No title（〆）

(先導される様な歩きやすさに目を細めつつ、相手の配慮に甘える様にして僅かに体重を預かれば、向けられた言葉にはニヤリと笑みを浮かべ)…ハッ、そもそも今朝お前に付けられたキスマーク見てから襲いたくて仕方ねぇんだわ。酒飲んでも飲まなくても結果は変わらねぇなら酒飲んだ方がもーっと楽しめるだろ？…なんだよ、勿体ぶって。気になるじゃん。(色っぽいその仕草に酒のせいかざわりと心が騒ぎ立つのを自覚するも、悟られないように片眉を上げて返し)

（遠慮せず体重を預けられれば僅か嬉しそうに目を細めるも、続く言葉には一度双眸を伏せた後に薄い笑みを湛え、流し目で視線を遣り）あんな悪戯で発情してちゃ遊び人の名が廃りますよ？…あと、言わずもがな初物なんで。酔った勢いで如何にか扱えるものと違いますわ。可哀想に、手間が掛かりますね。…んー、ネタバラシは直ぐそこですよ。じゃあムードを作るために、ベッドにでも行きますか。（相手の自宅へ辿り着けば扉を開け、先に入る様にと促して）

（恋人を寝室まで運び終えると無遠慮に服を脱がせ寝巻きに着替えさせようと。途中で又もや出来心が芽生えれば、下肢のみ衣服を着せて上腿は裸の儘に。胸元2箇所にキスマークを刻むと満足げにその箇所を撫で、自身も下肢だけルームウェアを纏い上裸姿に。一頻り寝顔を眺めたり髪を撫でたり口付けを贈り慈しんだところで彼の腕を枕にし横たえると、明日の反応に思いを馳せ笑いを押し殺し）…尻痛えってゴネたら信じそうよね…くぅ、楽しみ過ぎる！（独り言を終えると身を寄せ瞼を下ろして。直に触れる人肌の温もりに安堵を覚えては、間も無くしてまどろみ眠りへと落ちて）

(腕から伝わる重みにふと目を覚ませばまたもや昨日同様ベッドの中で。自身の腕の中で眠る上裸の恋人を、眠気と酒気で頭の中が霞がかった中でも緩く微笑み抱き寄せながら)…週末はもうちょい体力残しといてやんないとなぁ、ごめん。ありがと。…好きだよ。おやすみ、悠チャン。(緩慢な口調で告げれば肌から直接伝わる相手の体温に安心した様にため息を漏らし、胸元の頭へ口付けを落とせば再び目を瞑り、微睡みの中へと)

(緩慢に起き上がり二日酔い気味の頭を軽く掻いてベッドから這い出れば、胸元に増えた赤い痕に気づき表情を緩めつつ適当に身支度を済ませ。いつもの習慣で洗濯やら掃除をしようとするも全て終わっている事に気づき、恋人の気遣いを嬉しく思いつつも眉を下げて愛猫を抱き上げると餌の用意をしながら猫撫で声で)ココ。昨日は悠チャンに遊んでもらったんだろぉ。楽しかった？(甘い声色で短い返事が返ってくれば満足気に1人頷き、スピーカーから音楽を流しつつパソコンを開き持ち帰りの仕事を片付け)

（覚醒すると既に辺りは薄暗く、恋人が抜け出した後の隣を見て後悔気味に深く嘆息を溢して。大きな伸びを１つした後にシンプルな装いに着替え寝起き感が出ない程度に髪型や肌を整えれば、漸く恋人の居る部屋へと赴き背後から抱き付いて）おはよーございます。二日酔いは大丈夫ですか？まだ優れない様ならコーヒーでも淹れますよ。…っと、お仕事ですか？社会人って大変ですねー。（PCに表示された見慣れない画面を間抜け面で見据えては、次いで恋人に視線を移し労う様に髪を撫でて）

はよ。ん…もう大分マシだしへーき。サンキュ(背後からの声にタイピング音を奏でながら応えれば視線はパソコンの儘。売上成績の数値を入力し終わった所でそれを閉じて愛しい恋人に向き直れば抱擁を求めるように両手を広げれば笑みを浮かべ)…ま、こんなんはもう終わり。今日は悠チャンとゆっくり過ごすって決めてたし。…ここ数日あんますーぐ寝ちまってごめんなぁ。

