最大瞬間風速【〆】

( 桜の季節が終わり、入学式から約一ヶ月が経過して、高校生活にも大分慣れてきたと感じられる五月も半ば頃。入学初期の緊張感を無くしてしまえば授業中の集中力など脆いもので、窓から差し込む五月の穏やかな陽光に抗う術もなく睡魔に屈し、かくんと船を漕いだその一瞬を不運にも教師に見つかってしまった。教室中に響く大声量で名前を呼ばれれば眠気だって吹き飛ぶ。椅子を盛大に後ろへ倒しながら大慌てでその場に起立し、声を裏返しながら苦し紛れの言い訳を放つも、その声量は次第に尻すぼみに。 )
ちっ…違うんです先生！！べつに授業が退屈で寝てたとかじゃなくて！あのっ、ええと、……せ、先生のご講説があまりにも素晴らしいんで…感動に打ちのめされてた…？ってかんじ、です……。


(／ご賛成いただきありがとうございます！時期は五月からで早速始めさせていただきました。隣の席ということで授業中のシーンからスタートしてしまったのですが、絡みづらい場合は仕切り直しますので遠慮なく仰って下さいませ。いきなりNPC的な教員を出してしまっていますが、お好きに動かしていただいて大丈夫ですので…！)