! 2019-10-21 23:25:06 |
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降りて早々災難だったな。こんだけ異星人の出入りが多けりゃそら変な奴も紛れ込んでるだろうよ。
また乗せてけって?別に構わ……いや、
(華やかなメインストリートとは反対に狭く汚い路地を走り続けていると、後方で響いていた男が立てる物音も次第に小さく遠のいてきた。歩調を緩めて荒れた呼吸を整えながら、額に滲んだ汗を拭う。リアの口から簡潔に語られたコトの経緯を少しも疑わずに事実として受け止め、しかし再度船に載せて欲しいという願い出に対しては、考えずに出かけた了承の言葉を一度噤む。両手に固く握られているため彼女が拾ったと言う“落し物”とやらの正体はハッキリと分からないが、先程の男の執着ぶりから察するに、余程価値が高く危険な物だという事は予想できる。恐らく密輸された違法の粉や種の類か、その手のカルテルやマフィアの情報が記録されたチップか。何れにせよSPSに引き渡すのが真っ当だろう、治安レベルの低い田舎星の公務員より銀河警察の方がよっぽど信用できる。しかしそれだけ危険な荷を、リスクを顧みずに善意で船に乗せられるほど危機感に欠けてもいなければ、正義感に溢れているわけでもない──が、先程あんな目に遭ったばかりの少女を一人見捨てて行く罪悪感に耐えられるほど冷徹にもなりきれない。すぐには決断を下せず表情にも暫し逡巡が表れたが、やがて腹を括ると少しだけ深く息を吸って吐いてから口を開き)
……わかった。ただし次の星までだからな。俺が力になれんのはそこまで。
(/了解致しました、それではこちらも一旦背後は下がらせて頂きますね。バックはまだ暫くはリアさんの正体に気づかなさそうです…!また、私事ですが今週から今月20日頃まで忙しくなる予定でして、なかなかお返事を書く時間が確保出来ないかもしれず…。何事も無ければ今月中には落ち着く筈ですので、誠に勝手ですがご了承頂ければ幸いです…。)
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