思ったのだがな。」漸く器に囲った物を指差し数え、残念がる言葉とは裏腹に、声と面持ちは明色に彩られ、遊びを十二分に楽しんでいた事を雄弁に告げる。「む。…これは。」一つ、取り上げたのは、鮮やかな青を地色に、黒の細い斜め縞、黄色の水玉模様に飾られた獲物。「…少し、君に似ているな。」その色合いと彼を見比べ、自ら零した感想に胸の内が嬉々とざわつく。「もし良ければ、これは君が持っていてくれ。」深い意味も無い、只そうしたいと感じるまま、まだ赤い水滴の残るそれを彼の前へと差し出した。)


  • No.672 by 匿名さん  2021-05-23 18:42:36 



指名:テオ様orアッシュ様orギンハ様
希望ルート:共依存or秘密の共犯者

名前:レイモンド
性別:男
年齢:14歳
職業:学生

性格:知的で大人びた優等生。慈愛に満ちた性格で、弱い人間や孤独な存在を放っておかず、年齢問わず手を差し伸べリードしてやる紳士。しかしそれは他人を手懐けるための計算ずくな優しさであり、本性は彼等が自分への愛慕や依存で雁字搦めになることを喜ぶ支配欲の塊。ひとたび捕らえた相手は宝物のように愛する代わりに、己以外から愛される事を決して許さない。"お気に入り"に他人の影がちらつけば、怒り、失望、甘言、あらゆる手段で釘を刺さんとする深い嫉妬心を微笑の下に秘める。自身の世界に対等な関係など存在せず、所有するという形でしか愛を注げない歪な少年。

容姿:柔らかな癖を持つ淡い茶色の髪。凛と大きな桃花眼は普段は髪と同じ色、光に当たると緑が混じるヘーゼルアイ。幼くも気品のある顔立ちで、表情豊かでありながら喜怒哀楽の全てに育ちの良さが伺える。身長は163cm。成長期らしいすらりと伸びやかな体躯に、白いシャツとサスペンダーがついた黒のパンツ、同色の上質なジャケットを身につけ、磨き上げられた革靴を履いている。蜘蛛を閉じ込めた琥珀のループタイはお気に入りの特注品。

備考:由緒ある資産家の跡継ぎ。人の上に立つ者としての英才教育の歪んだ賜物か、物心ついた頃には肥大した独占欲に満ちていた。それは甘えたがりなどという可愛らしいものではなく、自分専用の使用人を一日中部屋に閉じ込めておくような、可愛らしいペットより従順な剥製を愛でるような病的なもの。成長するにつれてその異常性を巧妙に隠すようになり、表向きは人望のある優等生として少年期を過ごす。しかし数年前に"まともな"弟が産まれ、本性を知っている両親によってこれ幸いと全寮制の学校へ隔離され、現在は一人暮らし中。自室には趣味である蝶の標本が壁一面に飾られている。


ロルテスト:

( いつの間に屋敷へ帰ってきたのだろう──高い天井を見上げたまま、開いたばかりの瞳をぼんやりと数度瞬かせ、それが生家とは似て非なる風景だと気づいた瞬間すうっと微睡みから目覚め。反射的に上体を起こせば、視界に広がるのは小綺麗に整えられた見知らぬ室内。先程まで身を置いていたはずのパブリックスクールの寮室や、壁越しに聞こえてくる級友達の笑い声は影も形も無く、しんと満ちた違和感の中にただ己の鼓動が響くのみ。その音が僅かに逸っているのは急に体を動かしたせいだと、そう言い聞かせるように胸に手を添えようとしたその時、無意識に掴んでいた"それ"の存在を思い出し「 ……脅迫状、だったのか 」艶めく黒薔薇の封蝋を指でなぞりつつ、ぽつりと冷めた声を落とす。西日差す部屋のテーブルの上、薬品やガラス瓶に囲まれた展翅板へ、まるで一匹の蝶のように留められていたこの手紙。刺さっていたピンで蝋を剥がし、熱烈な文章へ目を通した時には誰かが自分に焦がれているという甘い愉悦があったのに。退屈な犯行道具に成り下がった封筒など、いくら眺めた所で己の迂闊さと無警戒をまざまざと感じさせるだけ。いっそ引き裂いてしまおうと指を添えるが、不意に響いたノックの音にぴたり、とその手を止めて「 誰? 」問いかけてすぐ、思いのほか尖ってしまった声音にこっそりと咳払いを一つ。扉の向こうにいるのが誘拐犯であれ何であれ、刺激するのは得策ではない。落胆や後悔共々封筒をベッドの隅に追いやり、入り口の方へ向き直ると改めて口を開いて「 わざわざノックなんて紳士的だね。どうぞ、入って構わないよ 」今度は世間話でもするように穏やかに、落ち着いた調子で来訪者を招き入れ )



初めまして、こんにちは──こっちの世界じゃこんばんは、かな。綺麗な黒薔薇が咲いていたからつい立ち寄ってしまったんだけど、僕みたいな子供でも客人として招いてもらえる?
もし招き入れてくれるなら、初めてのお相手は素直で可愛い死体の彼らか、素敵な毛並みの狐の彼にお願いしたいと思ってる。前者の二人は僕の趣味に合いそうな良い子だし、動物の尻尾や頭の生えた神様達にも会ってみたいところだし……欲張りだけど決められないんだ。よければ彼ら以外のヒトたちも含めて、僕と上手く行きそうな相手を一緒に考えてくれると嬉しい。

ルートについては共依存エンドを目指しながら、場合によっては共犯者に変更しようと考えてるんだけど……後者は特別なルートらしいから、もしもどちらか一つしか選べないならこの屋敷を燃やす方を選ぶよ。そうすれば、どんな怪物も僕のものになるんだろ?
──なんて、ちょっと喋りすぎたね。もちろん、屋敷の雰囲気に相応しくないなら大人しく家に帰るつもり。その時は遠慮なく断って、怒ったりしないって約束するから。それじゃあ返事が貰えるまで、ここでゆっくり待ってるよ。


  • No.673 by ラザロ/ミリアム  2021-05-23 23:37:27 



>リーパー(>670


ああ、せやね。うん、
(事の真偽など悪魔にとってはどうでもよく、肝要なのは久々に腹から笑いがこみ上げる程愉快なひと時を過ごせたこと。よって否定の言葉にはもう充分とばかりに小さく両手のひらを向けながら生返事を返し、要望を聞き入れれば重力を無視した軽やかさで予備動作もなくふわりと浮き上がるように立ち上がり、トンと窓枠を軽く蹴って貴方の頭上を飛び越える形で部屋の出入り口たる扉の前に降り立ち「 意外やね。庭やなくて室内がええんや 」特に意味のない世間話の延長のような調子でそっと腕を差し出し「 で?リーパー君はエスコートをご所望やったっけ 」ちょうど肘の間に空いたスペースに婦女子が腕を通せる例の隙間を確保しながら半身でそちらへ向き直り。もし腕を絡められなければ待機の形は解除して「 ええか?レナードから聴いてるかもせんけど、こンお屋敷には俺等と違ごて言葉も通じひんバケモノがうろついとるんや。せやから絶対俺から離れたアカンで 」柄にもない真剣な表情を作って見せるのはそれだけ部屋の外にリスクがある事を示すため。けれど忠告が終わればすぐに蛇のようないつも通りの薄笑に戻り「 何ンも心配要らんよ。今夜は俺が責任持って君ン事守ったる 」任しとき、と言わんが如く冷たい手で貴方の肩へポンと手を置いた後その手でドアノブを捻り、大きな窓から差し込む月光とぽつりぽつり点在する燭台の淡い光源のみで照らされる、不気味ながらも神秘的な仄暗い廊下へと踏み出して)


  • No.674 by ラザロ/ミリアム  2021-05-23 23:51:27 



>レオ(>671


(呼吸が変わっていくのを感じ、自然とこちらの表情も引き締まり沈黙が訪れる。いけいけと喧しく応援していたサイクロプスも、捕食者のはしくれであるためすぐさま狩りの空気を肌で感じ取りどんちゃん騒ぎを自重して。やや危なげながらも見事最初のハントを成功させたことには思わず「 よっしゃあ! 」『 やるじゃん! 』とその場に居合わせる二匹の怪物は全く同時に歓喜の声を上げ。しかしたったひとつ仕留めたところで浮足立つ様子を微塵も見せないハンターの横顔に、二匹はまじまじ顔を見合わせ文字通り息を呑む心地で狩りの続きを見守り、いつ千切れるかも知れない撚糸のスリルにサイクロプスは祈るように両手を組み合わせる始末。ドラゴンも知らず知らずのうちにギザギザの歯を噛み締めながら前のめりに状況を見守っていたが、釣り上げたはずの九つ目がポチャリと赤い水へ落下するのを見届け「 だーーークッソ!今の惜しすぎるぜッ 」ぐぬぬと我が事のように拳を握り締めて悔しがる傍らでもう片方も『 あちゃー!けど凄いじゃん、フツーにこのお祭の最高記録じゃね?! 』と興奮気味に屋台に前のめりになって燥ぎ。手先が器用とはお世辞にも言えないドラゴンには指先の緻密な制御が求められるこの遊びはどうにも楽しめそうもなく、恨めしさとも表現できる難しい表情で赤いプールを見つめていれば横から差し出された戦利品の一つを目を丸くして眺め「 ……テメェの獲物だろ? 」遠慮に似て非なる前置きの後、こうして貴方から物を貰うなど初めてではないかと思い至ればむず痒いような胸中を誤魔化すように俯いてガシガシと短い毛を掻き毟ってから「 ッたくガキの玩具じゃねえんだからよ。嬉しかねェけど、貰っといてやるよ 」表情を隠さんと俯いたままぶっきらぼうな手つきで奪い取るように水風船を受け取り、一連の様子を傍でニマニマと眺めていたミリアムはここぞとばかりに『 レオちんお疲れ様、ナイスファイト!最早こっちがオマケかもだけどさ、レオちんは八個獲ったからあーしからの景品はコレね 』ショッキングピンクをベースに中央にデカデカと不気味な眼のマークが彫られた名刺大のカードを食指と中指の間に挟んで屋台越しに差し出し『 有効期限は無いからさ、気が向いた時に使ってよ。それ握って心の中であーしのコト呼んでくれたらすっ飛んでくし!参加賞はまた部屋まで届けるからさー 』人間がいつまで生きていられるかも分からない屋敷ではあまりに悠長な言葉かもしれないが、祭の浮世離れした空気がそうさせるのだろうか。ドラゴンはよっこいしょと掠れた掛け声と共に地面すれすれまで屈めていた長身を伸ばし肘で貴方を突っついて「 デケぇ戦利品得たよな、レオ 」水風船を小指の先に引っ掛けてプラプラ揺らして見せながら「 さ、そろそろ次んトコ行くか。もうじき花火も上がるんじゃねェか? 」ミリアムへ背中越しにひらりと手を振って簡素な挨拶を済ませ、依然として白む事のない夜空を見上げて)


  • No.675 by クォーヴ  2021-05-24 00:01:28 



>レイモンド(>672


こんばんわ、初めまして。俺はクォーヴ、今宵の案内役を仰せつかった死神だよ。――お逢いできて嬉しいよ、レイモンド。君みたいな歪で素敵な子は僕も他の怪物達も、……きっと黒薔薇でさえ歓迎するよ。
さて、まずは初めて君を迎えに行く幸運な怪物の話をしようか。候補を3名挙げてくれてありがとう、もし異存なければ最初はテオを向かわせようかと思うんだ。相性的にはアッシュと同列なのだけれど、彼の方が先に名前が挙がっていたからね。ギンハについては、君は彼の好みからは少し逸れているかもしれなくて。勿論お話してみなければ全ては分からないけれど、彼は計算を知らない無垢で幼い子を好む傾向があるんだ。それも踏まえた上でもしまだ興味があれば、いつか指名してあげてね。初回に名前が挙がらなかった怪物だと、危ういほど素直なウーミンか、君と似た歪を持つギレルモとも楽しい夜を過ごせるかもしれないと思うな。今挙げた中でギレルモ以外は初夜へのお迎えが可能だから、もしテオ以外でも希望があれば心のままに教えてくれると嬉しいな。
そして次に君の辿る運命について。いずれもひとり心に決めた唯一の怪物としか紡ぎ得ない道だから、誰と手を取って進むのかを色んな怪物と交流しながら見定めていってね。どちらも特殊なルートだから長い道のりになるし、エンド達成出来るかどうかすら僕等でも計り知れないのだけれど、その道程も含めて楽しんでくれたら嬉しいよ。ある程度の分岐まではどちらへ転ぶことも可能だから、様子を見ながら君の運命を定めてね。
最後に相性についてなのだけれど、大人び過ぎていて可愛げのない子とは上手くお話出来ないかもしれないんだ。無論、お屋敷で交流をしてみなければ君がどんな子なのか掴めないだろうから、もし何かあればお声掛けさせてもらうね。当然君の方からも、何か違和感等があればいつでも遠慮なく伝えてもらえたら幸いだよ。


  • No.676 by シャラメ  2021-05-24 08:49:07 



>レンブラント(>667

────。
(機嫌を損なったと知るに容易い空気の変化が有りもしない縄に姿を変えて酸素が薄くなる息苦しさを与えた。それは焼け苦しむ熱のようで、凍え悴む寒さでもある。指先の動きを元に馬鹿にもわかる説明を受ければ選択肢を間違えてしまったのだと、脳足らずの愚か者にも理解が追い付いた。それを教える彼は顔付きも声のトーンにも変化がないが、今ここで殺されていても可笑しく無かった現実に肺が押し潰され、強い悍ましさに吐気が込み上げて苦い唾液を飲むしか出来ず「ん゛…ぇえ゛。……僕ぅ、鈍臭いから、手間掛けてしまうました。」理解出来ました意味を汲みました、両方の意味付けでこうべを何度も縦に揺らし見せ。もう間違えられないと発破をかけ気が引き締まると空っぽの頭に触れる手を無抵抗に受け入れて。差し出された瓶を一目してしゅわりしゅわりと音を鳴らす瓶を交換すれば飲み口をすっぽりと覆うようにパックリ咥え勢い良く瓶を傾け──刺激有る飲料が喉を焼き、両眼がカッと開かれて背を丸めればけふけぶと噎せて「ごめ─ッなさ、こんなにパチパチしてんの、初めてだもんで、美味しいですけぇど、びっぐりしたみてです」ヒューヒューと穴が空いた風船の如く細い呼吸で乱れる息を整え、数十秒使い漸く落ち着くと今度は落ち着いて味わうように少ないひと口を喉に流し。少量であれば痛みもなく、ほんのりとした甘さが先程抱いた恐怖心を麻痺させホッと一息「苦くないパチパチ、初めて飲むました。……レンさん、ありがとおござます。」アルコールの無い炭酸飲料を初体験、知恵足らずは本能的にほわりと微笑んで彼を見上げながら感謝の言葉を送り)

  • No.677 by リーパー  2021-05-24 09:28:57 






>レンブラント( >673


( 聞いているのかいないのか、心ここに在らずといった返答に大きな溜息を。頭上を越えるようにして扉の方へと向かった悪魔を迎え入れる為に開け放った窓から時折吹く風がレースのカーテンを揺らすのを目の端に捉え、閉めるべきかと悩むものの室内にあるのは備え付けられた物のみ。空気の入れ替えに丁度いい、と判断すれば開いた窓はそのままにして「 嗚呼、日光に弱くて外あんま出てなかったンだよな。ココじゃ気にする必要ねぇンだろうけど、考え方が染み付いてんだよ 」彼が移動する事で遮蔽物の無くなった沈む事の無い月を横目で見てから扉の方へと足を向け。差し出された腕に逡巡するも、応じたところで別段不都合がある訳でも無い。そう判断すれば何処ぞの令嬢よろしくその隙間へと腕を絡め通し「 …命が惜しかったら独りで部屋から出るな、としか言われてねぇンだけど物騒どころの話じゃねぇ… 」漸く知る事の出来た部屋を出るなという言葉の意味。至極真面目な表情で告げられた言葉は嘘偽りが混じっている様子は無く、吸血鬼の言葉足らず具合に──あの時に尋ねていれば答えを得れたかも知れないが、あからさまに顔を顰め、独り言を溢すように。肩へと触れたひやりとした感触にはたと意識を持ち上げれば、視線の先に浮かんでいるのは常と同じもの。ふっと力の抜けた笑みを覗かせ「 ンなら、ヨロシクお願いしとくわな 」道の場所に踏み出す事や言葉の通じない化物に出逢う可能性よりも身体を緊張で強張らせるのは、エスコートされるという事実。薄暗い廊下はゴーストハウスなんて言葉がしっくりくる様相で、陽の光を真面に浴びれる生活をしていなかった自分にとっては落ち着く空間。記憶の中にある幼少の居住地とは似つかない空間に細く安堵の息を零し、立ち止まったり曲がり角などで反応出来るように半歩程遅れた足取りで廊下を進むはずで )




  • No.678 by レイモンド  2021-05-24 23:00:42 



>クォーヴ( >675



案内ありがとう、クォーヴ。君はエスコートがすごく上手だね。天使みたいな女の子に閉じ込められたダンピール──こんなに素敵なヒトたちがいるのに、僕一人じゃうっかり見落とすところだった。
相性についても丁寧に教えてくれて嬉しいよ。僕も男だし、正直可愛げには自信が無いんだ。それでも好奇心や色んな気持ちは同い年の子と変わらないと思うから、たったひとりのお気に入りを見つけられるまで、物語が続くように祈ってる。当然お互い遠慮は無し、約束しよう?

それで、君の話を参考に改めて考えてみたんだけど……初めての相手はアッシュ、彼にお願いしていいかな。紹介してくれたダンピールの話が聞けるかもしれないし、相性を判断してもらうならちょっとくらい振り回されたほうが色々な顔を見せられると思って。
ウーミンとも迷ったんだけど、あの子は誠実な人が好きみたいだから僕じゃ怒らせてしまうかもしれない。他のお客さんとのやりとりを見てそう感じただけだから、勘違いならまた違う日に遊びに来てもらおうかな。
もちろん、迎えは時間のあるときで構わないよ。死神にこんなことを言うのは変だろうけど、どうか君に──君たちに負担がないように、よろしくね。



  • No.679 by レンブラント  2021-05-25 22:38:20 



>シャラメ(>676


構へん。俺の教育不足や
(どうやら梼昧な少年を相手取れば普段は饒舌に他者を詰る舌も幾分か大人しくなってしまうらしく、ただ事実を教示しただけなのにこちらが脅したかのような構図になってしまえば短い嘆息と共に肩を竦めゆるゆるとかぶりを振り。後味はどうあれこの屋敷での重要な理は刻み付いた筈、であればもうこの話題に用は無く勢いよく咳込んだ貴方の背中を冷たい手でゆっくりとさすり「 あーあー。言うたやろ、ゆっくり飲みぃて 」弟を注意する時さえこんな甘い言い方はしない。親が子に諭すように、叱責ではなく心配を多分に含んだ調子で緩やかな手の往復を続け「 ……お礼やったら彼女にゆい。 」苦くない炭酸とは何の事だと頭の端に浮かんだ益体もない疑問は幼子特有の柔らかさを孕んだ微笑みを視界に捉えた途端泡沫のように弾け消え。そっと貴方の背後に回ってはまるで保護者のように華奢な両肩へ手を添え「 さんはい、 」と落ち着いた掛け声の後「 おぉきに。 」同胞に対して頭を下げることはないが斜めに顎を引くようにして目を伏せ少なからずの謝意を告げ。風に揺れる嫋やかな柳のようにしなやかに手を振ってこちらを見送るヴァンパイアを背に踵を返し「 花火までもうちょい余裕あるなぁ。シャラメ、気になる屋台あるか 」どれもこれも夜に映える派手な色合いにぼうっと光る露店があちこちに立ち並ぶ茨の庭をぐるりと視線のみで見渡して)


  • No.680 by レンブラント  2021-05-25 22:46:19 



>リーパー(>677


要点が伝わっとるだけマシや。俺等と同ンなじような怪物でも言葉使うんが下手な奴もぎょうさんおるからなア
(怪物にはない人肌が腕に絡まるのを感じつつ、傍若無人なヴァンパイアらしいではないかと鼻で笑いながら何の気なしに廊下に規則正しく並ぶ窓の外に目を遣り、理性と遠い位置にある怪物としてふと紐づいたのはレナードに似て非なる化物で「 特に吸血鬼の出来損ない。アイツはアカンわ。 」諦念を交えながら失笑し「 ――日光浴は身体に毒でも、月光浴は良えかもせんなぁ 」とシームレスに話題を切り替えて窓の向こうの黒い森から貴方の横顔へと視線を移し「 それだけ聴いたら君も怪物みたいや 」流すように伏し目がちな瞳をそのままに喉奥で笑いを転がして。そこから暫し廊下を進んでいくつもの角を曲がり階段を上り、到底自室への帰路など人の身では分かり得なくなった頃に悪魔は再度唐突に開口し「 そういや、音楽嗜む趣味でもあるん? 」と世間話のような調子で問いを投げ)


  • No.681 by クォーヴ/アッシュ  2021-05-25 22:52:09 



>レイモンド(>678


約束、――良い響きだね。勿論、君がそうお望みなら僕達は黒薔薇に誓うよ。君がこのお屋敷で少しでも実りある時間を過ごせる事を祈らせて。
さあ、これ以上前置きが長くなる前に早速アッシュを呼んでこようか。ギレルモや他の怪物の事については、賑やかな彼のマシンガントークに隙を見出してそれとなく訊いてみたら応えてくれるかもしれないね。
確かにウーミンは不埒な人よりは誠実に近い人に懐きやすいかもしれないけれど、果たしてあの子がそれを見抜けるかどうかは相手によりけりかなあ。どのみち人懐こい子ではあるから、今後お屋敷で過ごす中で興味があれば彼女とお話してみてね。
そろそろアッシュが到着するみたいだ。レイモンド、どうか良い夜を。


***


(ガツン、ガツン、ガツン。規則正しい音で響くのは何者かが自分の額を壁に何度も打ち付けている不快な音。勿論怪物の人並み外れた皮膚は壁にぶつけた程度では裂けようもないが、額に巻かれた包帯の向こうは何かしら変色していてもおかしくはないほど長時間、壊れた玩具のように不可解な行動に興じていて。不気味なメランコリーの正体は胸の奥に木霊する獲物の断末魔、またしても仲良くなれそうだった獲物へ本能のままに襲い掛かってしまい理性を取り戻した時には息も絶え絶えの肉塊が怨み言とも呻き声ともつかない遺言を残して事切れる瞬間だった。「 ……ッくしょオ、何ンでいっつもこうなっちまうンだよォ 」喉奥から掠れた声を絞り出した刹那、どこかからパタパタと現れたコウモリの使い魔がキィキィと何かを主へ耳打ちした瞬間「 新入りィ?!そいつァ急がなきゃだ、ウダウダ凹んじゃいられないぜイ! 」新しいニュースに先ほどまでの懊悩を一瞬で忘却してしまったかのようにギラギラと目を輝かせ、ゾンビとは思えぬアスリート並みのフォームで一目散に駆け付けたのは貴方の部屋。お行儀も力加減も解からない乱暴なゾンビのノックは扉の向こうのまだ見ぬ獲物にどんな印象を抱かせただろうか。入室の許可を得るより数瞬早く食い気味にドカンと半ば蹴破るように扉を開けて「 起きてるか新入りィ!クレイジーゾンビのアッシュがユーに会いに来たぜェイ! 」楽しげな、というよりもドラッグをキメてハイになっていると表現する方が適切な、人間様の都合などお構いなしに吹き荒れては無遠慮に作物を刈り散らかしてゆくハリケーンのように勢いよくベッドの貴方へ近付いてズイと顔を寄せ「 なァなァ今夜は眠るにゃ惜しい夜だぜィ!ユーもそう思うだろオ? 」今にも眼孔から両目が零れ落ちそうなほど三白眼をかっ開き、何もかも要領を得ないであろう貴方へ配慮することすら出来ないゾンビは唯々期待を込めた視線を一身に貴方へと注いで)

