とある吸血鬼 2020-01-07 08:00:03 |
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...そうか。( 何かを必死に隠しているように、少し怯えているようには見えなくもないものの、それでも己の言葉に、はっきりと言葉を返した彼女に、少しばかり意外そうに目を瞬き。しかし、信用できるかもわからない彼女の言葉に何故か安堵を覚えて仕舞う。人間相手には少しちょろいところがあるのは自覚済だ。己を蔑む意味での小さな息を吐き、上記のよう短く相槌だけを返し。『 ついてこい 』という意味の眼差しだけを向けた後、特に言葉もなく、この屋敷の広間であろう場所へ案内した。 ) 部屋は沢山空いている、気に入ったところを寝床にしろ、生活に必要な設備はだいたい地下だ、好きに使え。( ふてぶてしい態度で空いている椅子にどさり、と腰をかける。長い睫毛のせいか伏し目なまま、大きめのテーブルに頬杖をつき、脚を組み、徐ろに口を開き、淡々とした様子のまま述べ。そこまで聞くと、態度とは裏腹にとても親切にも思えるのだが、台無し、と言えるであろう言葉を何処か冷淡な表情で赤い舌を見せると続け。) 但し俺の娯楽のための食事は最優先だ、食料庫も地下、言うことが聞けないならお前が食料。それだけだ。
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