>>輝一 …貴殿も、落とされた?あの高い、地面に出来た襖から (面、面だ。こちらを向いた顔に重なっているのは、人の顔ではなく面…鬼でないのなら怖くはないけれど。歩み寄って、近くから小さな声で尋ねて首を傾ける。からん、ころんと鳴る下駄は嫌がられないだろうか…?「…彼処から落ちて、気がついたら此処にいた…その前は、」盗みを働いていた、とは言えなくて、言葉はそこで途切れたけれど__同じ穴の貉なら、分かるだろう?)