  • No.682 by リーパー  2021-05-26 08:55:27 






>レンブラント( >680


ンじゃ、俺が今のトコ会った2人は当たりッてワケか。
( 月明かりに照らされる静かな廊下を歩みながら、心持ち発する音声が控えめになるのは声が響かないようにする常の癖。吸血鬼の出来損ない、しかも彼に失笑をさせるほどの人物となれば好奇心にも似た興味が湧いてくる。誰なのか、どんな化物なのか、そう尋ねようと口を開きかけるも継ぎ目無く話題の転換をされれば、出掛かっていた言葉を飲み込む他なく。「 なんせ死神だからな 」隣から感じる視線に気が付けば、口角を持ち上げて。単なる名、それ以上でもそれ以下でも無いために冗談混じりの声色で「 だからか分かんねぇけど、コッチの方が生きやすい 」部屋から出る度に誰かを呼ばなければならない状況は正直辟易とするが、事実向こうにいたときよりも呼吸がしやすい。生家の記憶の蓋が甘くなっている事は否めないが、家柄の話題が上がらないだけで、1つの個として見られるだけで、これ程までに楽に生活が送れるのかと、携える笑みは以前より多少柔らかくなっているはず。冗句に混ぜ込んだ本音が伝わるかは分かり得ないが、何かしらのものは伝わってしまうだろうか。右、左、左──途中までは自室からの道程を覚えようとしていたものの、曲がり角が増えてきたところでそれは断念。また今度何か交渉の材料になるものを用意出来た際に案内を頼もうと心に決め。そんな折に投げられた問いに「 嗜んでたッつー方が適切だけどな。唯一自信持って " 出来る " ッて言えるモンなんだよ 」悩む素振りは見せず、かと言って彼の方を向くでもなく、何もない一点をただじっと見据えて )




  • No.683 by レンブラント  2021-05-26 20:00:27 



>リーパー(>682


君にとって俺はアタリっちゅぅ事?そら光栄やわ、
(一方は好奇心に、もう一方は嗜虐心に任せて価値ある肉体の片鱗をつまみ食いしたにもかかわらず忌避されるどころか良い評価を授かった様な気さえすれば、怪物の身で自惚れてしまいそうになるが淡々と微笑を敷いたまま「 怪物共と一つ屋根の下やで?いつ死んでも可笑しないのに生きやすいやなんてけったいやなあ 」愉快さを声に交えればふと窓の外を鳥とも化物ともつかない有翼種のシルエットがバサリと音を立てて通り過ぎてゆき、それに気を取られるように窓へ視線を遣りながら「 ――人間界(あっち)はそないに気に入らんか。 」今はまだ強いる気のない貴方の過去の独白への布石を投げ入れ、ふと獲物達に用意された自室とは違う両開きの大きな扉の前に立ち止まっては自身と同じ色の双眸を横目で見つめ「 そら期待出来そうやな。俺もバイオリンは弾けるで 」視線を扉へ戻し奥へ押し遣るようにゆっくりと両方の戸を開けば、80から100平米はありそうな室内は壁も床も一面がワインレッドに染められ、突き当りには月の影を羽織る黒薔薇のステンドグラス。室内の照明は要所に置かれたランタンと華美な硝子の向こうから差し込む月光のみ。一歩踏み入れればふわりとした絨毯の感覚に靴を脱ぎたくなること請け合いで、壁沿いには黒地に金の装飾が施されたバロック調の椅子やソファが並び。ステンドグラスの下には冴え冴えとよく手入れの行き届いた黒いグランドピアノ、少し離れた場所にハープや打楽器の類、弦楽器は大きいものから順に高級感のあるケースの中へ立てかけられるように壮観と並べられており。他にも一楽団を容易に形成できそうな多種多様の楽器がそれぞれガラスケース等に収納されていて、やにわに絡められた腕をそっと引くようにしながら止まっていた足を動かし「 君の得意なンも聴かせてや? 」そう声を掛けて室内へ入れば目的地に到着したためエスコートのための腕をするりとほどいて扉を閉め、誰も入ってこられないように魔力の鍵を手早くかければ振り返り「 こン中は安全やから、好きに見て触って弾いて良えよ 」一先ずは貴方のリアクションを観察する為か自分は扉の前から動かず、そっと腕を組んだまま目を細めるようにして微笑み)


  • No.684 by レイモンド  2021-05-26 20:08:32 



>クォーヴ( >681


そっか……クォーヴの言うとおり、話してみないと分からないこともきっとあるよね。最後まで親切にありがとう。今までたくさん本を読んできたけど、死神がこんなに優しいなんて知らなかったな。アッシュやウーミン、屋敷のみんなと仲良くなれたら、いつか君にもお礼をしにいくよ。
何か問題がなければ僕に返事はいらないから、君も楽しい時間を過ごして。それじゃあ、今夜がクォーヴにとっても良い夜になりますように。



>アッシュ


( 来客はそれなりの乱暴者であるとノックが教えてくれていた。そもそも未成熟といえど、男子一人を攫える人間が柔であるはずがない。そう覚悟していた頭脳でさえ、突如爆ぜた轟音に一瞬思考を停止させ、それが人の声だと理解した時にはぎらついた蜜色の中に目と口をぽかんと開いた自分の顔が映っており「 ──クレイジー、何? 」今まで身の回りに居たのは身分の近い紳士淑女か、身分を弁えた使用人だけ。両親ですらこれほど顔を寄せてきた記憶は無く、至近距離で流し込まれる視線と言葉を受け止めきれずに繰り返す。しかし自分の声が驚きに反して掠れたり、震えたりしていないことに一呼吸分の余裕を取り戻せば、僅かにのけ反ってしまった背筋を正し、より間近になった彼から答えが返ってくるより早く二の句を継いで「 ゾンビって、仮装パーティーの予定なんて聞いてないけど、……っ 」誘拐なのか、そうでないのか。食い殺されそうな距離にも臆さずコミカルな単語への疑いを口にするが、ふわりと体内に入った臭気に思わず手の甲で鼻先を押さえ。失礼などと考える暇さえ与えない、本能が拒絶する匂い。無意識に眉をひそめてしまうほど異様な、それでいてどこかで嗅いだことのあるこの匂いは何だろう。揺らぐ瞳で周囲を窺い、同時に記憶を探ること数秒。ふいに自分の中で合点がいけば、ふたたび目の前の男を見つめてそろり、と手を下ろし「 えぇと、ミスター……アッシュ、だよね。君、怪我してるの……? 」思い出したのは生き物の腐った匂い。まだ幼い頃、知識も技術も持たずに作ったままごとの小鳥の剥製から日に日に漂ってきたもの。相手の仮装が肌の色を塗り替えるほど本格的であるとはいえ、まさか腐肉まで塗りたくるとは思えない。そこまで考えればぐるぐる巻きの包帯姿と腐臭を結びつけるのは容易く、他に聞くべきいくつもの問いを押しのけて、気遣いとよく似た響きの好奇心がためらいがちに零れ出し )


  • No.685 by リーパー  2021-05-26 22:14:48 






>レンブラント( >683


首絞められたの以外は大した危害あったワケじゃねぇしな。
( 先日の一件は同意の下での事。味見と称されるあの行為が繰り返される事が続くのはじわじわと殺されているのに等しいのかも知れないが、今のところ然して身体に不都合がある訳でもない。そんな判断の元の当たり外れは若しかすると通常の人間的思考からは外れているかもしれない。彼の言う通り滑稽な話な事は重々承知、鼻にかけたような笑い声を漏らすと共に首を傾げて「 ンじゃ逆に質問。死んだ方がマシだってトコで生きるか、生きたいッて思える場所で生涯を終えるか、アンタならどっちを選ぶ? 」いつまでも明日があるという保証がある場では無い。誰かと出会い交わす言葉の一つが自分の身を滅ぼす可能性だって秘めている。しかし、命のやり取りに似た緊張感も日々のスパイスだと考えればそれで終い。そんな考え方をする自分は元から歪んでいたのか、生活の乖離がそうしたのか。どちらにせよ、幼少からその片鱗は持ち合わせていたのだろう。窓の外を飛ぶ影を横目に捉えながら「 ──息が詰まるンだよ 」ぽつ、と溢すのは独白の足掛かりにもなり得る言葉。その先を求められれば言葉を落とす筈だが、両開きの扉を押し開けられた先、一面の濃い赤紫色の室内に置かれたコレクションされているとも言える楽器の数々に思わず瞠目し、声になり得なかった感嘆の息を漏らして。室内へと踏み入り、腕を解かれても暫くは雛鳥が親の後を尾けるように彼から2、3歩離れた位置に居て。許可が降りればあからさまに瞳を輝かせ。ピアノにフルート、サックス、その他諸々。ある程度の音を出せる物は多分にあるのだが、室内に入る前の問いに応えるように真っ直ぐに向かうのは特段の自信がある楽器──エナメル質のグランドピアノの元。適当な鍵盤を人差し指で押さえてみれば、指先に触れる象牙の感触や耳に入るズレの無い音に思わず口元を緩ませ。唾を飲み込み確認をするように両手で指の動きを確認すれば、毎日のように弾いていた頃と比べれば多少のもたつきはあるものの、概ね問題無く動くことに一安心。ペダルへと足を掛け、椅子に浅く座り息を吐き切ってからゆったりとしたテンポで奏でるのは『 別れの曲 』の名で知られる練習曲。何度も繰り返し身体に染み付いた運指は楽譜を見ずとも完璧に熟す事が出来、勘を取り戻す頃には彼の存在も忘れ瞼を閉じ鍵盤の上で指を踊らせ )




  • No.686 by アッシュ  2021-05-29 18:18:11 



>レイモンド(>684


ッ、ギャハハハ!
(至近距離だから控えめに笑わなければというお上品な遠慮など頭の螺子まで腐り落ちたゾンビには縁遠いもので、途轍もなく短い導火線が爆弾を弾けさせたように呵々大笑し「 マメがハト鉄砲喰らってやがンぜエ! 」覚えた慣用句を使いたい一心なのだろうか、惜しくもミスを犯しているだなどとつゆも思わず正しい言葉と信じ切って大声を張り上げながら楽しそうにバンバンと手を叩き。「 オレだって聞いちゃいねェ、今日ユーが来るって知ってたンなら臓物血みどろパーティーでも開いてやったのによオ 」貴方はこの怪物の意思で攫われてきたわけではないと意図せず告げながら怪物相手ならばまだしも人間にとっては決して惹かれない字面のパーティーに思いを馳せ本気で悔しそうに肩を落とし。刹那、目の前の少年が臭い物に蓋をする仕草を取ったことに過敏なほどにビクリと反応し「 ……オレ、臭ェか?クセェのか?! 」ザッ、ザザッと問いを重ねるタイミングで大袈裟に貴方から遠ざかりながら自分の首筋だの手首だのを一生懸命スンスンと匂って。自分の体内からほんのりと香る不快な匂いが偶々普段より強い日だったのか、それでも四六時中感じている腐臭を今更バグを起こした鼻で知覚出来るはずもなく、へにゃりと力なくその場に崩れ落ちるように体育座りをして膝の間に顔を埋め「 オレだって努力はしてンだ、――けどゾンビに腐乱臭は付きモンなんだってマイフレンズも言ってくれンだよ、 」ぶつぶつと連なるのは貴方への釈明のつもり。またしても恣意的に連ねた言葉が自分以外の怪物の存在を意図せず示唆し、怪我などせずとも無関係に発せられる香りはゾンビというアイデンティティから切り離せるような代物でもなく、一際顔を沈めるようにグリグリと膝へ額を押し付けながら「 だから頼む、オレの事キライになンないでくれよォ…… 」先程までの溌溂とした陽気はどこへやら、上ずって掠れた声音が切ないまでの切実さを助長して)


  • No.687 by レンブラント  2021-05-29 18:21:11 



>リーパー(>685


そりゃ選択肢がある奴の為の問いやな、俺も含めて屋敷の住人には愚問やで。
(表情には平素の薄笑。しかし蛇の双眸は貴方でも音楽室でもないどこか遠く、目の前にない途方もないものをぼんやりと見つめる眼をしていて。答える価値もないと言外に告げると同時に、怪物達にも選択肢など無いのだと屋敷の禁忌たる悲しい秘密に繋がりかねない表現になってしまったのは不意か故意か。それ以上こちらから続きを継ぐことなく、タイミング良く貴方が零した本音に過去への確執を感じ取れば、きっと悪魔を見た時よりも大きく開いている貴方の瞳をじっと見つめ。代償を得るのは貴方が音楽を満喫してからでも良い、むしろ今請求するのは野暮だと判断したがゆえの沈黙のままにピアノへ吸い寄せられてゆく後ろ姿を見送って。試しに奏でられた一音に呼応するように扉の前から動き、足音や物音等の楽器が奏でる音以外の全てを吸収するこの部屋のために誂えられた絨毯の上を滑るように移動し、ピアノチェアの斜め後ろ辺りに位置する椅子へと腰を下ろして優雅に足を組み。物悲しい旋律は懐かしささえ感じさせ、この悲壮感がどうしようもない美しい悲劇を彷彿させるのだと脳を納得に導き。決して相容れない捕食者と被食者を分かつ違いは大いにあれど、芸術はその垣根を越えて響く数少ない飛び道具なのやもしれぬと思い至った所で丁度曲が終わりを迎えるだろうか。もし演奏が止んだのなら数秒の余韻を含ませた後にゆったりとしたテンポのスタンディングオベーションを贈り「 綺麗や。この曲も、ピアニストも 」この美麗な音色を他の誰にも聴かせたくないと反射的に抱いた感傷は何だったのだろうか。ミューズが乗り移ったかの如く素晴らしい演奏を披露した貴方に共鳴するように、或いは怪物も人間もなく同じ場所に立つように踵を返して良く磨かれたバイオリンを手に取り「 今のは自分の為に弾いたんやろ?俺は君の為に弾いたるわ、 」ピアノ寄りの部屋中央、即ちステンドグラスとグランドピアノを直線で結ぶ位置に立ち「 貴重やで 」前置きと共に緩やかなウインクを見せた後慣れた手つきでバイオリンを構え。選んだのは人間界で著名なバイオリン独奏のために編曲された『G線上のアリア』で、細く白い指で特定の弦を抑えながら丁寧に弓を引くことで洗練とした音を奏で。曲の要所で身体に柔らかな捻りを挟み抑揚を表現しつつ、蛇の微笑は今この瞬間だけは音に酔い痴れるように冷たさを忘れ冴えるような熱を帯び)


  • No.688 by 執事長  2021-05-29 18:24:37 




>先日に比べてよりのんびりペースとなっております[ 今夜の案内役:ユギン ]


 ※半年ほどなりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なお置きレス交流も可能になりましたので、即レスだと負担が大きいかも…という方もお気軽にご参加くださいませ!

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  • No.689 by 執事長  2021-05-30 14:42:15 



>ご新規様・常連様・お試し問わずのんびりペースで募集中です[ 今夜の案内役:ユギン ]


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  • No.690 by レイモンド  2021-05-30 18:14:03 



>アッシュ( >686



待って、そんなつもりじゃ──
( 唐突に始まった狂騒は幕引きもまた唐突。否、己が終わらせてしまったのだと、大きく跳ねた剥き出しの肩を見て悟る。腐臭と共に遠ざかる彼を追ってベッドから立ち上がり、宥めようと手をのばすが、相手が一瞬早く崩折れてしまえば広くなった視界の先に意識を奪われ。へたり込んだ巨躯の向こうには開け放たれたままのドア。あっけなく拓かれた出口へそっと逃げ出したとしたら、無防備に蹲る男がまさしく豆鉄砲を食らったような顔をするのは何十秒後になるのだろう──そこまで考えておきながら一歩も前に進めないのは、足元で聞こえる声があまりに弱々しいからで。彼がぶつぶつと何か言う度につま先から甘い感覚が這い上がり、一層切なく発せられた言葉に絡め取られるように膝をついて「 ……大丈夫、大丈夫だよ、アッシュ。体中包帯だらけだったから、ちょっと心配だっただけ。不安にさせてごめんね 」きゅうと胸を締め上げたのは愛おしさでも哀れみでもなく、大好物を見つけた高揚。飛びつくかわりに両腕を開き、すっかり縮こまってしまった体を抱き寄せる。まるで下級生をあやす口ぶりで弁解を噛んで含めては、より安心を与えるべくマーブル柄の髪に頬を寄せ「 僕はレイモンド。レイって呼んで。友達はみんなそう呼ぶんだ 」彼と"フレンズ"の間へ割り込むように、友達という特別感で飾った愛称を謝罪の印にこそりと明かして。仄かな異臭などもはや気にならず、この不安定な自称ゾンビが垣間見せた不幸のスパイスとして香るだけ。ぞっとするほど冷たい肌も、陽気に反して静かな心臓も、大の大人を慰める愉しさに満ちた体では幸か不幸か気づかないまま。だからこそ無邪気な微笑みをそのままに「 ねえアッシュ、君の友達はどんな人たち?僕みたいな子供もいるの?──僕、君のことがもっと知りたい。もっと仲良くなりたいな 」と一切の嘘偽りなく言葉を続け。肩越しに覗くドアの向こうには人影どころか気配すら無い。腕の中の相手の言い分を信じるならば、彼に代わって自分を攫ったかもしれない存在。そして、自分より彼と親しい存在。異なる種類の関心をないまぜに、再び蜂蜜色の目がこちらを映すのを待って )



  • No.691 by リーパー  2021-05-30 20:11:45 






>レンブラント( >687


( 変わらぬ薄笑の中、形容し難い何かを見る双眸と何処か引っ掛かる物言いが胸に支える。言葉を切った続きを促す事もしなければ、深くを尋ねる事もせずに話を流したのは先程の事。屋根を持ち上げ響板が露わになっているそれから発する音は、音を吸引する障害物も少ない分伸びやかな響きを広い室内の隅々まで届けるはず。一呼吸置いてから弾き始めた練習曲は、作曲家の身体的特徴も相俟ってか指の動きよりも技術面に重きを置いた一曲。一音一音しっかりと、指が走り音が滑る事の無いように、ここは敢えてたっぷりと間を取るようにして…。悲哀や寂しさ不安、それに少しの期待。この曲に込められたものと自身の感情が結び付く事が多い為か、譜面から読み取れるもの以上に物悲しさを込めて。最後の一音まで響かせた後、鍵盤へと乗せていた手を膝に下ろしたところで聞こえてきたゆったりとした拍手の音。はっとして音の出所を探せば、いつの間に移動していたのか斜め後ろにいる彼の姿に苦笑を浮かべ「 そりゃドーモ 」素直に褒められるのは何時振りの事だろうか。最低限人に聴かれて恥ずかしくないくらいには弾けてはいたのだろう事に安堵の息を吐くが、彼の存在を忘れていた事もまた事実。気恥ずかしさと申し訳なさが入り混じり視線を泳がせて。彼が移動するのをスツールに座したまま視線だけで追いかけ、丁度ピアノと一直線上に並ぶ位置に着いたのならば体毎其方へ向き直り。バイオリンを構える動作一つで様になる姿をじっと見つめ、流れるように紡ぎ出された音色に僅かに目を丸くさせ。鼓膜を揺さぶるのは混じり気のない優美な旋律。剥き出しになった感情の弱い部分を柔くなぞるような、それでいて優しく包み込むような。不思議な感覚に瞬きや呼吸さえも忘れ聴き入り、時折感じる胸を締め付けるような痛みには気が付かないふりを。もし演奏が終わったなら、やっとの事で吐き出した息と共に零れ落ちたのは目元に張った水。意図せず流れ出るそれに気付く素振りも無く「 …はは、綺麗すぎて、なんて言ったらいいのか分かんねぇ… 」ぽつりと溢し、眉尻は下げながらも口角を持ち上げた歪な笑みを浮かべてみせ )




  • No.692 by アッシュ  2021-05-30 22:33:17 



>レイモンド(>690


(己はゾンビ、腐敗の化身。それを堂々と相手に告げれば大抵は腫れ物のように扱われ、それでなくとも汚らわしいものとして嫌煙されるが種族の常。そして自身は派手な登場シーンで貴方へゾンビであると告げている筈、にもかかわらず暖かいものに肩が包まれればギョロついた双眸を零れ落ちるほど見開き「 ……~ッ、 」彼が自分の正体を冗談だと捉えている可能性など勘案しない、否できるほどの能が無いゾンビは未知の感激のあまり声にならぬ呻き声をくぐもらせ徐々に泣き出しそうな様相を浮かべながら「 レイ、レイ、レイィ。ユー良いヤツだなア 」暗い打算がそこにあると単細胞なゾンビが勘繰るはずもなく額面通りに受け取るのは貴方も自分の新たなフレンズだと意味する言葉。縋るような調子で何度も許された愛称を復唱しながら髪に触れる柔らかな頬へグリグリと犬猫のように頭をすり寄せ。自身を受け入れ剰え関心を抱かれるのは希少な高度数の美酒をかっ食らった時のような酩酊感をもたらし、情報の要求にはガバリと勢いよく身を引き剥がしそのまま胡坐へと姿勢を変えて「 モチロンだぜブラザア、ユーが知りたいコトでオレが知ってるコトなら何だって隠し事ァ無しだぜイ! 」左手で上腕二頭筋を見せつけるようなガッツポーズを取り、右手で隆々とした力瘤をパシッと小気味よく叩いてから口笛で使い魔を呼び。カラスの姿をした其れは合図から数秒と経たず現れ、人間には解読できない魔族の言語で主人から言伝されれば開け放たれたままの扉から一度飛び去り、嘴に籠を咥えてすぐさま帰還し。籠の中には白い画用紙とクレヨン一式、〝 サンキュウ 〟と主が告げれば用を終えた使い魔はまた何処かへと飛び去り。ゾンビは分厚い画用紙一枚を床に敷きその上に拳握りで持ったクレヨンにて歪な絵を描いてゆき「 コレがラザロの兄貴だぜイ!コレもコレも何もかもイカしてんだろオ? 」完成品を貴方へグイと押し付けるように差し出す。紫味のある赤い短髪にゾンビの眼と似て非なる鋭い眼光。特徴的なのは鮫のように並ぶ立派な牙と背に大きく広がる深い群青の翼で、それらを順に指差して。ふんす、としたり顔で彼の魅力を語る姿には彼を好いて好いて仕方が無いと顕著に示しており、満足すればまたガリガリと次の画を即席で仕上げ同じように差し出し「 コレはミリアム。オレとおんなじモンスタアなのによゥ、もうずっと何も喰ってねェからガリガリで心配なんだよなア 」仄暗い寝室でも目が覚めるほど鮮烈なショッキングピンクのボリューミーなツインテールに、ドラゴンの牙と比較すればやや迫力に欠けるがそれでも人間の骨肉を噛み砕くには苦労しないギザギザ歯、そして何よりゾンビの微妙な画力によって不気味さの増す単眼を模した布。シュンと肩を落とせば立派な体躯は小さく見え、表情と身体すべてを駆使して彼女を案じる姿からもまた貴方以外に向ける強い友愛が感じられるだろうか。最後、もう一枚の画用紙には今まで見せた2体とは毛色の違う人に良く似た姿の怪物を描き、これは差し出さずにくるりと絵の向きを変えて床に置いたまま貴方へと示し「 コレがギレルモ。何でかは知ンねえケド屋敷の地下に閉じ込められてるフレンズ。オレぁコイツのコト好きなんだけどよウ、イカれてッからかなア 」夜を思わせる寒色を帯びた黒髪に見開かれた狂気の瞳とそれを縦断する生々しい赤い傷跡、黒い唇の隙間から覗く一対の牙。この屋敷へ攫われてきた獲物への最低限の説明すら差し置いて求められるがままに自分の周囲を取り巻く怪物たちの説明をしながら腕を組んでむむむと思慮に唸り)


  • No.693 by レンブラント  2021-05-30 22:57:47 



>リーパー(>691


(何が面白いのか、と。この屋敷に囚われ初めて音楽室に踏み入り人間の使う楽器を見た時には全く興味も引かれず冷淡な反応しか抱かなかった。そこから幾星霜の時が流れいつしか弦楽器を手に取ったきっかけは最早忘却の彼方で、気付けば自分が満足する程度には弾けるようになっていたそれを誰かに披露するなどいつ以来のことか。正直、音を奏でる事に対して貴方のように没頭出来ない。きっとそういう才能は無いのだろうと頭の片隅で考える程度には怪物らしさを残して頭の中を譜面を完遂すれば、すぐさま得物を置いてピアノと寄り添う貴方へスタスタ歩み寄り冷たい指でそうっと温かい涙を拭い「 ――アカンなあ。君が感動してくれるンは嬉しいけど、どうしても勿体ない思てまうわ 」悪魔にとって最も美味なご馳走である人間の涙。既に味を知っていて且つ空腹ではない今、指を濡らすそれを口に運ぶことは無かったものの、どう足掻いても崇高な芸術に捕食への本能を封殺出来ない怪物の性に困ったように眉を下げながら微笑み。その後、一歩引けば恭しく片手を左胸に添え「 筋金入りの怪物の独奏、えらいお粗末サンでした。 」と淡く一礼し「 いつか二重奏できそやねぇ 」艶めかしいピアノの鍵盤蓋を視線でなぞりながら思うがままを提案とも誘いとも独り言ともつかず飄々とした調子で告げ。連弾を想定しているのかいないのか、大人二人が座っても余裕のあるスツールの端へとそっと腰掛ければ気紛れに低音の鍵盤を優しく押し込み、その余響が消え入る頃に「 人間界(むこう)に居った頃、よう弾いとったん?やんごとない趣味やね。 」置くように滑らかに代償への口火を切り。そこには対価の清算というよりかは純粋な興味の色がわずかに濃く滲んでいたのは果たして打算か無意識か。ともあれピアノが高級品であるのは既知の上、あれほど上品な音色を諳んじて奏でられるのは貴方が高貴な身の上たる証かと推測をしたうえで琥珀色の双眸を向けて)

