とくめい 2019-09-25 09:21:08 |
通報 |
→ 日和
ふふ、本当だ。いつまでも新婚さん気分だねぇ。
( 菓子切りで丁寧に菓子を切り分けつつ、緩んだ頬を突く彼にちらりと視線を向け。心なしか普段より幾分か和らいで見える彼の表情に見惚れながらも、続行される夫婦ごっこに楽しげな声を上げて。四年連れ添ったという設定であるならば、そこそこベテラン夫婦になるのだろう。それ相応の事を何か一つ出来ないものかと首を傾げた所で、ふと手元の茶菓子が目に入り。少しの思考後、一口サイズのそれを菓子切りで刺すなり彼の口元へそっと運んでみるも、自分の大胆な行為に一瞬にして羞恥心が湧き上がってくれば、いくら夫婦ごっことはいえ調子に乗り過ぎたと差し出した手を引っ込め )
えっと…燭台切、あーん──とか、…ふ、夫婦でも滅多にしないよね!ごめん、やり過ぎちゃった。
→ 膝丸
そ、れはその…──俺に、君を縛る権利はないのだろうが、あまりに無防備な事を言うものだから心配でな。……良いか、俺だけに言うのだぞ。
( 心配、なんていうのは表向きの言葉で、まさか自分以外に彼女のあの言葉を聞かれるのが嫌だなどと言えるわけもなく。審神者と刀剣という間柄でありながら、一体己は何を望んでいるのだろうかと息を吐き。じわり、じわりと指先を絡めゆく彼女の艶やかな姿にひっそりと息を呑めば、どこでこの様な煽り方を覚えてきたのか、と更に増えていく心配事に内心頭を抱え。あの無邪気で太陽の様だった女の子が、こんなにも心を惑わせる蠱惑的な女性へ成長するとは思っていなかった。他の刀剣達にもこの姿を見せているのではないかと気が気でない事を胸の内に潜め、絡まった指先をしっかりと繋いでは、先程の独占欲丸出しな言葉を撤回する事なく再度口にして )
トピック検索 |