……お、おい、っ! (突然のことに、数人のクラスメイトがざわめいた。普段ならばざわめいた人に向け冗談の一つでも抜かしている所だが、今の自分にはそのざわめきは耳に届いていなかったようで。彼女に手を引かれ、されるがままだった状態が屋上が近付くにつれ陰りを見せていた表情が少しずつ晴れ。屋上へと出る扉を前に、やっといつもの雰囲気が戻ってきて、ぱちぱちと瞬きをしているさまは驚いているようであり)