とくめい 2019-09-25 09:21:08 |
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→ 日和
…燭台切?──うわぁ、全然進んでない……あっ、も、勿論大丈夫だよ!入っておいで。
( 食後、結局遠征部隊の出迎えには彼が向かってくれたらしく、申し訳なさを感じながら静かな執務室にて机上の書類と向き合い。だが程良くお腹が膨れると、次に襲って来るのは睡眠欲で。うつらうつらと瞼の重みに抗ってみるが、自分で思っていた以上に身体は疲れており、書類を片付ける手の動きは段々と鈍っていき。結果、数分後には机上に突っ伏してお昼寝を。そのまま暫く睡眠を貪っていれば、襖越しに響いて来た心地良い声にゆっくりと意識を浮上させ。寝惚けた声色で彼の名を呟くと、鈍間な動きで身体を起こすものの、ふと中途半端な書類の数々が視界の端に映るなり一気に意識を取り戻し。慌てて散らばった書類を整え机の端に置いては、一先ず彼の入室を促して )
→ 膝丸
…そうか。
( 少々良くない雰囲気を感じ取り、自分はあまり良い返事が出来なかったのだろうかと眉顰めたも、此方の問いに答えた彼女の一言に視線を下げ。確かに、昔みたいに接する事は出来ない。それは己自身充分に理解しているつもりなのだが、彼女の口から言われた言葉に胸がざわついてしまい。思わず声のトーンを落とした所で、不意に頭を過ぎったのは彼女が幼少の頃己に向けて言ってくれた『膝丸と結婚する』という言葉で。無論、昔の様にはいかないと言った事から彼女は覚えていないのだろうが、それを残念に思ってしまう自身の感情にも疑問符を浮かべ。不思議な想いを抱いたまま彼女の頬に添えていた手を下ろせば、しんみりとした空気を払拭するべく話題転換を試み )
──そういえば、主。随分と邪魔してしまったが、本日分の業務はもう終わっているのか?
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