匿名 2019-12-30 14:35:22 |
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> 殺生院キアラ
( 何かあったのだろうか。此方へと伸ばされた筈の腕は目的地と思われる場所へ到達する前に、重力に従いゆるりと下げられる。彼女の行動や根本に根付く思考を己は把握しきれず、故に不可解な行為に理解が及ばず消化不良を起こす。己の影を一瞥していたような気がするが、晴れ渡る青空と云う訳ではない食堂の人工的なほの明るさでは実際はどこを見ていたのか、寧ろ見ていなかったのかすら分からずで。まあ、彼女個人で完結しているであろう事をわざわざ掘り返したり首を突っ込む必要はないのだから、わだかまりを見ない振りして、彼女の残念そうな言葉に苦笑を溢す。続く従順なサーヴァントらしい言葉に、今までの此方を飲み込まんとするような態度からは想像がつかず少し驚かされながら、頬に触れる陶器のように艶やかな指を受け入れて。何が起きたか理解するより早く、頬に触れる柔らかく包み込むような弾力に思考は停止し、じんわりとした暖かさが真っ白になった頭を揉み解すような、余計に無に染めゆくようななんとも云えぬ心持ちでいれば促されたのに気付かぬまま、けれど声に反応した身体は流れるように椅子へ腰を掛けていて。 )
あり、がとう…ございます……
( 差し出されたホットミルクの香りに混じる微かな蜜の香りが鼻孔をくすぐると漸く意識は覚醒し、若干戸惑いながらたどたどしく上記述べ口をつける。香りだけで何を混ぜてくれたかなんて想像に容易いが、喉を通過する特徴的な甘さと確固たる香りに、パッと表情を明るくして )
もしかして、ハチミツ入れてくれました? 贅沢な感じがして、好きなんだよね。
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> アビゲイル・ウィリアムズ
ありがとう、アビー。……嬉しいな。
( こちらへの好意を伝え、先程までの固い表情が消えて柔らかく自然体な表情を見せるようになった彼女を確認すれば、ホッと安心して少しだけ気張っていた肩を下ろすと同時に、純粋で真っ直ぐな言葉に照れ臭くなりながら感謝の意を伝え。少年少女の姿をしたサーヴァントの中には大人と変わりない様な子も居るのだが、それでも幼い子には己と居る時だけでも良いから、明るい表情で過ごして貰いたいと常日頃から思う。彼女のように可愛く、純な子ほどそう願ってしまうもので。なにも、いつも満面の笑みで居て欲しいと云うわけではない、表情に影が落ちないように自然な表情を見せて欲しいだけだ。無意識下にあった気持ちをはっきりと認識すると同時に、俯いていたが今は確かに前を向く少女を目にし此方も決意をしっかりと胸に刻む。なにも役に立たないマスターだけれど、せめて彼女の心だけは守り、不安から光の方へと導こうと己の腕を引く彼女を今一度見れば、額に浮かび上がる鍵穴。あ、これは──、 )
( いたずらのように視界を閉ざされ、程なくして開けた眼前には浮かぶ月。白く輝きながら静かにそこに座している月は、無である闇さえもその美しさに月の為に黒く居るようで。勝手に警戒していた自分が恥ずかしくなり苦笑いを溢したいのだが、こんなにも美しい景色を前にしてしまえば感動だけが胸中を占め、彼女の手を取りキラキラと目を輝かせながら )
アビー、ありがとう。とても、とても綺麗。こんなに綺麗な月は初めてだ。とても言葉に出来ないけれど……一緒に見れて凄く嬉しい、ありがとう!
( /遅くなりまして申し訳有りません…!そして、悔しいことにまだ暫くは忙しなさは続きそうで、大変申し訳ありませんが更新のペースが落ちてしまいます。寛大な心でお許しいただければと思います……。
当方も、あれやこれやと返信を考えたり待っている間もとても楽しく日々過ごしております!頑張るのもいいですが、余り無茶はなさらないように。インフルも流行っていると耳にしましたから、是非ともお気をつけてくださいまし…! )
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