あんまり無理して飲み過ぎない様にしてくださいね。心配だから、…とか言ってみる。（広げられた腕へ身を寄せ暫し抱擁を楽しんでは、ゆっくりと離れて頬に口付けを贈り擽ったそうに一笑し）仕事すっぽかして明日怒られません？でも嬉しいや。お眠については全然、寧ろ寝てくれた方が安心するくらいっすわ。しかも寝顔見たり、ちゅーしたり、虫刺され作ったり、好き勝手やらして貰ってるし。全く問題なしっすよ。（柔く髪を撫でて慈しむもそこそこ。はっと思い出した様に背を揺らし小走りで寝室へと向かうと、自身のクラッチバッグから不透明な袋に入れた小さな品を取り出し。僅か躊躇げに唇を結ぶも、意を決して恋人の元へと戻ると隣に着座して）昨日俺が帰った理由、聞いてくれます？今で良いなら目閉じてくださいネ。

ん、ごめんなぁ。仕事の飲みだとどうしても癖でな。お前に心配掛けない様に気ぃ付けるわ(頬への感謝と甘い言葉にはにかみつつ相手を抱き締めればその温もりを堪能するかの様に力を込め)ま、締め切り明日じゃねぇし。その辺は要領良くやるからなぁ。…ハハ、俺の恋人は悪戯すぎて困るわ。ま、虫刺されに関しては後で仕返しすっから覚悟しといて。(肩を揺らしてくつくつ笑いながら相手の頸元に頭を寄せると宣言するかの様に耳の後ろを軽く舐め上げて。寝室へと向かおうとする相手に手を離して解放してやれば、戻ってくる相手を逐一目で追い、手に持つ袋に怪訝な表情を見せるも大人しく目を瞑り)…なぁんだよ、また悪戯？

本当に嫌な似た者同士っすわ。俺も期待に応えて何回も一気する派なんで…やっぱり前言撤回、心配は幾ら掛けても良いんで、俺を頼ってください。浩二さんが酔ったら徒歩で迎えに行きますわー。…ン、幾らでも虫刺され作って下さい。上等っすわ。（冗談めかしつつも本音を口に。続く言葉に挑発的に双眸を細め薄い笑みを湛えるも、唐突に耳裏を這う感触には肩を揺らし息を飲み、その箇所を抑えつつ俯いて悔しそうに自身の腿を叩き）…っ、っとに…首周りはいかんっすわ。激おこ。（相手が目を閉じるのを認めると、袋から上質なシルクで作り上げたボルドーのネクタイを取り出しそっと首に巻いて。ラフな服装と不釣り合いな仕上がりに一笑しては、ぽんと肩を叩き）悪戯で裸に巻くのも検討したんすけど、大外れ。悠くんお手製のネクタイ。今まで言ってなかったんすけど、俺服飾系の学生なんすわ。鍵とか貰っちゃったしどうしようかなーって考えた時に、やっぱ時間を掛けた物の方が良いかと思って、昨日仕上げてきましたー。見て見てー。

でも俺ちゃーんと帰巣本能つよ…いや、んじゃそうするわ。で、悠チャンも酔っ払ったら俺呼べよなぁ。いつでも行ってやるから。(思わず口をついて出そうになった言葉を辛うじて飲み込めば、小さく笑みを浮かべながら相手の言葉に頷きつつ。続く反応にぞわりと血の気が騒ぐのを感じれば隠す事もせず、相手の耳元を覆う手首を掴めば無理矢理剥がし熱っぽい声色で囁く様に告げた後に、その白い肌をひと舐めしてから軽く歯を立て)ハッ……なに、首弱いのかよ。かわいーなぁ？俺に弱点なんか教えちゃダメだろ。(肩を叩かれた感触と相手の言葉に緩く目を開ければ、首に巻かれたセンスの良いネクタイに何度か瞬きを繰り返し。漸く理解した所で思わず破顔し、それを手に取り)…マジで。めっちゃ嬉しい。しかも良い色だし、普通に店で売ってるのみてぇじゃん。はー…大事にする。ありがとな、悠チャン

ウケる、言い直してますやん。俺は飲んだ後歩きたくないんで、バイクでヨロでーす。（愉快げに声立て笑い。首元を隠す手を握られれば続く所作は想像に難くなく、死守しようと力を込めるも呆気なく退けられると刹那狼狽した様に眉を下げ。首元に走る擽ったい感覚と、対比する様な痛みどちらも甘い刺激として享受しては強く息を呑むも、強気に一方の口端を吊り上げては挑発する様に相手の首筋を撫で上げ）首が弱いとは未だ言ってませんよ。上手くされたら如何かは知りませんけど…俺がやってやりましょうか？（ネクタイを喜ぶ仕草に安堵し僅か頬を緩めると、早々に外して床に置き）赤系のネクタイが情熱とかアピール出来るらしいんで、販売の日に使って下さいね。因みに店で買ったら数万するくらいの布を使ってるんで、恥はかかないかと。…多分。