  • No.694 by リーパー  2021-05-31 12:45:27 






>レンブラント( >693


( 此方へと歩み寄ってきた彼の指が触れるまで目元に溜まったものに気が付く事はなく、間の抜けたような声を漏らし手の甲で彼が触れたのとは反対側の目尻をぐいと拭い。確かな湿り気を感じ、泣いているのだと理解すれば乾いた笑い声混じりに「 泣くつもりとか無かったんだけどな、 」困ったような普段とはまた違う笑みを見せる彼と同じように眉尻を下げて見せ。礼をする姿に思い出したかのように、ぱちぱちと数回の拍手を。意図あっての事なのか、はたまた唯の独り言なのか判断を付け難い物言いに首肯を一つ「 ん、したい。すげぇ綺麗な音紡げそうだし 」この世界へ来て恐らくはじめて口にする直近以外の未来への希望。音楽に対しては貪欲らしい、なんて自分でも知らなかった一面に目を伏せて。耳へと届く低い音。その反響すらも無くなる頃に届いた言葉にはどう伝えるべきか一瞬の迷いを見せ「 ──俺が唯一、個として見られるモンだったからな 」趣味とも違えば生きる術でも無い。一言で表すならばこれが適切か。そんなものを足掛かりにして「 俺さ、一応わりと名家の出でさ… 」ぽつりぽつりと落とし始めるのは過去の独白。どの程度までのものを求められるのかは分からないが、楽器を前に語るのならば過去の中でも一番奥深くに仕舞い込んでいた話の一択。人に聞かせるには体裁の整っていない不恰好な記憶の断片は、途中で口を挟まれる事が無ければ終いまで途切れ無く紡ぐ筈で。隣から送られる視線には気付きつつも其方へと向く事はせずに「 みぃんな見てんのは家柄ばっか。親も友達だって思ってた奴も、恋人も 」そういうものだと思ってた。だからこそ、自分自身愛嬌を振り撒いて権力や金で物事をどうにかしようとしていた時期だってあった。だってそれ以外に自分を見てもらえる方法なんて知り得なかったのだから。沈んだ表情の中、ふっと口元に笑み浮かべ「 1人だけ、家が落ちぶれても離れていかねぇ奴がいてさ。ソイツ、俺の弾く音が好きだッつーの 」正直馬鹿なんじゃねぇかッて思った。そんな言葉は口の中で小さく呟くように。今迄受けていた自分の後ろにあるものへと注がれる興味関心では段々と納得できなくなっていったのは、その人物に出会ってからの事だったか。個人として向き合い、叱咤され、同年代の子供たちと同じように扱われる事が嬉しかった。──それが終わりを告げたのは初めて人を殺めた翌日の事。チェアの上に置かれていた一枚続きの楽譜とカセットテープ。その旋律に愛想を尽かされたと痛い程に理解が出来たのは音を通じ語り合っていたところが大きかった筈。とここまで話したところで終着点などがある訳もなく、延々と出てくる過去の記憶に深く息を吐き出すことで区切りをつけて「 まぁ、ソイツも俺から離れてって無事今の俺の完成ッてワケ。……ど?対価になった? 」さも何事も無いようにあっけらかんとした調子を装いつつも、妙に明るい声色は不自然さを演出する要因になってしまうだろうか。一応は疑問系の形を取ってはいるが、疑問点以外には答えるつもりも無く )


****


あーッと、途中で出てきて悪いな。すげぇソロル色強くなっちまったのと、中々に悲壮感漂ってるなッて思ったから謝罪。あと台詞外のトコもある程度話してるッて認識しといてくれたら嬉しいッて報告だけ。
お前はどっか省略出来ねぇのかッて文句は何時でも受け付けてッけど、コッチの返信は要らねぇから把握よろしく。




  • No.696 by レイモンド  2021-06-01 18:45:30 



>アッシュ( >692



ふっ、あははっ。君も、ううん、可愛いヤツだなぁ、君は。
( 健気なその顔を堪能する間もなく押し付けられ、かと思えば捩ろうとした体を勢いよく離される。彼が本物のゾンビだったなら、きっと腐っているのは脳みそだ。針の飛んだレコードのような喜怒哀楽にもみくちゃにされながら、そんな風に思い至れば抱えきれなくなった感情がとうとう笑い声として弾け。可哀想は、可愛らしい。膝を立てて座り直すついでの口真似は自然と傲慢に大人びて、どんな調教の賜物か、相手の意のままに使いをこなすカラスさえ遊びを披露される心地で眺め。そして始まった情報提供はいよいよ子供じみたもの。力任せなクレヨンさばきに幼い弟を思い出し、かつてそうしてやっていたように見守って「 ゾンビなのに器用なんだね。僕が描くよりずっと上手だよ、この、ドラゴ……ニュート。それに、ペットのカラスなんて初めて見た 」贈られた画用紙と解説に多少面食らいつつ、作業を邪魔しないよう独り言のボリュームで讃え。おまけの称賛は人か怪獣か定かではない男への言及を誤魔化すカモフラージュ。これが何のヒントにもならない落書きであれ、友人が満足するまで微笑んで待とう。そんな心算で向けていた暖かな眼差しも、二枚、三枚と絵が増えていくにつれ緩やかに翳りを帯びていく。それは悪夢めいた不気味な絵柄に怯えたせいでは決してなく「 ミリアムはサイクロプス。ギレルモは……ヴァンパイア、かな。へぇ、アッシュにはすごい友達がたくさんいるんだ 」床に置かれた三枚目もすっと取り上げ、代わりに溜め息混じりの呟きを落とす。褒め言葉の体でありながらきらきらとした雰囲気は消え失せて「 じゃあ、今さら人間の友達なんていらないんじゃない? 」伏せた瞳で見下ろす、ピエロのような男の目ほどに冷めた色を纏う言葉は足りない頭にどう響くだろう。「 それとも、怪物のみんなとディナーパーティーするのに必要? 」思考の鈍い彼のために、重ねた冗談には笑みの残る唇で露骨な毒を混ぜ込もう。両手を塞ぐ画用紙は、どれも空想の友達としか考えられない荒唐無稽な肖像画。分かっているくせに相手の口から聞きたがるのはささやかなおふざけであり、大人気ない悪い癖。自分そっちのけで憧れ、案じ、懐くような友達など本当は居ないのだと、君こそが必要だと、例の大音量で明かされなければ気が済まない程度に彼を気に入ってしまったらしい。期待と微かな苛立ちを悪戯っ子の表情として昇華しつつ、視線は合わせないまま丁寧に紙を折り畳んで )



  • No.697 by レンブラント  2021-06-02 21:36:57 



>リーパー(>694


(両手を重ねた状態で前框へ置いてピアノへ前のめりになるように体重を預け、ステンドグラスから差し込む淡い月光を反射するロングヒンジの一点のみを見つめながら、途中でリアクションや口を挟むことなく独白を最後まで静聴して。十分な代償かを尋ねる言葉には「 〝ソイツ〟は君の殺人を知っとったん? 」了承ではなく問いを返す事で応え。言い終えてスツールから立ち上がりピアノの側面に沿うようにゆったりと遊歩しながら「 君らの世界における人殺しっちゅぅのは、そらもうえっらい罪なんやろ? 」何の温度も持たない側板に右手を添えながら禍々しくも神秘的な黒薔薇の硝子を見上げる表情は窺い知れず。声の調子は良くも悪くも平素通り、シンパシーもなければ勿論詰るような調子も皆無で世間話の延長上のように、それでいて抒情詩の一拍を紡ぐような間を含ませた後「 ――君があン時、あないな事言うた理由が解かったわ 」純粋な得心を穏やかな声音に乗せて。レナードの気紛れによって初めて貴方と引き合わされた夜。凶器と肉体をベットした酔狂な賭け事の決着がつく直前、個として認識される事を渇望するような震えを孕んだあの声が鼓膜の奥に去来し、ふと青白い手をステンドグラスに掲げては月光に透け溶かされるように姿を消してすぐに貴方の背後に現れればトンと暖かい肩に熱のない手を添えて「 君が他の獲物と違ごてこンお屋敷を嫌わへん理由も。 」喜びや高揚とは似て非なるが、プラスの情緒であることは窺える柔らかい話し方で続け「 此処やったら家格も富も権力もぜぇんぜん価値あらへん。そないなモンで腹は膨れんからなア 」肩に置いた手を引っ込めた直後に細い腕をするりと貴方の首周りに回してゆったりとバックハグをする体勢を取りながら耳元へ口を寄せ「 唯一で絶対の価値があるんは君自身や、リーパー。怪物(おれら)は君がどれほど美味いンか気になって気になってしゃァないし、どないしたら君をより美味く喰えるかに心砕きながら永遠に続く夜を楽しむ 」冷たい唇で耳朶を甘噛みし、ゆっくりと放した喉の奥で静かな笑いを絡ませながら「 俺かてそのうちの一体や。まだまだ君の味知らん奴らがおる中で味見したことあるっちゅぅ事実にも割と優越感抱いとる。……悪い気せんやろ? 」すぅっと目を閉じて背後から抱き込める腕にわずかに力を込め)


  • No.698 by アッシュ  2021-06-02 21:50:35 



>レイモンド(>695


(カワイイ、その単語の意味は理解しているが真意は到底理解できずにハテナマークをいくつも頭上に浮かべ、年端もいかぬ少年なのに可愛いよりも美しいという表現が似合う貴方を怪訝そうに見遣り。絵を褒められれば上機嫌にコロリと口角を浮かべ、クレヨンを置き空いた両手で勢いよく×を作り「 ブッブー!ラザロの兄貴は正真正銘のドラゴンだしよオ、アイツらはペットじゃねえぜイ!今夜からレイも世話ンなる使い魔だア、アイツらちっちェのにオレより魔法使うの巧いんだぜエ 」既にフレンズと認めた相手に講釈を垂れることが楽しくて仕方が無いといった様子でご機嫌なテンションに身を任せるゾンビには、貴方の心に曇天が広がった事実を嗅ぎ付ける嗅覚は備わっておらず「 ギレルモはダンピールッつってよウ、よく分かンねーケド普通のヴァンパイアとはちょっぴり違う種族なんだぜイ!そういう所もイカすだろオ? 」寧ろ知己への好意をさらに付け加え、無邪気という表現がしっくりとはまる憧れに似た光を肉食獣の双眸の奥に煌めかせながらガバリと貴方の華奢な肩を抱き「 なァに言ってンだよォ!ニンゲンのフレンズだからこそ気が狂ッちまうほど欲しいンだろオ? 」孤独への恐怖を埋めてくれるのはいつだって怪物だった。しかし捕食対象たるヒトにすら友愛を注ぎ注がれることに焦がれるゾンビは、渇きの原因にも特効薬にもなり得る人間との繋がりに飢えており「 皆オレ見ると怖がって逃げちまうからよゥ。だからオレ、レイの事すッげエ歓迎してンだぜエ! 」しょんもりと声の勢いを落として本心からの侘しさを隠しもせず表現してから、その反動か二の句は心底嬉しそうに声を張り上げやや力加減を間違えた頬擦りを貴方の髪へと押し付け。ディナーパーティー、その言葉には一転して血相を変え身体を放して貴方の正面から薄い双肩をガシリと鷲掴みにして「 そりゃダメだ、ダメダメだレイィ!だってよゥ、もしアイツ等がユーのコト気に入ったらどうすンだア?そんな――そんなコトになったらよォ、オレどうしていいか分かんねェよゥ 」困惑、焦り、そんなものを前面に押し出しながら頬に冷や汗が伝うほど狼狽し。怪物の言う〝気に入る〟は獲物として、そして捕食対象としてロックオンされてしまう事態を指し、もしそうなってしまえば良好な関係を築いている怪物達相手に足りない頭で交渉を仕掛けなければならないし、何より自分は喉から手が出るほど熱望しているフレンド候補をまたしても失ってしまう。貴方もフレンズも双方失いたくないと、元から持っているものの遥かに少ないゾンビはズズズと貴方の胸板へ項垂れるように額をくっつけ「 ……ユーがオレにもオレ以外にも喰われなきゃイイのになァ 」黒薔薇の屋敷では何よりも夢物語な理想をただ力なく零し、同時に貴方が此処へ拉致された本質へも図らずして接触し)


  • No.699 by レイモンド  2021-06-03 19:36:26 




>アッシュ( >698


( 寂しい、欲しい、全身全霊の本心は満点でなくとも及第点。じゃれつかれバランスを崩した拍子に胸の棘も抜け落ちて、頬擦りにぐらりぐらりと揺れる視界の中、良い子だと撫でてやるために後ろ手をついていないほうの腕を伸ばす。しかし肩に食い込む力の強さに驚いてその手を引っ込め「 アッシュ、ねえアッシュ、ただの冗談だって、」当たり障りのない台詞さえ喉の奥へと気圧される、尋常ではない様子の動揺。くしゃくしゃの髪もそのままに見守り、やがて自身が無意識に発した単語にすうっと笑みが失せてしまえば、凭れかかってくる頭部を抱き留めることもできずに見下ろして。このネジがいくつも足りない頭で、冗談やごっこ遊びのためにこれほどの芝居ができるだろうか。彼を好ましく思うからこそ抱いた違和感が心臓をとくとく鳴らし、相手に聞こえてしまわないよう灰褐色の頬を両手で包んではゆっくりとこちらを向かせ「 ……さっき約束してくれたよね、僕に隠し事はしないって。じゃあ教えて。君は──君たちは、僕を殺そうとしてるの? 」息を潜め、まるで仄暗い廊下の向こうに佇む怪物達から隠れるように問いかける。無論、薄闇の中に大きな一つ目や獣の金の目が光っているなどと怯えるほど幼くはない。"待て"の代わりに、お喋りな唇を同じくらい冷えた親指でなぞりつつ「 本当に人喰いの怪物なら、魔法を見せてよ。カラスより下手だって笑わないから。……出来ないなら、ちゃんと本当の事を話して。いいね? 」諭すように付け足すのは、お遊びを終わらせる合図。到底無理な願いを以て空想への逃げ道を塞いでから、さあ答えをどうぞと言わんばかりに指を離し。立場上誘拐に巻き込まれる可能性は幾度となく教え込まれてきたけれど、己が殺される未来など誰も口にしなかった。自分は捕らえ、所有し、奪う側の人間。絶対の認識に影を落とす現状が酷く薄気味悪く、口元を引き結んだままじっと相手の双眸を凝視して )



  • No.700 by レオ  2021-06-16 15:10:44 


>ラザロ/ミリアム(>674

──ふふ。
(“狩り”の真っ最中には意識から遮断されていた二人の声と、辺りの賑やかさがまた自身の内に戻る。まるで我が事のように取り損ねたそれを悔しがる姿や、記録を喜び讃える姿に湧くむず痒さのまま口許を弛めた後、贈った物を受け取ってくれた彼へ思わず嬉しさの欠片を吐息に溢す。次いで、店番の彼女から掛かった声にそちらへ顔を向け、差し出された小さなカードを受け取る。それに描かれる何とも不可思議な模様をまじまじと傾げた視線で見詰めつつ、聞いた使用上の説明を確りと噛み砕いて飲み込んで、再度彼女に目を合わせ、「うむ、解った。ありがとう。」了解の意と礼を飾り気の無い言葉で告げる。受け取った物を懐へしまうのと同時に立ち上がり、その直後に受ける軽い衝撃に彼を見上げては、掛けられる声に頷く。「…ああ、そうだな。」続いて、屋台を後にする背を追って此方も歩を進めながら、相槌を打って周囲の屋台に緩やかに視線を回す。「……む。あれは…」ふと、目についたのは手持ち花火の屋台。「…ラザロ、彼処に置いてある物は何だ?」感情の赴くまま指を持ち上げ屋台に並ぶそれらを差し、興味と疑問の混ざった面持ちで改めて彼と向き合い問い掛けた。)


  • No.702 by アッシュ  2021-08-02 21:16:29 



>レイモンド(>699


違ッ――、
(目的は殺害か。否、捕食であって無意味で寂寞な虐殺ではない、と。どちらにせよ拉致された側からすれば大差のない解答だが、兎にも角にも必死に否定しようとした冷たい唇は、同じだけ冷えた温もりのない指先ひとつで動きを制され、不意に鼻腔を擽る"大好物"の匂いに今しがた満たしたばかりの食欲が貪欲に疼き出し脳髄がくらりと眩む。ゾンビの口元へ不用意に触れるなんて、その可愛らしい親指を食い千切られても文句は言えない程の無謀だがそれを窘めるよりも先に、貴方の提案を受け入れるための返事や首肯もなく代わりに双肩を掴んでいた右掌をそっと上へ向け、何やらキッと鋭い目つきで何もない手中を睨みつけ「 ンぎ…ッぃ、 」腐れた身体を引きずる割にはあまりに整いすぎた白い歯列を食い縛って、空いた左手で右の手首を握りさらにもう一段力を込めるように低く唸り。黒とも灰色ともつかない淡く暗い光の中、じわじわと手中に何かが象られてゆく――それは手品の類ではなく、無から有を生み出す魔術としか形容できない荒唐無稽な光景で、たっぷり時間を使ってようやく形に出来たのはトランプのジョーカーたった一枚。刹那、力んでいた為か堰き止めていた息をぶはぁっと大きく吐き出し、ゼェゼェ肩を上下させながら「 …ッれが、オレのせーいっぱいだゼィ…… 」なあ、信じてくれるだろ?そう続けたかったが慣れない魔法に体力をごっそりと削られた今の肺活量では請うような視線を向けるのが限界。そこまで無茶をしてまで貴方の信頼を勝ち取りたかったのだと愚直なまでの態度で示しながら、不気味に笑うジョーカーを差し出すともつかず手のひらに携えた姿勢のままゆっくりと深呼吸をして調子を整え「 だからよォ、……あんまし不用意にオレの口に触ったらよゥ、ガマン出来なくて噛み付いちまうかもしンないゼェ 」体温は低くとも人肌は人肌。触れるぬくもりを手放すのはあまりに惜しいが、健気にも自分の餌食にならないようにと自らのろりと顎を引くようにして忠告し)



*****


返事、遅くなっちまってゴメンなア。
また気が向いたら遊びに来てくれよ、俺達ゃいつでも大歓迎だぜイ!


  • No.703 by ラザロ  2021-08-02 21:20:54 



>レオ(>700


あン?
(問いかけの形に新たな興味のターゲットを感じ取り、導かれるように指の先を見遣って手持ち花火の屋台が視界に入れば合点がいったように「 ああ、ありゃァ俺等の――ってオイ、店番が居ねぇじゃねェか! 」説明の前に一つの大きな違和感に気付いて喧々囂々と相手の居ない文句を一閃。確か当番ではギレルモが番をする予定だったはず、それを貴方にちょっかいを出した挙げ句すっぽかしてしまった彼に対する不服や文句をググッと拳を握り締めることで何とか堪え「 あのモヤシ野郎…… 」と忌々しげに呟くに留め。些細なことで声を荒げる短気なドラゴンにしてはこの対応は快挙で、それも全て祭の夜の主役たる貴方を慮ってのことで「 レオ、火は怖くねぇだろうな? 」横目で見下ろしながら確認を取ったのは、火や燃料や文明よりも自然と緑と水に生きる猟師に配慮してのことで。ある夜、とっておきの泉で水浴びをした際に自身のブレスを披露した際の反応からもその線は薄いだろうと判断し、ズカズカと自分の屋台に歩み寄っては店番不在のカウンターからむんずとありったけの手持ち花火を鷲掴みにして掻っ攫い「 百聞は一見に如かずだ。おら、持ってみな 」渡したのは派手に火花を噴くタイプのススキ花火。ふっと息を吹くようにして、二人の足元でふよふよと浮かぶ赤い火の玉を作り出した後「 先っちょをよ、少しの間炎に晒すんだ。そしたら面白い事になるぜ。浴衣の裾には気をつけろよ 」具体的にどうなるか教えないのは、人工物たる花火の存在をきっと貴方が知らないだろうから。一体どんな顔をするのだろうと内心で楽しみに思いながら、勢いよく吹き出す花火がせっかくの浴衣に燃え移ってしまわないようにと腕を組みながら柔らかい口調で告げて)


*****


悪ィ、随分時間が空いちまった。
これからも鈍いペースにゃなると思うが、前みたくゆっくりでもレオと過ごせたら俺等は嬉しいぜ。


  • No.704 by 執事長  2021-08-03 13:47:53 



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、置きレスベースでお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:カナニト ]


>お盆に向け少しずつですが時間が取れるようになったため募集再開します!


 ※少しの間なりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なお置きレス交流も可能になりましたので、即レスだと負担が大きいかも…という方もお気軽にご参加くださいませ!

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  • No.705 by 執事長  2021-08-04 20:46:11 



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、のんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:カナニト ]


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  • No.706 by 執事長  2021-08-05 18:38:16 


>只今より、不定期ゲリライベントを開催いたします。詳しくは下記をご参照くださいませ!


   【 ゲリライベント ― 胡蝶の夢は黒く咲く ― 】


 人語を解し心を持つとはいえ、屋敷の住人はヒトを喰らう怪物。
 これは純然な捕食者たる彼らと一つ屋根の下で暮らす、危うくも色めいた世界観を体感して頂く為のイベントでございます。
 【捕食交流】がニッチな需要である事は重々承知の上ですが、状況次第ではめくるめく儚く美しい一つの短編物語となります。
 是非、これを機に当方とご一緒にお気軽に楽しんで頂けませんでしょうか!


>対象者:
 ∟全ての参加者様(ご新規様・常連様不問、相性次第で無登録の方や試運転のお子様も大歓迎)

>概要:
 ∟特定のシチュエーションにて捕食エンド直結の物語を紡ぎます。無論これは胡蝶の夢、目が覚めればお互いの記憶は泡沫と消失します。イベント達成後は普段通りの交流にお戻りになれます

>提供:【 https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters 】
 ∟原則、ジェイド・ミリアム以外全ての怪物を指名可能です。
 ∟特殊キャラ(ギレルモ・レオニダス・ミゲル)も指名可能ですので、是非お気軽に。
 ∟怪物の食の嗜好や相性によっては、別の提供をご提案させて頂く場合がございます。

>シチュエーション例:
 ∟あくまで例に過ぎませんので、ご希望のシチュがあれば喜んで検討させていただきます。是非是非何なりとお聞かせ下さいませ!

≪ 屋敷に拉致された当日 ≫

 ∟①まだ何も分からぬ中、目覚めてすぐに出会った怪物は腹を空かせていて…。


≪ 屋敷で日々を過ごすうちに怪物と恋に落ち… ≫

 ∟②あなたを愛するが故に、あなたに対する本能的な食欲を抑えられない怪物は…。
 ∟③愛した怪物が空腹に耐えるのを見兼ねて、自身の身を捧げることを選んだあなたは…。
 ∟④理性のないバケモノに襲われ致命傷を負ったあなた。助からないと悟り、それならばせめて最期はあの怪物に…。


≪ 屋敷での生活に慣れた頃 ≫

 ∟⑤複数の怪物にお気に入りの獲物として認識されているあなた。あなたを巡る取り合いっこの末、食べる権利を得たのは…。(※この場合、提供を2人指名して頂き、尚且つ最終的にどちらの怪物とエンドを迎えるかも事前にお伝え下さいませ!)


>ご参加下さる方は、指名と希望シチュを添えてお声掛け下さいませ!

>ゲリライベントの実施継続期間は8月末頃までを予定しております

>イベント期間中でも通常交流をお楽しみいただけますので、そちらをご希望の方はその旨お伝えくださいませ

>イベントについてのご質問・ご相談は大歓迎ですので、いつでもお気軽にどうぞ!


