匿名さん 2020-01-03 00:46:50 |
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ああ。似合ってる、見惚れたぞ。本当に綺麗だ。
(居間の椅子に勝手知ったるといったばかりに腰掛けながら、階段をおりてきたレイラを獲物を狙う様にじっと見つめ。不慣れなゆっくりとした歩みが、むしろドレスの裾をゆったりと揺らして華やかで、生地の深い青をうつしたレイラの髪色は夜明け直前の星空のよう。自分で選んだにもかかわらず、想像以上に似合って美しい様子を満足気に無言で見つめていたが、レイラに問われれば深く頷きながら上記。目の前のテーブルに、レイラが持ちきれなかった包みを並べて、こっちへ来いとやたら様になっている手招きをすれば、自身の足の間に座らせるように腰を引いて。やっとバラとオスヴァルトの言葉の意味に気づいて赤面するレイラに向かって「そうだぞ、108本のバラはプロポーズの時に贈るもんだ。俺から受け取る覚悟ができたら教えてくれ。今はこいつらだけどな、開けたらどうだ?」と未来の結婚を疑う様子もなく、ドレスやくまよりは小さいテーブルの上の包みたちを指して。細々した包みたちの中身はアクセサリーやレースのハンカチ、装飾の繊細な手鏡など。)
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