は……ハルマ……。 (振り払われた手を呆然と見つめ、短く嘆息して) そうなのですか。アカネはあなたの……。致し方ありません、我慢しましょう。 (そう言いつつ、なぜ怒らせたのかよく分かっていない。理由を述べなければ恐らくこれからも繰り返すだろう。腹の底では感情がくすぶったままで、その顔からは表情が抜け落ちている。篠崎の手を取り、お怪我は、と妙に冷静に尋ね)