匿名 2019-12-30 14:35:22 |
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>>殺生院キアラ
(まるで小さく怯える兎の様なまさしく己の好みである可愛らしい叫びに満足気に笑みを深め、振り返った闇に未だ警戒心の拭えていない瞳に寄り添うかの如く優しく決して怯えさせてしまわぬようにとほんのり朱に染まる頬を指先で掠めては含みのある余裕さで笑みを零し。何故こんな時間にこの様な場所に居るのか、ふとした疑問だったがすぐさま理解が出来た向き合うように並べられた食器棚に加え盗み食いをするような輩でもない筈の彼女のことだ喉が渇いたとかそんな所だろう。だがこんな所でそれに自身に見つかるなんてなんと不幸な少女なのだろう眠る事の出来ない夜に見つけた玩具は何処ぞのどんな物よりも無垢であり純粋な正しく新品宛らの彼女に自然と口角が緩みきろうとする。ひっそりと点灯されたライトからはぼんやりとした薄い燈だけがその発達しきれていない身体の輪郭を謎りそれに沿って伸びる影を訝しげにゆるりと見やれば)
「ふふ、そんなに驚かずとも…まぁ、そんなキアラさんなどと敬称を付けないで下さいな。お気軽にキアラと呼んで下さいまし、」
(暗い空間に二人きり、多数のサーヴァントと深い交流を持つマスターである相手を独り占めする優越感に浸りこんな時間が続けばいいと願う傍らで時間の針は止まることなどなくまた騒がしい日常の始まりへと彼女を誘うのだろう。今は今だけはとじわりと滲み出る欲望に最も忠実な自分は恍惚と微笑み、己の名を発した瞬間に大きく揺らめいた瞳を見逃すこと無くこちらへ向けられる視線を半強制的に深く意識の淵へと取り込んでいく逃がせはしないと言わんばかりに薄い肩を掴みどろりと溶けだした蜂蜜色の瞳は目の前の相手をまるで溶かして呑み込んで自分の血肉の一部に取り込もうと言わんばかりに食いつくが手の甲に鈍く光る印にてそれは阻止された。それでもふわりふわりと意識を混濁させてはお得意の甘い囁きにて色香を撒き散らし)
「…お忘れですか?私はマスターである貴方のサーヴァント。身も心もこの力も余すこと無く全て捧げていますのに…そんな私を忘れるなんてきっと寝惚けていらっしゃるのでは。ほらしっかりと目を見て下さい。ね、だってきっと之は悪い夢でしょうから」
>>アビゲイル・ウィリアムズ
「…あ、あのね。その、怖い夢を見てしまったの。まるで海の奥深くに沈んでいくみたいな重くて冷たいそんな夢。眠ろうと努力はしたのだけど…どうしても目が覚めてしまうの、」
(一体何を見たのだろうか一瞬だが恐怖に染まり驚愕した表情を浮かべた様に見えたが自身の姿を見るなり駆け寄ってくる彼女に首を傾げたものの問われた質問にいち早く答えると申し無さげに眉を下げて目線が交差する程の近さと距離にほんの少し頬を赤らめては今までと変わらず優しく声を掛けてくれるそれに先程までのしかかっていた不安と恐怖は自然と和らいでいき緊張を纏っていた身体も普段通りを取り返し始めて、それでもそんな大好きな彼女の後ろに未だ続く暗闇だけはまだ何かを秘めている様にそこにあり、きっとありもしない目がまるでそこから己が姿だけをじっと見つめているのではないだろうかと薄れた警戒心が完全に溶けることなく小さく震え始める身体をどうにか推し留めようと浅い呼吸を繰り返す。)
「もし…もしよ、私の夢が只の夢でないとしたらマスターはこの場に居てはとても危険だわ。夜は何が起きるか分からないもの。昼間は大人しくても闇に浸ると自我を喪い魔物に陥る…きっと私にだけは牙を向くのよ。」
(独り言なのかそうでないのか、焦点の交わりが無い彼女は誰に問いかけているのか。震えていたはずの身体はぴたりと動きを止めて愛する主人を傷つけてしまわぬようにとその場から退散するように言葉を投げかけて、形だけの笑顔を浮かべてそっと身体を押して促してやるも己は頑として一つの椅子から降りようとはしない。ぞわりぞわり闇から聞こえる不況な音がその場を支配する…嗚呼マスターだけでも逃がさなくては、ふと額に浮かぶ汗が頬を伝っていった。)
(/すいません!!大変お返事の方が遅れてしまいました。)
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