最大瞬間風速【〆】

勉強？べつに良いけど……あ、
( 頬に一層の笑みを浮かべた彼女は何か楽しい悪戯でも思いついたかのようで、一瞬身構えてしまったが実際持ちかけられた提案はただ一緒に試験勉強しようというもの。意外な誘いに思わず二つ返事で了承してしまってから、放課後は漫画の続きを読む為に早急に帰宅するつもりだったのを思い出したが、時既に遅し。 )
……あんまし遅くなるとあれだしさ、…早いとこ終わらせような。
( 試験勉強に精を出しているような事を宣ってしまった以上は何となく後から断りづらく、顔を覗き込む瞳から逃れるように目線を逸らし、そう小声で一言付け足すに留め )