Statice / 〆

名前／オスヴァルト・フォン・ライエン
年齢／ 28
容姿／身長192ｃｍ。短い黒髪を後ろにかきあげている、オールバックだが癖毛でまとまりがない。釣りあがった太い眉毛と近い緑がかった灰色の目は、笑うと皺がよる。日焼けした褐色の顔は彫りが深く、少々野生的だが整っている方で、いつも自信ありな表情を浮かべている。身長に見合った筋骨隆々とした体型で、特に手足が分厚く大きく団服の手袋とブーツは特注。 お相手様の前に現れる時は、アイロンのかかったシャツにセンスの良いベストやジャケットを、仕事中は団服と時にはその上に鎧をきっちりと着ている。しかし、友人といる時や仕事の休憩中や上がりなどはシャツの胸元をはだけさせているようなことも。団服は紺を基調としたもので登城できる帽子と手袋つきの正装。
性格／よく言うとおおらかで自由、悪くいうと向こう見ずで強引な性格。声が大きい。気さくで面倒見がよく、自身の立場的にも困っている人は放っておけない。普段は言動や所作は粗野ではあるが滅多なことでは怒らず穏やか、ただし鬼神のごとく戦場を駆け回った冷酷な一面も持つ。作戦を考えたりと頭は良いがかなり豪快。
備考／王国の防衛を司る騎士団の現団長。騎士団と言えば聞こえは良いが、現時点で平和な王国で力を持て余した荒くれ集団でもある。それを統率する本人も称号こそ貴族ではあるが、他国の貴族からは野蛮だとそしられる成り上がり。とはいえ少々乱暴ではあるが気の良い男たちで、5年前の戦争が終わった後は国境警備や街の治安維持などを引き受け、市民からの人気はそこそこ。強盗を捕まえたはいいが店を滅茶苦茶にしたなどのクレームもそこそこ。
大酒飲みで女性からも人気があり、派手な生活を送っていたが、数年前に山賊から助けた娘に出会ってから調子が狂っているようだった。嘘のつけない性格で、お相手様に再開してからは、忙しい仕事の隙間をぬって本人はこっそりと出掛けているつもりだが、騎士団どころか王宮中にバレバレ、そんな姿への笑い半分で応援され愛されている団長。お相手様が大切で可愛くて仕方がない。

（／pfお待たせ致しました。お言葉に甘えて此方の趣味のままに作ってしまいました。イメージと違う点があれば仰ってくださいませ！！）

（/貴族と平民というか農民という身分が違うと自然にしっくりくる設定は大抵このようになりますからね。それ良いですね！王道というかシンデレラストーリーみたいでドキドキと心が躍ってしかたがありません。
一応此方のpfも完成しましたが素敵な騎士団団長様に果たして釣り合うかどうかビクビクしながら投下させていただきます。もしもここはちょっと、と思った部分がありましたら遠慮なくおしゃってくださいね。
オスヴァルト様、素敵すぎます…！…失礼しました、想像以上に格好良くて魅力的な息子様にテンションが可笑しな方向に振り切ってしまいました。こんな素敵な殿方に溺愛される娘が羨ましい限りです！）

