とくめい 2019-09-25 09:21:08 |
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燭台切:
オーケー、それじゃあここからは審神者と近侍だからね。
( 手を引かれるままに自室から主人の執務室へと赴けば、近侍らしい仕事に襟を正して気持ちを引き締め。手が離れふと見えた彼女の横顔に、何処か惜しむような色が見えたのは自らの思い上がりだろうか。可愛い主人のためにも本腰を入れて早めに片付けてしまわなければ、気付かれないようにくすりと笑い、抱えた書類を受け取って。詰まれた書類の内容に軽く目を通しつつ卓前へと腰を下ろすと、己を叱咤激励する意図も含めて一つ宣言をした後、視線は既に誤字脱字の確認へと注がれ。)
霖:
…もうちょっと、余裕のある大人。膝丸に何されても、大人っぽく対応するの。
( 髪を撫でる手付きはまさに子をあやすようではあるが、好きな人の掌に安堵しない筈もなく。不機嫌の色も段々と薄まり、肩に感じる重みの心地よさに瞳を閉じ、はふりと心地の良い吐息が漏れ。投げられた問いに少し間を空け、目の前の愛しい相手を想いながらも理想の自分を語り。想い合う仲となったとはいえ、矢張り十数年間で培われた憧憬の念は拭えず、何処か遠い存在として認識している節が多々ある。彼に似合うような女性に、審神者になりたい。彼の目元に唇を寄せ、口角を緩く上げ。)
膝丸は私に甘いから、向上心は自分で持たなきゃ。
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