(おばあさんからも優しげな声で二人に挨拶を返してきて しおちゃんの小さなスーツケースを上の棚にうんしょと持ち上げて、自分のスーツケースは通路に邪魔にならないように置いて しおちゃんの隣に座ると電車の車窓は大きなビル郡を抜けて住宅街へと移り変わっていて) しおちゃん さっきも言ったけど長旅だから、疲れたら寝ちゃっていいからね? (手荷物から膝掛けを取り出すと彼女に渡して)