とくめい 2019-09-25 09:21:08 |
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→ 日和
それはその…急に下の名前は図々しいかなぁって。──…みっちゃん。ふふ、みっちゃんって、なんか可愛いね。
( 嬉しさと緊張から畏まった態度を指摘され、視線を流しながら薄く苦笑を。彼にしてみれば普通の事なのだろうが、異性への名前呼びは少々気恥ずかしく、いきなり変えられるものでもない。しかし、そのまま伝える事も憚られ、一先ずそれらしい理由を付けておく事にし。次いで彼の渾名をゆっくりと声に出しては、何とも愛らしい響きに頬を緩め。確か、彼と親しい男士の中にそんな呼び方をしていた子がいた筈。それならば、突然呼び名を変えても周りから変に思われないだろうか。頭の中で色々と考慮しながら一人何度か頷き、暫くして此方からも僅かに彼の方へ身体を傾けては、最終的に落ち着いた呼び名で問題無いかを確認し )
じゃあ、渾名でも良いかな?" 光忠 "だと少し緊張しちゃいそうだし、変な誤解も与えかねないから…ど、どうでしょう?
→ 膝丸
…主、あまり俺を揶揄うな。刀とはいえ、この身は男なのだぞ。
( どうやら己の答えは彼女の気を良くしたらしい。穏やかな笑みを受け、小さくもほんのりと温かい彼女の両手に包まれた手へと視線を向けたも、興味本位に掛けられた問いには言葉を詰まらせ。もし彼女が、あの頃のまま変わらず己を想ってくれているとしたら、なんて万が一にも有り得ない話である事は分かっている。それでも鼓動が早まるのは、少しでも唇を重ねたいという欲望があるからなのか。しかし、どう答えたものかと真剣に考える最中、控え目な笑い声と共に冗句が聞こえて来ると小さく肩の力を抜き。やはり彼女には危機感が足りていない。地味に眉を顰めて息を吐けば、徐に彼女の項辺りへ片手を添えてぐっと顔を寄せ。鼻先が当たるギリギリの所で動きを止めると、若干声色を低めて忠告を )
──…こんな風に、本気にされて困るのは君なのだからな。
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