* 2020-01-05 21:27:12 |
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... 貴様 、なにゆえそのように私を慕うのだ ?
( 周囲から見れば 、過言としか言い様がないのではないかと思われる目の前の彼の言い分だが 、やはり何一つ嘘はない模様 。尊大さ と 崇敬の対象というのは必ずしもイコールではない 。だからこそのこれは純粋な疑問であったのだろう 、僅かながらに眉を顰めるものの 、努めて淡々とした様子で尋ね 。 ) ... 何だ 、何かあるなら言え 。( 特に何の抵抗もなく 、引き上がったその華奢な身体 、故に先程よりも近くなった距離で見る狼狽したよう揺れる瞳 。彼のような掴めない存在が 、自分の一挙手一投足には 、ここまで感情を見せることが楽しくて仕方がない 、穏やかではない歪んだ笑いが込み上げ 、近距離で見る彼の何処か中性的にも見えるその顔 、じっと見つめ 。そして 、勿論 彼の焦りの理由が異議を唱えたいからではないと知っていながら 、静かに言葉を紡ぎ 、空いている手で強引に掴み 。 )
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