匿名さん 2019-10-09 22:32:00 |
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っ…う、うん、大丈夫!
(これ以上彼に迷惑はかけられない、もう十分に心配をかけている事は承知だが心配そうにこちらを見つめる彼にぎこちない作り物の笑みを向け、震えを押さえつけ少しだけ声を張る。足を引きずって帰るのも別に珍しいことではない、今から彼と別れれたらまたいつも通りのこんなに苦しいことはない、虚無感に満ちた日常に戻そう…また明日、という挨拶も振り替えることもせずに軋むように重い体を引きずりながら随分と長く感じられる廊下を歩く。彼はついてきているのだろうか…そんな風に考える自分を押し殺していると廊下にすすり泣く声が虚しく響く、先ほどの笑顔を保っていたはずなのに、悲しいという感情も押さえているはずなのに無理やり引き上げられた口角に涙が落ちる。)
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