匿名さん 2019-10-09 22:32:00 |
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…はっ…ご、ごめん…なさい私…
(しばらくの沈黙の後、彼が狼狽えている声と姿で我に帰り、相変わらずこちらばかり気にかける相手が心配そうに覗きこむ。相手の疑問に答えなければ、というよりこれ以上心配をかけたくない思いで、あなたのせいじゃない、そこまでは口にできたが続きの言葉が出てこず何か言おうとした口のまま固まってしまう。自分の感情がわからない…悔しい様な哀しい様な、そして何よりわからないのは目の前の彼。時折見せるあの目、それを思い出すたびに何故かこちらまで苦しくなり、今までの彼の印象が崩れていく。彼の事を知りたい、そんな思いが芽生えるのを何かが押さえ付ける。その思い、その何かのこともわからないがとにかく妙に悲哀に感じられ、八つ当たりのように小さく呟く。)
違う…あなたのせい…あなたがっ…私なんかに構うせい…
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