名前：レイラ・ビュシェル・ササラ
年齢：23
容姿：身長167cm。灰色がかった銀髪を腰の辺りまで伸ばし、普段は邪魔にならないようにひとくくりして纏めている。髪質は育ちの割には艶やかで手触りの良い髪質。釣り下がり気味の細い眉毛にアーモンド形の透き通った琥珀色の二重の瞳。若干東洋の血が流れているのか顔立ちはどことなく東洋よりであり、色白な肌かつよくよくみればそこそこ綺麗系の整った顔立ち。身長に見合ったスラリと伸びた細長い手足に細身寄りの体格。服装はごく普通の平凡な農民が着るような恰好が多くオスヴァルト様に出会うまではお洒落に興味はあったものの身分不相応だと諦めていたが出会って付き合うようになってからはお洒落好きの友人や母親にお洒落を目下勉強中。
性格：あまり自己主張は得意ではなく、人の上に立つよりは人の下でサポートする方が得意かつ性分だが、お人好しさも相まって貧乏籤を引きやすくもある。感情の波は穏やかで感情を剥き出しにするのはレア。見た目とは裏腹に芯が強い一面も持ち合わせている。
備考；没落貴族だがそれは何世代も前のことであり、先代も先々代もすでに貴族という立場や名誉にこだわってはおらず没落した理由は彼女の家系に流れる東洋の血が要因の一つとなっているのではないかと考えられているが真偽は一切不明。
数年前に山賊から助けてくれた騎士様が何故か忘れられず、そんな自分に自問自答を繰り返しながら日常をおくっていたところ、数か月後怪我を負い行き倒れていた騎士様とひょんな形で再会し自分の中に渦巻く気持ちに答えを見出すため看病という形で騎士様の世話をしていたが、騎士様から思いを告げられて己も同じ気持ちを抱いていたことに気づき無事にお付き合いを初めて、両親や周囲の人達そんな娘を微笑ましいと思いながら応援してくれているが両親は娘が巣立ってゆく寂しさもあるのか複雑な模様。

（／ シンデレラストーリーが好きな此方の趣味が漏れてしまいお恥ずかしい限りですが、気に入って頂けて良かったです。pfに勝手に織り込んでしまった戦争が5年前なので、出会ったのは少なくともそれ以降になりますね。2,3年前でしょうか。
　とても素敵な娘様で、今からお話できるのがとっても楽しみです。身長が高くてクールビューティに見えてお人好しなレイラさんにキュンキュン来てます！勿論気になるところなんてありません。息子も褒めていただけて幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
　それでは他に何も無ければ始めたいと思うのですが、付き合い始めた直後ですので、オスヴァルトが城に戻った頃からで宜しいでしょうか。暫くは休暇になるとレイラ様のところに遊びに来る感じですね。）

（/大丈夫です、此方としても萌えの一つなので。其方のpfをみて没落した理由が書かれていたかもしれない先代たちの歴史にまつわる書物類は戦争中のごたごたで行方不明となってしまったという設定が思いつちゃいました。もっとも、両親も娘も特に家柄や名声に拘っていないので探すつもりはないのですがね。
ふふ、そう仰ってくださって至極光栄です！一応呼び方なのですが改まった場や人目があるところなのでは「オスヴァルト様orオスヴァルトさん」で二人っきりや二人の仲を公認してくれる者達などでは「ヴァルト様orヴァルトさん」と呼んでいるということにしますね。
了解です！ではまだまだロルに関しては先人の素敵な文章力にはおよびませんが、今後ともよろしくお願いしますね。）

（／ 既に思わぬ設定が続々生えていてワクワクが止まりません。呼び方について把握しました、なりきり内では性格的にももっと気軽に呼べと迫ることもあると思いますが、お任せ致します。
　こちらこそ未熟な点も多々ありますが改めましてどうぞよろしくお願い致します。）

失礼、レイラ嬢はいらっしゃいますか。
（ 近隣住民からの通報で狼の群れを1人で駆除したは良いものの、怪我で倒れて行き倒れてからしばらく。レイラに助けられて首都に戻ってからは１ヶ月、報告書や溜まりに溜まったデスクワークを終えて、やっととれた休暇に浮き足立つのを強靭な理性で抑えて、レイラの家のある農村の端で馬車をおりる。休暇が取れたことは手紙で伝えてあるので待っているだろうと早足でレイラの家へ。
流行りのドレスに、靴、フェルトの帽子、アクセサリーも幾つか、特に目立つものはオスヴァルトに不似合いな大きな熊のぬいぐるみ.......、1ヶ月の間、首都に数多くあるブティックや雑貨店の前を通る度にレイラを思い出して買ってしまった山のようなプレゼントの品々を、軽く片手で抱えると空いた片手には大きな薔薇の花束を。ノックをすることが出来ないので仕方なく、レイラの家の前で仁王立ちして鍛えられた腹筋を惜しげなく使い。)

