とくめい 2019-09-25 09:21:08 |
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燭台切:
…本当かい?主がそう言うなら信じるけど…無理はしちゃ駄目、だよ。良い?
( 小さな手に身を引かれ、歩みを止めて主人を見下げ。促されるままに再び腰を下ろすと、そのかんばせを見遣って目を細め。確かに声も顔色も特に乱れはないし、寧ろ先程の仮眠が良い清涼剤になったらしい。先程己が整えた艶髪を掌で撫で、一応と念押しをすると、急須から器へと玉露茶を注ぎ、丁寧に彼女の両手に包ませ。「少し前に歌仙くんに貰ってね。僕一人じゃ勿体なくて」そんな他愛のない雑談交えつつ菓子切りと共に花を模した和菓子を差し出し。)
霖:
───…ひ、膝丸、膝丸。まだ起きてたり、する?
( 湯浴みを済ませ夜着を纏い、床を整え就寝の準備を終え。休む前に今日分の遠征等の記録がされた書類を確認し、室内を区切る襖へと目を向け。結局あの日以来、未だ地に足は着かず腰を据えて彼と雑談を交わせたことはない。交流を深めようと他の刀剣と閑話することはあるが、彼を後回しにしているようで少々寂しい。そうっと襖の前へと立つと、既に声を落として問い掛けを。夜に女が男の部屋へと赴くだなんて、端ないと思われるだろうか。…否、彼の中で自分はまだ幼い少女も同然。返事を待つ迄の間が落ち着かず、引っ切り無しに髪を手櫛で整え。)
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