とくめい 2019-09-25 09:21:08 |
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→ 日和
──…よし。できた、かな。
( 書類を受け取った彼を見て同様に腰を下ろし、その後宣言された言葉には己も気を引き締めて一つ頷き。普段通りにと意識して小さく息を吐いては、早速書類に目を通す彼に倣って執務を開始した。勿論最初はあまり身が入らなかったものの、元々集中し始めると周りが見えなくなる性質。故に気付けば意識は書類に向かい。印を押すだけのもの、署名や報告書類の作成などそれぞれミスの無いよう丁寧に記入し、黙々と出来たものから順に彼の方へ回していき。それから数刻後、最後の一枚へと記入を終えるなり顔を上げては、満足げに書類を持って確認し。彼の方は問題がなかっただろうかと視線を投げて )
→ 膝丸
自ずと向上心を持つのは良いが…──あまり大人になられては困るな。
( 少しは機嫌が直っただろうか、気の抜けた様な吐息を零した彼女に双眸を細め。語られてゆく大人の理想を静かに聞き入れ、ある台詞を耳にするなり僅かに眉を吊り上げ。何をされても大人な対応を、という事は己が触れても今の様に可愛らしい反応を見せる事もなくなるのだろうか。子の様に拗ねたり、顔を赤くして恥じらいを見せたり、そういった素直な反応がなくなるのは面白くない。無論、主人の成長は嬉しいもの。理想に口を出すつもりはないが、手放しに応援できそうもない為に曖昧な苦笑を零し、呟き混じりに緩く腰を抱き寄せ )
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