暴君主人 2019-10-21 19:41:20 |
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... そう 、わかればいいけど 。
( 慣れた手つきでテキパキと給仕を進める彼 、だが自分の態度であからさまに手がぎこちなくなる様子に 、思わず緩む口元 、彼の反応に愉しさを見出しているのであった 。そうして先程と反して 、ご機嫌そうにも見える顔で 、上記のように言うのであった 。そうしているうちに 、彼が次の話題を出してきた 、その切り出しはやはりあまりにぎこちない 。彼が己の扱いを理解しているように 、自分も彼のことをわかっているつもりだった 。故にか 、また不満げなよう 、僅かに眉を顰めると 、給仕を進めている彼の手首を 、がっ 、とそこまでの力ではないが 、確かに掴んだ 。彼は “ 持って来させようか ” と問うただけで 、自分が行くとは言っていない 。だが 、己としてはそのように感じ 、受け取ったのだろう 。紅鶸色の瞳をぐらり 、疑心暗鬼に揺らしながら 、睨むよう 、いや探るように彼を見た 。そして 、這うような声で 、尋ねるのだった 。) ... 僕から逃げる気かい ? ( 周りから見れば意味不明といえる行動だろう 、だが 、自分は外に居る時意外は片時だって離れて欲しくはないのだ 。つまるところ歪んだ成長を遂げた子供の我儘なのだ 。)
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