ついついヘラヘラしそうになんだよなぁ。…でもまぁ、お前と2人ん時くらいはやめとこうかなって。…ハッんじゃ早めにお前のヘルメット用意してやんなきゃなぁ。(視線を宙に浮かせながらくつくつ肩を揺らし。耳聡く相手の吐息を捕らえるも対比するような強気の言葉にニヤニヤと厭らしい笑みを携えた儘、首筋に口付けを落とし舌先で線を引く様に鎖骨まで這わせながら、空いた手で反対側の耳をなぞるように触り)…お好きにどーぞ。残念ながら俺どっかの誰かみてぇに可愛い息漏らしたりしねぇと思うけど。(床に置かれたネクタイを手に取り丁寧に畳めばその手中へと収め、それに口付けを落としつつ煽る様に相手を見つめ)おぅ。そーするわ。自慢しまくる。…俺みてぇなのはちゃんと首輪着けてねぇとどこ行くか分かったもんじゃねぇしなぁ？……つか、正直めちゃくちゃ嬉しいけど、あんま無理すんなよ。学生の財布事情なんかタカが知れてるんだしさぁ。お前がくれたもんならなんでも使うよ、俺。

俺との時間を大切にしてくれるのは素直に幸いですよ。どんどん甘くなっていきますね、浩二さん。（些か揶揄う様な口調で告げるも、素直に喜びくすくすと。首筋を這う舌先の焦ったい感触に粟肌が立つのを自覚し背を震わせるも、勝気な表情のまま相手の首筋に口唇を寄せると鎖骨から首筋へと舌先で撫で上げ、耳元付近へ差し掛かったところで小さく吸引音を立て吸い上げて。その儘誘う様に首裏へと腕を回しては、囁く様な声で）言っといて、こんなんじゃ盛らねーんでしょ？知ってますよ。そろそろ虫刺され作ったら如何です？（相手の喜ぶ所作を僅か恥じらいげに眺めては、柔な声色で）自慢はしなくて良いです。…まあそう言うと思って、布は一回の飲み代くらいっすわ。…余り尽くしてばかりだと辛くなるのは俺の経験上熟知してる事なんで、俺にも出来る事はさせてください。

あー…甘い言葉なんざお手の物よ。伊達に遊んできてねぇんでなぁ(気恥ずかしさを隠しつつ茶化しながら緩く微笑み。続く挑発には胸の内を焦がす嗜虐心に身を任せ、1度相手の身体と自身の身体を離すと後ろに倒す様にその肩を力を込めて押し。相手の腿の上に馬乗りになれば瞳の中の欲望の色を隠さず相手を見据えて冷たく言葉を投げ。そのまま相手の服を捲り腹部を露わにすると舌舐めずりをしてから背中を丸め臍の下へと音を立てて吸い付き)…俺さぁ、基本的に優しくとかって苦手なんだよなぁ。苛めっ子だから。(相手の言葉に些か不満気に片眉をあげれば子供染みた口調にて)べっつに俺尽くしてるつもりもねぇし、今までもこんなんだったし。…まぁでも悠チャンにそうされるのは嬉しくはあるんだけどさ。

お兄さん、その言い方でしたら俺も遊びの内の１人って事になりまっせ。別に良いんですけどー。（相手の意図を理解しつつも、揶揄を重ねる様に言葉を口にして。肩に圧が掛かり視界が反転すると、目論見通りとばかりに薄く笑みつつ相手の首裏に手を添え腹部への戯れを享受。徐に自身の服の襟を下げると首筋を露わにし、相変わらずの挑発的な流し目で視線を注ぎながら空の手の指を閃かせ手招きし）苛めて頂いて結構。生憎俺も気が強いもんで。…どうせ付けんなら見えるトコにして下さいよ。尤も、お兄さんが俺を繋ぎ止めとく男気があるならっすけど。（続く相手の反応に思わず吹き出しては、声立て笑いつつ頬を指で撫でて）今までもこんなって、あんまフォローになってねぇっすわ。ウケる。じゃあ、お互い思い遣りながらやってきましょーよ。

