とくめい 2019-09-25 09:21:08 |
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燭台切:
( 昼食の後片付けの後に遠征部隊の出迎え、及び指示。全部隊への見送りを済ませ記録を取り、一番最初に思い浮かぶのは不器用な主人のこと。休むようにと釘を刺しておいたが、──矢張り少しばかり不安だ。再び厨に寄ると二人分の茶と和菓子を用意し、盆へと乗せ。働いているのならば差し入れを。休憩中ならば共に付き合おう。午睡でも取っているのならばこの行為は無駄となるが、昼寝をする余裕があるのならば近侍としてはそれが一番有難い。執務室の襖の前へと赴くと、中にいるであろう彼女に声を掛け。)
主、僕だよ。暇ならお茶でもどうかなと思ったんだけど、良いかな?
霖:
………────へ、?わ、わたし?
( 思想に耽る彼の姿を眺めながら、逸る気持ちをぐっと堪え。もしも万が一、返ってくるのが肯定の言葉だったら。女性のいる環境に慣れず、妙に緊張してしまう、だなんて言われたら。裏付けもない漠然とした期待に囚われ、頬に触れる彼の手にぴくりと身体を揺らし。高揚した気分はその言葉が紡がれる度少しずつ下がり、最終的には相槌も減り頷きのみに。つまり要点を纏めれば、幼子扱いをしてしまいそうで申し訳ない、ということだろう。余りに無駄な期待に溜息が出そうになり、新たな問いによりそれを呑み込み。目敏い彼を恨めしく思いつつ、気まずげに目を逸らし。)
……まあ、…私も同じ感じ、…かな。昔みたいに接するわけにもいかないし…。
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