通りすがりさん 2020-02-10 23:20:47 |
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あぁ、私とした事がなんの説明もなく我が王を困らせてしまうとは…確かに君には説明が必要だろう。特に君のこれからについて…
(相手の顔に浮かんだのは疑問や困惑、それを
体現するかのように首が傾いていく。芝居がかった大袈裟な動きで額に手をあてると、やれやれと首を左右にふる。確かに今のところ我が王には何の説明もしていない。自分がここに来た理由、自分が彼を王と呼称する理由、どちらにせよ順を追ってじっくりと説明しなければ。説明をしくじって彼は自分を追い返す可能性もある、だが相手が王になる未来は変わらない。なぜならこの『本』にそう記されているからだ。しかし願わくば自分は彼が覇道を行く隣を歩きたい。そのためにも我が王には腰を落ち着け話を聞いてもらわねばなるまい。彼の言葉通り立ち上がると胸に手をあて一礼、周囲の訝しげな目は全く眼中に入っていなかった)
それでは誠に恐縮ながら私を案内していただいてもよろしいでしょうか?それに我が王の生家を見ることができるなんて感激の極み…
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