（/俗にいう設定は生えるもの、ですね！娘としましては王国内でも最強と名高く現団長を立場や身分も相まって気軽に呼ぶなんて畏れ多いと遠慮している部分もあり、名前を短くして呼ぶので精一杯の状態です。まぁ、結婚後の夫婦となるころには気軽に呼べるまで進歩していると思われますのでご期待ください！）

…ヴァルトさん、お帰りなさい…！
（こんな御伽噺や小説に出てくる出会いがあるのだろうか、初めてお会いした時と怪我をして行き倒れていた相手を見つけたときを今でも鮮明に思い出せるくらい自身の心はすっかり相手の虜であり、相手の怪我が無事に完治し首都へと戻ったが、つい先日ようやく仕事が片付いて休暇が取れたと相手からの手紙を受け取った日から早く会いたいと逸る気持ちが抑えられず、表情がだらしないと友人や家族に指摘され揶揄われるというやり取りを含んだ日常をおくっていれば、ずっと待ち望んていた声が玄関前から聞こえバタバタと二階にいたため階段を慌ただしく駆け下り一目散に玄関へと向かうと、扉を開けてニッコリと理知的な見た目だが中身はごくごく普通の女性なため喜びや嬉しさを感じさせる満面の笑顔で己の元へと来てくれた相手にお帰りなさいと家族のように出迎えて）

（／期待しています笑。本当はこれで一旦失礼するつもりだったのですが、レイラ様の『おかえりなさい』が余りに可愛くて堪えきれず.......！本当に貴方様とレイラ様に御相手していただけることになって嬉しいです。此方もかなり残念な中の人ではありますが、どうぞ末長くよろしくお願い致します。)

レイラ！会いたかった！！
( 階段をかけおりるような音に、顔を見たら何を言おうかと思いをかけ巡らせる。あくまで紳士的に、まずは会いに来るのが遅れたお詫びと、それからたくさんの贈り物を渡して今開けろとせっついてもいい、喜ぶレイラはさぞ可愛いに違いない、それから仕事が忙しかったと少しくらいなら言い訳も許されるだろう、今日はどこに行きたいかと聞いて、あわよくば近いうちに首都に来る気はないかなんて、そんな欲にまみれた御託は、レイラのそれはそれは可愛らしい笑顔と『おかえりなさい』という破壊力の強すぎる言葉に脳内から吹っ飛んでいき。抱えていた贈り物が落ちるのも厭わず、腕を広げてその女性にしては低くない身長を軽々と抱きあげ、その場でふわりと一周回して下ろして。下ろしてもなお抱きしめたまま、1ヶ月間ずっと願っていた一言だけを、その鍛えられ固い腹から勢いよく発して。その力はレイラが苦しくないように手加減してはいるつもりだが、レイラには少し痛いくらいで。それからいくら可愛い恋人との再会とはいえ、たかが1ヶ月くらいで、と己の余裕のなさに顔をしかめて顔を上げるとじっとレイラの目を見つめて。）
堪え性ねえなあ俺.......レイラ、格好わりい俺は嫌いになるか。

（/可愛いと仰ってくださって光栄です！こちらとしても情熱的に愛情を惜しみなくアピールするオスヴァルト様に胸はキュンキュンしっぱなしです…！此方こそステキな息子様と背後に年始そうそう巡り合えて幸せです。では、なにかありましたらいつでも呼んでくださいね！）

