―――近未来。文明の発展と人間の欲望は留まることを知らず、行き過ぎたオーバーテクノロジーと度重なる戦争、環境汚染により世界の均衡と安全は崩壊した。貧民層は奴隷以下の扱いに。富裕層、権力者の財力と権力による暴虐が横行し富裕層と貧民層との争いもまた増加の一途を辿った。
この事態を重く見た政府より世界の安寧を保つべくとある儀式が取り決められた。一年にたった一日だけ。『ありとあらゆる犯罪、殺戮を容認する』『それ以外の日に犯罪を犯した者は誰であれ如何なる内容であれ即日処刑する』――この戒律を世界は『浄化の日』と呼び、この戒律により富裕層と貧民層の争いは激減し世界の平和は保たれている…かに思えた…。―――しかしある時から奇妙な噂が巷に流れ始める。浄化の日が近づくと決まって、『人々を喰い殺す怪異』が溢れ返ると。
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