匿名さん 2019-10-09 22:32:00 |
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(体重がふっと軽くなった気がする、スローモーションのなかで走馬灯というものは本当にあるものだったのかと感嘆しつつ目を閉じる。夢のように移り変わる景色に写るのは耐えがたきを耐えた日々かと思っていたが残酷なことに思い出されるのは友人や家族の笑顔ばかり、死にたくない、やはりそう思ってしまったがもう遅い。走馬灯の中に聞き慣れぬ声が微かに聞こえる。誰…?そう感じた瞬間視界の傾きが元に戻り現実へと引き戻される。先ほどまでのスローとは逆に瞬く間に事が進み、気づけば力なく地面へと座り込んでいた。激しく波打つ心臓を過呼吸気味に整えながら手を掴む主に目を向けるとぼやけた姿は見覚えのある男子生徒)
あぁ…隣の………
(先ほどの行動とは裏腹に動転した様子もなく呟き、ぎこちない笑みを浮かべる。どうやら不幸にも助けられた事をやっと理解した途端、また大粒の雫が溢れ声にならない嗚咽と共に泣きじゃくる。)
(/いえいえ、こちらも初心者が無理してそれっぽくしてるだけなので…そのうちボロが出ちゃうかと…)
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