…ちょ、ヴァ、ヴァルトさん？！
（相手の顔を見たらなんて言おうか、手紙を受け取った時から様々な言葉が思い浮かんでは消えてゆき実際待ち焦がれていた声を聞いたら扉を開けて咄嗟に出てきた言葉は一か月前首都に戻ってゆく相手を見送る時に“いってらっしゃい”という言葉を掛けたため“おかえりなさい”という言葉が出てきて、言ってしまってからこれではまるで恋人と言うより家族に近い出迎え方だと先走り過ぎたのではないかなんていう考えは相手が持っていた荷物が落ちる音と同時に突然騎士らしい相応しい体格をした相手に軽々と抱き上げられ突然の出来事に、驚いたように目を見開きながら相手の名を呼ぶが、そんな己などお構いなしといったようにその場で鮮やかに一周回されてから下ろされたが手放す気はないといったように抱擁はやまず“会いたかった”と力強く言われれば抗議の類に当たる文句は嬉しさや幸せという気持ちに押しつぶされ、遠慮や気恥ずかしさを感じさせるような仕草や力加減で相手の背に腕を回しながら相手の痛いくらいの愛情表現に応えようと相手の言葉を否定するように首を浅く横に振ってから、相手をじっと見つめ返すが痛みから僅かに眉間に皺を寄せ色白な肌故ほんのり頬が赤く染まってもすぐにわかるだろう。）
…そんな、ことないです。私だって手紙を受け取った時から会いたくて仕方がなかったんですから。

そうか、同じ気持ちだったなら嬉しい。
.......っと汚れちまったな。
（ レイラの会いたかったという言葉と可愛らしく頬を染める様子に愛おしさが溢れ、レイラを抱く腕に更に力が入りかけたが苦しそうな眉間の皺にぐっと堪えて。名残惜しそうに銀の髪をふわふわと梳くように撫でながら体勢を起こすと、にんまりと上記と頷いて。それからはっ、と振り向き落としたプレゼントを拾い上げながら、中身が心配になる強さでバシバシと叩き。最後のグレーの毛並みと黄のガラス玉の目が美しいクマのぬいぐるみも気の毒なほど叩いたあとくるりと向き直り。その精悍な顔に屈託のない笑みを浮かべて差し出したバラの花束は、オスヴァルトの腕にあった時はそこまで大きくは見えなかったが、レイラの首元まで覆い隠すほどもあって。花の繊細さなど少しもわからないといった顔をして花束が似合うのは色男の特権か、とはいえ今まで何度か突き返された経験もあるのだと、自動的に今までの女性経験が貧弱ではないことも伝えてしまっていることに気づいているのかいないのか、愛おしそうに目元にシワを寄せて下記。）
世話が大変だって言われたこともあるが、受け取ってくれんなら1本でもいいんだ。
あとは俺が持って帰って世話するんだよ、それが枯れるまではレイラを思い出せるしな。

…あ、あの。そんなに強く叩いては中身が…。
それに、もしかしてこの沢山のプレゼントは私に、ですか？
（会いたかったと嘘偽りのない気持ちを伝えれば優しく梳くように髪を撫でられながら笑って頷かれてほっとしたように安堵の表情をし、だが相手が何かに気づいたように振り向いたので何事だろうかと不思議そうに相手の行動を見ていればバシバシと相手が持ってきた荷物の埃や汚れをとろうと叩いているようだが、ただでさえ身長に見合い鍛え上げられた体から繰り出される力は相当な物だろうと思わず心配そうな表情と声色で声を掛けるものの、相手が持ってきた荷物はどれもこれも贈答用に綺麗にラッピングされたものばかりでもしかしたら己へのプレゼントではないかと思いながら言葉を紡ぐが、一番に目を奪われるのは灰色の毛並みに黄色のガラス玉の目をした可愛くて美しい大きな熊のぬいぐるみでありぬいぐるみをじっと見ていれば、再度己の方へと向き直り彫りの深い顔で屈託なく笑いながら差し出されたのは相手が持つとそこまでの大きさがない様に見えるが明らかに両手で抱えなければいけないくらい大きく綺麗な薔薇の花束で、相手が紡ぐ言葉の節々に相手が女性経験が豊富だということが察せられてモヤっと過去の女性たちに抱く醜い嫉妬心で気持ちが支配しそうになるが相手の己を見る目が愛おしさを感じさせるような眼差しに気づけば、いとも簡単に黒いモヤモヤは何処かへと消え失せふわりと柔らかい表情で微笑みを浮かべながら花束を受け取ろうと相手の方へと手を伸ばして）
大丈夫ですよ。薔薇の世話をするのは大変だと聞きますが、花の世話をするのも好きですから。
ですから、半分頂けますか？

