お休みなさい。 (寝息をたてるのを見届け、音のでない小型カメラをスッと取り出す。ボタンを押してから自分も目を閉じると、しばらくたって、空は白み始めた。朝と呼ぶには早いその時刻に目を覚ますと、身だしなみを整えるべく五分だけスッと姿を消し。音もたてずもとの体勢に戻り。あと一時間もすれば篠崎も目を覚ますだろうと、勝手に朝食の支度を始め)