とくめい 2019-09-25 09:21:08 |
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燭台切:
うん、楽しみにしてるよ。
それにしても、…ふふ。お菓子のリクエストなんて、まるで奧さんみたいだね。
( ふいと顔を背けられ、昼前の会話が想起されると合点がいき、少々残念に思いつつも手を下ろして。しかし此方の要望がそれほど嬉しかったのか、喜色を表に出して再び顔の向きが戻ると安堵に胸を撫で下ろし。ティラミスに合うのは苦めのコーヒーだろうか。良い豆を用意しておかねばならない。そんなことをぼんやりと考える最中、先程思い出した昼食前の会話に思考が結び付き、思わず口許から笑みを零し。否、妻というよりは母親なのだろうが、どうにも彼女の子供だとは思いたくはない。自分の立場が親だと言いたいわけではなく──何故だか、“子供”には甘んじていたくない。)
霖:
…うん、……はい。
───……ねえ、嫌だった?さっきから少し、表情が険しくて…、
( 瞳に睫毛が影を差す儘に、頬へと彼の男性らしい手が触れると、此方からそっと手に取り、掌を自らの頬へと添わせて。刀を握る大事な大事な其処を優しく撫で、慣れ親しんだ猫のように緩く頬擦りを。何度も頭を撫でて貰った感覚が蘇り、心地良さに身を委ね。ふと瞼を持ち上げれば、何処か険しげな彼の表情。矢張り先程の発言がいけなかったのだろうか、名残惜しく思いつつも手を離し、素直に前言を撤回すべきだったと後悔しながら眉を下げ。)
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