.......ああ、1ヶ月も俺の仕事のせいで会えなかったからな、お詫び。
ってのは建前で俺がレイラにプレゼントしたかったんだ。迷惑じゃなければ中まで運ぶぞ。
（ 腕を離した直後のレイラの安堵の表情を、苦しさから解放されたことからのものと勝手に勘違いし再び反省する。オスヴァルトからすれば手加減どころか壊れ物を扱うように大切に扱っていて、それでもレイラにはまだ強すぎるのだと、可愛い恋人が如何に守ってやらねばいけない存在かを再確認し、緩みかけた表情を締め上げて眉間のシワを深めて。そんな考え事をしてプレゼントの中身を心配するレイラの声は聴き逃したようで、可哀想に汚れは落ちたがしこたま叩かれたクマと、目を輝かせているレイラを交互に見て安心したように力強く頷き。なんとか無事らしい他のプレゼント.......女好きの力自慢が集まる騎士団の詰所の近くにある雑貨店やブティックの涙ぐましい頑丈な包装への努力が滲む、と一緒にクマも抱え直せば、自身に対して複雑な感情を抱いているらしいレイラの両親に遠慮したように上記を提案し。
優しい言葉と可愛らしい笑顔で花束を受け取ってくれようと手を伸ばす恋人に、心から嬉しそうに優しい笑みを浮かべれば、慣れた手つきで花束を半分に割って、ラッピングの方の束を渡せば素になった方の花束をコートが汚れるのも気にせず抱え直し。そちらの束にくっついてきたカードを空いていない手で器用に引っ張り出せば『愛する君へ』と書かれたそれをレイラの方の花束に幸せそうに笑って滑り込ませ。)
ありがとな、ほら.......っと、こいつを忘れちゃいけないな。

…それにしては少々量が多すぎませんか…？
ふふ。ありがとうございます。では、二階にある私の部屋までお願いしますね。
（どうやら己にプレゼントしたかったので買ったようだが、誕生日や特別の日ではないのにプレゼントの類は自分達が飢えることなく生活してゆくだけで精一杯な状態ではないものねだりであり思わず本音がもれるが、少々どころの話ではないプレゼントの山に果たして全て収まるだろうかと自身の部屋にある質素で小さめの収納スペースを思い浮かべながら、やはり鍛え方が根本から違うのか父親や村にすむ男達でも全て抱えるのは厳しいと思われる量をいとも簡単に抱え直した相手に、いつまでも玄関付近で話しているわけもいかないと自身の部屋へと案内するため二階に続く階段へと相手を先導するように歩き出そうとし。花束を受け取ろうと手を伸ばせば嬉しそうな笑みと共に花束を器用に二等分しラッピングされた方を渡されて、半分でも両手で抱えなければ抱えきれない薔薇の量にいったい何十本あるのだろうかと花束へと視線を落とせば、するりと何かカードが滑り込まされたので内容を確認すると“愛する君へ”と書かれており照れ臭さや嬉しさや恥ずかしさなどが入り混じった表情で相手の顔を見てお礼をいおうと視線を相手を向けて。）
どういたしまして。それにしてもこんなに沢山の綺麗な薔薇の花束なんて私初めてです。
…なんて、両親や親戚の人を除いてプレゼントされたことなんて誕生日ぐらいしかないんですけど…。

