Technicolour Dream ／ 〆

えっ、うわ何、マジで誰…ていうか今日はもう上映終わってんですけど…。
( 悶々と巡る思考の所為で背後から近づく足音にも気づかず、聞き慣れない声と共に突然視界を塞がれれば思わず驚きの声を上げ。振り向く間もなく隣へ移りサングラスを外した相手の顔を確認したところで、記憶上の知人データベースのどの顔とも不一致──そもそもこれほどの美人が知り合いに居たなら絶対に忘れるわけが無い。困惑し狼狽えている間に手元のノートの中身を確認されていたらしく、次ぐ問い掛けにはドキリと心臓が跳ねる。未完成の、それも制作難航中の脚本など他人に見せられたものではないし、だいたい相手は素性も知らない女。生憎この流れで素直にノートを手渡せるような社交も自信も持ち合わせてはおらず「…質問の答えは三問ともノー。…ていうか普通にここのスタッフですから。」さっと身体の陰に隠したこれが脚本という点だけは正解なのだが、どうかごまかされてくれますように。胡座の姿勢で座したまま、親指で扉の方を指さすという従業員らしからぬ態度にて冷たく一言 )
お帰りはあちらですお客様、出口までご案内しましょうか。


(/お気に召していただけて良かったです！そのままローマの休日をトレースする形で、ニックのナタリーさんに対する第一印象もブラッドリーさん同様「おかしな女」ですが、後で脚本の一場面を演じてくださった時に演技を見て女優だと気づく、という流れにしたいと考えています。
文章量は掲示板で募集時に提示した通り100字以上書いていただければ大丈夫ですよ。こちらは逆に手癖で無駄に長くなりがちなので、簡潔にキュッとまとめられるように精進します…！
態度がフランク過ぎたり積極的過ぎるのは寧ろ大歓迎です！息子がこの通り序盤は受け身がちになってしまいそうなので、多少強引に展開を引っ張って頂いた方が進行しやすいかなと思います。初っ端甘えてしまって申し訳ないですが、後々形勢逆転させて頂きますので！こちらこそ宜しくお願いいたします！)