ビギナーさん 2019-12-07 14:36:21 |
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(/よろしくお願いします。)
朝露がまだ棘を濡らしている、冬の早朝。
洋館のダイニングには朝食が並べられていた。
「皆さん、料理が出来上がりましたよ」
よく響く低い声を張り上げているのは、本来ならば頭のあるべき場所にティーポットが有る、異形のナニカであった。
仲間たちはその声に答え、階下へと現れる。
ランタンが頭のあるべき場所に有るモノ、
獣耳と尻尾を生やした少年、
黒い仮面で顔を覆っている大柄な青年、
長いワンピースを引きずり、階段を覚束ない足取りで降りる幼い少女。
彼らが席に着いた時、洋館の扉からノックの音が聞こえたー。
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