.......警戒心がちと足りないんじゃないか。俺は好きな女の部屋で茶だけ飲んで帰るほど親切じゃないぞ。
（ プレゼントの量について指摘されれば、1ヶ月間仕事に忙殺されている時間以外は、"まるでケツの青いガキの初恋"のようにレイラのことばかり考えて、持て余している給料をレイラへのプレゼントにつぎ込みすぎている自覚はあったため、恥ずかしそうに唸り声を漏らして視線を反らすと「次からは控えるようにする。」とだけ漏らし、日焼けした頬の血色を若干よくして。
それから恥ずかしい話をそらすように、薔薇を受け取って複雑だが満更でもない表情を浮かべたレイラにニヤリと笑いかけて「今は50本ずつだな。早くあと8本贈らせてくれ。」と意味深に笑えばレイラについていこうと扉の上にぶつけないように頭を下げ。
レイラに案内されなくとも1ヶ月前まで過ごした家で、てっきり居間に案内されると思っていたため、思わぬ返答に険しい表情で少々品なはないが上記。レイラに他意がないことも自分を信用してくれていることも知った上で、あまりの無防備さに恋人としての喜びよりも、年長者としての不安が混ざったようで。脅すように壁に追い詰めるように迫っても、その目に浮かぶのが欲ではなく心配なのは相手には伝わってしまうだろう。）

気を付けてくださいね。お金って使うのは簡単ですけれど稼ぐのは大変なんですから。
（己の指摘に視線を逸らし分かりにくいが褐色肌の頬は若干赤みを帯びており、もしも相手と結婚したのならばしっかり財布の紐は緩まないように気を付けなければと相手との未来を想像しながら相手から見れば年下だが金銭感覚はしっかりとしており、相手が漏らした言葉には上記を返答し。受け取った薔薇を眺めていれば「？あの、仰っている意味が良く分からないんですけれど…。」と何やら意味深な笑みと共に言われた言葉に男性経験など皆無に近く女友達との恋バナよりは家の手伝いや人の助けになることを優先していたため花言葉なんて知るはずもなく薔薇の本数によってそれぞれ異なる意味があるなんてもっと知らず怪訝そうに眉を顰め薔薇に込められたメッセージを読み解こうと今まで得た知識をフル回転しているか相手に抱き締められた時より眉間の皺を深くして「…え、えっと心配をかけてごめんなさい。…でも、私がここまで気を許すのはヴァルトさんにだけ、です。」と後々の事を考えて居間に運んでもらうようには直接部屋まで運んだほうが荷物を仕舞うとき楽だろうと、相手を信頼し恋人を自身の部屋に招く意味に下世話な事が含まれている時もあるなんて全く知らずいつのまにか逃げられないように壁際へと追い詰められ、急に迫られてちらりと相手の顔色を伺う様に見上げればその目に浮かんでいるのは心配一色であり警戒心が足りないと相手の発言と己の対応を含めて考えれば流石に直感で察せられたのか、会いたかったと伝えた時より頬を赤らめ直接相手の目を見て伝えれず視線を僅かに相手から逸らしながら途切れ途切れに言葉を紡ぎ）

.......はあ、わかった。覚悟が決まってるんなら話が早えや。俺はゆっくりでいいと思ってたんだがな。
（ 力の有り余るオスヴァルトにとって合法的に暴れられる仕事は半分趣味のようなもので、それに加え仕事以外の趣味といえば酒ぐらいのもの。騎士団団長として相応の給料と土地を持ち、殆ど使う場所もない生活をしてきたため、これっぽっちのプレゼントの出費など自分にとって大した金額ではないのだが、それを言うのは流石に卑しい、それに年下の恋人が珍しくオスヴァルトに刺した釘すら可愛らしく愛おしくて、定期的に刺されたくなりそうだなどと不埒な考えが頭を過り、とにかく大人しく「ああ、気をつける。」と低い声で答え。108本の薔薇の意味を測りかねているレイラに「それまでに調べておけ。」とそれはそれは甘い声で笑って切り上げようとして。
自分の警告に最初はポカンとした表情をしていたレイラが、察した瞬間みるみる赤くなるのを見て安堵する。男を部屋に誘うのが"そういう意味"だと分かればあんな不用心な提案も取り消すだろうと思ったのだが、返ってきた自分にだけだという逆効果も極まれりな発言に、荷物がなければ頭を抱えていた。最もこれが他の女ならこれ幸いと躊躇などしない訳だが、レイラばかりは大切にしたいのだから仕方がない。彼女の後ろの壁に手をついて、なんと言えば伝わるのだろうかと暫く思案したが思いつかず、ため息をついてぶっきらぼうに上記。これで焦って取り消すならそれでいい、ここまで言っても警戒心がないのなら部屋まで運んでやって押し入る振りでもしてやる。直前で離れて叱って強引に外に引っ張り出してしまえばいい、元々デートは外に行くつもりだったのだからと考えて、じっとレイラの目を見つめて返答を待ち。）

