雄太郎 2020-01-21 03:40:27 |
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仕事に関しちゃ杞憂よ。俺忙しけりゃ忙しい程ストレス発散で出歩きたくなるタイプだし…まぁ、その対象があの時はあそこだったってのはラッキーだったけど。…ハハ!別にそんな大層なモンやってねぇし、すげぇ軽い気持ちで渡してたのにんな喜んで貰えるなんてなぁ。あんなん幾らでもやるわ。──つっても雄太はセンスあるから平気っしょ、やっぱ流行りもちゃんと取り入れてるし。俺はそーゆーの出来ねぇし似合わねぇから普通に尊敬するわ。…あー、秋服は…クッソ派手な柄シャツとかパーカーとかばっかよ、残ってんの。雄太に似合う綺麗めのとかあったかなぁ。…そんなに気になる訳?言っても良いとは思う反面、嫉妬すんのが目に見えてんのは同感。知って精神擦り減らす位なら知らなくて良い事なんか世の中にゃめちゃくちゃあんだろ。──面食いだから仕方ねぇなぁ。つか笑うわ、キスの感覚で悶えちまう程ウブでもねぇクセに…まぁでもそれでまんまと可愛いって思っちまうんだから惚れた弱味よ。…そーね。とっくに知ってるし、別にどこで何して遊んで来ようが俺の元にちゃんと戻って来りゃ良いとかそんな事思ってたのも本当、最初の頃だけ。雄太があんまり律儀だから余計にちゃんとしなきゃなって思えたのはあんじゃねぇかな。──えっ最近光る浮き輪とかもあんの?何それ、めちゃくちゃウケるじゃん。あったらぜってぇ借りよ。(恋人との会話に自然と声を弾ませ嬉々とした色を乗せるも、周囲に漂うどこか浮き足立った空気感の中では寧ろ似合いだろうと気にした風でもなく笑みを湛え。ロッカーキーを差し込み開錠しつつ片手でアロハシャツの釦を半ばまで外した所で聞こえてきた笑声に、自らがバッグの中へと忍ばせた物を思い出しては直ぐに視線を向けるも既に遅く、面映さを滲ませては苦しい言い訳と共に視線を逃し。差し出された黒からオレンジにグラデーションが掛かった水着を受け取り前腕へと垂れ掛けて相手の言葉を遮る様にベルトの金具を音を立てて抜き取り)あ。──……着ねぇよ、バカ。…ホラ、雄太が寒くなったら可哀想だからなぁって思っただけ。念のためってさぁ。
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