あ、いや…そうな、今のは失言だわ。……あんなんだったからさぁ、気恥ずかしいんだわ。あんま揶揄われると。(相手の言葉に浅はかさを自覚し、ため息を漏らせば後頭部を掻きつつ心情を吐露し。緩慢に身を起こすと口の減らない眼下の相手に思わず小さく舌打ちを零すもその口角は上がっていて。誘われる儘に相手の色香の漂う首筋に顔を埋めながら片手を相手の頬に這わせ、そのまま挑発の句を塞ぐように親指を捻じ込めば首の付け根に跡を残さんとばかりに歯を立て)チッ…お前がまだバイトあるだろうと思って気ぃ遣ってやってんのに。……マジで優しく出来ねぇからな。(返ってきた反応に自分の言葉選びの下手さに歯噛みしつつ苦笑を漏らし)なんつーか、今までは物欲あんま無かったんだよ、だから柵もなくて自由に好き勝手生きてた。でも、お前にあれこれ与えられるとさぁ…大事なもん増えすぎてどうしたら良いのか分かんなくなりそ。

すみません、虐め過ぎましたわ。浩二さんの気持ちを知りながら弄りましたよって。…あー、俺も物欲とか無いタイプっすわ。与えられ過ぎて云々の件はそっくりその儘返させて貰います。同じく今までロクな恋愛してないんで…ウチら大概不器用っすね。（珍しい相手の表情に思わず目を細めるも、一言一言を受け止め頷き傾聴。最後に一笑し、愛しげに頬に口付けを贈り。又しても思惑通りに事が進めば笑みは深まるばかりで、口腔に差し込まれた指を嘲笑う様に舌を絡めた後に甘噛みしては、首筋に走る刺激に鼻腔から息を溢し切なく双眸を下ろして。しかし直ぐに薄く瞼を開くと、物足りないとばかりに自身の鎖骨を指でなぞり示して）…っ、…優しさとかいらねー事考えないで、集中してくれません？こちとら一個や二個欲しがってるんじゃねーんですから。

…まぁ不器用なのも俺ららしいっちゃあ、らしいけどなぁ。色々さ、少しずつ良い方法見つけて行こうぜ。軽口の応酬も手探りの近寄り方も悪くねぇ。…ま、俺は俺が悠チャンに色々与えて悠チャンの生活に侵食していきてぇから物やったりすんのはやめねぇけど。(頬に広がる甘い感触に緩く微笑み相手の頭を撫でやりながらどこか諭すような口調で言うも、へらりと笑えば開き直って一言付け足し。指を根本まで相手の口内に挿れれば爪で舌を軽く掻いてやりつつ自身の唇を相手の望む儘に首筋から鎖骨、胸元と移動させ赤い鬱血痕を増やして。不意に身体を起こしその出来を確認するかのように視線を這わせながら空いている手で緩くなぞれば反対側の頸元が白く綺麗な儘な事に小さく身震いをしてそこに音を立てて口付けを落とし、次いで流血には注意を払いつつも欲望を発散する様に噛みつき。歯から伝わる皮膚の柔らかさと筋肉と骨の硬さに目を細めつつ自分の付けた歯形をなぞる様に舌先で軽く舐めてから揶揄するように不敵な笑みを浮かべ)ン……。……ハッ、悠チャン犬飼ってたっけぇ？

そうっすね。まあ時間は沢山ありますし、お互いの歩調でやっていきましょうよ。…あははっ、やったー俺ヒモになれそうだー。因みに今欲しいものはピアスとー、ヘルメットとー、靴とー、春物の服とー、ランボルギーニとー…（物を貰えるとの句に素直に破顔すると、宙へと視線を遣りつつ欲望を列挙。喉元まで到達しそうな指の圧に苦しげに双眸を伏せ幾度か咽ぶも、負けじと舌を絡め口端に糸が走ったところで恥じらいげに顔を逃れさせて。感受性が高い箇所へと柔な感触が幾度も走ると、その度に脳に甘い感覚が走り短く声を溢して。自身を見下ろす視線にぞくりと背筋を震わせ熱を孕んだ眼で見据え返しては、何をされても拒む心算はなく自ら差し出す様に首筋を晒し深く入り込む歯を享受。堪え切れず上擦った声を溢し生理的な涙を溜めるも、僅かな服従感を覚えれば心臓は高鳴り、抱擁を求める様に片手を宙へと挙げて）……んンッ…、いったーい…。……犬、先週からデカいの飼い始めましたわ。本当噛み癖の悪い犬で…、…こっち来てください。