…勉強不足ですみません。
（相手がどれだけ稼ぎお金の使い道が微々たるものかなんて首都と離れた小さな農村で暮らしている己にとっては想像するしか出来なく大人しく答えてくれた相手に小さく頷いて見せるものの108本の薔薇の意味は分からず甘い声で話を切り上げようとする相手に知識不足で申し訳ないと己の無知さに眉を下げ一言謝り「へ、あ、あの、冗談、ですよね？さ、流石にまだ早いかと…！」とまさか自身の返答が逆効果になるなんて知らずこれで安心してくればいいと思っていれば徐に更に逃げられないように壁に手をつかれため息交じりに告げられた言葉はそういう誘いを含んだもので、相手の言葉が己の警戒心などを心配心から出てる言葉を本気と受け取り何とかこの状況を脱しようと顔を赤くしたまま焦ったようにまだまだそういうことをするのに早いと告げつつ「に、荷物はここまででいいですし、今日はデートするんですよね？早速ヴァルトさんから貰った物に着替えたいです…！」となんとか相手の気持ちをそういう方向から逸らせようという一心でまくしたてるように今後の予定を含めた話題を珍しく強引に変えようとして）

ん？それは俺以外の男から送られたことがないってことだろう、俺は嬉しいぞ。
（ プロポーズを意味する108本のバラの意味を知らないことを深刻に謝ってくるレイラに首を傾げ、上記に頷きながら豪快に笑い飛ばして。そのうるさい笑い声とは対照的に、眉を下げるレイラの頬を摩るように伸ばした手はとても優しくて。レイラにあまりこの手のからかいは通じないのかと反省すれば、少し声を低くして「出来るだけ早く腹を決めて俺にプロポーズさせてくれってことだ。」と照れもせず真っ直ぐに伝えて見つめ。レイラが強引にするまでもなく、やっと忠告が受け入れられると、すぐに壁から手を離し上半身も起こして、これ以上気にさせないように意識的に爽やかな笑顔を浮かべながら「ならここで待ってるぜ。気に入るといいんだがな。」とあっさりと距離をとって。首都のパトロール中にショーウィンドウに見かけて仕事上がりまで脳内を占拠し続けたそのドレスは、深い花色の織物で作られたシンプルで優美だがネイビーのリボンと控えめなレースが可愛らしいもの、揃いのフェルトの帽子は首都で流行りの形のもので、幾つかある靴はいずれも少々ヒールが高いがオスヴァルトがエスコートするのだから問題がないだろう。）