  • No.707 by 執事長  2021-08-06 21:12:09 



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、のんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:マリーシュカ ]

>ゲリライベント(>>706)開催中


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  • No.708 by 被食者  2021-08-08 11:18:17 




指名:アッシュ
希望ルート:捕食ルート、秘密の共犯者ルート
名前:メリッサ -Melissa-
性別:女
年齢:25歳
職業:警察官
性格:マイペースの権化。気分屋だが単純な性格であるため、ご機嫌取りにはあっさり食い付く。思考そのものは前向きで、大抵の事は「まあ何とかなる」で乗り切ってしまえる図太さをもつが、如何せんいつもどこか気怠げでやる気が感じられない。本来警察官にあるまじき事であるが、幼い頃から正義感だけは人一倍強く、自身が悪とみなしたものに対しては例えそこに明らかな力の差があろうとも立ち向かう勇気はある。そんな怖いもの知らずであるが故に当然肝を冷やす場面に遭遇した経験も山ほどあるが、天性の運に恵まれているのか何だかんだで生き延びている。
容姿:ふんわりと緩めのウェーブがかかった長髪。蜂蜜色の地毛に黒いメッシュを入れ、前髪は掻き上げスタイル。勤務中はひとつに束ねている。176cmと長身だが、通りすがりの男性がつい二度見しそうになるような色白のわがままボディ。どこか眠たげな二重の垂れ目にやや吊り気味の眉毛、ふさふさとした長い睫毛はしっかりと上向き。灰がかった薄いブルーの瞳をもつ。唇はむっちりと厚くて柔らかく、唇の左下にほくろがある。全身から惜しみなく漂う色気を自覚しており、寧ろこれは武器でもあると言う自負もある。勤務中は専らうるさい上司の目を盗んで着崩し気味の制服姿。休日はほとんど家から出ないインドア派である事に加え、外出しないのなら着る物なんて何でも良いと考えているようで、Tシャツにデニムと言ったラフな服装が多い。左腰に蜂のタトゥーがある。
備考:両親を早くに亡くした為、警察官である伯父に育てられた。現在の職を志した理由はは口には出さないが伯父に対する感謝と尊敬の意、そして生まれもった正義感のふたつ。正義感を除けばとても警察官に向いているとは言えない性格の為勿論反対された上に採用されるにも難航したが、最終的に色仕掛けで乗り切った。酒・煙草・ギャンブルをこよなく愛し、面倒臭いと言って頑なに恋人は作らないが基本的に人は好きらしい。バイセクシャル。“蜂”を意味する自身の名からか、蜂が好き。職場の人間からは“バンブルビー(Bumblebee)”の愛称で呼ばれている。燃費が悪いのかかなりの大飯喰らいで、頻繁に何かを食べていなければすぐに腹が空く。
ロルテスト:
(待ちに待った休日前夜。端から酒浸りになるつもりで大量に買い込んだ酒とテイクアウトの食事とではち切れんばかりに膨らんだ袋を両手に下げて帰宅すると、散らかったダイニングテーブルの上にどさりと下ろして。これから始まる最高の夜を一分一秒たりとて無駄にはしたくない、さっさとシャワーを浴びてひとりきりの宴を始めなければと、逸る気持ちのままに離れようとしたテーブルの隅にふと違和感を感じ、不思議そうに瞬きをしながら手を伸ばして。拾い上げたのは全く身に覚えの無い封筒、確かに昨晩暫く確認していなかった郵便受けから大量の郵便物を引っ張り出して回収したが、ざっと目を通した後は必要な物以外全てゴミ箱へ放り込んだ筈で。とは言えあれだけの郵便物をテーブルの上に一度広げた事実がある以上、単なる見落としとあっさり結論付けて一体どこの誰から届いたのかと封筒の裏と表とを確認するも差出人の名前が見当たらず、今度こそ不思議を通り越して怪訝そうに顔を顰め。風変わりな黒薔薇の封蝋にも勿論覚えは無く、謎は深まるばかりだがこんな時に限って湧き上がってくる好奇心がこの一通を開封もせずに捨ててしまうことを良しとせず、匂いを嗅いでみたり耳元へ近づけて音を聞いてみたり、ひとまず目立った危険性が無い事を確認するや否や躊躇い無く開封して。──その先の記憶は非常に曖昧であり、薄靄が掛かったようによく思い出せなかった。ただひとつ覚えているのはあの不思議な封筒の中身が招待状であったこと、記憶はそこでぷつんと途切れてしまってそれ以上の事には何度試しても辿り着けず、いつの間にか横たわっていたベッドの上で暫し困惑して。そしてどのくらい時間が経った頃だったか、ふわふわと安定しなかった意識が漸くはっきりと覚醒し始めた所でやっとこさ今この空間が見知らぬ場所であると言う重大な事実に気が付くと、さすがに動揺したのか慌てて飛び起きて周囲を見回し。それから間も無く、襲われたのかそれとも自分で勝手に転んで頭でも打ったのか、後者ならともかく前者なら少々まずい事になったなと、些か緊張感に欠けたまま巡る思考を不意に響いたノックの音によってストップさせられて。ここがどこであるか分からない現状では無闇に音の主へ接触を図る事は得策ではないと判断し、職業柄こんな時はある程度機転が利くらしく、咄嗟にまずは自身が完全な丸腰である事を確認した上で何か抵抗手段になりそうな物は無いかと身近な場所を目で探りつつ、「誰?」とベッドの上から動かぬまま取り敢えず一声のみを返し)



ハァイ、ちょっとお邪魔するわよ。
あー…っと、堅苦しいのって得意じゃないのよねえ。てことで最初のご挨拶はなるべく手短に済ませちゃうけど、悪く思わないで。これでもちゃんと、最高に惹かれるものがあってここまで来たの。ほーんと。

…で、取り敢えずPF書いてきたんだけど、ここダメとかここ足りないとか、何かあったら教えて。あたしだって手直しくらい出来るわよぉ、今日はまだ飲んでないしね。あぁ、でも端から合わないって事も世の中あるじゃない?その時は遠慮しないで手を振ってくれて良いわ。手土産にワインの一本でもくれたら最高ね。

なぁんて、冗談はさておきとにかく良いご縁ってのがあることを祈って待つつもりよ。良かったらまた、あんた達の声を聞かせて。じゃあねぇ。


  • No.709 by マリーシュカ  2021-08-08 15:58:42 


>メリッサ(>708

御機嫌ようメリッサ、貴女のような綺麗な仔にお会いできて嬉しいわ。私は今宵の案内役、気軽にマリーシュカと呼んで頂戴。
警察官――というのは人間の世界で誇り高く危険なお仕事で、正義の執行者とも聞いた事があるわ。あなたたちの世界での常識も正義も通用しないこのお屋敷で、貴女がどのような運命を辿るのか……とっても楽しみね。
さて、ご指名はアッシュで希望ルートは捕食か秘密の共犯者と書いて頂いているわね。後者のルートに関しては一朝一夕で辿り着けるような道ではない上にそもそも道が拓けるかも不明瞭なのだけれど、お屋敷での交流を楽しみつつ時には他の怪物の手も借りつつ、少しずつ核心に迫っていって頂けたらと思うの。勿論、私も貴女とお話できる機会があればとても嬉しいわ。
さて初回交流についてだけれど、選択肢は以下の通り3つご用意できるわ。

>①
食事を終えたばかりで捕食意思のないアッシュとの通常交流
>②
空腹状態のアッシュとの通常捕食交流で最初の捕食エンド直結
>③
>706から特定のシチュエーションを選んで頂いたうえでのゲリライベント交流

以上から選んで頂ければ、すぐにゾンビのあの子をお迎えに向かわせようと思うのだけれど、いかがかしら。
③のシチュエーションについて独自のご希望があれば、遠慮なく教えて頂戴ね。
それと……最も大切な相性について。貴女のPFを拝見させて頂いた段階では特に不安はないのだけれど、交流していく中でお互いに思う所があれば遠慮なく伝え合うようにしましょう。お互いが楽しく円満でなければ、黒薔薇だって悲しんでしまうわ。

それじゃあ、華麗な蜂さんのお返事をお待ちしているわ。





  • No.710 by リーパー  2021-08-08 17:33:57 





あぁッと、なかなかに久し振りになっちまった。一寸ばかしバタバタしてて…なんて言い訳は置いといて、またこの屋敷で物語を紡げたらッて思ってるんだが問題はねぇか?まぁ、返事はまちまちになっちまいそうなんだが。
受け入れてくれるッてんなら音楽室での続きを紡ぐでも、別の事をするでも、俺じゃないもう片方のヤツの初日でもいい。音楽室での続きをッてコトなら返させてもらうし、もう片方のヤツを引き摺り出すなら言ってくれ。一先ずはアイツよりも俺のが分かりやすいかと思って出て来ただけだからな。
そんじゃあ、だらだらと長くなるのもなんだし今回はこの辺りで。返事、待ってる。



  • No.711 by メリッサ  2021-08-08 17:36:06 




>マリーシュカ ( >709 )


ワオ、こぉんな美人に出迎えて貰えるなんてツイてるわねぇ。褒めてくれてありがと、あんたも素敵よマリーシュカ。
そう、あたしこれでも警官なのよぉ。あんた達とは別の意味で“怪物”みたいな連中って、世の中腐る程居る訳。やんなっちゃうわぁ。でも、このお屋敷は何だかハロウィンみたいで最高にクールよ。わくわくしちゃう。あたしが一体いつまでこんな事言ってられるかってことも含めて、先の見えない運命を一緒に楽しませてねぇ。

さぁって…初回交流の話だけど、取り敢えず①でお願いするわぁ。あたしってあんまり勘とか物分かりの良い方じゃないのよぉ。だからちゃんと話を聞いてからじゃないと、納得してエサになってあげらんないのよねぇ。お腹いっぱいにしていらっしゃい、あたしとちょっとお話ししましょって、クレイジーな寂しんぼ君に伝えて。

相性の件はOKよ、お互い隠しっこなしで楽しみましょ。んじゃよろしくぅ。


  • No.712 by マリーシュカ  2021-08-08 22:06:21 



>リーパー(>710


まあ、おかえりなさいリーパー。良いのよ、怪物だってこのお屋敷を空ける事があるのだから。こうしてまた貴方に会えて嬉しいわ、ありがとう。
次のお話だけれど、私達はみんな貴方ともう一人の彼のご指名に応える準備が出来ているわ。新しい一幕でも構わないし、今だけ見ることの出来る泡沫の夢(>706)に興じて頂くのも歓迎しているの。
私達はどちらとお話出来ても嬉しいわ。出来る限り貴方の望みを叶えてあげたいの、だから貴方の希望を聞かせて頂戴。
お返事お待ちしているわ。


  • No.713 by マリーシュカ / アッシュ  2021-08-08 22:32:23 



>メリッサ(>711, >708


ふふ…そう言って頂けるのなら嬉しいわ。ほら、貴女のお部屋の黒薔薇も大輪に花開いて喜んでいるみたい。怪物だけでなく彼女達の歓迎も得るなんて流石ね。
では早速あの子を向かわせましょう。ご指名はいつでも変更可能だし、何かあればいつでも声をかけて頂戴ね。
それでは、貴女の素晴らしい初夜を一緒に楽しみましょう。


***


アッシュ:
(本能をコントロール出来たら、と何度悔いた事だろう。ゾンビの自分に対して珍しく好意的に接してくれる人間の元に通い詰めて数日、今夜も彼女が喜ぶだろうと手土産を片手に扉をノックして、扉が開かれた途端に鼻腔いっぱいに広がる大好物の匂いを嗅いだ瞬間からプツリと記憶が途切れている。気付けば月明かりの下、物言わぬ肉塊と化した彼女が赤く赤く染まりながら横たわっていた。両手と口許は夥しいほどの血に塗れ「 あア……畜生、またかよォ 」泣きそうな顔でぐしゃりと前髪を握り潰し。せめて彼女の喉笛を食い千切った時の記憶があれば良かったのにとその場に蹲って悔恨する中、コウモリの姿をした使い魔がキィキィと彼に耳打ちを。刹那、零れそうなほど三白眼を見開きながら勢いよく顔を上げ「 新入りィ?!あぁア何だよ早く言えよオ!こうしちゃいられねぇッ、掃除は任せたぜイ! 」今までの懊悩はどこへやら、新しい“フレンド”の存在を知覚すれば返り血を洗い流すことも忘れて疾駆して。辿り着いたのは貴女の部屋の前、誰とこちらを問う凛とした女性の声に被せるようにしてドカンと扉を蹴破るようにして開き「 いよォう新入りィ!なンだよ、もうおネムかァ?!つまんねーコト言ってないでこのオレを見てくれよ、このゾンビのアッシュをよオッ!! 」ギョロギョロと部屋を見回し、求めに求めた新しい獲物の姿を寝具の上に認めれば喧々囂々と眉を寄せながらベッドへズカズカ遠慮なしに歩み寄り、半ば乞うような視線を向けながらズイと顔を寄せ血塗れの片手の親指で自身を指し)


  • No.714 by リーパー  2021-08-08 23:08:50 





>マリーシュカ( >712


受け入れてくれてドーモな、マリーシュカ。そう言や一番初めにこの屋敷に来た時もアンタが案内してくれたなッての思い出して懐かしくなったわ。…それと、ただいま。
そうだな…俺としてはもう一人の吸血鬼とか悪魔、アンタ含め屋敷でまだ会ったことねぇヤツに会いに行きたい気持ちと、俺じゃない方のヤツも早くこの屋敷の生活に連れ込みたい気持ちとが半々でさ。悩んでるとこに教えてくれた夢に肩慣らしも兼ねて乗らせて貰おうかッて思ってる。
夢の希望としては③から⑤のどれか、指名は既に交流のあるレナードかレンブラントで悩んでんだけど、アイツ等の食の好みとかもあるだろうし合わなそうならマリーシュカの方で選んでくれ。あぁ、名前挙げた二人以外のヤツなら夢の場面としては①でッてのもお願いしておくな。③から⑤のうちなら最終交流時点と較べてもう少し性格の棘が取れてるだろうし、①なら初回交流ままの俺が出てくるッて考えてくれればいい。
ッと、前々からだが優柔不断で最終的な判断は丸投げしちまって悪いな。アンタ達とならどんな過程でも良い物語が紡げるだろうって思ってのことなんだ、大目に見てやってくれると嬉しい。



  • No.715 by マリーシュカ  2021-08-09 11:31:49 



>リーパー(>714


あら、覚えていてくれたのね。貴方が本当に最初に出会った怪物という意味では、私はレナードやレンブラントよりも幸運かもしれないわね……うふふ。
ご希望教えてくれてありがとう、ではお相手はリーパー、貴方ということね。ずっとレンブラントとのお話が続いていたから、今回はレナードと夢を見ていただこうかしら。シチュエーションとしては④、お手数だけれど【何らかの理由で少しだけ部屋を出た際に理性も名前もないバケモノに襲われ、致命傷を負った場面】の文章を頂けるかしら。イメージとしては今まさにバケモノにとどめを刺されようとしている場面ね。簡潔なもので構わないし、やっぱり他のシチュエーションをご所望の場合は遠慮なく教えて頂戴ね。


  • No.716 by リーパー  2021-08-09 13:34:03 





>マリーシュカ / レナード( >715


最初に受け入れてくれたヤツを忘れるわけ無いだろ。もし、また不在にする事があってもアンタが出迎えてくれると嬉しい、なんてな。
取り敢えず文章は投げてみたが、何回か部屋を一人で抜け出した事があるッてのを大前提にしてる文章になっちまってるから、その点も含めもし不都合があったりしたら何でも遠慮無く言ってくれ。そん時は手直ししたのをもう一回投げさせて貰うからさ。
んじゃあ、何も問題がねぇようなら一旦この辺りで引っ込ませて貰うな。一緒に見る夢がいいものになる事を願ってる。

***

( 屋敷へと訪れてから幾日が経っただろうか。その間の殆どを過ごしている室内は何一つ不自由は無いものの、その部屋だけでじっと過ごしているというのも息が詰まるというもの。気分転換、そう称して一人で部屋を抜け出したのはこれで何度目のことだったか。たかだか廊下の曲がり角を覚えられる範囲内で幾つか超えただけの気儘な散歩。前回よりも一つ多く角を曲がったのが悪かったのか、それとも部屋を出たタイミングの問題か。ただ一つ分かるのは、言葉の通じない化物と出逢ってしまったのが運の尽きだという事くらい。煩いくらいの警鐘を鳴らす脳内とは裏腹に床に縫い付けられたように動かない脚。此方へと寄って来る怪物に渇いた笑い声が漏れ出たのは先程の事。深い傷口はあれど身体のどこも欠け落ちていないのは不幸中の幸いか。普段ではこれ程までに流れ出る事の無い血の量に抵抗する力も弱まり頭も霞がかったようにぼんやりとし始めた頃、喉元へと近付く化物の鋭い歯を見ながら脳裏を過ぎるのは銀髪に紅い瞳、自分が持ち得ないとまで思っていた感情をいつの間にか向けるようになっていた吸血鬼の姿。どうせならば最期に一目会いたかった、なんて思うのは絆されてしまったが故か。自嘲的な笑みを口許に浮かべたままこれから訪れるであろう痛みを受け入れるように瞼を閉じて )



  • No.717 by メリッサ  2021-08-09 14:22:09 




>マリーシュカ/アッシュ ( >713 )

お勤めご苦労様ぁ、素敵な案内をどうもありがと。
また近い内に会えたら良いわねぇ。男子禁制の楽しいお話でもしましょ。

それじゃ、あたしもたっぷり楽しませてもらうわぁ。バァイ。


----------------------------------------------------------------------------


(いざとなったら実力行使、万が一この身に危害を加えようとする人間が相手ならば多少手荒な手段も辞さないつもりで気を張っていたのは勢い良く扉が蹴破られるまでの話で、突如として眼前に現れた血塗れの青年に眠たげな瞳をぱちぱちと瞬かせながら暫し呆然として。この時点で、不注意由来の転倒等によって病院へ運び込まれた、侵入者によって拉致監禁された、と言う予め頭に浮かんでいた2つの線が消え、見るからにハイテンションな彼となにがなんだかさっぱり分からない自身との間に流れる何とも間の抜けた沈黙の後、ふと何かを閃いたように眉を上げ。直後、伸ばした人差し指でどす、どす、とある程度の力を込めながら赤く染まった包帯を纏う彼の胸板を突き、「…なぁによぉ、うるさいわねぇ。こちとら寝起きだし、とっておきのパーティータイム邪魔されて頭にきてんだからぁ。」と、不機嫌そうに顔を顰めつつそんな風に彼を詰って。どうやらアパートの同じフロアに住む顔馴染みの学生が、仲間をけしかけて悪ふざけでもしているに違いないと判断したらしい。おどろおどろしい彼の姿も季節外れのハロウィンか何かだとあっさり片付け、仮装としては非常によく出来ているが休日前夜に水を差されたストレスで機嫌は頗る悪く、「あんたマイクの友達?残念だけどハロウィンはまだ先よ。こぉんな手の込んだ悪ふざけやってないで勉強しなさい、今回は見逃したげるから。」呆れ切った様子で肩を竦め、胸を突いていた右手を今度は彼を追い払うような仕草でひらひらと振ってみせて)


  • No.719 by レナード  2021-08-09 15:32:09 



>リーパー(>716


(優雅なティータイムの終了を告げる嫌な予感は唐突に脳髄に閃いて。鮮血と似て非なる魔界の紅茶がまだ半分ほど残っているティーカップをソーサーへ戻し「 リーパー……? 」と自分の呼んだ気がする見知った獲物の名をふと呟き。普段は気のせいだと気にも留めない違和感だが、久し振りに目をかけた人間たる彼に降りかかる火の粉があるならば払わなければ虫の居所が悪い気がして。気配を辿り瞬間移動した刹那、鼻腔を劈いたのは美味な血液が無駄に流されている噎せ返るような匂い。眉間に刻まれた溝は一層険しくなり、徐に右手を掲げれば今まさに貴方を手にかけんとしたバケモノの動きがピタリと止まり「 それは俺達のための獲物だよ。お前みたいな品の価値も分からない雑魚が易々と望んでいいものじゃない 」血の気も凍るような冷たい声音。言い終わるやいなや、バケモノが呻き声一つ上げる前に黒い奈落の穴のようなものが足元に顕現し、断末魔と共にバケモノを吸い込んで再び閉じ、屋敷の廊下には再度静寂が訪れて。改めて貴方の姿を見下ろして悟るのは、この傷では助からないという事。それでもよく見慣れたニヒルな笑みを貴方の口角に認めれば「 まだ笑顔を浮かべる余裕があるんだ。生憎だけどお前のための尊い死はもう少し先にあるんじゃない? 」貴方がまだ立っていようと大量の失血に床に伏せようと、平素の見下ろすような態度は変えぬまま。けれど声音はいつもの突き放すようなそれとは少し違う、惜しむような色を滲ませ「 俺達の言いつけを破るから、こんな勿体ない事になるんだ。……お前は俺からの評価も得ていた癖に、 」どうしてこんな無謀を。そう続けようとした言葉はあまりに不毛で紡ぐこと能わず、ぶつける先のないモヤモヤを溜息に乗せて少しだけ発散して)


  • No.720 by アッシュ  2021-08-09 15:45:24 



>メリッサ(>717


何ンだよォ怒ってんのかア?!こんな月のキレーな夜にヘソ曲げてちゃ大損だぜイ!
(屋敷へ拉致された獲物達の最初の反応は大体決まっている。泣き叫ぶ者、動揺して会話にならなくなる者。この様に面と向かって人食い怪物に苦言を呈する肝の据わった獲物は非常に珍しく、そのレアケースを楽しむようにますます零れんばかりに蜂蜜色の眼を見開いて「 オレのフレンズはラザロの兄貴とイカれたギレルモ、後はキャピキャピ煩ぇミリアムだぜィ!これがパチモンに見えるのかよ、ならそのカワイイ指先に付いた赤いヤツ舐めてみやがれィ! 」まだ関係性を築いていない相手だからこそ不機嫌な様相も素知らぬ振りでゲラゲラとさぞ楽しそうに笑いながら、胸板の包帯から伝播した獲物の血液を指差して。匂いと味でもそれが鮮血だと分からない相手であれば次はどんなサプライズをしてやろうかと、ウズウズした様子で口角を釣り上げていたが、厄介払いとばかりに揺れる白い手のひらを見れば一変して寂しそうにキュゥンと眉尻を下げ「 オイオイオイそんな素っ気なくすンなよう 」言葉にした声は不平の形を取っていても、先程までの有無を言わせない肉食獣の眼光は途端に淋しげに揺らぎ。それは見捨てないで、もっと構ってと人間に乞う従順な犬のそれと酷似していて)


  • No.721 by リーパー  2021-08-09 17:09:42 





>レナード( >719


( 普段のそれよりも随分と冷たいが、鼓膜を揺らしたのは確かに聞き慣れた彼の声。遂に幻聴まで、なんて思っている内に肌を撫でる程間近に感じていた化物の息遣いが無くなり、次いで訪れたのは屋敷で過ごすうちに慣れた不気味な程の静寂。喉元を食い千切られると覚悟を決めた痛みが襲ってくる事もなく、無音では探る事の出来ない状況に恐る恐ると瞼を持ち上げれば視界に映る姿に「 ……レナー、ド? 」これが現か幻かの判断も簡単につかない程には血を流しすぎたらしい。確かめる為に紡ぎ出したのは喩えるなら眠気を孕んだような、そんな平素よりも幾らかぼんやりとした声で。何でだの、どうしてだのと尋ねたい事は浮かんでくるものの、それ以上に彼が目の前にいる、そんな妙な安心感で和らげた笑みを僅かに深めるだけに留めて「 俺がそう聞き分けの良い野郎じゃ無いの、知ってるだろ? 」耳に届いた溜息に込められた想いを図る事は出来ないものの、今までは平気だったからなんて言い訳はするものでは無いだろう。嗚呼、呼吸をすればヒューヒューと鳴る喉が煩わしい。脈打つ度に血が流れ出ているのが分かる。壁へと背を預けていなければ自分の脚で立っている事も難しい身体へと鞭打ち、頼りの無い足取りで近寄って「 …なぁ、お願い。俺の事喰って。喰われるならレナード、アンタがいい 」彼の食の好みに今の自分が合っているのか、それ以上に今の自分の身体に彼の腹を満たせるだけの血液があるのかすらも分からない。それでも先の長く無い命を捧げるならば、最期に感じる感情は彼から与えられる物であって欲しい。そう懇願するように滴り落ちる血液の筋が目立つ腕を彼の方に伸ばして )



  • No.722 by レナード  2021-08-10 17:43:42 



>リーパー(>721


……だけど死神の手招きには従順だって?
(貴方が凛と一本の芯を持っている所も評価していた吸血鬼は、聞き分けが良くないと自負する割にやけにあっさりと死を受け入れその身を怪物へ捧ぐ旨の貴方の願いを一笑に付し。同時に、まるで獲物の死を望まないかのような自身の発言に自分で驚いてはたと口を閉じて僅かに目を瞠り。同胞はおろか家畜ごときに無闇矢鱈と触られる事を嫌う吸血鬼は、弱々しくこちらへ伸びる腕を冷たい手でしかと掴みふわりと手前へ引き寄せ「 死に従うか俺に従うか、どっち? 」普段ならば家畜の血に身体を汚すことを忌避するが、今回は何故か貴方の血液が上等なマントコートに染みてゆくのも気にせずに、肩を抱く形で自身に凭れかけさせ貴方を支え「 俺を選ぶならその諦めの良い表情はやめろ。生意気なお前らしくもない 」自分が食べたいのは今の貴方ではないと。ひとつの命の最期に対峙しても傍若無人な態度は崩すことはなく、けれど貴方を見下ろす目許は怒りとも悲しみとも違う筆舌し難い感情を讃えかすかに揺れ)


  • No.723 by 執事長  2021-08-11 17:38:17 



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  • No.724 by 執事長  2021-08-12 23:20:23 



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  • No.725 by 執事長  2021-08-15 18:36:46 



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  • No.726 by 執事長  2021-08-17 19:26:15 



