下級妖怪 2019-12-07 18:50:28 |
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>笹嶺 隼人
......そうか( それもそうだ。自身の命が奪われかねない状況で初対面の人の顔を覚えるなんて無理難題に近いだろう。軽く頷けば納得した風な声色でぽつりと呟いて。足元から手を離し何でもないように振る舞う相手の姿を見遣れば、痛いから思わず行灯を落としたんじゃねぇのか?と顔には出さないものの疑問に思い。とはいえ完璧に相手の痛みの程が分かる訳でもない。変に疑っても仕方がないだろう。「大丈夫だとしても、それでは立ち上がるのは辛いだろう。俺様の手を掴め」渋々といった様子ではあるが、大丈夫と言うならと一目だけ患部を見るのみに済ませればスッと立ち上がり。だが相手は自分とは違いまだ腰を上げることは難しいと見て取れる。ゆっくりと相手を待つのも良いがそれよりは何か支えがあった方が良いだろうと、片手を相手に差し出して )
それより貴様は此処を出ていくと言ったが、その前に此処でゆっくりと休むべきだ( 腕を組みぴしゃりとそう言い切れば、静かに相手の足元に視線を落とし。「その足ではまた襲われたとき、同じように逃げ切れないだろう」と眉間に皺を寄せ )
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