…ヴァルトさんが嬉しいのなら、良いんですけれど…。
（誰かから贈られることが大事なのか豪快に笑い飛ばしつつ頬を擦る様に撫でられた手は豪快な性格に反して優しくますます意味が分からないが答えの見えないことをいつまで考えていても仕方ないと気持ちを切り替えるが頭で理解するのと気持ちで理解するのは違うため表情は渋々といった様子で「プ、プロポーズって…！ま、まさか108本の薔薇の意味って…！」と付き合ったばかりだというのに結婚を意識させる言葉を照れもせず真っ直ぐ伝えてくる相手に一気に頬だけではなく耳まで赤く染まり恋愛経験はないものの、それなりに頭の回転は速く賢い方なのかなぜ108本の薔薇では無ければならないのか理解し本当に自分で良いのか、だけれど嬉しくもあり幸せでもありそんな色んな感情が混ざったような表情で見つめ返し「…はい。では、着替えてきますね。」とあっさり距離を取った相手にぽかんとしばし呆然としていたが相手の言葉に意識が引き戻され、相手から贈られた薔薇の花束と共にプレゼントの山を己が抱えきれるだけ抱えると自身の部屋へと移動し薔薇の花束は備え付けの小さなローテーブルの上に熊のぬいぐるみは簡素なベットの上にそれぞれ置き、早速プレゼント用に施されたラッピングを丁寧に解くと露になったのは良い布地の深い花色の織物で織られたドレスでシンプルで優美なデザインで、本当に自分なんかが着ても良いのだろうかとあまりにも見事で上等なプレゼントの中身に気が引けるが尻込みしている場合ではないと、母から譲り受けた己にとっては小さめの姿見で確認しながら贈られたそれらに着替え最終確認と言わんばかりにその場でくるりと一回転してから満足げに頷き何度も遠慮せずしこたま叩かれたぬいぐるみを優しく撫でてから部屋を出ると「お待たせしてすみません。…似合っていますか？」と先程別れ場所で待っている相手の元へとドレスが崩れない程度の速度で歩み寄るとドレスの類は着慣れていないため少々不安げに問いかけて）

ああ。似合ってる、見惚れたぞ。本当に綺麗だ。
（居間の椅子に勝手知ったるといったばかりに腰掛けながら、階段をおりてきたレイラを獲物を狙う様にじっと見つめ。不慣れなゆっくりとした歩みが、むしろドレスの裾をゆったりと揺らして華やかで、生地の深い青をうつしたレイラの髪色は夜明け直前の星空のよう。自分で選んだにもかかわらず、想像以上に似合って美しい様子を満足気に無言で見つめていたが、レイラに問われれば深く頷きながら上記。目の前のテーブルに、レイラが持ちきれなかった包みを並べて、こっちへ来いとやたら様になっている手招きをすれば、自身の足の間に座らせるように腰を引いて。やっとバラとオスヴァルトの言葉の意味に気づいて赤面するレイラに向かって「そうだぞ、108本のバラはプロポーズの時に贈るもんだ。俺から受け取る覚悟ができたら教えてくれ。今はこいつらだけどな、開けたらどうだ？」と未来の結婚を疑う様子もなく、ドレスやくまよりは小さいテーブルの上の包みたちを指して。細々した包みたちの中身はアクセサリーやレースのハンカチ、装飾の繊細な手鏡など。）

ふふ。ありがとうございます。？は、はい？
（普段の生活が生活だけにヒールの高い靴は履き慣れておらずゆっくりとバランスを意識した慎重な歩みで歩み寄れば己の問いかけに満足げな様子で深く頷きながら褒めてくれる相手に、どこか照れの混じった表情で小さく笑い声を零しつつお礼を述べると徐に自身を手招く様になった仕草の相手にそっと近寄れば腰を引かれるまま相手の足の間へとすっぽりと収まって「…あ、あの、しばらく待ってもらうことになる、かもしれないです。」と相手からの求婚が本気なのだと悟りおいそれと簡単に決めていいことではなくましてや例え裕福でなくてもこの生活が気に入っているためしばらく待ってほしいと先に伝えて「…どれも本当に綺麗で素敵な物ばかりです。」と今のテーブルの上に置かれた細々とした包みを丁寧に紐解くと中身は装飾品や小物等の類であり一つ一つ手に取って眺めながら月並みだが本心からくる言葉を述べつつ一番目を引くのは自身の瞳を彷彿とさせる琥珀を誂えたネックレスとイヤリングのセットなのかそれらをまじまじとじっくり観察するように眺めていて）