匿名さん 2020-02-24 14:58:26 |
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(仰々しい儀式は嫌いだ。そんなものに金と時間を使う暇があるならもっと必要としている人に────と言いたい所だが、こういう権威主義的なものが人心を集め、民衆の心の支えになる聖者というものを形作ることも知っている。このようないくら小さくて形だけの儀式でも、教会内での立場を保つためには総合的には必要だろう。いつも通りに背筋を伸ばす。
自由に調べ物をすることもなんらかの政治的要素を含んでいると取られかねないためにできない身分なのである。騎士の事も噂程度にしか聞いていなかった。素行が悪いとかなんとか。まぁ信用できなければ適当に懐柔するかあしらうかするのみである。話せば伝わる、多分。
此処は王都の片隅、巨大な教会の中。自分は一段高い祭壇の前に立つ。両端にいる仲介人達が目を閉じて祈っているのを視界に入れつつ、さぁどんな人がやってくるのかと少しワクワクしながら扉を見つめる。
ステンドグラスから入る光があまりにも眩しくて目を細めて、入ってきた男に驚いた。めちゃくちゃ見覚えがある。誰もいなければうおおお何やってんだお前!と叫んでいたに違いない。学生時代は同時に複数の女性と関係を持って大変なことになったりしていた男が、まさか聖騎士とは。女誑しに似合わない職業が過ぎるだろう。素行が悪いってもしかしてそういうことか、女関係でやらかしたのか。全力で問い詰めたい気持ちとは裏腹に表情はゆっくりと微笑みに変わる。取り乱さない癖がついていた。規定通りの動きで、一瞬固まったりと少々動揺しているらしい彼の両肩に長剣を添える。発される声は淡々としていて)
此より、貴方は我が剣であり盾である───、その魂に祝福を。
(決まり切ったフレーズと、本心の祝福を述べ、祭壇に長剣を丁寧に置く。儀式はこれで終わりだ。“さぁ、元の仕事に戻ってください。”と、どちらかというと自身寄りの立場の人間を集めた立会人に微笑のままに告げればペコペコ会釈したり、すみません、と謝りながらそそくさと仕事に戻って行く。自分に着いてくれている人間は本当に諸々忙しい事が多いので当然なのだが。思考しながら向き直る)
無意味な儀式に付き合わせてしまってごめんなさい。ちょっと裏に行きましょうか、お話ししたい事もありますし?
────
(/こちらこそ気合が入ってしまいました、とても素敵なロルをありがとうございます!こんな感じで大丈夫でしょうか?
改めてよろしくお願いします!何か気になることがありましたら相談させて頂きますね。)
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