【 神社 】 辺り一面赤く染まり、更に日が落ちた逢魔時。 灯篭の光で照らされた石段を上がってくるといい。 途中三つの鳥居を潜ったら、下駄の音を頼りに、灯篭の光を頼りに。 ほんのりとあかりの灯る神社に、群がるのは人ならざるものの影。 嗚呼、人の子が迷い込むなんて珍しい事もあるもんだ。 ( 逢魔時は、あの世とこの世を繋ぐ時。 そこにいる彼は一体誰なのだろう、分からない。 )