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  • No.727 by レオ  2021-08-18 23:11:27 



うむ。久し振りだな。
私も、君とまた過ごせる事を嬉しく思う。
では、祭りの続きを楽しもう。


***

>ラザロ(>703

(次なる屋台の説明を聞かんと、彼へそばだてた耳を文句が叩く。思わぬそれに丸まった一度目を瞬かせた後、彼が自らの不満を宥める様を視界に映るに任せて見詰めていれば、ふいと瞳が交じって問いを落とされる。「ああ、怖くはないが…一体どういう…」質問には先ず明確な答えを。しかし、その意図を捉えかねて疑問も混ぜつつ、歩み出す彼を追って己も屋台の前へと歩を進める。多少の差異はあれど、概ね似た形をした正体不明のそれらの内、渡された一本を受け取って、不思議そうに僅かに眇められた視線を注ぐ。指先を使ってくるりくるりとそれを緩やかに回して全体を観察していたが、掛かる声に意識は傍の彼へと戻って、「これを…こう、か…?」教えられるまま、裾を払った足元に浮かぶ火で、持った物の先を炙る。一秒、二秒、三秒…何も起こらないと首を傾げたその矢先──「うおっ!?」唐突に、そして勢い良く噴出した光と熱と煙。それらに尾を膨らます猫の如く身が反射的に縮こまってぽんと跳ね、同時に声も上がって、危うくよろけてぶつかりかけた隣の彼を、驚嘆に見開いた目で見上げる。「っ、何だこれは!?驚いた、火を噴いたぞ!」先まで感じていた仄かな警戒を吹き飛ばす程の驚喜に彩られた音で、言葉の追い付いた感情を順に形にしていく。「凄いな、これは!どうなっているんだ!?」それから初めて見る物に湧く好奇と興味に、華やかな火を放つそれと彼へ何度も交互に顔を向けながら、改めて己が握り締めている物について問い掛けた。)


  • No.728 by 匿名さん  2021-08-19 19:11:12 





指名:クォーヴ

希望ルート:捕食ルート、共依存ルート

名前:ニンファ

性別:女

年齢:12歳

職業:学生

性格:嘘や疑いを知らず、時に残酷なまでの正直者。元来素直で明るく人見知りもしないが、空気を読むことが人より少しだけ苦手。見たものを見たままに、聞いたことを聞いたままに信じる。何事にも染まり易い性格であるが、幼き好奇心故か興味の対象がころころと移り変わり、本能的に自分にとってより楽しいものを選別しているような節もあり、よく観察していると自身の欲求に対して非常に忠実であることが窺える。

容姿:身長147cm、肌の色は白く女性らしさはまだ殆ど感じられないほっそりとした体つき。前髪を真っ直ぐに切り揃えた、ストロベリーブロンドの前上がりおかっぱ。鼻から頬へ掛けて散った雀斑が目立つ。円くて大きな青いの目をしており、黒目がち。白い長袖のシャツワンピースに、茶色のブーツを履いている。照れると、ぎゅっと目を瞑って「いーっ」と歯を見せるおかしな癖がある。

備考:体の弱かった母はニンファが生まれて間も無く他界し、木彫り職人の父によって男手ひとつで育てられた。その為か、幼いながらも一通りの家事をこなす能力とある程度の暮らしの知恵は既に身につけている。毎日楽しく学校に通っているが周りの子供達からは少々変わり者と認識されているようで、その為か上手く友達が出来ず寂しい思いをする場面もある。父に習う木彫りの腕はなかなかのものであり、父曰く「親の贔屓目を抜きにしても上達が早くセンスもある」とのこと。趣味は動物の形をした木彫り人形を拵えること。

ロルテスト:(窓の外が茜色に染まり、部屋の白いレースカーテンをふわふわと揺らす風に乗ってやって来た優しい匂いがどこかで夕食の支度が始まったことを報せる、そんな頃。少し冷たくなってきた室温にふるりと肩を震わせながら、テーブルの上に突っ伏していた顔を起こして眠たげに瞬きをして。昨夜こっそりと夜更かしをしたせいか、取り込んだ洗濯物を畳んでいる間にどうやら転寝をしていたらしい。時計を見るまでもなく既に夕刻である事を察して、残っていた洗濯物を慌てて畳んでしまうやいなやいそいそとそれらを抱えて動き始め。しまった、早く夕食の支度をしなければ、そんな思いに駆られて慌ただしく部屋の中を動き回っていた時、不意にぴたりと動きを止めたのは窓際のテーブルの上にぽつんと置かれていた封筒が目に入ったからで。考えてみればこの家に手紙が届く事そのものはそう珍しい事ではなかったが、何だか妙に気になってしまって落ち着かない。恐らくは父に宛てられた物だろうと予想しつつテーブルへ近付き、手に取った封筒をじっと眺めてみた。一見何の変哲も無いそれは、誰に、そして誰から届いたのか分からない。「…変なの。」と、素直な感想を漏らす一方で込み上げる好奇心に勝てず、封筒を破いてしまわないように注意しながらそっと封を解いて中身を取り出して。何だかいけない事をしているような気がして俄かに心拍が上がり、ごくりと生唾を飲みながら父が居ない事を確認しようと周囲を見回した視線を手元へ戻す。そして数秒ののち、どうにもぴんと来ないその内容にあっさりと興味が遠退いてしまったのか、退屈そうに唇を尖らせた所でぐらりと視界が揺れた。────予期せず途切れた意識と全身の感覚が、どこか遠くから聞こえて来るようなノックの音によって少しずつ戻ってくる。いつの間にか寝かされていたベッドの上で身動ぎをすると馴染みある自分のベッドとは異なる匂いがして、ぼんやりと曖昧だった意識を本能が揺り起こした。知らない場所だ、そう悟った瞬間急速に襲って来る不安と心細さでじっとしていられなくなったのか、繰り返し見知らぬその部屋の扉を叩く音に縋るような思いでベッドの上から飛び降りると、「パパ……?パパっ、」心細さをいっぱいに含んだ声で呼び掛けながら、駆け寄ったその扉を勢い良く開いて)



こんばんは。…あ、えっと、お邪魔します。
不思議で、ちょっと怖いけど、でもすごく楽しそうな場所だなってずっと気になってたの。見て、自己紹介も書いてきたんだよ。ニンファも、お屋敷に入れてもらえるかなぁ…でも、相性は大事だってパパも言ってた。もし、ダメだよって言われたらちゃんと家まで引き返すから、ここで待ってても良い?帰り道は覚えてるの。ひとりで帰れるよ、大丈夫!
怪物さんのお返事、楽しみにしてるね。ニンファのお話聞いてくれてありがとう。



  • No.729 by ラザロ  2021-08-19 21:58:35 



>レオ(>727


ガハハ!どうだ吃驚しただろ!
(まるで特別親しい友人に仕掛けたサプライズの種明かしをウズウズと心待ちにするかのようにそわそわ様子を見守っていた矢先、シュゥッと蛇が鳴くような音と共に黒薔薇屋敷の夜を照らすきらびやかな火花が散った事に驚嘆する貴方を満足気に観察しながら機嫌よく大口を開けて笑い「 この程度の小火で燥ぎ過ぎだぜ、テメエはもっと凄ンげえこの俺の炎を見ただろが! 」陰鬱としたこの屋敷で貴方を喜ばせてやれる物は多いほうがいい。だが火を扱う分野で自分が負けるのは男臭いプライドが許さないようで、そもそも勝ち負けの価値などつけられる筈もない貴方の情動に対して笑みのままに額を小突くことで異議を申し立て。刹那、花火の仕組みについて問われれば昨日今日でその存在を知った怪物が人工物について事細かに説明出来るわけもなく「 あァ?どうって……そりゃアレだろ、その筒ン中にゃあちっちぇサラマンダーでも詰まってて、餌に群がって飛び出て来るンだよ! 」知らない、と無知を晒すのもまた前時代的なプライドが良しとせず、本気とも冗談ともつかない荒唐無稽な解説もどきを声を荒げて与えることで勢いのままに乗り切ろうと、今度はいわゆるネズミ花火と呼ばれる玩具に着火して「 グダグダ考えンな、今夜は祭なんだぜ! 」悪戯心に満ちたニヤリとした笑みはまさにヤクザかその道の者を彷彿とさせる佞悪さで、バチバチとススキ花火の数倍は派手な音を散らして足元をネズミのように高速で這い回る花火を貴方の足元へと2、3個解き放ち)


  • No.730 by クォーヴ  2021-08-19 22:43:50 



>ニンファ(>728


やあ、御機嫌ようお嬢さん。僕は今夜の案内役、死神のクォーヴだよ。以後お見知りおきを。
ふふ…そっか、勇気を出してお屋敷の扉を叩いてくれてありがとう。自己紹介、とっても上手に書けているね。君みたいな小さな演者さんは珍しいから、今から君と話せるのが楽しみだよ。改めて黒薔薇のお屋敷へようこそ、ニンファ。
そうだね、ニンファの言う通りだ。相性はとっても大事、それは君にとっても僕にとっても同じこと。だから、物語の途中で何か違和感を感じることがあれば遠慮なく僕に教えるって約束してくれる?もちろん、僕からもニンファの可愛い雀斑に誓うよ。
最初の指名、僕を選んでくれたんだね。ふふ、こんなに可愛らしい仔を初めて迎えに行けるなんて僕はとってもラッキーな怪物だ。希望のルートは捕食と共依存だから、基本的には捕食エンドに向けてじっくりと頁が進んでいくことになるかな。どの分岐で共依存に切り替わるかは、黒薔薇のみぞ知る……ってところだね。
そうそう、今だけ君は素敵な夢を見ることが出来るんだ。もし君がお望みなら、>706で初回交流することも可能なんだけど、どちらがいいかな?
僕らはずっと此処にいるから、お返事はゆっくりで大丈夫。ゆったりと待っているよ、ニンファ。


  • No.731 by ニンファ  2021-08-20 01:46:32 





>クォーヴ(>730)


ほんと?ニンファもお屋敷に入れてもらえるの?
わぁ、良かったぁ。すっごく嬉しい、ありがとう!これからどんな事が起こるか分からないけど…ニンファと、お屋敷と、それから怪物さんたちで一緒にお話を作るの楽しみにしてるね。ニンファ、お約束もちゃんと守れるんだよ、ほんとだよ。だから、よろしくね。死神のお兄ちゃん。

それでね、お話の一頁目を始める前に、せっかくだから夢も見てみたいなって思ってるの。そうすれば、お屋敷も怪物のみんなも、ニンファの事がちょっと分かるかなぁって。
自分が食べられちゃう夢の事を考えるのって、何だか不思議な気分。うーん…ニンファはまだここに来たばかりだから、①の夢にしようかな。でも、この夢にするならきっと、クォーヴよりももっとお腹を空かせてる怪物さんと会う方が良いよね。捕食エンド達成難易度Dの4人なら、ニンファの事食べてくれる?ちょっと怖いけど…もし良かったら、その4人の中の誰かに会わせて欲しいな。



  • No.732 by リーパー  2021-08-20 09:39:41 





>レナード( >722


( 彼の元へと届く前に払われるのが関の山だろうと考えていた手が掴まれ、彼の元へと引き寄せられれば覚束無い脚は思い掛けない方向へと加えられた力に対応する事も出来ず、つんのめるようにして彼に身体を預けるように収まり。触れた肌から伝わるひやりとした冷たさが徐々に感じられなくなっているのは自分の体温が下がっていっている為か。彼の肩口へと頭を預けながら見上げるようにして視界に捉えたその顔は、今迄見てきたどんな表情とも違う形容し難い色が滲んでおり。彼の頬へと触れるように手を伸ばし、親指の腹で目許を柔く撫でて「 ……ッは、ンな顔すんなよ。簡単に逝ってやれなくなる 」普段から比べてみれば随分と弱々しく映るだろうが、片側の口の端を持ち上げて。嗚呼、寒い。意識が朦朧とする。浅い呼吸を繰り返し彼の身体へと擦り寄るようにするのは、少しでも体温を逃すまいとする生存本能的な何かなのか、彼に抱いてしまった感情故の事なのか。ふい、と視線を彼の目許から僅かに逸らし、ぽつりと呟いたのはひとりごとじみた掠れた声で「 死ぬの、怖くねぇけど死にたくねぇな… 」何を言ったところで助からない事は重々承知。くたりと彼に預けた身体は最早力を入れる事も叶わず、ただ流れ出る血液が服を濡らして )



  • No.733 by クォーヴ / テオ  2021-08-21 16:49:07 



>ニンファ(>731


勿論。僕も他の怪物たちも、黒薔薇だって君のことを歓迎しているよ。こちらこそ宜しくね、妖精みたいなお嬢さん。
夢のことについて色々検討してくれてありがとう。屋敷の舞台裏をしっかり見てくれてるんだね、とても嬉しいよ。じゃあ今回は腹ペコの4人からフランケンシュタインのテオをお迎えに向かわせようか。僕よりも上背があって最初は怖いかもしれないけど、のんびりした怪物だからあまり心配しないでね。勿論、別の怪物の方が良かったり何か他に希望がある場合は、遠慮なく言ってくれると嬉しいよ。
願わくば君の夢が素敵な黒薔薇に彩られますように。それじゃあまたね、ニンファ。


***


テオ:
(泥濘の底へ沈んでいくような気怠い眠りから徐々に意識が浮上したのは、けたたましく耳元で鳴くカラスの使い魔の所為ではなかった。元より眠たそうな目をゴシゴシと擦って鼓舞し、のっそりと上体を起こした途端に獣の唸り声のような悍ましい音で腹の虫が鳴き。そうだ、お腹が空いたから目が覚めたんだ。単純な思考回路はいとも容易く本能を優先し、新入りが来たと繰り返し告げる使い魔の嘴を指先で柔くつまんで静寂を取り戻して。トレードマークの黒いマフラーを鼻が埋まる高さまでぐるぐると巻きつけ、その裾を揺らしながら自室を出て向かったのは貴女の部屋。力加減を誤ったノックの直後に一息で開かれた扉の向こう、自分の目線では小さな貴女を視認できず空っぽな室内が映るばかりだったが、足元から“パパ”と呼ぶ聞き慣れない声に反応してギ、ギ、ギとブリキの人形が軋むような動作で顎を引き「 …………オレ、テオ。パパじゃナイ 」子供相手にしゃがんで目線を合わせてやるような気遣いは機械仕掛けの怪物にインプットされておらず、一見ぼんやりと穏やかな双眸の奥に確かな食欲を滲ませながら「 パパって、ナニ? 」少しだけ強く閃いた好奇心から、玄関口に立ったままぎこちない動作で首を傾げて)


  • No.734 by レナード  2021-08-21 17:34:45 



>リーパー(>732


(体温のない吸血鬼の頬を淡くなぞる温もりを、最初の夜に触れた時と比べればずっとずっと冷たく感じて眉間の溝を一層深めて。簡単には靡かず自分のペースを守り続ける猫のような貴方が怪物である自身を頼るように身を寄せるのを感じ取れば、最も多くの出血の原因となった貴方の傷口へそっと手をかざし水色の柔らかい光を発すると辛うじて流血は止まり。しかし失った血液が戻ってくるわけではなく、夥しい赤色を流してしまった貴方が助からない事は確信したうえで「 これ以上お前を無駄にするのは勿体ない。そう思っただけだから 」助かるやもと希望を抱かせない為のぬか喜び予防か、それとも純粋な照れ隠しかは本人のみ知る所。ずいぶんと軽く感じる貴方の身体の膝裏と肩を支えて姫君のように抱きかかえ「 違う。……お前はここで永遠に咲き続ける黒薔薇になる 」ふと告げたのは黒薔薇屋敷の真実。一度ここへ攫われた人間は肉体を怪物に捧げ魂は屋敷に捧げることとなる、そう示唆した声色は忌々しげで「 だから、せめて見晴らしの良い場所で咲きなよ。 」咲く位置など選ぶ権利も獲物にはないと理解した上で凛とした声で告げ。廊下の窓を開け放ち、コウモリのような大きな翼を背に生やしてなるべく衝撃を与えないようふんわりと宙へ浮上し、柔らかく羽ばたくうちに屋敷の屋根へと降り立ち。そこは黒薔薇屋敷の周辺に広がる神秘的な花園と黒茨の森、そして永遠に沈まない玉兎を一望できる特等席で「 まだ目が見えるなら焼き付けるといい。 」腕の中の貴方の双眸をじっと見つめ、生気の光がそこにあるかをさり気なく確認したことで死期が直近まで迫っていると悟り。一度目を閉じ、再度開けば吸血鬼の視線は白い首筋へと移っていて)


  • No.735 by 執事長  2021-08-21 23:34:17 



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、のんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:ユギン ]

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  • No.736 by 匿名さん  2021-08-22 22:47:13 





指名:キルステンさんまたはシャルロットさん。おそらく一番最初の方に暫く依存すると思いますので、相性がよさそうな方がいらっしゃればそちらでお願いします。
希望ルート:隷属ルート。話の流れに合わせて捕食ルート、共依存ルートにも。
名前:リュカ・キャンディ _Lucas Candy
性別:女
年齢:18y
職業:学生
性格:笑い上戸で泣き上戸。何においてもオーバーなリアクションを取り、相手にすり寄る感情豊かな少女。軽薄で人懐っこい性格。退屈を嫌っており、そばに誰かがいないと安心できず、他者をよく褒める癖がある。その軽薄な口は少しでも自分のそばが心地よいと思ってもらい、近くにいてもらうため。口先のばかりのおべっかだけが達者になってしまったようで精神的には未成熟。常に誰かの一番でありたいと考えて行動するため、突拍子がなく、破天荒。自分について少しでも肯定的な態度、言葉をとられると、まるで母親に褒められた子供のように喜び、ひな鳥のようについて回る。逆に否定されれば癇癪を起すが、次あった時には否定されたところを直して、けろりと気にした風もなく接してくるため、根には持たないタイプだが他者の評価に非常に敏感な性格。
容姿:手入れの行き届いたストロベリーブロンドの髪とミストブルーの瞳。胸上まで伸びた癖の強い髪質で、広がるのを抑えるために両脇で緩く二つ結びをしているが、結ばれた毛がパーマのかかった髪のようにうねっている。前髪は軽めに梳き、眉上まで。眉は少し細目に整えられている。アーモンド型の瞳は茶目っ気たっぷりに目尻が上がっており、小動物を連想させる。身長169cm。人種ゆえの白い肌にピンクのアイシャドウが色濃く乗っており、肌も整えアイラインを描いた化粧は派手め。ピアスはノリで開けたものが4つに軟骨に2つ。軟骨とつながった銀のチェーンピアスを好んでつけ、指輪を通して身に着けているネックレスも銀。
備考:ごく普通のごく一般的な家庭で育ってきた。親の言うことはきちんと聞き、友達はそれなりにいて、兄弟とも仲が良く、彼女自身を嫌う人はいないのではと噂されるぐらいには性格もよかった。風に演じていた。彼女はもともと捨て子で、今の家族には養子として迎え入れられた。迎え入れてくれた家族はとてもやさしく、両親、兄弟ともに大層優秀で、愛想がなく臆病で発達も遅かったことから捨てられた彼女にとって天国のようで、地獄のような環境だった。また捨てられないように、嫌われないようにと血の滲む思いで努力して掴み取った現状に家族は大層喜んでくれたが、そこにあるのは必死にあがき続けた自分ではなく、あくまでも対人受けの良い仮初の自分。彼女自身が認めてもらいたくて演じた自分だったが、そのギャップに悩まされ、本質の自分を見れば誰も認めてくれなくなるのではという危機感から常に他人からの評価に怯えるようになった。心の奥底では、本当の自分を見て、愛してもらいたいという願望が渦巻いていて、精神は捨てられた子供のころから動いていない。飽くなき承認欲求と、一度懐に入ったものへの執着心は、お気に入りのおもちゃを取られたくない子供の様。一人称はアタシ、キャンディ。男っぽいという理由からファーストネームで呼ばれることを嫌い、キャンディと呼ばれることを好む。二人称は呼び捨て、○○さん、ちゃん、くん、アンタ。
ロルテスト:( いつも通り、明るく元気に過ごした一日は家族に帰宅を告げたところで一度終わりを迎える。今日はどんなところが良くて、だめだったところはどこか。いつだってそばに人が絶えない女の子でいなければ、好かれていなければ、一人になるのだけは嫌だ。そんな思考のまま静まり返った自室で手早く学校道具を置き、制服を着替える。早く済ませて、みんなのいるリビングへ。早く。いい子の自分に戻ればだれにも嫌われなくて済む。そばにいてくれる。焦燥が行動に現れ出たような乱雑さで机に放ったカバンから荷物を取り出していると、ふと一枚の紙が床へと落ちる。それは珍しく蝋で捺された手紙で。もらった覚えのない手紙に疑問が沸くが、誰かがこっそり忍ばせたのだろうか。そう思うと悪戯好きの面々が思い出され、ほんの少しむず痒い気持ちになる。「…もー、アタシだからよかったケド、ほかのヤツなら捨てられててもおかしくないんですけどお」すっと持ち上げた手紙は黒薔薇の封蝋で閉じられていて、なんとも古風な、ヴィンテージものの印章だということがわかる。今時、こんなものを持っている人が居たとは。美しく細工された模様に目を奪われつつ、ハサミを取り出せば、上部を切り、中身を取り出した。中に入っていたのは一枚のカード、その内容を見ようとした瞬間、ぐらり、と視界がぶれた。咄嗟に支えを見つけようと伸ばす手も届かず、視界が白に染まっていく___。
ふと、目が覚めた。視界に広がる光景は馴染んだものではない。寝起きの頭ではその事実をうまく噛み砕けず、ぼんやりと眺めているうちに、体を優しく包み込むふかふかとしたベッド、掛けた覚えのない毛布、大きく寝転がっても壁にぶつかることのない脚。_そんなことあり得ない。ばっ、と飛び起きた先の光景はやはり馴染みのないものばかりで。まるで貴族か使っていたかのような古めかしい一室に一人、ベッドの上に転がされていた。次第にことの重大さを理解した頭は必死に今までのことを思い出そうと回転する。たしか、自室で知らない手紙を開けて、中に入っていたカードを読もうとして…。そこで意識が途切れたのだ。どくどくと心臓が跳ねる。そのとき、心臓の音ばかりが響いていた部屋にノック音が響く。一気に跳ねた心臓を落ち着かせるように深呼吸をし、これはきっと悪戯だ。悪趣味な、悪戯。手紙を忍ばせた友達がやったこと。自室で倒れたのだから家族ぐるみかもしれない__。そう思い込めばいつもの演技と同じだ。努めて緊張感のない声をあげ、ドアへと歩きドアノブを捻った、ほんのすこし震えた声には気づかない振りをして、 )
…っはーい、今開けるよぉ…。もう、変な悪戯はやめてほしーなあ…。


こんちわぁ、なんかすっごいおもしろそーな場所だなあって前から思っててさー、遂に来ちゃったあ。
あ、急に話しかけてごめんなさあい。アタシ、キャンディっつーの。ここの案内人さんにさ、キャンディのこと少しでも知ってほしくて…、キャンディからの言葉でもいーい?
ここでならさ、キャンディのホント、出してもいーんでしょ?あはッ、それってちょーサイコーじゃん!
でもでも!相性ってヤツ?大事だし。キャンディのコト見て、ダメそーだったら言ってね!
キャンディは怪物さんたちのトクベツになりたいけどぉ、怪物さんたちはキャンディのこと、おいしくなさそ!って思ってるかもだし!
合わなそだったらまっすぐおうちに帰っからさあ。お返事だけ!よろしくー、ほんじゃねー。



  • No.737 by ニンファ  2021-08-23 20:32:03 





>クォーヴ/テオ(>733)

素敵な怪物さんに会わせてくれてありがとう!この夢の中でニンファは食べられちゃうけど、夢が終わって目が覚めたら、また会えるかなぁ。もしまた会えたら、お友達になってもらおうっと。クォーヴにも、また会えるよね。ニンファ、楽しみにしてるんだよ。だから、良い子で待ってるね。たくさんお世話してくれてありがとう。おやすみなさい、死神のお兄ちゃん!



