今のままで人の街に下りては目立つだろうからな…。栞と共に生きてゆく為にはやはり人の世に馴染まなくては。 ( こくり ) …──耳と尾は仕舞うとして、取り敢えずは此の儘で行くしかないのう。まあ最初だけじゃ、何とかなるだろう。さあ行こう、栞。 ( 言葉には出したものの余り気にしてない様子で自らの服ちらりと見ては直ぐに視線上げ、初めて街に行く事に対し若干そわそわと )