オリキャラなんでもありのなりちきり(雑談)

サラが幼女の姿になった理由

彼女のいた未来は、彼女が生まれた時には既に戦争が始まっていた。両親は食糧不足による栄養失調や敵兵士によって殺された為、幼い彼女は両親を知らないまま疎開先の施設に預けられ、少しでも死者が減るようにと、お国の為に医者としての勉強を強いられた。
当然危険で娯楽などというものをする暇もなく、20年間診察室のような薬品などが沢山ある狭い施設の部屋で、半ば隔離されているような生活をしていた(部屋の出入りはできたので完全ではないが)。そんな中、医療班の班長に任命されたのは18歳の時である。
「戦争が終わるまでは仕方ない」と表面上は割り切っていたものの、今まで生きてきて誰かと遊んだり心から笑ったりしたことはなく、また医療班班長という肩書きもあって、「自分がしっかり後輩たちを指導して、傷ついた兵士達を治療しなくてはならない」「こうしてぐずくずしている間にも一人、また一人と誰かが死ぬかも知れないのだから、絶対に泣いてはいけない」と決めていた為、自然と感情を抑えるように。
しかし、内心はずっと思っていた。
平和な世界でみんなと暮らしたい。みんなと笑いたい。正直、もう色々と疲れてしまったから、一度誰か大切な人の目の前で思い切り泣きたい、と。
「子供らしく、一人の女の子らしく生きてみたい」という彼女の願いが叶った結果があの姿なのだ。

現在、幼女の姿で笑ったり怒ったり、年相応に見える反応をするのは、どうせ20歳に見られないから演じているのではなく、もしかしたら彼女が元の世界で過ごしたかった理想の少女時代だともとれる。


(思いついた裏事情は以上です。長いですね……読みづらくてごめんなさい…)