***


パパ……じゃ、ない…?(今この瞬間最も会いたい人物が扉の先に居ること、何よりも温かい安堵感をくれる大きな胸の中へ飛び込めること、そんな祈りと共に上げた視線の先に立つ姿を見るなり込み上げてきた驚きが瞬間的に泣き出しそうな不安を上回ったのか、目をまんまるにして固まりながらぽつりと呟き。時間にしてほんの数秒間、しかし体感で言えばもっとずっと長い間唇を横に結んだままじっとしていたが、少しずつ戻って来る冷静さが連れてきたのは先程驚きのあまり一時的におさまっただけの不安と、知らない場所で知らない誰かと対面していると言う恐怖。ばくばくと忙しなく脈を打つ心臓が無意識の内にぎゅっと力のこもった体に熱をもたせ、頭で考えるよりも先に逃げ道を探そうとする本能に突き動かされて一歩、また一歩とよろめくように部屋の奥へ向かって後退しつつ、風変わりな相手の姿をじろじろと眺めて。「パパはパパ、強くて優しくて、ニンファのとっても大事な人だよ。」と、投げ掛けられる問いを無視する事こそ無かったが、対面した瞬間じっと覗き込んだ相手の瞳にぎらりとした一瞬の鈍い光を見た事実が迂闊に近付いてはいけないと警鐘を鳴らす。とにかくどこかへ逃げなければ、父親を探さなければ、そんな思いに駆られて落ち着きなく周囲を見回しながら「ねえ、テオ、ニンファのパパはどこに居るの?どうしてニンファは、テオのおうちに居るの?ニンファ、テオの事知らないよ、知らない人には着いてっちゃダメだって、パパとのお約束、ちゃんと守ってたのに……」どうやら知らない間に相手の家へ連れて来られたのだと思っているらしく、どれだけ見回してもやはり記憶に無い見知らぬ部屋の中を動き回って)



  • No.738 by ユギン  2021-08-24 00:42:45 



>リュカ(>736


やあ、僕らの可愛い子羊ちゃん。黒薔薇のお屋敷へようこそ、僕は今夜の案内役のユギンだよ。覚えていてね。
ああ、君は甘くて美味しそうな名前がキュートだね。なるべく長く舌の上で転がしていたいけれど、あんまり堪え性のない怪物なら我慢できなくてすぐに噛み砕いちゃいそうだ。そうならないように気をつけてね、キャンディ。
頭の回転が早くて饒舌だけれど情緒は子供時代に置いてけぼりにしちゃっただなんて、グランギニョルにぴったりの演者じゃないか。子羊ちゃんがこのお屋敷でどんな運命を辿るのか今から楽しみだなぁ。
相性については今の所特に懸念はないけれど、何かあればお互いに遠慮は無しにしようね。そんな他人行儀をしたら黒薔薇の機嫌を損ねちゃうから。

さあ、最初に君を迎えに行く怪物のお話をしようか。人魚の彼は相性的に少し怪しいところがあるから、他に希望がなければシャルロットを向かわせようかと思ってるよ。もしもっと面倒見の良い住人がよければ、比較的人間に対して友好的なマリーシュカやジョネルも候補に挙がるかな。
それと、今は黒薔薇の気紛れでトクベツな夢を視られる期間なんだ。もし興味があれば>706を確認してもらって、お好きなシチュエーションとご指名を聞かせて欲しいな。


  • No.739 by テオ  2021-08-24 02:05:16 



>ニンファ(>737


パパ……、変わった名前。けど、言い易イ。
(親兄弟の概念をいまいち理解しきれてないために、切実にその存在を要求する少女をただぼんやりとした様相で見下ろしながら暢気な感想を。最早それが父親を意味する単語ではなく貴女の大切な人の固有名詞なのだと曲解しながらもそれは些末な事とばかりに「 ニンファ、良い名前。柔らかくテ、甘ソウ 」淡々としていながらどこか機械じみた調子外れな抑揚が不気味さを助長する声。物騒な発言である自覚もなく、怪物は人間を食って当然というこの屋敷の摂理に従って一歩部屋に踏み入ろうとした瞬間、ゴチンと音を立てて枠におでこをぶつけ「 ……ココ、小さい。ニンファが小さいから、扉も縮んダ? 」貴女に用意されたのは成人用の部屋だが、いずれにしても怪物規格のフランケンからすれば些か余裕に欠けていたらしくぶつけたおでこをさすりさすり。本気とも冗談ともつかない言葉のままに今度こそ少し身をかがめて無事入室し、後ろ手に扉を閉めることでこの部屋を密室と化して。ちょろちょろ動き回る彼女は小動物のようで、ゆっくりとその一挙手一投足を目で追いながら最後まで口を挟むことなく静聴した後「 パパの居場所、知らナイ。ココ、オレの家ジャなくて黒薔薇の屋敷。ニンファは約束守ッタ、けど使い魔がニンファ攫って来タ 」ギシ、ギシと奇怪に首を左右へ傾げながらひとつひとつの質問に出来る限り応えて。最後に貴女は不可抗力で連れ去られた旨を告げれば、こめかみに突き刺さったネジを掴んでガチリと半回転させる音で注意を引いたつもりで「 ニンファ、オレ達のゴハン。今から、オレだけのゴハン 」と残酷で変えようもない事実をハッキリと真正面から宣告して)


  • No.740 by リュカ・キャンディ  2021-08-24 04:16:44 



>ユギンさん( >738)



ハァイ、ユギンさん。お出迎えありがと!
先ずは、キャンディが怪物さんたちのお眼鏡にかなったことが嬉しいなあ。飴玉みたいにひょいとお口に放り込まれないよう、気を付けるねえ。
でも、それもまたひとつの運命ってヤツ?キャンディをトクベツにしてくれる怪物さんに食べられちゃうの、どんな気分なんだろ?ふふっ、ちょーっと楽しみかも!
でも、ユギンさんみたいなやさしー怪物さんなら、噛み砕かずに最後の最後、溶けきるまで舌の上で味わってくれる?ユギンさんになら食べられてもイイよ…なーんて、あははッ!
オーケー、やっぱ話してみなきゃ判断できないトコあるし、何かあればね言い合わなきゃだよねえ、お互いが楽しくお話しできるのがイチバン!
アタシもちっとこの界隈から離れてて、最近出戻ってきた一人だから、ブランクとかルールとか、ヤな気持ちにさせることしちゃってたら言ってね?
キレイに咲いてる黒薔薇さんに失礼のないよーに過ごさせてもらいまあす。

やったあ、シャルロットちゃんとお話しできるのうれしい!
あっ、でもでもぉ、マリーシュカさんとジョネルさんとも仲良くなりたいかも…、どの怪物さんとお話させてもらおうか、迷ってた中の二人が挙げられるなんて、ふしぎ!
う~ん、迷うけど、お先にシャルロットちゃんとお話したいかも…、彼女の好かれることを渇望する精神とアタシのこの歪な外面が、うまくマッチするといーな。
へぇ!今ならトクベツな夢が見られるんだ。一回食べられてみるのもってヤツ?面白そーじゃん!
でも、残念。アタシ、だいぶ速さにムラのあるレスポンスだからさ、末までにその物語を完結できる保証がないの。順当に行けば、①で参加したいかな~って思うケド…。もうひとつ、アタシを食べるなら、ホントにアタシを必要としてくれる怪物さんにしか食べられたくないかも、なんて…我が儘かなあ?
そういうことだから、惜しいけど通常交流から始めさせてもらえるとうれしいな。



  • No.741 by ユギン / シャルロット  2021-08-24 16:15:04 



>リュカ(>740


ふふ、君はよく彼女の特徴を掴んでいるね。求められたいと叫ぶ依存と、相手を所有したい依存はまるで属性の違う劇薬みたいだ。混ざったらどんな化学反応が起きるか、――もしかすると屋敷中の怪物を巻き込んじゃうかもしれないよね。
夢について、検討ありがとう。君が望む物語を紡ぐ事が何より大切だから、惜しむことなんて一つもないよ。黒薔薇は気紛れ、きっとまたいつか夢の根を君の枕元にも張るだろう。
さて、早速シャルロットをお迎えに上がらせようか。今夜の僕の役目はここまで、けど何かあれば遠慮なく呼んでね。キャンディ、素敵な夜を。


***


シャルロット:
(光沢のある黒革の家具一式に所々の差し色はバイオレットパープル。さらにはふんだんな黒いレースで彩られた如何にもゴシックな部屋の中央に座り込み、一人遊びに興じる少女、否、機械仕掛けの怪物がひとり。小さく華奢な手で弄っていたのはどうみてもヒトの顔面、比喩でも形容でもなく生首から目玉をくり抜いて光にかざし「 ……キレイ 」だなんて恍惚と呟いて。ふとコウモリの使い魔がキィキィと到来し、お楽しみの時間に水を差されたと表情には出ずともまとう雰囲気で不服を示すが、慌てたように一層激しく鳴く使い魔の声にそれはふっと和らいで「 そう。……新シイ玩具が来たノ 」短い頭で懸命に首肯する使い魔を尻目にぶわりと広がっていたショート丈のドレス裾をお粗末に整えたつもりで、向かったのは貴女の部屋。ノックの後に開かれた扉、自身より幾ばくか目線の高い“獲物”を見上げ「 イタズラ?じゃないノ。ココで起きるのは本当のコトヨ 」今にも零れ落ちそうなほど不気味に開かれた光のない双眸とは裏腹に、大きく開かれることのない小ぶりな唇から温度のない声ではっきりと現実を告げ、それがこの屋敷での常識だと言わんばかりに遠慮なく彼女の自室へと足を踏み入れ。数歩進んだところでピタリと制動し、ギギギ、とぎこちなく首を巡らせて振り返り「 私シャルロット。アナタはダアレ? 」本来質問すべきは拉致されてきた貴女である筈だが、そういった情緒を感じさせないまさに機械のような一定の抑揚で問い掛けて)


  • No.742 by リュカ・キャンディ  2021-08-24 19:38:14 





>ユギンさん / シャルロットちゃん( >741


あは、そりゃ面白いコトになりそー!その時には、キャンディをここまで案内したユギンさんも共犯だかんね!
ユギンさんも、ここまでありがとお。インキュバスを紳士だなんてお笑い種かもしれないけど、ユギンさんみたいな優しいエスコートをしてくれる紳士なかなかいないからさあ、今度会ったとき、次はユギンさんともお話しさせてよ。
あっ、ごめん、まだ行かないで!PF提出の事なんだけど、アタシ、こういう風にアナウンスがかかってない状態での交流は知らなくて…、一つ聞いてもいーかなあ?
ほら、前はアナウンスがかかって、お互いどちらかが離席するまで交流して、また次回も来てくれたら本登録って形だったじゃない?今のこの状態…置きレス仕様ではどのタイミングが区切りになるのかなって。…ほらほらあ!いちおーさ、そこで相性の判断がつくし、心の準備はしておきたいわけだしい…。もうどこかに記述があったりしたらほんとごめんなんだけど…。あと、この状態まま返しててもいーのかなって聞いてもいーい?とりあえず、今の状態は置きレスって認識でだいじょぶそ?



は、…え?…ぁ、悪戯じゃ、ない…?
( 気丈にふるまいながらも震える手でそっとドアを開いた先に佇んでいたのは、まだ中等教育を受けているようなうら若き少女で。てっきり、友達が待ち伏せているものだとばかり思っていた、否、思い込ませていた頭にすうっ、と冷たい風が通り向けていくような不快感。少女の未成熟で可憐な唇から発せられた言葉は、淡々と事実を述べているだけで、そこにはからかいも、悪意も何も乗っていない。そのギャップに空恐ろしいものを感じて。脅かし役だ、そう思い込もうとしても今度はうまくいかない。まるで蛇に睨まれた蛙のように委縮し、動かせないままの瞳に移るのはあまりにも人間離れした姿。こちらをじっと見据える黄緑色の瞳はハイライト一つ浮かんでおらず、今にも飲み込まれてしまいそうな恐ろしさを感じる。青白く生気のない肌と、なにより…、でかでかと頭部に突き刺さった螺子と、まるで皮膚を後から繋ぎ合わせたかのような継ぎ接ぎが顔に大きく縦断していたからだ。そこにジョークグッズとは比べ物にならない生々しさを感じ、これは悪戯なんかじゃない、本物だということに嫌な汗がにじむ。気圧され吐息しか漏れでない口から唯一言語化できたものは悪戯ではない、その一言だけ。ここで起きるのは本当の事だけ。では、私は自室から、この少女に、ここまで連れ去られたとでもいうのだろうか。あまりのことに茫然自失としている間にも、少女は己にいる部屋へと入りこんだ。その堂々たる姿にこれが当然なのだと思い込んでしまうほど、この部屋と少女の服装が美しく映えていて。まるでブリキの人形のような音を立て振り返った少女の問いにもいつもならば、こちらの台詞だと噛みついてしまうところだが、この幼い姿形とこの無垢にも感じられる無機質さの前では不思議といい淀んでしまう。「あ、たしは…、キャンディ。その、よろしく。シャルロット。」果たしてよろしくというべきなのか、うろ、と彷徨った瞳はもう一度少女をとらえると、すう、と息を吸い、彼女が踏み込んだ分だけ近づいて、そっと左手を差し出す。少女がどのような目的で己を攫ってきたのかは知らないが、現状態で敵意が見られないということは害意はないのだろう。少なくとも今は。その中で逆に敵対的な行動をとるのは相手を刺激するだけだ。「…ね、握手しよ。初めましてー、仲良くなろーって意味の握手。…ね?アタシ、シャルロット…いや、シャルロットちゃんとお話しできたらうれしーなあ。」人が一番好むのは好意的な態度。この少女にそれが通じるかなんて些末なことだ。動かなければ大変な目に合う。ただそれだけ。にこりと作った笑顔に甘えるような猫撫で声で発した言葉はあながち嘘とも言えないのだ。恐怖の中に混じるほんの少しのスパイス。他者へのおさまらない飢餓感はこの少女さえも毒牙にかけんとする。そんな自分が恐ろしかった。本題を後付けに、さあ、吉と出るか凶と出るか。少女の様子をうかがって、 )
アタシがなんでここにいるのかも、さあ…?教えてほしーし。



  • No.743 by ユギン / シャルロット  2021-08-25 01:36:37 



>リュカ(>742


勿論。僕は君みたいな可愛い子羊ちゃんを導くためにお屋敷にいるんだもの、今度は僕ともデートしようね。
そうだね、質問をありがとう。このお屋敷も扉が開いている時間が以前と比べてかなり不定期になってしまったから、原則置きレスと認識しておいて貰った方が良いかな。仮登録終了の区切りは、シャルロットとの初夜が終わるまで。置きレスベースでの交流に変わったから、以上の認識でいてもらえるかな。他にも分からない事や確認しておきたい事があれば、遠慮なく教えてね。


***


(光も影も吸い込むような双眸は問に対する返答を得られるまで一寸たりとも貴女から外されることはなく。答えるまで許さない、そんな圧力をかけていると誤解されても致し方ない刺さるような視線はそのままに、漸く名前を得られた事に「 ……ソウ。 」と小さく呟いて。随分素っ気なく聴こえるかもしれないが、胸中では相手が思い通りに名を明かした事に満足感を覚えており決して機嫌は悪くなく、だからこそ表情も濁らせないまま「 ――――? 」コテン、と人形の頭が落ちるように小気味よく首を傾げ「 私と、仲良く、したいノ?私とお話、嬉しいノ? 」新入りの獲物の反応は往々にして命乞いをしたり恐怖に泣き喚いたりと散々だが、それは当然の事。その当たり前から逸してあろうことか獲物の方から捕食者へと歩み寄る無防備さが理解できず、頭上に目いっぱいのはてなマークを浮かべながら「 あくしゅ。……ッテ、何? 」それは怪物の世界に存在しない文化なのか、それとも無知な怪物がインプットされていないだけなのか。未知な感覚の連続に、見開かれた両目はまばたきをすることも忘れて食い入るように貴女を見据え続けながら「 アナタ、選ばれたノ。 」がらんどうな自分でも答えられる問がある。ゆえに簡潔に与えたはずの解は一周回って要領を得ておらず、しかしそれに気付く能もないまま「 ダカラ、ずっとコノお屋敷で暮らすノ 」ギシシ、と身体を軋ませながら今度は身体ごと貴女へと振り返り、あいも変わらず雲を掴むような声色ではっきりと荒唐無稽な現実を告げて)


  • No.744 by リーパー  2021-08-25 11:17:48 





>レナード( >734


( 柔らかな温かみを持った色の光が傷口へと触れたかと思えば、その部位の痛みは感じなくなった。されど最も深かった傷口が塞がっただけ。それで助かるなど思ってもおらず、次ぐ彼の相変わらずな言葉にはふっと表情の力を抜いて笑みを浮かべてみたつもりだが、果たして上手く笑えていたのかは彼のみぞ知るところだろう。恒の通りであれば暴れたであろう抱えられ方をされても、今はその腕の中に大人しく収まりじっとしている事しか術は無く。朦朧とする意識の中で告げられた屋敷の真実は、ただでさえ鈍い頭の回転が殆ど機能していない今では全て理解ができるはずも無く瞳を瞬かせ。彼が告げたことが事実なのかさえ分かりはしないが、一つ理解が出来たのはどうも彼がその事について苛立たしさを感じているのであろうという事「 ……アンタから一番よく見える場所で咲いてやるよ 」どうせ日陰で生きてきた人間なのだから見晴らしなどどうでもいい、それよりも彼の言葉が事実なのなら、そしてもし咲ける場所を選べるのなら、他のどの屋敷の住人に気付かれ無かったとしても彼が見てくれる場所を選ぶだろう。そんな事を考えていればふっと身体が浮く感覚に、思わず目線は足元へと。遠ざかっていく地面をぼんやりと見つめていれば衝撃も感じずに辿り着いたのは屋敷の屋根の上。もうさしてはっきりと周囲を視認出来ているとは言い難いが、白い靄が掛かったような風景を見渡してから彼へと視線を戻し。喰べてくれるつもりなのだろうが、彼の視線が首筋へと移った事は少しばかり面白くない。身体を支えてくれているのをいい事に僅かに身動ぎ、掠め取るように軽く唇を重ね合わせた後に深紅の瞳を見つめて「 最期、一回でいいから名前呼んで 」焦点さえ定まってはいないが、命の灯火が尽きるその瞬間まで彼の事を視界に焼き付けておこうと )



  • No.745 by レナード  2021-08-28 23:11:19 



>リーパー(>744


……お前なら出来るかもね
(性悪な黒薔薇の支配する屋敷で数々の怪物に寵愛された貴方ならば、或いは。投げて寄越すような淡々とした口調ではあったものの、そこには折れない芯を凛と讃える貴方へと注ぐ満腔の敬意がひっそりと内在していて。それを巧く表現出来ていたかは別として、普段人を認める発言などしない吸血鬼はそれを最期の餞とするつもりで首筋へと牙を寄せようとした刹那、もう自力で駆動する余裕などないと思っていた貴方に不意を突かれた事でピタリと動きを止め目を瞠り。それが悪魔やインキュバスの捕食行為ではなく、人間の世界で暖かな感情を表現する挙動だという知識があったからこそ、突如去来した筆舌に尽くしがたい情動に珍しく狼狽し「 ――おまえ、っ 」眉間にしわを寄せながらも声音に滲むのは不快ではなく、照れ臭さのようなそれで。文字通り死人のように白い頬へほんの僅かに朱を差したか否か、虚を掬われたことに対して悔しそうに吐息した後「 本当に俺の傍に咲けたら、毎日一度呼んであげる 」一本取られた事を素直に認め、黒薔薇に魂を捧げてもなお貴方の屋敷での暮らしに少しでも彩りを添えられたらとイフに期待を寄せた約束を一つ。満月の銀光に透けて消えそうな儚い命を惜しむように腕に抱く力を強め、切なそうに眉尻を下げ事切れる寸前の貴方の双眸を見つめ「 リーパー、お前は美しい 」ただの家畜と軽んじた人間にここまでその生命を尊重したいと思わせられたのは初めてで。心身共に空恐ろしいほど綺麗な貴方の首筋はいっそ神聖なように思え、覚悟を決めるように紅い双眸が煌々と輝きを増せば、スティレットの如く鋭い牙をその白い肌へ穿ちリーパーという尊い命へ幕を下ろすだろう)

  • No.746 by ニンファ  2021-08-29 12:54:16 





>テオ (>739)


だっ――――…大丈夫?それ、痛くないの?(ばくばくと忙しなく脈を打つ心臓が白い頬を薄っすらと上気させ、今ひとつ噛み合わない会話に違和感を覚える事も忘れるほどに動揺と心細さでいっぱいになった心は、大きくそして頼もしく見えた父親の体躯をも凌駕するその姿にはっきりとした恐怖を抱き始めて。一方で、こめかみを貫通する大きな螺子や継ぎ接ぎの痕が残る顔、怯えながらもどこか心配そうにちらちらと相手へ視線を向けてそれらを確認しようとするのは、"彼は怪我をしているのだ"と言う受け取り方をしたからだろう。気にはなるが恐ろしくて迂闊に声を掛けられない、そんな逡巡を確と木枠に額をぶつけるその鈍い音が吹き飛ばし、思わずはっとして一歩相手の方へ近付きながら、自身の額や顔、こめかみ、痛いのではないだろうかと想像の及ぶ箇所へ自らぺたぺたと触れて具合を尋ねて。とは言え、姿を見れば見るほど、声を聴けば聴くほど、目の前の相手が自分と同じ"人間"と言う種族からはどこかかけ離れた存在である事を悟り始めており、この空間が密室と化した事を報せる音を引き鉄として急速に舞い戻ってきた不安と、関節の滑らかさに欠ける不気味に軋むようなその動きも相俟って、ひとつひとつ取りこぼしなく丁寧に応えてくれた筈の声には露骨な動揺を見せ。「つかいま…?……テオ、ニンファおうちに帰りたい。パパの所に帰りたいの。」と、混乱のあまり涙も出ない円い瞳を真っ直ぐに相手へ向けながら訴え、今自分が居る場所も分からなければ時間も帰り方も分からないと言う途方も無い状況に揺れ動く心を必死に支えて。しかし、徐に螺子を掴んだ大きな手がこれまでに人の体から発せられるのを聞いた事の無い音を伴ってそれを回す様を目の当たりにした瞬間、ひっ、とか細い声が漏れ、まさか突き付けられるとは思いもしなかった、幼い心にはあまりに衝撃的で残酷な事実を告げられる頃にはふるふると首を力無く左右に振り、「じゃあ、ニンファはテオに食べられるの?何で?ニンファは牛さんや豚さんとは違うよ、嫌だ、食べないで。食べちゃだめ、食べられたくないもん!」と強く両手の拳を握り締めながら懸命に抗議し)



  • No.747 by レオ  2021-08-29 17:58:09 



>ラザロ(>729

…ああ!君の炎も素晴らしかったとも!
(己の驚嘆に笑う彼の指先が額に当たって、それから目の前で噴き出す火に対抗するような言葉に一度ぱちりと瞬く。だが、いつかの泉で見た彼の炎をその目の奥に浮かべた次には、また大輪の笑みを満面に咲かせて、あの日の感動を言葉として告げる。「……ふむ、この中に、生き物が…」次いで出鱈目な受けた説明を、常識知らず故の正直さで受け入れては、それを噛み砕いて飲み込まんと自身の口で繰り返す。しかし──「な、はっ!?」不稽な知識を完全に腹に落とす前に放たれ、足元を駆けずるものが発する音に意識は逸れ、思わずそれを避けんと彼の周りを慌てる足でぐるりと一周する。次いでその火の、意思を持ったように動き回る様子や、鳴き声にも思える激しい音は、彼の言葉を確かなものと信じさせるだけの要因と変わり、「…なるほど。生きているな、これは…」火花の鼠が大人しくなる頃には、そんな納得の声さえ零れる。その後、思わぬ驚きに些か逸った心臓を、一度の深呼吸で落ち着かせつつ、彼の手に掴まれているそれらにまた目を向け、ふと視界に付いた物を指差す。「…こんなに細い物にも、その……サラマンダー?、は詰められているのか?」差した先にあるのは、糸にも似た細さで縒られた手持ちの線香花火。不思議がった細い視線でそれを見詰めると同時、言い慣れない名称に少々ばかり辿々しくなりながら、彼にまた己の疑問を渡した。)


  • No.748 by リーパー  2021-08-31 20:50:53 





>レナード( >745

( 唇を離した先、常は飄々とした様子の彼が狼藉している様に、してやったりとばかりに弱々しさは残るだろうが片側の口端を持ち上げてみせるのは彼の記憶に弱った姿を少しでも残したくは無いという精一杯の強がり。しかし、普段であれば珍しく僅かだが赤みの差したように見える頬を指摘して笑い声を漏らしていただろうが、勿論のことながらそんな余裕など持ち合わせているはずもなく。終焉を迎えた後の約束事など無意味だと一笑に付しただろうが、それも悪くは無いと思えるのは彼に絆されてしまったからか、はたまた今日この日に至るまでに自分の考えが変わったからか。どちらにせよ深く考えた所で答えに辿り着ける訳も無く、早々に思考を放棄してしまえば薄く、本当に薄く表情を和らげる事で名前を呼ばれる嬉しさを表したつもりで。首筋の皮膚を突き破る牙に痛みを感じる事も無く、きっと自分が迎えるはずだったどんな最期よりも穏かな表情を浮かべたまま、力の抜けた身体を彼へと預けたまま人生の幕を降ろすまでの時間は然程かから無いはず。意識がふつりと途切れる間際「 ……すき、 」最後の吐息に乗って出た言葉は殆ど声帯を震わせる事の無い音とすら判別出来るか分からないもの。それが彼の耳に届くか届かないか、その未来を知ること無く終焉を迎え二度と目覚めぬ眠りへとついて )

