あの日の少年 2019-11-23 00:09:49 |
通報 |
いただきます…
(まだ義姉が目の前にいるという状況に慣れず言葉少なになって、両手を合わせてただ一言そう挨拶をして自身の好物でもあったスクランブルエッグへと手をつけて、口の中に広がる懐かしくも優しい味わいに涙が出そうになるが、どうにか耐えて俯きがちに「うまっ…茉由姉、ケチャップとって…」とスクランブルエッグに夢中になってるフリをして。バターたっぷりのトーストを手に持ちながら、そういえば当時も両親はいつも忙しそうにしていて殆ど相手と二人きりだったなと思い返して「それなら簡単に惣菜でも……じゃなかった、えっと、荷物持ちぐらいなら手伝ってもいいけど…」一人暮らしが長くその癖でそんなことを言ってしまってから慌ててそう言い直し)
トピック検索 |