****

夢の幕引きはこの辺りだろッて踏んで失礼すんな。
いつかあるかも知れねぇ夢、俺としてはすげぇいい夢見れたッて満足してるし、アンタにとっても同じだったら嬉しい。
んで、次の話だけどそろそろ俳優野郎を屋敷に引き込みたいし、アイツの方の物語を紡げたらって思ってる。一応、アイツの詳細を置いてるのは>644初回指名はハイネって話でまとまってた気がする、とだけ。

久々にレナードと話せてすげぇ楽しかったし、初対面の時のツンツンした感じ懐かしくなったから、また近々会いに行くッてアイツに伝えといて。



  • No.749 by テオ  2021-09-11 20:18:00 



>ニンファ(>746


痛くナイ。……触って、ミル?
(痛いか、苦しいか、美味いか――YESかNOで容易に回答できる問はおつむの足りない怪物でも得意とするところ。ゆる、ゆると緩慢な仕草でかぶりを振ってから、怪物である己の身を心配してもらったのだという幸運には気付かず、反対にただの好奇心ゆえの質問だと独断し縦に長い巨躯を膝を曲げることで縮めてみせて。宝石商が見つければ喉から手が出るほど欲しがるだろう透き通った珠のような2つの青をじぃっと見つめながら「 …………ゴメン 」無力な怪物にはどうにもしてやれない。可愛らしい獲物の願いは叶えてあげられないのだと決まり悪そうに目を伏せ、家畜とは違うという言葉に視線だけを再度貴女へ向け「 ニンファ、牛と豚でお腹イッパイにナル。オレ達、ならナイ。ニンファじゃないとダメ 」生き方も食事も根源たる種族もアイデンティティも、何もかも異なる少女からの言葉には首肯を贈ることは出来ない。人の食事では満たされないことを伝えながら「 ニンファ、牛さんと豚さんにアリガトって言う。そして食べル。オレもニンファにアリガトって言う。そして食べル。何が違うノ? 」恐らくIQは若年たる貴女と同等なのだろうか、流暢とは言い難いながらもこの屋敷での摂理をゆっくりと静かに伝え、そうこうしている内にエネルギーに飢え始めた怪物は屈めていた膝のうち片方が不意に脱力し、図らずも可憐な少女の前に跪き祈るような体勢になりながら「 大事に、食べるカラ 」ひとかけらも無駄にしたりしないと、凶暴さの中にアンビバレントな穏やかさとある種の誠実さを讃えながら、貴女への冀求のままに武骨な片手を伸ばして)


  • No.750 by ラザロ  2021-09-11 20:57:42 



>レオ(>747


ッたりめえだろ。
(炎において右に出る者なし、自分ではそう不遜に信じていてもなお相手の心はそうは感じないかもしれない。いくら獲物の身体を力で捻じ伏せ貪れても心までは掌握出来ないことを理解していたがゆえに、およそ毒気や計算とは程遠い純粋な笑みを目にすれば、内心の安堵を悟られないようにケッとそっぽを向いて。横目でちろりと鼠が最初に爆ぜる瞬間を見遣れば、見たことのない玩具に驚く猫のような挙動を見せた彼に「 ――ック、ハハハハ!テメェはマジで可愛い奴だよなァ、レオ 」碧い鱗にびっちりと彩られた野太い尻尾をビタンビタンと地に打ち付けながら吹き出すように大笑いし、その素直なリアクションの数々を堪能すれば次に指差された線香花火を手に取って「 そりゃそうだろ?火着けて燃えるモンにゃあ大体宿ってンだよ 」一度披露した似非の知識に引っ込みがつかなくなりまたしても出鱈目を重ねて。花火のために出しっぱなしにしていた小さな火の玉の前にヤンキー座りの要領で身を屈めながら「 これァ今までみてえな派手さは無ぇがよ、ひとつ面白ぇ勝負が出来るんだ。パチパチ燃えるコイツを長く維持出来た方が勝ち、逆に先に燃え尽きた方が負け。分かり易いだろ?俺ァ今んトコ2勝0敗だぜ 」祭が始まる前に、花火の屋台を任された怪物3体で総当たり戦でもしたのだろう。イカれたゾンビと吸血鬼もどきには勝利したとしたり顔で告げながら、2本の線香花火を下から手を伸ばすことで差し出して好きな方を選ぶように示唆して)


  • No.751 by ハイネ  2021-09-11 22:05:48 



>リーパー(>748


リーパー、素晴らしい幕引きを感謝申し上げます。黒薔薇達の拍手喝采がここまで聴こえてきそうですね。
あの気難しいヴァンパイアが可愛らしく頬を染める姿など、俺ですら見たことがありません。後で少し揶揄ってやりましょうかね、――無論あれは胡蝶の夢と一蹴されかねませんが。
ああ、首を長くして待っていましたよ。ようやくあのお顔の綺麗な俳優さんと相見える事が出来るのですね。
彼のプロフィールや事前の相談内容については、再度熟読させて頂きました。巧妙な仮面と弱々しい本体の狭間で揺れ動く彼の姿には実に唆られます。願わくば彼を俺だけの獲物として永劫に閉じ込めたいものですね。……無論、抵抗はご自由にどうぞ。フフ。

さあ、彼への期待を綴ればキリがありませんから、早速もうひとつの初夜を始めましょうか。
俺は一度下がりますが、何か追加のご相談があれば遠慮なくどうぞ。


***


>グレン(>644


――――ああ、壊れてしまった。
(心から惜しむような表情とは裏腹に、仄暗い部屋へぽつんと落とされた声はひどく淡々としているようにも思えて。ベッドに横たわるのは弱冠二十歳前後の美しい青年で、眠っているような横顔は透き通るほど白く生気はまるで感じられない。羽毛の下に隠された裸体を"可愛がって"いた張本人は、ギシ、とスプリングを軋ませてベッドを降り、直ぐ側に控えていた蝶の姿をした使い魔へ「 また新しいお気に入りを探さなければなりませんね 」と声をかけ。主の要求に応えるようにリン、と澄んだ鈴の音を響かせながら翅を羽ばたかせた使い魔に、ダークエルフは僅かに瞠目した後 薄い笑みを口許へ流し「 ……流石、お前は有能ですね 」美しい男性の新入りがいるとの報告に賛辞を言い終えるや否や、燕尾服の裾を整えて砂のように姿を消し、再度顕現したのは貴方の部屋の前。統計的に多くの獲物は怪物からのノックに対して警戒心を以って応えなかなか扉を開けないものだが、拍子抜けなほどあっさりと開かれた扉の奥に認めた美丈夫の佇まいには一瞬呼吸を止め「 さて、今宵の俺には些か幸運が過ぎますね。まさか貴方のような綺麗なヒトに出会えるとは 」大袈裟な台詞は狂言ではなく、心から涌き溢れたもの。この新入りは他のどの怪物の目にも触れさせてはならないと即座に決断し、紳士然とした微笑みを絶やさぬまま「 どうやら人違いをなさっているご様子。俺はハイネ、誇り高きダークエルフの一族です。以後お見知り置きを 」拉致されてきたばかりの貴方に種族を述べても荒唐無稽だと切り捨てられるのが関の山だが、それでも素性を宣言しておくのは種族に対する誇り故か。胸に手を当て恭しく一礼した後、手のひらで貴方の部屋の中を指し示し「 今、お茶の用意をさせますよ 」"貴方が礼節を弁えているなら席につきなさい。"そんな有無を言わさぬ圧力をお茶のお誘いへ言外に醸し出しながら、貴方が踵を返したならば自分もそれに付き従う形で部屋へお邪魔しよう。もちろん、後ろ手に静かに鍵をかけるのも忘れずに)


  • No.752 by 執事長  2021-09-12 14:59:57 



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  • No.753 by グレン  2021-09-12 16:27:52 





>ハイネ( >751


やあ、ハイネ。随分と待たせてしまったみたいで悪かったね。何か追加での相談、という訳ではなくて簡単にでも挨拶をさせて貰えたら、と思って出てきただけなんだ。
ハハ、暫くはフラフラとするだろうけれど、首輪を付けられて囲われるのも悪くは無いかもね。唯その時は俺も君のこと離してあげられそうに無いかも知れないけれど。

なんて冗談はこの位にして、物語の方に集中しようか。嗚呼、これには返信不要だけれど、何かあった時には何時でも呼び出してくれて構わないからね。

****


( 扉を開けた先にあったのは見慣れたマネージャーでは無く、凡そ人だとは言い難い外見をした人物。起き抜けの頭の霞がいきなり晴れる訳も無く数回瞬きを繰り返し、僅かに眉根を顰めたまま耳に届いた名に聞き覚えがあるかと巡らせたところで思い当たらず。ならば勝手知ったる人物と同じように、では無く普段通り人前に出る仮面を被り求められる限り完璧な何処に出しても恥ずかしくない" グレン "を演じる方が早く、自分を護るにも確実だ。そんな風に思い至ってしまう程に演じる事が日常へと溶け込んでしまっている。浮かべ慣れた人当たりの良い笑みに表情を和らげ「 嗚呼、僕の所を訪ねて来るなんてエドくらいのものだと思っていてね。早とちりしてしまったみたいだ 」告げられた日常生活では耳馴染みのない言葉は悪い夢か聞き間違いのどちらかだろうか。室内を指す掌と言外の様相に、はっと気が付けば促されるように踵を返し。振り返り今一度内装を見たところで気が付いたのは、今いるこの場所が自室以外の何処かだという事。否、扉を開け見知った人物以外がそこにいた時点で、若くは目が覚め見慣れぬ天井を目にしていた時点で理解したく無いと頭が否定していただけで気が付いていたのやも知れない。ガチャリ、鍵を閉める音が実際に聞こえているはずの音よりもやけに大きく鼓膜を揺さぶる。表面上では何でもないような表情を浮かべ平常を取り繕っているが、心臓が早鐘を打ち頭の奥底では警鐘が鳴り響く。ごく自然な流れで扉に近い下手側の席へと浅く腰を掛けたのは警戒心ゆえのものと、出自故の日常で染み付いたものとが半々といったところか。一頻り視線を動かすだけで見渡せる範囲をじっくりと観察した後、彼へと視線を戻して「 ……えぇと、先ずは僕も名乗るべきだね。自己紹介が遅くなって済まない、僕はグレン、しがない新人俳優だよ 」精一杯の虚勢で何時も通りを演じてはみるものの、目が覚めたら知らない場所でした、なんて現実離れした現状に焦りと緊張で喉の奥の方が張り付いている感覚が離れない。乾く唇を舌先で軽く舐め濡らし、テーブルの上へと組んだ手を置いて「 ねえ、ハイネ。此処が何処で、僕が置かれているのがどんな状況なのか聞いてもいいかい?実はさっき目が覚めたばかりで何も分からないんだ 」最低限声の震えは無いはずだが、心の内を上手く隠し通すのは難しい。彼が目前へと座り真正面から自身を捉えているのであれば、上辺だけを取り繕い瞳の奥が不安に揺れているのが目視出来るはずで )



  • No.754 by ハイネ  2021-09-13 11:32:55 



>グレン(>753


(ダークエルフが稀有なほど美しい種族という自負はあれど、人間の価値観から見れば禍々しい異形であると理解していた故に、畏怖でも狼狽でもない飾り気なしの微笑を貴方が浮かべた事に違和感にも似た感心を抱き。無闇に泣き喚かれたりヒステリーを起こされないのならばそれに越したことはなく、その微笑が純粋なものかそれとも虚勢であるかは一旦度外視して「 エド、とやらは貴方のご友人ですか?何にせよ親しい間柄なのだとすれば、さぞ貴方の事を心配しているでしょうね 」世間話のような調子でマネージャーの彼について慮る口調はやけに他人事じみており、背後で貴方がお行儀よく下座へ着いたのを知覚しながら巨大な月を映す窓を優雅に開け放ち。すると蝶の使い魔が数匹ひらひらと飛来して、同時に魔法の力で浮かせたティーセットとお茶菓子の類をテーブルに並べてゆく。人間界の上質なホテルでお目にかかれるアフタヌーンティーと遜色のない飾り付けを手早く終えた使い魔たちに「 ご苦労 」と労いの言葉をかけ、窓は開けたまま貴方の向かいに腰掛けて。向かい合っていない時間でもしっかりと貴方の声に耳を傾けていた事を示すべく「 成程、合点がいきました。そのマスクならスポットライトに照らされても何も恥ずかしくない――むしろ輝きを増すでしょうね 」職業について言及した後、カチャリとティーカップを手に取って。ここが貴方の部屋といえど今宵のお茶会のホストは自身、ゆえに先に手を付けねば可愛らしい新入りが恐縮してしまうだろうと思っての事で、怪物にとっては特に味も感じられない人間のための紅茶を一口嚥下して。核心に迫る問には真っ直ぐな視線で貴方の瞳を捉えたまま数秒沈黙し、再度ささやかな音と共にソーサーへカップを戻し「 ……心中お察しします。さぞ不安でしょうね 」相手が何も分からない無垢な雛鳥ならば、例え屋敷の真実と相違があろうとも自身が教えた事が彼にとっての真実であり常識となるのではないか。折角巡り会えた新しい有望株に対する支配欲を卑劣な手段で満たすことも出来た筈だが、高潔さがそれを思い留まらせ「 ここは黒薔薇の屋敷、貴方の元いた世界とはまた別の場所。今は信じられずとも、永遠に沈まない月が時間と共にそれを証明してくれるでしょう 」背後の窓から後光に月を背負う形で、静かに事実を語り始め「 貴方の次の役柄はこの屋敷の住人となる事。もちろん俺は貴方を歓迎します。……俺以外の住人も恐らくそうでしょうね 」語尾にわずかに忌々しさを含ませたのは、美しい獲物を嗜食する怪物は自身以外にも多く存在するから。ゆっくりとソファから立ち上がりながら言葉の調子を流れるようなそれに戻し「 俺のように言葉の通ずる隣人ばかりとは限りません。だから一人で出歩いてはいけませんし、俺以外の訪問者も拒むのが吉でしょう。それが出来ないのなら、俺とグレンだけの特別な部屋を用意して差し上げますが、いかがです? 」獣が牙を隠して歩み寄るように、人面獣心のシリアルキラーが刃物を背にして忍び寄るように。自分以外の怪物と接触しないことを約束させるか、拒むのならば閉じ込めてしまおうと遠回しに欲望を滲ませて)


  • No.755 by 執事長  2021-09-13 21:48:13 



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  • No.759 by グレン  2021-09-19 23:01:02 





>ハイネ( >754 )


エドは、…そうだね、友人みたいなものだよ。心配しているかは分からないけど。
( 頭に過ぎるのは飽くまで仕事の内なのだろうが、自身の損得勘定を抜きにして自分を見てくれていたマネージャーの事。慣れた顔を思い浮かべた事でふ、と肩の力が抜けたのは彼が此方へと背を向けているのも一端を担っているだろう。彼が窓を開けたと思えば室内へと舞い込んでくる蝶に宙へと浮かぶティーセット。今までの生活では見た事のない光景に数回目を瞬かせているうちに、目前へと用意されたのは写真でしか見た事が無いようなアフタヌーンティーの一式。言われ慣れた事もあり、最早感じるものがなくなってしまった褒め言葉だが、父親と比較をされないというだけで多少心に余裕が生まれたのも事実。礼の言葉の代わりに柔らかく口角を持ち上げてから彼に倣い、カップの紅茶を一口。柔らかいながらに心地のよい渋み、ほんのりと舌に残る甘さに、こんな時でさえじんわりと緊張感が解れるような気さえするのだから不思議なものだ。ふう、と軽く息を吐き出してから殆ど音を立てる事なくソーサーへとカップを置いて。同情をするかのような言葉に次いだのは俄には信じ難い事実。確かに昨夜急足で帰路に着いたのは夕刻だったはず。だがしかし、今もなお月が顔を出しているのは自分が寝過ぎたせいか、それとも彼の言葉通り元の世界とは別の場所なのか。もし前者なのだとしたら、仕事の話だと叩き起こしに来るマネージャーはどうしたのだろうか。後者であればあの真面目な彼が顔を見せない事も、太陽でなく月が未だ顔を出している事も納得がいく。ならば決まっていた仕事は、舞台に立つ者として認められつつあった自分の立場はどうなるのだろう。言いようのない不安や緊張でどくりどくり、と耳の近くで心臓が脈打っているのかと思う程鼓動がはっきりと分かる。彼が話終わるまでじっと耳を傾けて「 成程……分かったような分からないような 」深い溜息を細く吐き出す事でマイナス思考に陥り掛けた思考を押し留め、煩い程の脈を僅かに抑えてから苦笑を浮かべ「 …ただ、今の話が本当だとして。閉じ籠もっているのが安全なんだろうけど、他にも人が居るのなら会ってみたいっていうのが僕の本音かな。嗚呼、勿論君さえ良ければ一番に頼らせてもらうつもりだよ 」四六時中誰かと同じ場所へと居るのはずっと完璧な姿を演じる事になるのと同意。幾ら演じ慣れていようとそれは出来る事ならば避けたいが彼の言葉を鵜呑みにする程頭が弱いわけでも無い。折衷案として付け加えた言葉で彼が納得してくれるかは不明だが、どうだろうかと問わんと首を傾げて )



  • No.760 by ハイネ  2021-09-21 05:45:08 



>グレン(>759


――――、成程。肝の据わったヒトですね、貴方は
(数秒の沈黙の後、第二関節で淡く折り曲げた人差し指を自身の青い唇に添える形でくつくつと含み笑いを。他の怪物の危険性を理解しきれていないのか、はたまた理解していてもなおナニカとの繋がりを求める寂しがり屋か。強欲だな、と抱いた感想を耳触りの良い言葉に置き換え評価しつつ長い足を組んで「 新入りの存在を同胞達へ秘匿するのは難しい。貴方の存在は火が朽木を伝わるように止めどなく住人の耳に入り、興味を持った者がこの部屋を訪れる。貴方は拒否ではなく受容を選んだのですから、どんな怪物が来ても文句を言ってはいけませんよ? 」ここで自身の寵愛を受け入れなかった事を後悔すれば良いのに、そんな悪戯心は哀れみを隠そうとしない微笑の奥に仕舞い込んで小首を傾げて。伸ばされた鋭い爪のせいで異様なほど長々として見える指を指揮棒のように振るえば、黒とも紫ともつかない淡い光が二人の間に小さく渦を巻き、やがてそれは黒く煌々と輝く指輪の形を成して「 貴方を最初に見つけたのはこの俺です。そして貴方が水先案内人として選んだのも。これはその証です 」手のひらを上に向けて左手を差し出す、それはご令嬢をエスコートせんとする貴族にも似た所作。貴方が左の手を重ねてくれたのならばそのまま、もし拒むのならば不可視の魔力を行使してでも片方の手を差し出させる算段で、形の良い中指へと指輪を嵌め込ませ「 貴方が他の怪物と逢瀬を楽しむ間、俺も貴方を吟味させて頂きますよ。結論が出るまで、貴方が誰にも食べられませんように――これはその御呪いも兼ねて差し上げます 」人肌のぬくもりを名残惜しむように指先へ冷たい唇を寄せてから、飛び立つ前の小鳥をそっと自由な空へ解き放つように緩やかに手を引いて)


  • No.761 by 執事長  2021-09-23 10:49:38 


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  • No.762 by 執事長  2021-09-24 21:18:46 




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  • No.763 by 執事長  2021-09-25 17:14:31 



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  • No.764 by 執事長  2021-09-27 20:14:22 



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  • No.765 by リュカ・キャンディ  2021-09-28 19:16:29 





>シャルロットちゃん/ユギンさん ( >743

なるほどー!了解でーす。
何から何まで説明ありがとお、ユギンさん!すっごくわかりやすかったあ、このままキャンディの学校の先生になってほしーぐらい!
今のところ、ほかに質問はないから、とりあえずダイジョーブ!
じゃあ、初夜が終わるまで、お付き合いおねがいしまーす!


( 肯定とも否定とも似つかない応えを返した少女に、ひとまず機嫌を損ねた様子はないようで安堵する。にこりとした笑顔と差し出した手はそのままに、機械染みた動きで首を傾げた少女の表情は最初のまま変わることがない。しかし、かけられた言葉には尋ねるような響きが含まれていて、「っうん、シャルロットちゃんと~…その~…、仲良しになりたいの!…ほらっ、袖振り合うも多生の縁って言うでしょ?シャルロットちゃんといっぱいお話しできたらうれしいなって!」興味をこちらに向けたことに、作られた笑顔からすっと緊張が抜けて、声にも喜びが混ざる。釣れた。と狸な自分が顔を出す反面、幼子のような純粋な問いにつけ込む自分への罪悪感がせめぎ合うがしかし、少女の問いはもっともだ。現時点でこの状況は誘拐に近しい。その誘拐された側から友好的な態度を寄越したのだ。その異質さを重々理解している。「え、っと、握手、知らない?」見開かれた瞳を写すようにこちらもきょとんとしたように丸くなった。相も変わらず宙を浮き続ける手に思わず視線をやってしまう。握手を知らない人なんて初めて_、いや、少女は人とは異なるものに見える。異なるものだった場合、人間たちの挨拶など知らなくても全くおかしくはないのだ。変わらぬ焦点に、まるまるとした大きな瞳に射抜かれつつ、説明をと頭をフル回転させる。「うんと…、握手っていうのはね、初めて会った人に、よろしくねって挨拶するために、お互いの手と手を合わせて握りあうことのことだよ。…アタシ、今手を出してるけど、これが握手しましょーねって合図で、シャルロットちゃんがアタシと同じ手を出して、手を繋いだらそれが握手になるの。」両手を使い、身振り手振りで手を握り合わせ説明するが、伝わっている自信はほとほと無かった。こんなことして何になるのと問われてしまえば黙りこくる他ないのだ。不安げな瞳のまま、相手を見返せば、「…選ばれた?いったいなにに…、」自分がここにいる理由。その回答をすんなりと教えてくれたことに面食らうが、肝心の主語がない。選ばれた?自分自身、家柄も性格も容姿も選別されるほど際立っていないし、秀でた特技や、まして特殊な何かなど持ち合わせていない。まったく身に覚えがないと口を開きかけるが、少女が振り向き、続いた言葉に絶句した。「は…?え、まって…、どっ、どういうこと…?」困惑のあまり発する言葉は途切れ途切れで、音にならず消えていった言葉もあった。誘拐されたものが無事に帰れることなんてそうそうない。わかっていた。しかし、はっきりと言葉にされれば、わかった、そうだと利口に振舞おうとする頭も、すっかり機能しなくなる。それまでどう懐柔しようか、どうして誘拐されたのか探っていた思考も同時に静まり返った。少女と向かい合わせの中、徐々に俯く頭と視線。それは嘘だ。大丈夫、本当だとしても逃げればいい。と慰めのような言葉も空しく強烈なまでに胸の内を支配したのは家族、友達に会えなくなるという恐怖。それは心配なんかじゃない、もっと利己的なもの。「…ひとりは、いやだ…、」ぽつりと零した言葉は無意識で。次の瞬間、ばっと、顔をあげると、先ほどとは打って変わって少女に縋るような瞳で訴えかけ、)
でっ、でも!アタシ、家族が居て…っ、か、帰らないとっ、心配させちゃう、から…。おねがい、かえして…。



  • No.766 by グレン  2021-09-28 21:14:08 





>ハイネ( >760


はは、自分にだけは素直に生きたいだけだよ。
( 彼の返答があるまでの間はカップに入った紅茶を流し込む事で無理に間を埋める事無く沈黙の時間を乗り切って。口端に浮かべた柔い笑みはそのままに、彼の言葉を聞く際は多少なりとも真面目そうな風体を装って「 他者との縁は出来る限り繋いでおいた方が良かったりするからね。勿論僕は君ともいい関係を築きたいと思っているよ 」首肯にて返答を返した後口にしたのは偽りの皮を被せた本心。彼が宙で指先を振ったかと思えば浮かんでくる淡い光に視線を奪われ。片手を差し出すのは舞台上でも慣れた所作──無論、自分はどちらかと言えば彼の方の立場ではあったのだが。差し出された手におずおずと手を乗せれば人肌とは違うひやりとした感触に僅かながら身体を強張らせて。その手の中指に嵌ったのは先程彼が宙に描き出した黒く輝く指輪。装飾品の類を身に着ける事が私生活の中では殆ど無い身からすれば、それは物珍しく興味津々といった風体を隠す事無くそれへと視線を注ぎ。そのせいで彼の言葉に気が付くのが遅れ、ワンテンポ程置いてから眉を顰めて「 ……食べられる、って? 」それで思い出すのは昨日意識を手放す前に目にした手紙の内容。全くの同じ言葉では無いが殆ど同意のそれに語尾が震え。引っ込める事も忘れた手は離されれば、そのまま重力に逆らう事無くすとんと落ちて )



  • No.767 by シャルロット  2021-09-29 21:51:30 



>リュカ(>765


(恐れる対象である筈の怪物を前にして喜色を滲ませる少女を、ただじっと見つめる。その眼はねずみを狙う猫のように真っ直ぐに逸らされることなく、蓋し生命を感じさせない濁りはそのままに緘黙すること数秒。「 ……私と、仲良しに、なりタイ。そんな仔、ハジメテ 」表情に出ることのない胸中のざわめきの名を感激であると自覚するにはあまりに精神が未熟すぎて、抑揚なくぽつりぽつりと言葉を落とすに留まって。難しい言葉も分からなければ握手の事だって知らないけれど、眼前の貴女がそれを望むなら拒む理由もなく待ちぼうけを食らったままの暖かい手にそうっと近付いて。死人じみた、というよりも機械じみた無機質な冷たさをもつ手のひらを貴女のそれに重ねて、“言われた通りに”ギュッと握り。それは自分にとってはただ少し力を込めただけの戯れに過ぎないか弱さで、けれども人の身からすればあわや手の骨を砕かれるかと恐怖を感じる程の怪力で。力を入れたのが一瞬だった事が功を奏したか、後は淡い力で、けれど決して繋いだ手は解かないまま「 コレ。離したくナイ 」と至極素直にリクエストを告げて。貴女にしてみればいつ駆動するかも分からない粉砕機に手を突っ込んでいるのと同義だが、機械じかけの怪物は数え切れないほどの人間を壊してきたくせにヒトの脆さを忘れてしまっている様子。先程まで喜びに煌めいていた貴女の淡い青の双眸が不安に揺れるのを一切温度のない瞳で見つめ返しながら、“一体何に”の問に対して「 私達の使イ魔に。或イは黒薔薇に 」と自分にとっては簡潔な解を渡して。これまでの貴女の印象は他の一山いくらの獲物たちと一線を画していたが、事実を告げた途端に見飽きたような狼狽が顔を出した事に対してぱち・くりと大きく一回まばたきをして。帰して、の要求には初めて表情の変化を見せる――血色感のない眉間にギギギとわずかなしわを寄せることで不服を表し「 私と仲良くなりたいッテ、アナタ言ったばかりじゃナイ。キャンディは嘘つきな仔ナノ? 」今までぼんやりと空を掴むようだった怪物のまとう雰囲気が、みるみる不穏な冷たさを帯びるのを感じ取れるだろうか。問い掛けの後、すっと眉間から力を抜けば零れ落ちそうなほど双眸をかっ開いて「 ネエ。 」と返事の催促を。その直後、繋いだ手を引くようにして大きな窓辺に歩み寄っては両開きのそれを開け放ち。そこから見えるのは恐れを抱くほど大きな満月と、その下に広がる果てしない黒茨の森で「 私に嘘つくナラ、アノ森に入ればいいワ 」それは事実上の死刑宣告。森に辿り着くまでの間に他の怪物に見つかって喰われてしまうのが関の山だが、ぼうっとしているようで自分のものにならない存在に対しては残酷なまでの峻烈さを見せる小さな怪物は、森を見下げていた視線を貴女の横顔へと移し「 私と仲良くなるナラ、アナタは私とズット一緒 」独りは嫌という貴女の切実な想いを汲んでのことか、それとも純粋な蒐集癖からの発言か。温度のない夜風が頬を撫で、一本一本細い赤毛が軽やかに揺れ)


  • No.768 by ハイネ  2021-09-29 22:43:26 



>グレン(>766


妙なことを仰る。与えられるがままに偽りの仮面を被る貴方のご職業はそのお言葉と対極では?
(低く喉の奥で転がすような笑いは、ヒトが暴かれたくないと切に願う過去を白日の下に晒し断罪する閻魔を彷彿させ。半分以上中身の残ったティーカップに視線を落とし、これ以上味気のない液体を口に運ぶ気は起きず短く溜息を吐いて「 ご用心を。俺のようにお行儀の良い隣人ばかりではありませんから 」今度は忠告めいた口調ではなく、にっこりと人当たりのよい笑みと共に軽口のニュアンスを含ませて。スラムに身を置く貧しい子供が初めて機械じかけの玩具を手にしたような、喜びよりも驚きや好奇の勝る表情を愛おしげに眺めては片手を自身の胸に添え「 ああ、やはり貴方の白い肌にはその指輪がよく映える。もっと相応しいアクセサリーも用意できますが――それはまた次の機会に。 」きっと貴方の部屋を再訪するという旨を滲ませ、そこで話を結んだつもりで組み上げていた脚を解いてソファーから立ち上がり。そこで可愛らしくも震えた声が鼓膜を擽れば、両手は後ろ手に組んだままわずかに首を傾けて「 おや? お利口な貴方ならば言わずもがな理解したと思いましたが、買い被りでしたか 」ふ、と吐息に笑いを混ぜてゆったりと歩き出し、一歩を踏みしめる度に叙情のように言の葉を紡ぎながら貴方の背後へと回って「 黒薔薇の招待状、見知らぬ屋敷への誘拐、背後にはヒトならざる怪物……ええ、貴方のご想像の通りですよ 」成長した男性にしては少し華奢な目の前の双肩に、温度を感じさせない自身の両手をそっと置いて。そのまま腰を折り曲げ身を屈めることで耳元へ口を寄せて「 俺は食べるより愛でる方が好きですが 」悪魔が不安に揺れる人間を誘惑するかのような、とろりと甘い蜜のような含みをもたせて囁き。食べられるのが怖いなら、俺の傍を選びなさい――そう言外に示して)


  • No.769 by リュカ・キャンディ  2021-10-02 01:16:48 





>シャルロットちゃん ( >767


ちがう…、う、嘘つきなんかじゃっ…!
( 焦りのままに吐露した言葉が少女にどのような影響を与えるのか考えもしないまま発したようで、先ほどまで凪いでいた表情が初めての変化、しかも良くないほうに傾いていく様子に、ぁ、と小さく息が漏れた。先ほどまでのどこか掴みどころのない無垢な少女から、人と異なるものへ。一気に肌を刺すような圧倒的なオーラが身を包んでいくのがわかる。怒っているのだ、この少女は。仲良くなろうといった自分、そしてそれに応えてくれた少女に放つ言葉にしてはあまりにも自分勝手すぎた。少女は仲良しになりたい子は初めてと言った、ではこの屋敷に少女は友達がいないのかもしれない。そんな少女の言葉に偽りの仮面をかぶり、偽りの人間関係を築いて、心の奥底では本当の友達を求めている自分が共鳴して。「っちがう!キャ、キャンディは!嘘つき…っ、なんかじゃ…、」嘘つきという言葉に頭を出した癇癪に縋るような表情から一変、くわり目を見開き、目じりを吊り上げる様子は苛烈なようで、嫌われたくない、そんなことを思われたくないという恐れや弱さで揺らいでいるのが見えるだろう。だが、少女の言っていることは正しい。嘘つきと断じられてもおかしくない。その考えを映したように癇癪はすぐに引っ込み、徐々に勢いを無くす語尾だけが空を揺らして。仲良くなりたい、そう言った自分に懐柔といった考えが含まれていたとしても、少女の初めてという言葉が何度もリフレインする。逡巡の末、能面のように表情を落とした少女の呼びかけに恐る恐る答える。「シャルロットちゃん、ごめ、ん…、アタシっ__!?」突如、ぐん、と引っ張られた手に不意を突かれた。言葉も言い終わらないまま、半ば引きずられるようにしてついていく。同意を共わないそれに振り払うという選択もできたのだろうが、繋がれた掌に自分の教えたまま握手を返してくれた少女の思いを逆なでにするだろう。自分の説明した通りに握られた掌の恐怖はいまだ残っており、一瞬で骨を軋ませたこと怪力に漏れ出た悲痛な声が、自分の説明通りにやっただけの少女に届いていないかだけが心配だった。ただ、この何もかもが不明で、右も左もわからない恐ろしい状況に誰かを感じる掌、たとえ温度がなくても、少女がふと思えば瞬時に壊せてしまう掌だとしても安心してしまうのは本格的にイカレ始めてしまっているのだろうか。そんなことを考えていただからだろう、いつの間に開け放たれた窓の下、洞のように真っ暗な闇が満月に照らされて黒い茨を映し出す。見つめていればそのまま呑み込まれてしまうような風景に、思わず繋がれた掌に力が入った。こちらから精一杯力を込めたところで、少女からしてみれば赤子がじゃれついているようなもの。その力関係がより一層恐怖を煽って。「シャル…っ、ねえ、シャルロット!ごめんなさいっ、うそっ、嘘つかない!も、もう、……かえしてって、言わない、から…っ。」血反吐を吐くような思いで言葉を吐き出した。最後のその言葉を吐くのに躊躇いの間があったが、震える声のままぽつり、ぽつりと落としていく。もう、帰れない。絶望の胸中に一筋の光が差し込む。「ぇ__?ず、っと、いっしょ…?」その言葉を聞いた瞬間、じわじわとせり上がってきたのは、喜びだった。うまく言葉を咀嚼できないまま、真偽を確かめるように少女と目を合わせれば、「…ほ、ほんとーに?アタシとずっと一緒にいてくれるの…?明日も、明後日も、そのまた次の日も、アタシに会いに来てくれる?たくさん話して、仲良しになれる?」じっと見つめ、捲し立てるようにぶつける問いは、少女へ答えを求めるようで、拒絶を恐れている証拠。体温の上がった体には夜風が涼しく、少女の髪を揺らす。月明かりに照らされ反射する赤毛を撫でる風にも嫉妬するかのような焦げた視線を向ければ、ほんの少し近づいて、繋いだ掌の上からもう一つの手を覆いかぶせるようにして被せ、「キャンディ、シャルロットちゃんと仲良しになりたい。さっきは変なこと言ってごめんね、許して、くれる?」その変わり身の早さは奇特に見えるだろうが、自分の求めているものをくれるかもしれない、そんな欲望でいっぱいの頭にはそんなことに気づくはずもなく。瞳に悦を浮かべ、見つめる自分は少女の瞳にどう映っているのだろうか。待てをする忠犬のようにじっと答えを待ち、 )



  • No.770 by レオ  2021-10-03 14:24:31 



>ラザロ(>750

(地を駆けずった鼠への己の反応を可愛い等と呵々大笑され、羞恥に似た感情が芽生えたのも束の間、自身の問いに答えが返される。「…ほう。不思議なものだな。」最早すっかり信じきった出鱈目に、再び興味津々とその細い花火を見詰めていれば、不意に彼が視界から落ち、それを追いかけた視線の前に二本、見詰めたものが差し出される。「ふむ、勝負事か。私はあまり得意ではないが…」次いで成されたのは、競うという事そのものに慣れていない自身にも、至極簡単で簡潔なルールでの勝負の提案。「…君とならば、面白そうだ。」勝負事に娯楽や愉悦は見出だしていない筈で、しかし祭りに浮かされた今、それが随分と魅力的に思えて口角が上がる。続けてはしゃぐ色に染まる返事と共に、その仕草で誘われたまま、彼の手にある花火の片方を掴み、自らも火の前へと屈む。「……では、やるぞ。」仄かな緊張に花火持つ手と頬に力を僅かに籠め、それから少しの間を置いて、勝負開始の宣言の後に手の物を火の玉へ。先端が燃えて一秒、ぱち、ぱっ、ぱらぱら、と弾ける細い音を立てて、地に広がる松葉達や樹木の枝先にも似た灯りが、花火を中心に何度も飛び回る。「…おお。」一瞬の合間に散り消えてはまた新しく生まれるその灯りに見惚れて、思わず勝負である事を寸時頭から逃し、感嘆を洩らしながら些か呆けた顔を近付ける。だが、直ぐ様はっと慌てて顎を引き、崩れかけた体勢を整えんと身動いだ瞬間──ぽた、と小さな灯火の種が地面へと落下した。「……む?落ちた、のか?」それから間も無く、輝きさえ失っていく様まで見届けた目を二度程瞬かせて初めて、その火は先の花火と違い、糸に似た見た目同然に極繊細で、振れば露の如く落ちるものなのだと理解する。「先程のものよりも随分脆い…いや、弱いもの、なのだな、これは…」呆気無く終わった線香花火の、その残りを未だ持ったまま、知れず名残惜しげに眉尻を垂らして呟いた。)


  • No.771 by シャルロット  2021-10-10 21:04:23 



>リュカ(>769


……ゴメンナサイばかりじゃわからナイわ。
(嘘つきかどうか、YESorNOではっきりと答えられる単純な問いを投擲したつもりだったが、否定したり口籠ったり謝罪の言葉を繰り返す要領を得ない様子に困ったようにぽつり呟き。それは人間の母親が癇癪を起こした子供の事を理解してあげたくとも情報が足りず理解に及ばず困ってしまうそれに似ていて。もう嘘はつかない、その宣言に淡く吐息した後空いている片手で貴女の頬に触れ「 キャンディは欲張りさんナノね。ねえ、ワタシは忙しいノよ。コノお屋敷でやらなくちゃダメなことが沢山あるノ。アナタがワタシのものになるナラ、我儘はダメなのヨ? 」"わかる?"とでも言いたげな、どこか諭し窘めるような優しい色を声に含ませる。今までただ無機質で冷たさを感じさせる声色ばかりだったことを鑑みれば、その声はひどく甘やかに感じられるだろうか。痛々しいほどに他者を求める貴女に言い知れぬ愛しさを確かに感じながら、触れたままの柔らかくも冷ややかな手でそっと滑らかな頬を一撫でして「 ダメ。まだ許さナイ 」迫力も抑揚もない茫洋とした声ながら、音のない夜風に彩られた部屋の静寂を揺らすには十分で。全てを計算できるような能はネジの足りない怪物には備わっていないけれど、ここでまだ許さないと断言しておくことで貴女に継続的な負い目を感じさせ、よりコントロールしやすくなると無意識のうちに直感で気付いたがゆえの発言で「 キャンディ、アナタはとっても可愛いノ。だから他の怪物に食べられちゃ嫌ナノ。アナタも嫌デショ?ずっとワタシのものでいたいデショ? 」誘導尋問と呼ぶにはあまりにお粗末な洗脳じみた言葉を羅列させながら、“食べられる”だなんて貴女にとっては物騒な言葉を散りばめて。何の感情も反映しない無表情と比べ物にならない程に欲しい欲しいと叫ぶ黄緑の瞳は窓の向こうの月を背負って爛々と煌めき「 ネエ、キャンディ? 」カクリと小首を傾げ、求めるのは他でもない貴女の同意で)


  • No.772 by ラザロ  2021-10-10 21:45:08 



>レオ(>770


おう、そう来なくちゃな。
(手の中に残ったひとつを貴方と同じタイミングで炎に晒し。先程までの鳴り物入りの花火とは打って変わって静かに控えめに燃え始めるそれに対して眦を細め、対面する貴方が漏らした感嘆に応えるように「 これァ良い火だ。上品で澄んでやがる 」炎とは本来破壊の権化。全てを飲み込み灰に変える暴力を秘めていながらも、技術次第ではこんなにも儚く美しいものになれる。竜が手にしていた小さな灯火も貴方とほぼ同じタイミングで地面に吸い込まれ消えていき「 何ンだ、引き分けかよ 」白黒ハッキリつける事を好む性分が為にガシガシと前髪を掻き毟って不服を評するも、どこかしゅんとした様子の貴方を見ればふっと息を吐いた後片方の口角を上げながら髪型を崩してしまわないよう気をつけつつ貴方の頭へと手を触れ「 火ってのは本来コントロール出来ねえほど強ェからな。それを魔法に頼らずここまでお行儀よく出来ちまうんだから、テメェら人間の技術力ってのも大したモンだ 」怪物にしては珍しくヒトそのものを認める発言を。それで慰めているつもりなのだから相変わらず不器用で、パンパンと着物の裾を払って立ち上がり「 今から見に行く打ち上げ花火はド派手だっつう話だ。辛気臭ェ顔はここまでだぜ、レオ 」無事に東屋へ辿り着くまでどんな怪物にも邪魔されないようにと、再度手を繋ぐために武骨なそれを差し出して)


  • No.773 by 執事長  2021-10-16 11:40:23 


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  • No.774 by リュカ・キャンディ  2021-10-16 23:15:26 





>シャルロットちゃん ( >771

わあお、ごめんなさぁい~。前回のお返事、セリフ消し忘れてて連続になっちゃってたみたい。
全然気付かなかった~、読みづらくてごめんねえ?以後気を付けまぁーす!(蹴り推奨)


( ひたりと触れる冷たい掌に光悦とした表情を隠さないまま懐くと、期待を隠さない瞳で少女を見つめるが、忙しいという言葉に徐々に表情を歪ませる。少女はこの大きな屋敷に住まう者なのだから、やることがあると言われればそうだろう。それでも大きな屋敷だからこそ、この中で少女に放置でもされてしまえば食欲よりも先に心の飢餓で飢えてしまう。その懸念も我儘であるとするならば、押し黙るほかなく。「…わかった。寂しい…、けど、我慢する。我儘は言わない、シャルロットちゃんと一緒にいたいから。」少女の言葉はまるで麻薬のようにすんなりと耳に入って。少女のものに、少女の所有物になる。そんな発言に違和感も持たないままうなずく。所有されるという背徳感といつか捨てられてしまうのではないかという恐怖感に襲われるが、その感情を発散させる場所も無く、結局発言主である少女にすがることしかできない。どんどんと雁字搦めになっていく様はひどく滑稽に見えるだろう。最初よりも色づいた声色に毒されるまま、少女のなすが儘になっていく。撫でられた頬を無防備に曝け出したまま、次の言葉に耳を傾けるが、突如の否定に目を見開く。「な、んで?…どうして?…ね、シャルロット、キャンディもう一回謝るから、許して…?あなたがいないとアタシ…!」死んでしまう。その一言を必死に呑みこむ。本心を曝け出して、受け入れてもらうということがいかに恐ろしいものか散々身に染みている心は、異常な感情の起伏を見せる自身に対して淡々とした少女にあと一歩を踏み出せないでいる。静けさに溶けてしまいそうなほど委縮した体に震える言葉だけが落ちていく。「他の怪物?食べられる…?それってどういうこと、」続けざまに放たれた言葉に気になる言葉が一つ、二つ。帰れない。そのことでいっぱいだった頭には考えもしなかったことだ。まるで浮ついた心を見透かしたように冷水を浴びせられた頭では到底理解が追い付かないことばかりで。辛うじて判断のつく少女のものでいたいか。それは当然だ。完璧ではない自分を必要としてくれた。ずっと一緒だとも言ってくれた。それは生涯に渡って求めて来た言葉。こちらの返事を待つ瞳は光を吸収し、月明かりだけの部屋の中、宝石のように輝いている。凄みを帯びた瞳に催促する言葉は、少女が自分を求めている証拠のように思えて、覆いかぶせた手と繋いだ手を目線の高さまで持ち上げれば、繋がった少女の手をリードするように下から掬い上げ頬にそっと懐かせて、「キャンディ、約束したもん。シャルロットちゃんと一緒にいたいの、ずーっと。…だから我儘は言わないし、シャルロットちゃんが嫌がることもしたくない。他の怪物さん?はよくわからないけど…、食べられちゃうのもきっと痛いからイヤ。アタシ、もし本当に食べられちゃうのなら…シャルロットちゃんがいい。シャルロットちゃんのものに、なりたい。そしたらシャルロットちゃんの傍にずっといられる。」心からの言葉は、少女がこの飢餓感を埋めてくれる存在だと確信してやまない。うっすらと浮かんだ笑みは少女に向けたものか、自身の充足感ゆえか。「ねえ、アタシのことモノにするなら、大事にしてねえ?」間延びした甘えた声色は強請っているような、懇願しているような絶妙な塩梅で尋ねて、 )



  • No.775 by グレン  2021-10-17 22:40:05 





>ハイネ( >751 )


……だからこそだよ。僕ぐらいは僕自身の事を求めてあげなくちゃならないだろう?
( もしこの場に居るのが自分とは全くの別人であれば彼の様子に苦々しさを露わにしていたかも知れないがそんな色を微塵も滲ませる事をせず、代わりに浮かべるのは柔らかな笑み。普段求められるのは素の自分とは対極の位置にある自信に満ち溢れ王子然とした姿の自分。カップの中の液体を流し込み、これ以上は彼に何かを言われようとも軽く口角を持ち上げるだけに留めるつもりで。左手の中指へと嵌った指輪を光に透かすように僅かに持ち上げ、光の反射で光って見えるそれを見つめる視線は無邪気な子供、なんて言葉が適切だろうか。そんな事をしていたのも暫しの間。ゆったりとした歩調でこちらへと近付く彼に、脳内では警鐘が鳴り響くも足は床に縫い付けられたように動かす事が出来ず、距離を詰めた彼の手が肩に乗るまで然程時間も掛からない事だろう。触れているのに体温を感じないどころか、ひんやりとした感覚は理解したく無い事を現実だと知らしめるようで、緊張から嚥下する際にごくり、と喉を鳴らし。耳元で囁かれた言葉は甘美な誘惑と化し、見知らぬ誰かに食べられてしまうのならば、なんて思考に囚われるのは一つの悪い癖か。なるべく多くの人との関係を──それが人ならざる者であったとしても、繋ぎ止めておきたいというのは紛れもない本音。しかし、それが自分の命と交換になる可能性があるならば別問題になってくる。籠の鳥でいる事で安全なのだとすれば、今迄の生活と何かが大きく変わる訳では無いのだからそれで良いじゃないか「 ……その言葉、信じていいのかな 」彼の言葉を鵜呑みにして全て信じた訳では無いが、今現在自分が置かれている状況を聞いて判断するには彼からの情報しか無い事も事実。一つ大きく息を吐き出してから、彼の方を向くように軽く首を捻って )



  • No.776 by グレン  2021-10-17 22:43:45 




おっと、アンカーの数字を変えるの忘れたままだったみたいだ。>775のアンカーは正しくは>768だね。
連投ごめんね、今度から気をつけるよ。



  • No.777 by レオ  2021-11-12 23:40:00 



>ラザロ(>772

……む。
(勝敗も然る事ながら、脆いと知らず振り回した火が失せ、項垂れた感情を引き上げたのは彼の大きな手。結われた髪が解けぬ程度に加減されたその手に、ふっと目を上げた所に重なる発言に、萎れていた胸中にはむず痒い何かがじわじわと湧く。嬉しいとも違うような、恥ずかしいとも違うような、初めて味わうそれは表情さえも同じく曖昧に、だが仄かに色付いたものに変えていく。──これは、一体。そうしてその正体を探る事に意識が向いて、言葉に返事も出来ぬまま、気が付けば彼は既に立ち上がっていた。「っ、と…ああ。折角の、君との祭だからな。最後まで、楽しまなければ。」一瞬忘れてしまった祭の音や色を、また自身の内に取り込んで、差し出された彼の手を取る。それを支えに自らも両足を確と地に付け、次の──もしくは、最後の、恐らくはとっておきの楽しみである打ち上げ花火を彼と共有すべく。頬の弛む面持ちと同様に、どうにも浮かれる歩みを隣の彼の導きに合わせて、最終目的地である其処へと向かった。)


  • No.778 by 匿名さん  2021-11-30 22:04:47 


支援上げ

  • No.779 by 執事長  2021-12-07 18:13:43 




>グランギニョルの大切な演者様へお知らせ

長らく連絡も出来ず申し訳ございません、黒薔薇屋敷の管理人でございます。
私達の世界は最近めっきり冷え込んで参りましたが、体調等崩されておりませんでしょうか?
お仕事や私生活等、ご多忙な日々とは存じますが、どうぞお体ご自愛下さいませ。

この度、背後事情により一時的に黒薔薇の屋敷を閉館させていただく運びとなりました。
皆様との文章交換はとても楽しく、執筆の時間を確保できない今でも羽休めに皆様とのログを読み返しては癒やしを頂いている管理人です。
状況が落ち着きましたら必ず稼働再開させて頂きますので、何卒御承知おき頂けますと幸いです。


  • No.780 by 匿名さん  2022-03-01 19:59:20 



支援上げ

  • No.781 by 執事長  2024-04-24 19:38:26 




>トピ運営再開のお知らせ


皆様大変ご無沙汰しております。お変わりなくお過ごしでしょうか?
長らく屋敷を離れておりましたが、少しずつ時間を取れるようになってきたので黒薔薇屋敷の扉を再び開かせていただくことといたしました。
なりきり交流にかなりのブランクがあるため文章の量・質ともにリハビリ状態、またリアル事情によりけりでお返事のペースにもムラがある状態からの再開となりますが、それでもよろしければお屋敷にて怪物とのひとときを一緒に過ごしていただけますととてもとても嬉しいです!
かつての素敵な演者様、まだ見ぬ未来の演者様、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
以後、トピ推奨ルールに則り完也での対応とさせていただきますこと、ご承知おきの程よろしくお願いいたします。




>のんびりペースでお相手様募集を再開させていただきます[ 今夜の案内役:マリーシュカ ]


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